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第1章 リーベウィッチ麗華ちゃん
第3話:リーベウィッチ麗華ちゃん・2
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制服の不良少女は脇目も振らずに魔獣に突っ込んで行く。ブレスレットが二つ嵌まった細い右腕を鞭のように振り上げると、連動して赤い金属の腕も高く持ち上がる。
そう、幹部はそうやって魔神機を自由自在に操るのだ。記憶と一致する光景に懐かしさが溢れ出す。
明らかな敵を前にして魔獣も牙を剥く。シャッターから素早く立ち上がり、今度は敵意を剥き出しにした咆哮を放つ。鋼鉄の腕に頭突きを見舞い、アーケード全体に震度三弱の地震が起こった。
「うお、あぶね」
バランスを崩した制服の少女を後ろから抱き留めた。
暑い中動いたばかりで少し汗ばんだ身体が腕の中に収まる。うっすら漂うせっけんの匂いは学生らしい制汗剤の香り。
「殴る蹴るじゃあ大したダメージは入らないよ。まずは弱点をクリアしないと」
「へえそうなのありがと」
早口で呟く少女。「偉そうに何だよお前は誰だよ邪魔だよ早く逃げろよ」とまで思っていたかどうかはわからないが、露骨に吐き捨てたお礼には不信感がたっぷり込められていた。
不良少女は鋭く湿った目つきで一度ちらと振り返り、改めて魔獣の方を向こうとして、「ん」という音を発してもう一度振り返った。全く同じ動作をもう一回。
三度見を終えたとき、ぽかんと開けた口から懐かしい名前が漏れた。
「マジカルレッド?」
「久しぶり、ドールマスター。でも今は私じゃなくて前を見てくれ」
フリーズした顔を両手で優しく抑えて前に捻る。
この場で戦えるのはドールマスターだけなのだから、ちゃんとやってくれないと困る。向き直ればすぐ眼前に魔獣の爪、ギリギリで割り込んだ鋼鉄の指が火花を散らす。
今度は二人揃って後ろに倒れ込んだ。二人分の衝撃はこちらの尻餅がけっこうな痛みと一緒に受け止めていて、これではどっちが戦う立場かわからない。
「君がいるってことは悪の組織も復活したのかな?」
「いや組織はもう無いって。魔獣も知らんし」
またしても突っ込んできた魔獣を鋼鉄の手掌が受け止める。しかし勢いを殺しきれない。庇うようにドールマスターを抱き締めたまま、横に転がって直撃を割ける。
魔獣は言葉を持たない獣だが、獣にしてはだいぶ知能が高い。大きく硬く重い相手には愚直な突進を繰り返すのが効果的だともう理解したようだ。
「わりと苦戦しているね。魔法少女と渡り合った魔神機ならこんなの敵ではないだろう? それに私と戦っていたときはもっと大きくて翼の生えた天使みたいなやつだったと思うけれど」
「魔力が足りないから腕一本が限界、残量も少ない。そっちもなんか出来ない? 手伝ってほしいんだけど」
「無理だろ。十七歳で魔法少女に変身するのはちょっと」
「言ってる場合か!」
「冗談だよ。アドバイスならもうしてる」
「弱点がどうとかって?」
「むしろ把握していなかったのかな? 悪の組織側は」
「適当にスポーンしてるのを手懐けた雑兵だしね。いちいちゼロから育ててたわけじゃないって」
「それなら一から教えよう、魔獣を倒すのは魔法少女の仕事だったから。魔獣は見た目通りにかなりタフだが、見た目通りの弱点を持っていることが多い。燃えてるやつなら水、水っぽいやつなら電気。こいつは黒いもやに覆われていて、わざわざ薄暗い屋内アーケードに現れている。では弱点は?」
「光?」
「正解、たぶん直射日光。天井の遮光ガラスを砕けば一発だ」
「町を壊すのはちょっとダメでしょ」
「今更かい? 気になるなら魔獣が壊したことにすればいい。どうせ誰にもわからないさ」
「それが魔法少女のセリフ?」
「元だよ。そっちこそ悪の組織っぽくないじゃないか。七年前は魔神機で壊し放題だったのに」
「それ地味に傷付くからやめて」
言いつつも、今は手を選んでいる余裕はない。
ドールマスターは一度大きく喉を動かして唾を飲み込むと、小さく息を吐いて腕を大きく振り上げた。
