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第一章
1.不運から異世界へ
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「お嬢様っ!!!」
突如高級ホテルのロビーの一部、俺がこっそり護衛するお嬢様の箇所だけ光り輝き、そしてポッカリとお足元に穴が開いた。
俺は駆け寄りお嬢様の手を掴み引き上げようと力を入れると、その力を逆手に取り、両手で力一杯俺の身体ごと穴の中に引っ張りこみ、なんと俺を土台にして頭を踏み、背中を蹴って自分は地上へ戻り、俺を穴に落としたのだ。
落ちる瞬間お嬢様の一言に俺は怒りより「失望」が勝った。
「これって最近ゲームやラノベなどで流行の異世界への穴でしょ?そんなところ行きたくないわ。『聖女?』『神子?』そんなのクソ食らえよっ!代わりにあんたが行ってきて頂戴。あんたみたいな人間兵器が行く方がよっぽどそちらの世界には良いことでしょうよ?二度とこっちに戻っては来られないでしょうけど」
と、フフンと笑って、俺を引き上げようともせず、ましてや穴に吸い込まれる俺を最後まで見届けず、立ち去って行った。
そして、現在俺がいるのは超豪華な大広間です。
両サイドにいかにも「偉い人です」って人たちが立ち並び、正面には立派な髭を蓄えた壮年の男性と俺から見て右隣には俺とそう年も変わらないだろう、いかにも王子様な形をした方が着席されていた。後ろには数人の騎士の姿が窺える。
まじで、俺、異世界来たんじゃね?
冗談きついわ~~~。
そして、始まる俺の世界で流行の「聖女騒動」。
うん、俺どう見ても聖女じゃないし、「神子」でも「巫女」でもない。
ただの普通の社畜?な成年男子だ。
職業的に「社畜」って言葉が合っているのかはわからないが、ま~仕事漬けの日々であったのは確かなので、同意義で良いだろう。
うん、じゃなくてね、俺。
この現状をちゃんと直視しようね。
「何と言うことだ!『聖女』を召喚ではなく、ただの男を呼び込むなど!あってはならん歴史だ!!」
と、どこからかキーーンと劈くような声と共に俺に向かって投げかけられた。
あれ、今更ながらこっちの言葉わかるぞ?
もしかして一種の加護という物か?
と、暢気に考えている場合ではない!
「血税を使い、大がかりな転移魔術を施して、普通の男をこちらに呼び出したなんて!民衆に知られたら、王や我々貴族が怒りの的になるどころか、隣国に知られれば嘲笑されることは間違いないでしょう!」
「いっそのことこの場で殺してしまいましょう!」
「いやいや、魔術を使ったことは直にわかること。殺してしまうと我らの体裁が成り立たない。ここは金を渡して国外追放してしまいましょう!」
「そうですね!逃亡して行方不明と説明すれば丸く治まるでしょうし」
と、好き勝手に言ってくれちゃって。
つまり、
「俺は元の世界に帰れないんだな?」
という、異世界転移にはありきたりな質問を投げかけ、そして皆静かに頷いた。
「其方には金を渡す。元の世界には戻せないが、好きな場所で生きていけ」
隣の王子らしき人物から麻袋が投げられた。
金を投げるなんて、非常識すぎる!!と怒りを覚えるが、投げつけられた時に小さく鳴った音に違和感を感じた。
中からは金属音ではない軽い音がするし、重さ的にもまじで軽い。
つまり・・・・・・・・・。
俺はそれを投げ返し、
「そんなのいらねーよ。言われなくてもここをすぐに出て行ってやる」
その麻袋からはみ出ていたのは、木でできた丸い物だった。この国は、こんな物まで用意しているのか・・・。
一体、今まで何に使っていたんだろうか。どれだけの人を欺いているのだろうか。
あ~あ、まともな金さえもくれないこの国に留まるほど俺はバカでも間抜けでもない。
とりあえず、この国の名前などを覚え、絶対に一生この国に関わらないと決意する。
俺は踵を返し、大きな扉から廊下に出ると、一人の騎士が俺に付いてきた。俺に好き勝手歩かれたら困るのだろう、「城外にはこっちから出られる」と案内をしてくれた。
そして、最後に
「すまなかった。この国の事は忘れてくれ。君の未来に幸あらんことを」
