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第二章

13.3コンボ※

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「では、私たちは戴いた貴重なお休みを楽しく過ごしてきますので、くれぐれも問題を起こさないでくださいよ、団長」
「え、俺?俺だけ??」
「ええ、団長にだけです。よく考えたら一番の問題児って団長ですから」
「『問題児』って、俺26歳なんだけど・・・・・・」
「私の発言に落胆するようでしたら、自重してくださいね」
「レイン、お前俺には遠慮ないよな?」
「そうですか?ま、遠慮なんてしていたら、団長の右腕なんて務まりませんから」
「左様ですね・・・・・・・・ま、いい。楽しんでおいで。俺たちのことは気にしなくて良いから」
折角与えてあげられる自由な夫婦の時間を、大切にして欲しい。
俺だって、殿下たちと3人でのんびりと過ごしたいし。
あ、考えただけで、
「スイ、顔が赤くなってるぞ?」
「五月蠅い、アル!もういいからっ!行ってらっしゃい!!」
2組を部屋から追い出して、
「ぐぬぬぬぬ~~~~」
恥ずかしさの余り、額を扉に擦りつける。
「スイ、ヤラしいこと考えたの?」
「ちがっ!」
「違うのか~。ちょっと残念だな」
「ぐっ!!」
殿下たちが扉に手を突いて、俺を囲い込む。
所謂、壁ドンだ。しかし、俺は背面だけど。
それでも殿下たちの匂いが囲われた空間に漂って、酔いしれそうになる。
「監禁されているはずなのに、スイは嬉しそうだね」
「・・・うん」
「素直でよろしい!で、どうする?今日一日この部屋でやることと言ったら?」
ジルがいたずらっ子の様な笑いを浮かべ俺の腰を引き寄せるが、今の俺にはその気はなくて、

「昨日買った食材で、簡単なランチ作ろうか?」

トントントンと食材を切る音と洗っているシャーという音が、心地よい。
簡易キッチンでは、俺が食材を切って、ジオルドが野菜を洗っている。
『軟禁』状態のジルには、新鮮な魚介類を買いに市場に行ってもらっている。
『まさか、俺を顎で使う人物が家族以外に存在するとはね。ま、スイの頼みは断るわけないけど』
騎士服ではなく、簡素な服に着替えて、帽子を被って、どこからどう見ても腕白そうな青年だ。
帝都で見たことの無かったその姿に俺は、
「かっこいい!」
と、はしゃいでしまったのは、俺たちだけの秘密だ。
ついでに、ジオルドはふて腐れてしまいました。
「スイはさ、ジルがしたような格好が好みなの?」
「ん?う~~ん、好みというか、格好いいじゃん!今度さ、ジオルドも同じ格好してみてよっ!あ、双子コーデいいね!楽しみ!!!」
「・・・・・・・・スイが喜ぶならするけど・・・」
「ん?俺も何か着ようか?ドレスでも?」
「はい?」
「俺、『忍び』だから女装とか普通にしてたから、骨格とか変えられるぜ?」
「っ!!!」
「だから・・・・・・・・うん・・・・・・ウェディングドレス着れる・・・」
「っ!!!!!!!!!!!!!ジルーーーーーー!カムバーーーーーク!!!」
俺を抱きしめて、叫ぶジオルド。
喜びで興奮したのか、固い下半身が当たっています。
俺はしゃがみ込んでジオルドのベルトのバックルを外して、下着から大きく育った性器を取り出す。
「えっ!?ちょっ、スイ!?」
「黙って」
パクリとそれを口に含んで、吸い上げる。
「んっ!!!ちょ、ちょ、ちょっ!!」
「ふぅ・・・・・ん・・・・・・」
舌を裏筋に沿わせて上に向かって舐め上げて、先端の穴に舌先をツプリと入れる。
「いっ!!!ちょ、スイっ???!!」
「きもちぃい??」
「そこでしゃべらないで!気持ちいいから!!」
「ん・・・・・ぅ・・・ん」
玉を揉んで、竿を手で扱き、先端を思いっきり吸い上げると、
「うあっ!!!」
「っ!!!!!」
熱くドロリとした苦い粘着液が、口内に吐き出された。
ゴクリと喉を鳴らすように飲み込むと、
「こらっ!ペッと吐き出して!」
「こほっ・・・美味しくないね」
「はぁ~~~当たり前だろうに、私のなんて・・・・・君のは甘いけど」
「嘘つき・・・・・」
「本当だって!な、ジル?」
何時の間に帰っていたのだろう、ジルが俺の肩に手をかけて、
「スイのは甘いよ、とても。でもジオルドだけ狡いよね、スイにしてもらってさ」
「ジルのもする?」
「いや、今はいいよ?それより口漱いでおいで?料理出来ないでしょ?」
「ん、行ってくる」