赤い隻腕は弾かれたように上空に向かって走り出し、そのまま遮光ガラスをぶち破った。一瞬で罅を伝って衝撃が流れ、何メートルにも渡って盛大に砕け散る。
宙を舞うガラス片に目を眇める。さっきまでの陰気な表情とは一転し、夏の海を跳ねる飛沫のように割れた欠片が輝いていた。夕方でも強烈な夏の日差しが乱反射して魔獣の身体に降り注ぐ。
魔獣がキャンと高い悲鳴を上げた。光が黒いもやを焼き、シューシューと煙を吐きながら全身が溶けていく。
落下した腕は床のタイルを割り、指先が下向きに突き刺さった。屹立する姿はまるで最初からそういうオブジェだったかのようだ。
「魔力が切れたみたい。倒せたからもういいけど」
「いいや、まだあるね。油断禁物だ」
光で溶かされた魔獣の身体はだいぶ縮んでいるが、まだその目には赤い火が灯っている。最後の力を振り絞ってこちらに倒れ込むように向かってきていた。
「それじゃ、最後は私が貰おうかな!」
ドールマスターを押しのけて一歩前に出た。
床に刺さった巨大な腕を三歩で駆け上がり、頂点を蹴って高く飛ぶ。宙をくるり一回転して足を振り下ろした。
全体重を乗せた踵落とし。低いヒールの踵が魔獣の額に突き刺さる。顔全体に罅が入り、パキパキと音を立てて左右に割れていく。
最後にポンという音を立て、魔獣は黒い塵になった。その中からは小さな秋田犬が飛び出してきて、ハッハッハッと声を出してクルクル回ってからどこかに走り去っていった。
「これで本当に一件落着。とりあえず、お疲れ様」
振り返って片手を高く挙げた。だが、共闘相手は首を傾げたまま動こうとしない。
「知らない? ハイタッチだよ、ハイタッチ。敵を倒した喜びを共有しようぜ。悪の組織ではやらなかったのかな」
「私、紅一点だったから……そういうノリはあんまり合わなかった」
「じゃあ今から始めよう。私たちは同じ女の子なんだから」
それでようやく持ち上げた片手は苦手科目の挙手のようにへろへろして心許ない。
一応そのまま手の平を合わせてみる。しかし向こうが手を打ちに来ないものだから、パンという音が鳴らない。ハイタッチというよりは掲げた握手だ。
面白くなってきて、重なった手を思い切り握った。ドールマスターの身体が小さく跳ねる。
思い切り顔を寄せて壁際に追い詰めると目を逸らす。チェーンのネックレスを付けた首元からは髪とは違う甘いローズの香りがした。
「カッコいいお洒落してる割にはずいぶん可愛いんだね、ドールマスターちゃん」
「……そっちこそ軟派な感じになってない? マジカルレッドってそんなキャラだっけ」
「七年も経てばね。あと麗華でいいよ、語世麗華。この年齢でマジカルなんたらってのもね。そっちは?」
「芽愛。廻覇芽愛」
「よろしく芽愛。ちなみにこのあと暇?」
「暇だけど」
「じゃあうちに来なよ。一緒に夕食を食べよう、少し早いけれども」
「え、なんで」
「今はとても人恋しい夕方なんだ。夏休みが始まってさっそく彼女と遊ぼうと思っていたのに、急に予定が入ったって断られるしさ。泣く泣く一人でデート先の下見だけして帰ってきたところで」
「えっ……彼女いるの?」
「いるいる、たくさんいる」
「たくさんって……それで今会った相手を家に連れ込んでいいわけ?」
「その辺りは寛容だから、色々あって、平均的には。それに夕食に誘われるくらいがそんなに意外かね。私だけかな、古い知り合いに再会してテンションが上がっているのは?」
「でも、七年前は敵だったし……」
「どうしても今からでもやりたいなら付き合ってもいいけどね、ここで会ったが百年目、これは誰々の仇みたいなやつをさ。しかしあれは個人的な因縁の戦いじゃなくて、町を守る守らないとかいうスケールの戦いだっただろう。別に死者も出なかったし、とうの昔に復興も終わった今、恨みなんて持つ方が難しいぜ」
「それはそうかもだけど」
「それより何より、君は魔獣と戦って町を守ろうとしていたじゃないか。事情はよく知らないけれど、それは私の目で見た真実だ。もう決めているのさ。今年は君ともっと近付きたいって」
手を引きながら再び強く握ると、今度は小さく握り返してきた。
