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第15章 世界の有機構成
第84話:世界の有機構成・5
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放課後を告げるチャイムが鳴ると彼方は素早く教室を出た。レイや麗華の影がないことを確認しつつ、校舎の隅にある焼却炉の裏手に回る。
煉瓦作りの巨大な炉と裏側フェンスとの僅かな隙間は幅一メートルもない。道ですらない裂け目を通り抜けて右折した行き止まり。他の生徒は入学から卒業まで一度も訪れない、敷地内にたまたま出来た空白。
そこが彼女の定位置だった。
「やあ」
「こんにちは」
後ろから声をかけた彼方に、立夏はいつも通り顔も上げずに答えた。
しゃがんだまま立ち上がらず、声の主を確認しようともしない。発する声は自動応答なのだ。相手への関心を一欠片も含まない。立夏は何にも関心がない、ただ花だけを除いて。
この空き地には立夏お手製の花壇が展開されている。焼却炉裏の硬い地面を立体的に掘り下げ、木板やチューブを通して整備した一帯に丸い花弁がいくつも並んでいた。壁にはノートや温度計を吊るした屋根付きの小箱が取り付けられている。
立夏はこの世界で最も目立たない人間の一人だった。誰にも関心を持たないが故に誰の目にも触れない。教室の影で誰とも話さずに過ごし、放課後になればここに来て、こうして一人で花を弄っている。
「……」
彼方が放課後にここに通い始めてから一年八か月が経過していた。明日はもう卒業式だ。
高校生特有の物語はもう既に終わってしまった。つまり、芽愛と麗華の再会も、街を巻き込んだ魔法の騒動も、元魔法少女と元幹部たちの衝突と和解も、もう全部終わったあとだ。この世界のこの時代のメインストーリーは完結した。
もちろん彼方も神威もそれら全てに一切関与しなかった。登場人物紹介には現れない、全く関係のない外野のモブとして漠然と過ごしていた。
きっとここに来るのも今日が最後だが、だからといって何が変わるわけでもない。彼方はコンクリートに寄っかかって立夏を見ているだけ、立夏はずっと花を弄っているだけだ。普段はゲームセンターにも行きたいので暗くなる前には立ち去るが、今日くらいは立夏が帰るまで立っていようと思った。一時間が過ぎ、二時間が過ぎ、閉校を告げるチャイムが鳴って、すっかり空が暗くなっても立夏はそこにしゃがんでいた。
会話も交流も、イベントは一つも起きないまま時間が過ぎていく。
ここに奇跡はない。それは単に立夏が別個体というだけではない。もし仮に何らかの奇跡が起きて、立夏が唐突に別世界の記憶を得て彼方を思い出したとして、それでもなお何も起こらない。立夏はそういう人間だ。目の前にいる立夏との関係は最初から最後まで徹頭徹尾どうしようもない。
これは恋愛シミュレーションゲームではない。それをわかっているから彼方は何も言わない。何か期待しているわけでもない。他にやることがないだけ、せいぜい終末器を押すのと同じ惰性の滞在。
だから初めて言葉が口を突いて出たのも、たまたまそういう揺らぎが訪れるタイミングが今日だっただけだ。
「そこは熱すぎる」
立夏が振り向いてこちらを見る。少しだけ丸くした目は意外さを物語っていたが、驚くのは彼方の方だった。
その目には花が活けられていなかったのだ。曇りなく丸く大きな両目が彼方を見ている。目に花が咲いていない立夏を生涯でも初めて見た。二年近く通っていながら、この世界ではまだ一度もきちんと顔を見ていなかったのだ。学内で立夏を見かけた記憶が全く無かったのも頷ける、無意識のうちに同定し損ねていたのかもしれない。
花が無いだけで立夏の印象はかなり違った。やや皮肉めいた印象はすっかり鳴りを潜め、今目の前にいる立夏は小学生のようにあどけなく可愛らしい少女でしかなかった。
「あは、よくわかったね~」
「ああ。たぶん温度で対照実験してるんだろ」
「そんな感じ。これ見る?」
立夏が少し身体をのけた。狭い花壇前にスペースを作る。唐突な誘いに面食らう。二年弱何もなかったのに、こうもあっさりコミュニケーションが成立するものか。
しかしよく思い返してみれば、別に立夏の人当たりは全く悪い方ではなかった。あまりにも興味が無さ過ぎて、却って初対面でも昔馴染みでも対応がそう変わらないのだ。立夏とリツカが仲良くやっていたように、花に関与する限りではむしろ交流を厭わないところもある。
彼方も立夏の隣にしゃがんだ。狭い隙間で立夏の細い身体が密着する。立夏は気にせず花壇を指さした。
「確かにこの辺りの花はまともに咲かなくなってるんだよね~。特にこの段はわかりやすいけど」
「その細いワイヤーが等温線だろ? 温度勾配が二十八度を超えたあたりから咲かなくなるというだけのように見えるが」