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「おい、ジオルド、何羨ましい展開になってやがる」
「ジル、怖いです。いやな、実は・・・・・」
スイが話したドレスの件をジルに伝えると、ジルの股間だって膨らんで、
「ごめん、想像しただけでイけるわ。俺ヌいてくるわ」
「そうしろ」


「あ、ジル着替えるのか?」
トイレから出たところでスイとかち合った。
「ああ、シャツだけ脱ぐよ」
「ふ~~ん。じゃ、その脱いだシャツ貸して?」
「え?構わないけど、何で?」
「ん~~~~嬉しいか嬉しくないかはわかんないけど、やってみる!」
「???????」
スイの言いたいことがさっぱりわからん!
だが、早く頂戴っ!て、手を差し出して急かすので、ご希望通り貸してやる。
「ん、ありがと。リビングで待ってて」
「あ、ああ?」
何だったのだ?
扉が閉まった寝室を見るが、疑問が解消されるわけでもなく。
「とりあえず、リビングで待つか」



「お、お待たせ・・・・・」
「「っ!!!!!!!!!!????」」
ジルに市場の様子を聞きながらスイを待っていたら、そっと扉が開き、なんとっ!!
「す、スイっ!?」
「そ、その格好!?」
「い、嫌?」
「「いえ、嬉しいを通り越して興奮します!!」」
なんとっ!!!
なんとぉぉぉおぉっ!!!あ、しつこくてすみません。
「ジルの匂いがする」
「っ!」
「羨ましい・・・・・・・」
所謂『彼シャツ』という格好でスイが私たちの目の前にいるのだ。
ついでに、シャツの裾をペラリと捲ると、下着は穿かれていました。
彼シャツ、萌え袖、生足の3コンボ!
「もう、私、今幸せすぎて、時が止まってしまえば良いのに、って願わずにはいられない!」
「わかるぞ!少し大きい俺のシャツが肩からずり落ちているのが、なんとも言えずエロイ!」
「な~、俺思ったんだけど、この世界に『彼シャツ』とか『萌え袖』という言葉、てか概念あったんだな」
「ん?何だいそれは?はっ!!もしかして『神託』なのか!?」
「んなわけあるかっ!てか、声に出てたんだけど?」
「そうなのかい?でも、意味はわかるよ。この単語、広めよう!」
「ジオルド、既にその単語は存在するぞ、宮殿内で聞いたことがある。女性陣・・・母上と同属性の方々が話していた」
「「あ~~~、そういうことね。納得」」
それよりジルはどこでそんな話を聞いていたのだろう。もしくは、聞かされたのか?
真相は怖いから聞かないでおこう。
「さて、このまま料理するか!お、ジル、新鮮な魚介類ありがとう!!アクアパッツァ作るかな~。おっ!米だっ!パエリアも作れるな。って、これランチじゃなくて晩飯になりそうだな~~~。ランチは、簡単にパスタで良いか?」
「いいよ、ランチは簡単で。晩ご飯期待している」
「魚介類をふんだんに使った料理を俺たちあまり食べないから、楽しみだ」
「おう!期待しとけ!」
ジルが買ってきた食材を片付け始めるのはいいのだが、どこから出したのか氷を桶に入れて、食材を冷やしている。
「スイは氷を作り出すこともできるのか?」
「ほえ??あ~、できないのか?」
「??出来る方がおかしいと思うけど?」
「基本一属性しか持っていないからな」
私だって『光』だけだし、ジルも『闇』だけ。
あれ?エリアスは・・・・・・・。
「属性は関係ないぞ?水属性を持っているレイフォードなら訓練次第でできるぞ?あ、レインと協力した方が『出来』がいいかも?」
「そうなのか?なら今度教えてやってくれ」
「わかった。簡単だからすぐできるさ。さてとっ!晩飯の用意しながら、ランチ作るかな」
スイが背中を私たちに向けると、形の良いふっくらとした尻のラインがジルのシャツを押し上げていて、ヤラシさを感じる。
「揉みたい」
「ああ、全くだな」
私たちはお互い顔を見合わせて、スイを手伝う名目でその愛らしい尻を揉もうと寛いでいたソファから腰を上げると、客人を告げるベルが鳴ったため、私が応対する。
「殿下っ!!!大変でございます!!!」
と、ベルボーイが慌てた様子で私に縋り付いてくる。
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