不運が招く人間兵器の異世界生活

紫苑

文字の大きさ
上 下
91 / 227
第二章

37.小さく甘える※

しおりを挟む
「今、焔はボロボロで、統治する人物がいない」
「うん・・・・・・」
「だから、俺・・・・・・」
「いや、スイ。これは我が国フィルハートがどうにかしよう。あの國を我々の同盟国とどうするか話し合いをする」
「うん」
「結果が出るまでは、我が国が援助を行う。それでいいか?」
「ありがとう、ジオルド!!!」
帰ってきて、初めてのとびきりの笑顔が見れた瞬間だった。



「あ、あのさ・・・・・」
「何、スイ?まだ寒い?」
確かにまだスイの体温は元に戻ってはいなくて、少し冷たい。
私はスイの身体を隙間が出来ないように抱きしめる。が、彼は小さく身じろいで、
「違くて・・・・・その・・・・・・ぁっ!」
小さな喘ぎを漏らした彼は恥ずかしそうに私の胸に顔を埋める。
どうして喘ぎ声が出たのかと、スイの足を見ると、ジルの手がしなやかな綺麗に整った足をゆっくりと撫でているではないか。
「ジルっ!?」
「いや、よく考えてみると、そろそろ欲が現われてもいい頃だろう?術も発動してないんだろうし。な、スイ?」
「そうです。ううう、血で汚れている俺なんか抱きたくないだろうけど・・・」
「それはないっ!」
「そうだぞ。君は考えもなしに自分から手を汚す人ではないだろう?」
「ふ・・・・・・うん・・・・・・」
「私たちが愛している君を、君自身で傷つけないでくれ」
「あ・・・・・・・・・ぅぅ・・・・ぅぇ・・・・・・」
再び泣き出したスイを宥め、抱き上げて寝室に優しく横たえる。
抵抗もなく、すんなりと身体を私たちに預けるスイは、安心したようにスリスリと私たちに寄ってくる。
可愛い仕草に私たちのモノはすでに臨戦態勢に。

「スイ、君を食わせろ」



「あっ!!あああっ!」
プクリと赤く熟れた両の蕾を二人でキツく吸い上げると、トプリと少しの精が吐き出される。
今日はいつもより感度が良すぎているようで、触るだけでもトロトロと流し出す始末。
私はスイのモノを抜き、ジルは中をグチュグチュと虐め、スイは足を閉じることができず、また、両腕を私たちに取られているため、快楽に塗れた瞳を隠せず、イヤイヤと首を振る。
短い髪の毛がパサパサと枕に叩きつける時に見える細くてすっきりとした首筋。
噛みつきたくなるくらい美味そうで。

ガブリッ!!

「っ!!!」
「「!?」」
スイは痛みに声を引きつらせたのに対し、私は同じ事を考えて、同じ行動をしたジルを見ると、弟も驚いた表情で私を見ている。
「やはり双子だな」
「そうだね。本当に感性まで似ているなんて」
クスクスと笑い合うと、それが不満だったらしいスイが私たちに口を寄せ、吸い付いてくる。
そんな所作まで可愛くて、思いっきり二人で奥まで挿れて、突き上げて、獣の様に鳴くようになるまで、しっかりとスイの身体を責めて、快楽付けにして、


「ああああああああああああああああっ!」

意識を沈ませた。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

神は眷属からの溺愛に気付かない

グランラババー
BL
【ラントの眷属たち×神となる主人公ラント】 「聖女様が降臨されたぞ!!」  から始まる異世界生活。  夢にまでみたファンタジー生活を送れると思いきや、一緒に召喚された母であり聖女である母から不要な存在として捨てられる。  ラントは、せめて聖女の思い通りになることを妨ぐため、必死に生きることに。  彼はもう人と交流するのはこりごりだと思い、聖女に捨てられた山の中で生き残ることにする。    そして、必死に生き残って3年。  人に合わないと生活を送れているものの、流石に度が過ぎる生活は寂しい。  今更ながら、人肌が恋しくなってきた。  よし!眷属を作ろう!!    この物語は、のちに神になるラントが偶然森で出会った青年やラントが助けた子たちも共に世界を巻き込んで、なんやかんやあってラントが愛される物語である。    神になったラントがラントの仲間たちに愛され生活を送ります。ラントの立ち位置は、作者がこの小説を書いている時にハマっている漫画や小説に左右されます。  ファンタジー要素にBLを織り込んでいきます。    のんびりとした物語です。    現在二章更新中。 現在三章作成中。(登場人物も増えて、やっとファンタジー小説感がでてきます。)