瓦礫とガラス片を跨いで明るく輝いた路地に出ていく。まだ夏の日は落ちていないが、日陰を通ればほんの少しだけ涼しい。肌に触れる気持ちいい体温と共に歩き出す。
かつて魔法少女だった私が、かつて敵幹部だった彼女と。
そう、幹部はそうやって魔神機を自由自在に操るのだ。記憶と一致する光景に懐かしさが溢れ出す。
明らかな敵を前にして魔獣も牙を剥く。シャッターから素早く立ち上がり、今度は敵意を剥き出しにした咆哮を放つ。鋼鉄の腕に頭突きを見舞い、アーケード全体に震度三弱の地震が起こった。
「うお、あぶね」
バランスを崩した制服の少女を後ろから抱き留めた。
暑い中動いたばかりで少し汗ばんだ身体が腕の中に収まる。うっすら漂うせっけんの匂いは学生らしい制汗剤の香り。
「殴る蹴るじゃあ大したダメージは入らないよ。まずは弱点をクリアしないと」
「へえそうなのありがと」
早口で呟く少女。「偉そうに何だよお前は誰だよ邪魔だよ早く逃げろよ」とまで思っていたかどうかはわからないが、露骨に吐き捨てたお礼には不信感がたっぷり込められていた。
不良少女は鋭く湿った目つきで一度ちらと振り返り、改めて魔獣の方を向こうとして、「ん」という音を発してもう一度振り返った。全く同じ動作をもう一回。
三度見を終えたとき、ぽかんと開けた口から懐かしい名前が漏れた。
「マジカルレッド?」
「久しぶり、ドールマスター。でも今は私じゃなくて前を見てくれ」
フリーズした顔を両手で優しく抑えて前に捻る。
この場で戦えるのはドールマスターだけなのだから、ちゃんとやってくれないと困る。向き直ればすぐ眼前に魔獣の爪、ギリギリで割り込んだ鋼鉄の指が火花を散らす。
今度は二人揃って後ろに倒れ込んだ。二人分の衝撃はこちらの尻餅がけっこうな痛みと一緒に受け止めていて、これではどっちが戦う立場かわからない。
「君がいるってことは悪の組織も復活したのかな?」
「いや組織はもう無いって。魔獣も知らんし」
またしても突っ込んできた魔獣を鋼鉄の手掌が受け止める。しかし勢いを殺しきれない。庇うようにドールマスターを抱き締めたまま、横に転がって直撃を割ける。
魔獣は言葉を持たない獣だが、獣にしてはだいぶ知能が高い。大きく硬く重い相手には愚直な突進を繰り返すのが効果的だともう理解したようだ。
「わりと苦戦しているね。魔法少女と渡り合った魔神機ならこんなの敵ではないだろう? それに私と戦っていたときはもっと大きくて翼の生えた天使みたいなやつだったと思うけれど」
「魔力が足りないから腕一本が限界、残量も少ない。そっちもなんか出来ない? 手伝ってほしいんだけど」
「無理だろ。十七歳で魔法少女に変身するのはちょっと」
「言ってる場合か!」
「冗談だよ。アドバイスならもうしてる」
「弱点がどうとかって?」
「むしろ把握していなかったのかな? 悪の組織側は」
「適当にスポーンしてるのを手懐けた雑兵だしね。いちいちゼロから育ててたわけじゃないって」
「それなら一から教えよう、魔獣を倒すのは魔法少女の仕事だったから。魔獣は見た目通りにかなりタフだが、見た目通りの弱点を持っていることが多い。燃えてるやつなら水、水っぽいやつなら電気。こいつは黒いもやに覆われていて、わざわざ薄暗い屋内アーケードに現れている。では弱点は?」
「光?」
「正解、たぶん直射日光。天井の遮光ガラスを砕けば一発だ」
「町を壊すのはちょっとダメでしょ」
「今更かい? 気になるなら魔獣が壊したことにすればいい。どうせ誰にもわからないさ」
「それが魔法少女のセリフ?」
「元だよ。そっちこそ悪の組織っぽくないじゃないか。七年前は魔神機で壊し放題だったのに」
「それ地味に傷付くからやめて」
言いつつも、今は手を選んでいる余裕はない。
ドールマスターは一度大きく喉を動かして唾を飲み込むと、小さく息を吐いて腕を大きく振り上げた。
赤い隻腕は弾かれたように上空に向かって走り出し、そのまま遮光ガラスをぶち破った。一瞬で罅を伝って衝撃が流れ、何メートルにも渡って盛大に砕け散る。
宙を舞うガラス片に目を眇める。さっきまでの陰気な表情とは一転し、夏の海を跳ねる飛沫のように割れた欠片が輝いていた。夕方でも強烈な夏の日差しが乱反射して魔獣の身体に降り注ぐ。
