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第二章
33.明かされる國※残虐表現あり
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「へ~~~、そっちからこっちに来てくれて助かったわ」
「っ!!誰だっ!!??」
夜だから暗いのは当然だが、今日は月がなく自然の灯が全くない。
だが、俺は気配で男女二人組だと簡単に判断した。
俺はその二人に姿を見せると、「ひっ!」と小さな悲鳴が口から飛び出している。
「な、な、その目はっ!!!」
「ほ~~~この目を知っているということは、お前らこの世界の者ではないな?」
「何でっ!?何で、お前のような人間がこの世界にっ!!」
「聖女召喚失敗に巻き込まれたんだよ。俺の話はどうでもいい。お前らには聞きたいことが沢山あるからな~」
ニタリと俺は笑みを浮かべ、二人にクナイを投げる。が、難なくそれを避けられる。
「ふ~~~ん、同じ『忍び』ね~~~。どこのモンだ?ま、忍びだから言わないか」
二人は恐怖を感じながら、俺に寸鉄を投げ、鉄扇で薬を撒こうと試みるが、忍びが使う薬など俺に効くはずはない。
「な、な、な、化け物っ!!!」
「来るなっ!こっちに来るなーーーーーーー」
「お前ら、こんなことをしでかしておいて俺が許すとでも?」
「ひぃっ!!!!我ら『風磨一族』を敵に回して良いことなどないんだぞ!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・風磨??」
「そうだっ!我らは『風磨』の者!!!」
「あ~なら、お前ら殺してもいいよな?」
コクリと首を傾け、ニヤリと笑う。
「だって、俺の名は『風磨 翠蓮』。あっちの世界では頭領だった者だ」
「「ひっ!!!ま、まさかっ!!!」」
「さ~話せ、何でこんなことをしでかしたのかを」
二人を縄で拘束し木に吊す。それも身動きすれば締め付けられる拘束方法で。
「誰がっ!!!」
「ああっ!!痛い!!股が痛い!!!」
女の大事な部分に荒縄が食い込み、チクチクした感覚が傷みを発し、身を悶えさせることで締め上げられ、だらしなく股から小水をぶちまけている。
「なんと非道なっ!!!」
「非道?????それ、お前らが言うのか?」
「ぐっ!!!」
「ま、言わないのならば言わせるまでのことっ!!」
忍びとしての拷問の限りを尽くし、そして漸く最後にこの者たちの「国」の名を聞き出せた。
ただこの者たちに反省の色は全く見られず、俺は怒りで我を忘れ、つい頭を落としてしまった。
俺の周りには、鏢刀や微塵、万力鎖などが散らばり、どの武器にも赤い斑点が模様として纏わり付いている。
それを見ても俺は何とも思わない。思えない。
同じ『忍び』で同族を殺しただけ。
「暗器使いを敵に回すと面倒だと習わなかったのか、この者たちは」
と、ただただ呆れた言葉だけが出てくる。
こいつらの衣服で『紋』が入っている部分を切り、首を布に包む。そして、身体は跡形もなく焼き払う。
「さて、殿下たちの所に戻って、この国がどこにあるのか聞こうか?」
「っ!!誰だっ!!??」
夜だから暗いのは当然だが、今日は月がなく自然の灯が全くない。
だが、俺は気配で男女二人組だと簡単に判断した。
俺はその二人に姿を見せると、「ひっ!」と小さな悲鳴が口から飛び出している。
「な、な、その目はっ!!!」
「ほ~~~この目を知っているということは、お前らこの世界の者ではないな?」
「何でっ!?何で、お前のような人間がこの世界にっ!!」
「聖女召喚失敗に巻き込まれたんだよ。俺の話はどうでもいい。お前らには聞きたいことが沢山あるからな~」
ニタリと俺は笑みを浮かべ、二人にクナイを投げる。が、難なくそれを避けられる。
「ふ~~~ん、同じ『忍び』ね~~~。どこのモンだ?ま、忍びだから言わないか」
二人は恐怖を感じながら、俺に寸鉄を投げ、鉄扇で薬を撒こうと試みるが、忍びが使う薬など俺に効くはずはない。
「な、な、な、化け物っ!!!」
「来るなっ!こっちに来るなーーーーーーー」
「お前ら、こんなことをしでかしておいて俺が許すとでも?」
「ひぃっ!!!!我ら『風磨一族』を敵に回して良いことなどないんだぞ!!!」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・風磨??」
「そうだっ!我らは『風磨』の者!!!」
「あ~なら、お前ら殺してもいいよな?」
コクリと首を傾け、ニヤリと笑う。
「だって、俺の名は『風磨 翠蓮』。あっちの世界では頭領だった者だ」
「「ひっ!!!ま、まさかっ!!!」」
「さ~話せ、何でこんなことをしでかしたのかを」
二人を縄で拘束し木に吊す。それも身動きすれば締め付けられる拘束方法で。
「誰がっ!!!」
「ああっ!!痛い!!股が痛い!!!」
女の大事な部分に荒縄が食い込み、チクチクした感覚が傷みを発し、身を悶えさせることで締め上げられ、だらしなく股から小水をぶちまけている。
「なんと非道なっ!!!」
「非道?????それ、お前らが言うのか?」
「ぐっ!!!」
「ま、言わないのならば言わせるまでのことっ!!」
忍びとしての拷問の限りを尽くし、そして漸く最後にこの者たちの「国」の名を聞き出せた。
ただこの者たちに反省の色は全く見られず、俺は怒りで我を忘れ、つい頭を落としてしまった。
俺の周りには、鏢刀や微塵、万力鎖などが散らばり、どの武器にも赤い斑点が模様として纏わり付いている。
それを見ても俺は何とも思わない。思えない。
同じ『忍び』で同族を殺しただけ。
「暗器使いを敵に回すと面倒だと習わなかったのか、この者たちは」
と、ただただ呆れた言葉だけが出てくる。
こいつらの衣服で『紋』が入っている部分を切り、首を布に包む。そして、身体は跡形もなく焼き払う。
「さて、殿下たちの所に戻って、この国がどこにあるのか聞こうか?」
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