と言葉と共に地図と数枚の金貨を俺の手に握らせてくれた。
兜を被って顔は見ることが出来ないが、唯一この人だけがこの国の良い人だったと俺は思う。
城外に出た途端、何時知ったのか知らないが、民衆が「不要人!」「税金泥棒っ!」などと心ない言葉を放ちながら石を投げつけてきたのだ。
普通の俺なら軽く避けられるが、ここで行動を起こしてしまうと面倒な事になりそうなので、甘んじて受け入れた。背中に当たる石の大きさはまちまちだ。そして、地味に痛い。
この民衆の中を通り終わる頃少し大きめの石が俺の額に当たり、トロリと生暖かい赤い物が流れ伝い落ちた。
その光景を見た民衆は「うっ!」と言葉を詰まらせ、それ以後石を投げつけなくなった。
本当に失望した。
この国に召喚した説明も何もないまま心ない言葉を投げつけ、放りだし、民衆を扇動し俺をどん底にまで陥れようとする根性。
「二度とこんな国にくるかっ!くたばれ!」
今日だけでどれだけ来るであろう良い未来を奪われたんだろうか。
厳つい城砦を抜けると、広大な緑の少ない平地が広がっている。
周りを見渡しても建物が俺の背後以外見つからない。
目指す場所も限られる。
そう、俺の正面に微か見える遙か遠くの「森」だ。
その森からは黒い靄みたいのがフワフワと漂っている。
一目見てあれは「瘴気」であると判る。俺はそういう「目」を持っているのだ。
あれをどうにかしないとあの森に住まう生物たちが生きていけないだろう。
よしっ!と気合いを入れてそちらに歩を進めると、背後の城砦上部に不穏な気配を感じ、でも背後には振り返らず素知らぬふりして俺は足早に去るとヒュンと素早い風が背中に飛んでくる感じを掴み、不自然じゃない程度に俺はその場から小さく離れ、そして元いた場所には矢が突き刺さっていた。
それを見て俺は城砦に振り返ると、「ちっ」と小さく舌打ちした兵士であろう者が姿を隠したのだ。
誰かに「俺を始末してこい」と言われたのであろう。
本当になんなのだ、この国は。
一刻も早く俺の姿を探すことが出来ない位置まで逃げなければ殺される。だから、俺は誰もが目に止められないくらいの早さで奔る。
このくらい俺にとっては朝飯前だ。
俺は現代に生きた「忍び」だったのだから。
突如高級ホテルのロビーの一部、俺がこっそり護衛するお嬢様の箇所だけ光り輝き、そしてポッカリとお足元に穴が開いた。
俺は駆け寄りお嬢様の手を掴み引き上げようと力を入れると、その力を逆手に取り、両手で力一杯俺の身体ごと穴の中に引っ張りこみ、なんと俺を土台にして頭を踏み、背中を蹴って自分は地上へ戻り、俺を穴に落としたのだ。
落ちる瞬間お嬢様の一言に俺は怒りより「失望」が勝った。
「これって最近ゲームやラノベなどで流行の異世界への穴でしょ?そんなところ行きたくないわ。『聖女?』『神子?』そんなのクソ食らえよっ!代わりにあんたが行ってきて頂戴。あんたみたいな人間兵器が行く方がよっぽどそちらの世界には良いことでしょうよ?二度とこっちに戻っては来られないでしょうけど」
と、フフンと笑って、俺を引き上げようともせず、ましてや穴に吸い込まれる俺を最後まで見届けず、立ち去って行った。
そして、現在俺がいるのは超豪華な大広間です。
両サイドにいかにも「偉い人です」って人たちが立ち並び、正面には立派な髭を蓄えた壮年の男性と俺から見て右隣には俺とそう年も変わらないだろう、いかにも王子様な形をした方が着席されていた。後ろには数人の騎士の姿が窺える。
まじで、俺、異世界来たんじゃね?
冗談きついわ~~~。
そして、始まる俺の世界で流行の「聖女騒動」。
うん、俺どう見ても聖女じゃないし、「神子」でも「巫女」でもない。
ただの普通の社畜?な成年男子だ。
職業的に「社畜」って言葉が合っているのかはわからないが、ま~仕事漬けの日々であったのは確かなので、同意義で良いだろう。
うん、じゃなくてね、俺。
この現状をちゃんと直視しようね。
「何と言うことだ!『聖女』を召喚ではなく、ただの男を呼び込むなど!あってはならん歴史だ!!」
と、どこからかキーーンと劈くような声と共に俺に向かって投げかけられた。
あれ、今更ながらこっちの言葉わかるぞ?
