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第一章
29.嵐という名の家族
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「何で、スイ以外もいるの!?」
「というか、ジオルド!俺たち、は・だ・かっ!しかも、母上と姉上がいるっ!!」
「ひっ!!頼むから、妄想だけはやめてください、母上、姉上!!」
「えぇ~、どうしようかしら?そうだっ!昨日スイとどんなことをしたのか話してくれたら貴方たち双子での妄想は止めてあげるわよ?」
「「っ!!!母上怖い・・・・・・」」
「まぁっ!サーシャ様!それは最高ですわ!弟たちで妄想するのも楽しいですけど、それより私たちもスイとどのように交わったのか聞きたいですわ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「止めてくれ」と言いたい。
「聞かないでくれ」と言いたい。
「弟たちで妄想をしてくれ!」と叫びたい。
だが、ここでそれを言おうものなら、矛先がこちらに向いてくるだろう。
さ~、壁になろう、空気になろう。
「そ、それは言えません!スイがあまりにも可哀想です」
「そうですよ、母上、姉上!俺たちはいいですが、スイに迷惑をかけないでください!」
なんで、こっちに矛先を向ける!
今、俺空気になりかけたのに!
「サーシャ様、王女殿下、どうか聞かないでください・・・・・・。居たたまれません」
あんなことやこんなこと、聞かれてたまるか!!!
「あら~そうね、ジオルドたちの精神をすり減らすのは楽しいけど、スイにはそんなことさせたくないしね」
「「おい、俺たちはいいのか姉上」」
「ジオルド、地が出ているわよ?どうせスイの前では格好つけて『私』って言っているんでしょう?あなた本当は『俺』なんだからそれでいいじゃない?ね~スイ」
何故かナルミア様が豊満なお胸に俺の顔を埋めさせる。
嬉しいけど、いや、マジでこれ嬉しいけどさ!
あ、柔らかくて気持ちいい。
じゃなくて!!
息が
「く、苦しい・・・・・・・」
「あら?ごめんなさいね」
「いえ、幸せを味わえましたから大丈夫です」
「まぁ!正直な男の子ね。いつでもしてあげるわよ?」
「是非ともっ!」
「「じゃないわっ!スイ!!浮気か?浮気だよな?」」
「イエ、チガイマス。オトコノコノヨクボウデス」
「・・・・・・今日も抱き潰す!!」
「全くだ!女性では満足できない身体にしてやる!」
「ひっ!!」
俺の失言でしたから許して~~と、言おうと思ったのに、サーシャ様とお姉様たちはもう、それはそれは、はしゃいじゃって!
「今日の食事は豪華にして貰いましょう!」
さっそく侍女を厨房に遣わせたのだ。
怖い、この王族・・・・・・いや、女性たちが。
「では、私たちは朝食も食べたことだし、執務に行くわね。貴方たちはゆっくり休日を過ごしなさい」
「スイは明日も休まれるといい。朝起きられないだろうからな」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
すでに俺の足腰が立たないこと前提らしいです。
嵐が去って、漸く二人はベッドから出てきた。
というのも、下も履いていないからだ。
「スイ、今日の事は忘れないよ?」
「はは、ははははは」
「今晩は楽しみにしていてね?」
「・・・・・不可抗力なのに」
言い訳は聞いて貰えないし、したくもない。
だって、サーシャ様を招いた時点で、こういうことを想像しなかった俺の落ち度なのだから。
「お手柔らかにお願いします」
としか、言えなかった。
「というか、ジオルド!俺たち、は・だ・かっ!しかも、母上と姉上がいるっ!!」
「ひっ!!頼むから、妄想だけはやめてください、母上、姉上!!」
「えぇ~、どうしようかしら?そうだっ!昨日スイとどんなことをしたのか話してくれたら貴方たち双子での妄想は止めてあげるわよ?」
「「っ!!!母上怖い・・・・・・」」
「まぁっ!サーシャ様!それは最高ですわ!弟たちで妄想するのも楽しいですけど、それより私たちもスイとどのように交わったのか聞きたいですわ!」
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「止めてくれ」と言いたい。
「聞かないでくれ」と言いたい。
「弟たちで妄想をしてくれ!」と叫びたい。
だが、ここでそれを言おうものなら、矛先がこちらに向いてくるだろう。
さ~、壁になろう、空気になろう。
「そ、それは言えません!スイがあまりにも可哀想です」
「そうですよ、母上、姉上!俺たちはいいですが、スイに迷惑をかけないでください!」
なんで、こっちに矛先を向ける!
今、俺空気になりかけたのに!
「サーシャ様、王女殿下、どうか聞かないでください・・・・・・。居たたまれません」
あんなことやこんなこと、聞かれてたまるか!!!
「あら~そうね、ジオルドたちの精神をすり減らすのは楽しいけど、スイにはそんなことさせたくないしね」
「「おい、俺たちはいいのか姉上」」
「ジオルド、地が出ているわよ?どうせスイの前では格好つけて『私』って言っているんでしょう?あなた本当は『俺』なんだからそれでいいじゃない?ね~スイ」
何故かナルミア様が豊満なお胸に俺の顔を埋めさせる。
嬉しいけど、いや、マジでこれ嬉しいけどさ!
あ、柔らかくて気持ちいい。
じゃなくて!!
息が
「く、苦しい・・・・・・・」
「あら?ごめんなさいね」
「いえ、幸せを味わえましたから大丈夫です」
「まぁ!正直な男の子ね。いつでもしてあげるわよ?」
「是非ともっ!」
「「じゃないわっ!スイ!!浮気か?浮気だよな?」」
「イエ、チガイマス。オトコノコノヨクボウデス」
「・・・・・・今日も抱き潰す!!」
「全くだ!女性では満足できない身体にしてやる!」
「ひっ!!」
俺の失言でしたから許して~~と、言おうと思ったのに、サーシャ様とお姉様たちはもう、それはそれは、はしゃいじゃって!
「今日の食事は豪華にして貰いましょう!」
さっそく侍女を厨房に遣わせたのだ。
怖い、この王族・・・・・・いや、女性たちが。
「では、私たちは朝食も食べたことだし、執務に行くわね。貴方たちはゆっくり休日を過ごしなさい」
「スイは明日も休まれるといい。朝起きられないだろうからな」
「「「・・・・・・・・・・・・・・・・・・」」」
すでに俺の足腰が立たないこと前提らしいです。
嵐が去って、漸く二人はベッドから出てきた。
というのも、下も履いていないからだ。
「スイ、今日の事は忘れないよ?」
「はは、ははははは」
「今晩は楽しみにしていてね?」
「・・・・・不可抗力なのに」
言い訳は聞いて貰えないし、したくもない。
だって、サーシャ様を招いた時点で、こういうことを想像しなかった俺の落ち度なのだから。
「お手柔らかにお願いします」
としか、言えなかった。
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