【完結】気が付いたらマッチョなblゲーの主人公になっていた件

白井のわ
BL
雄っぱいが大好きな俺は、気が付いたら大好きなblゲーの主人公になっていた。 最初から好感度MAXのマッチョな攻略対象達に迫られて正直心臓がもちそうもない。 いつも俺を第一に考えてくれる幼なじみ、優しいイケオジの先生、憧れの先輩、皆とのイチャイチャハーレムエンドを目指す俺の学園生活が今始まる。

【完結】元騎士は相棒の元剣闘士となんでも屋さん営業中

きよひ
BL
 ここはドラゴンや魔獣が住み、冒険者や魔術師が職業として存在する世界。  カズユキはある国のある領のある街で「なんでも屋」を営んでいた。  家庭教師に家業の手伝い、貴族の護衛に魔獣退治もなんでもござれ。  そんなある日、相棒のコウが気絶したオッドアイの少年、ミナトを連れて帰ってくる。  この話は、お互い想い合いながらも10年間硬直状態だったふたりが、純真な少年との関わりや事件によって動き出す物語。 ※コウ(黒髪長髪/褐色肌/青目/超高身長/無口美形)×カズユキ(金髪短髪/色白/赤目/高身長/美形)←ミナト(赤髪ベリーショート/金と黒のオッドアイ/細身で元気な15歳) ※受けのカズユキは性に奔放な設定のため、攻めのコウ以外との体の関係を仄めかす表現があります。 ※同性婚が認められている世界観です。

異世界転生してハーレム作れる能力を手に入れたのに男しかいない世界だった

藤いろ
BL
好きなキャラが男の娘でショック死した主人公。転生の時に貰った能力は皆が自分を愛し何でも言う事を喜んで聞く「ハーレム」。しかし転生した異世界は男しかいない世界だった。 毎週水曜に更新予定です。 宜しければご感想など頂けたら参考にも励みにもなりますのでよろしくお願いいたします。

俺の推し♂が路頭に迷っていたので

木野 章
BL
️アフターストーリーは中途半端ですが、本編は完結しております(何処かでまた書き直すつもりです) どこにでも居る冴えない男 左江内 巨輝(さえない おおき)は 地下アイドルグループ『wedge stone』のメンバーである琥珀の熱烈なファンであった。 しかしある日、グループのメンバー数人が大炎上してしまい、その流れで解散となってしまった… 推しを失ってしまった左江内は抜け殻のように日々を過ごしていたのだが…???

【連載】異世界でのんびり食堂経営

茜カナコ
BL
異世界に飛ばされた健(たける)と大翔(ひろと)の、食堂経営スローライフ。

誰一人帰らない『奈落』に落とされたおっさん、うっかり暗号を解読したら、未知の遺物の使い手になりました!

ミポリオン
ファンタジー
旧題:巻き込まれ召喚されたおっさん、無能で誰一人帰らない場所に追放されるも、超古代文明の暗号を解いて力を手にいれ、楽しく生きていく  高校生達が勇者として召喚される中、1人のただのサラリーマンのおっさんである福菅健吾が巻き込まれて異世界に召喚された。  高校生達は強力なステータスとスキルを獲得したが、おっさんは一般人未満のステータスしかない上に、異世界人の誰もが持っている言語理解しかなかったため、転移装置で誰一人帰ってこない『奈落』に追放されてしまう。  しかし、そこに刻まれた見たこともない文字を、健吾には全て理解する事ができ、強大な超古代文明のアイテムを手に入れる。  召喚者達は気づかなかった。健吾以外の高校生達の通常スキル欄に言語スキルがあり、健吾だけは固有スキルの欄に言語スキルがあった事を。そしてそのスキルが恐るべき力を秘めていることを。 ※カクヨムでも連載しています

とある美醜逆転世界の王子様

狼蝶
BL
とある美醜逆転世界には一風変わった王子がいた。容姿が悪くとも誰でも可愛がる様子にB専だという認識を持たれていた彼だが、実際のところは――??

処理中です...