もしかして一種の加護という物か?
と、暢気に考えている場合ではない!
「血税を使い、大がかりな転移魔術を施して、普通の男をこちらに呼び出したなんて!民衆に知られたら、王や我々貴族が怒りの的になるどころか、隣国に知られれば嘲笑されることは間違いないでしょう!」
「いっそのことこの場で殺してしまいましょう!」
「いやいや、魔術を使ったことは直にわかること。殺してしまうと我らの体裁が成り立たない。ここは金を渡して国外追放してしまいましょう!」
「そうですね!逃亡して行方不明と説明すれば丸く治まるでしょうし」
と、好き勝手に言ってくれちゃって。
つまり、
「俺は元の世界に帰れないんだな?」
という、異世界転移にはありきたりな質問を投げかけ、そして皆静かに頷いた。
「其方には金を渡す。元の世界には戻せないが、好きな場所で生きていけ」
隣の王子らしき人物から麻袋が投げられた。
金を投げるなんて、非常識すぎる!!と怒りを覚えるが、投げつけられた時に小さく鳴った音に違和感を感じた。
中からは金属音ではない軽い音がするし、重さ的にもまじで軽い。
つまり・・・・・・・・・。
俺はそれを投げ返し、
「そんなのいらねーよ。言われなくてもここをすぐに出て行ってやる」
その麻袋からはみ出ていたのは、木でできた丸い物だった。この国は、こんな物まで用意しているのか・・・。
一体、今まで何に使っていたんだろうか。どれだけの人を欺いているのだろうか。
あ~あ、まともな金さえもくれないこの国に留まるほど俺はバカでも間抜けでもない。
とりあえず、この国の名前などを覚え、絶対に一生この国に関わらないと決意する。
俺は踵を返し、大きな扉から廊下に出ると、一人の騎士が俺に付いてきた。俺に好き勝手歩かれたら困るのだろう、「城外にはこっちから出られる」と案内をしてくれた。
そして、最後に
「すまなかった。この国の事は忘れてくれ。君の未来に幸あらんことを」
と言葉と共に地図と数枚の金貨を俺の手に握らせてくれた。
兜を被って顔は見ることが出来ないが、唯一この人だけがこの国の良い人だったと俺は思う。
城外に出た途端、何時知ったのか知らないが、民衆が「不要人!」「税金泥棒っ!」などと心ない言葉を放ちながら石を投げつけてきたのだ。
普通の俺なら軽く避けられるが、ここで行動を起こしてしまうと面倒な事になりそうなので、甘んじて受け入れた。背中に当たる石の大きさはまちまちだ。そして、地味に痛い。
この民衆の中を通り終わる頃少し大きめの石が俺の額に当たり、トロリと生暖かい赤い物が流れ伝い落ちた。
その光景を見た民衆は「うっ!」と言葉を詰まらせ、それ以後石を投げつけなくなった。
本当に失望した。
この国に召喚した説明も何もないまま心ない言葉を投げつけ、放りだし、民衆を扇動し俺をどん底にまで陥れようとする根性。
「二度とこんな国にくるかっ!くたばれ!」
今日だけでどれだけ来るであろう良い未来を奪われたんだろうか。
厳つい城砦を抜けると、広大な緑の少ない平地が広がっている。
周りを見渡しても建物が俺の背後以外見つからない。
目指す場所も限られる。
そう、俺の正面に微か見える遙か遠くの「森」だ。
その森からは黒い靄みたいのがフワフワと漂っている。
一目見てあれは「瘴気」であると判る。俺はそういう「目」を持っているのだ。
あれをどうにかしないとあの森に住まう生物たちが生きていけないだろう。
よしっ!と気合いを入れてそちらに歩を進めると、背後の城砦上部に不穏な気配を感じ、でも背後には振り返らず素知らぬふりして俺は足早に去るとヒュンと素早い風が背中に飛んでくる感じを掴み、不自然じゃない程度に俺はその場から小さく離れ、そして元いた場所には矢が突き刺さっていた。
それを見て俺は城砦に振り返ると、「ちっ」と小さく舌打ちした兵士であろう者が姿を隠したのだ。
誰かに「俺を始末してこい」と言われたのであろう。
本当になんなのだ、この国は。
一刻も早く俺の姿を探すことが出来ない位置まで逃げなければ殺される。だから、俺は誰もが目に止められないくらいの早さで奔る。
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