魔獣がキャンと高い悲鳴を上げた。光が黒いもやを焼き、シューシューと煙を吐きながら全身が溶けていく。
落下した腕は床のタイルを割り、指先が下向きに突き刺さった。屹立する姿はまるで最初からそういうオブジェだったかのようだ。
「魔力が切れたみたい。倒せたからもういいけど」
「いいや、まだあるね。油断禁物だ」
光で溶かされた魔獣の身体はだいぶ縮んでいるが、まだその目には赤い火が灯っている。最後の力を振り絞ってこちらに倒れ込むように向かってきていた。
「それじゃ、最後は私が貰おうかな!」
ドールマスターを押しのけて一歩前に出た。
床に刺さった巨大な腕を三歩で駆け上がり、頂点を蹴って高く飛ぶ。宙をくるり一回転して足を振り下ろした。
全体重を乗せた踵落とし。低いヒールの踵が魔獣の額に突き刺さる。顔全体に罅が入り、パキパキと音を立てて左右に割れていく。
最後にポンという音を立て、魔獣は黒い塵になった。その中からは小さな秋田犬が飛び出してきて、ハッハッハッと声を出してクルクル回ってからどこかに走り去っていった。
「これで本当に一件落着。とりあえず、お疲れ様」
振り返って片手を高く挙げた。だが、共闘相手は首を傾げたまま動こうとしない。
「知らない? ハイタッチだよ、ハイタッチ。敵を倒した喜びを共有しようぜ。悪の組織ではやらなかったのかな」
「私、紅一点だったから……そういうノリはあんまり合わなかった」
「じゃあ今から始めよう。私たちは同じ女の子なんだから」
それでようやく持ち上げた片手は苦手科目の挙手のようにへろへろして心許ない。
一応そのまま手の平を合わせてみる。しかし向こうが手を打ちに来ないものだから、パンという音が鳴らない。ハイタッチというよりは掲げた握手だ。
面白くなってきて、重なった手を思い切り握った。ドールマスターの身体が小さく跳ねる。
思い切り顔を寄せて壁際に追い詰めると目を逸らす。チェーンのネックレスを付けた首元からは髪とは違う甘いローズの香りがした。
「カッコいいお洒落してる割にはずいぶん可愛いんだね、ドールマスターちゃん」
「……そっちこそ軟派な感じになってない? マジカルレッドってそんなキャラだっけ」
「七年も経てばね。あと麗華でいいよ、語世麗華。この年齢でマジカルなんたらってのもね。そっちは?」
「芽愛。廻覇芽愛」
「よろしく芽愛。ちなみにこのあと暇?」
「暇だけど」
「じゃあうちに来なよ。一緒に夕食を食べよう、少し早いけれども」
「え、なんで」
「今はとても人恋しい夕方なんだ。夏休みが始まってさっそく彼女と遊ぼうと思っていたのに、急に予定が入ったって断られるしさ。泣く泣く一人でデート先の下見だけして帰ってきたところで」
「えっ……彼女いるの?」
「いるいる、たくさんいる」
「たくさんって……それで今会った相手を家に連れ込んでいいわけ?」
「その辺りは寛容だから、色々あって、平均的には。それに夕食に誘われるくらいがそんなに意外かね。私だけかな、古い知り合いに再会してテンションが上がっているのは?」
「でも、七年前は敵だったし……」
「どうしても今からでもやりたいなら付き合ってもいいけどね、ここで会ったが百年目、これは誰々の仇みたいなやつをさ。しかしあれは個人的な因縁の戦いじゃなくて、町を守る守らないとかいうスケールの戦いだっただろう。別に死者も出なかったし、とうの昔に復興も終わった今、恨みなんて持つ方が難しいぜ」
「それはそうかもだけど」
「それより何より、君は魔獣と戦って町を守ろうとしていたじゃないか。事情はよく知らないけれど、それは私の目で見た真実だ。もう決めているのさ。今年は君ともっと近付きたいって」
手を引きながら再び強く握ると、今度は小さく握り返してきた。
瓦礫とガラス片を跨いで明るく輝いた路地に出ていく。まだ夏の日は落ちていないが、日陰を通ればほんの少しだけ涼しい。肌に触れる気持ちいい体温と共に歩き出す。
かつて魔法少女だった私が、かつて敵幹部だった彼女と。
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