「それはちょっと解像度が低いね~。確かに大方の閾値は二十八度だけど、水を七十パーセント増しであげると枚数が減る代わりに色が濃くなって咲いたりはするよ」
「なるほど。交互作用が発生しているのかもしれない」
「かもね~。少しは詳しいみたいだけど、花に詳しい人?」
「正直に言えば、私はそれほど好きではない。ただ昔友達が似たようなことをよくやっていたから、そいつならそう言うと思っただけだ」
「へ~、その友達と一度話してみたいけど」
「それは無理だな。君が彼女と話すのは鏡の中の自分と話すのと同じくらい難しい」
「あは、面白い喩えだね~。でも君は素人だっていうのはわかったよ。その友達ならきっとここにも種を植えたはずだから」
立夏は指先を地中に押し込んだ。さっき熱すぎると言った区画より、更に焼却炉寄りの地面へと種を入れていく。
「そこに植えてもまともに咲かないんじゃないのか?」
「でも埋めるんだ。その友達は君には理由を教えてくれなかったのかな」
「まあな。別に花繋がりの友人というわけでもなかったし」
「じゃあ君に聞こう。私がここに種を埋めるのはどうしてだと思う?」
「……雑魚敵としての配置?」
「あは、それ意外といい線いってるかも~。咲かずに死んだ花も肥料になったり地面を柔らかくしたり、色々と仕事はしてるんだ」
「経験値ドロッパーか」
「多分そんな感じ」
何か言葉が続くのかと思って彼方が少し黙っている間に、立夏は再び作業に戻っていた。つい今さっきまで親しげに会話をしていたとは思えないほど唐突に。その目にはもう彼方は映っていないし、すぐ隣で座っていることなどもう忘れてしまっている。
それも無理からぬことだ。立夏にとって、人間との会話など気紛れに手近にあるセロテープを意味もなく弄って戻す程度のことだからだ。隣にいようがいつでも忘れたり思い出したりできてしまうものに過ぎない。彼女にとって人間は存在感を持っていない。もう少しましな喩えをするなら、作業中に傍らのテディベアに話しかけるのと同じというか。
だから立夏は何の脈絡もなくまた唐突に口を開いたし、そのタイミングは彼方の相槌が詰まるほど予想外だった。
「一番重要なのは生態系だから。一本の花が咲いたり枯れたりするのなんて本質じゃないんだ」
「生態系」
「そ、花の生態系。回る生態の環。自然の流れを自律させること」
「花が育って種を落としてまた育つまでの流れを安定させるのが目的ということか」
「どうだろうな~。自律してるとはいっても、手を加える必要が無いってことじゃないよ。そうだったら私が毎日来る必要もないしね。私は水をあげたり場所を動かしたりするけど、それは私が環そのものを切ったり繋いだりするわけじゃないんだ。私は軽くちょっかいを出すだけ。大元の生態系が安定していればこそ、そういう乱れを吸収して変化できるわけ」
「安定しているのに変化するのか?」
「あは、それはそうだよ~。何があっても同じようにしか動かない生態系なんて一瞬で淘汰されて終わりだよ。雨が降り続けるようなら水を吸わない方向に、雨が降らなくなったら水を節約する方向に修正できないとね。だから環が一周する頃には全然違うものになってたりするくらいがむしろ普通で、それが面白いから育ててるんだよね」
「生態系が安定しているのかどうかは見ていてもよくわからないんじゃないか? それは雨が降って初めてわかることだろう」
「別にわかる必要ないんじゃないかな。咲いたり枯れたりしてる花にもわからないよ、そんなの。花はただ咲いたり種を出したりを繰り返すだけで、別に全体をどうこうしようとしてるわけじゃないしね。結果的に生態系が保たれるだけ。循環する生産が境界を自己決定して、外乱を取り込みながら回り続けて、安定と変化を両立させる円環の生態系」
また言葉が切れる。今度は立夏が切ったのではなく、彼方が考え込んだのだ。
煉瓦作りの巨大な炉と裏側フェンスとの僅かな隙間は幅一メートルもない。道ですらない裂け目を通り抜けて右折した行き止まり。他の生徒は入学から卒業まで一度も訪れない、敷地内にたまたま出来た空白。
そこが彼女の定位置だった。
「やあ」
「こんにちは」
後ろから声をかけた彼方に、立夏はいつも通り顔も上げずに答えた。
しゃがんだまま立ち上がらず、声の主を確認しようともしない。発する声は自動応答なのだ。相手への関心を一欠片も含まない。立夏は何にも関心がない、ただ花だけを除いて。
この空き地には立夏お手製の花壇が展開されている。焼却炉裏の硬い地面を立体的に掘り下げ、木板やチューブを通して整備した一帯に丸い花弁がいくつも並んでいた。壁にはノートや温度計を吊るした屋根付きの小箱が取り付けられている。
立夏はこの世界で最も目立たない人間の一人だった。誰にも関心を持たないが故に誰の目にも触れない。教室の影で誰とも話さずに過ごし、放課後になればここに来て、こうして一人で花を弄っている。
「……」
彼方が放課後にここに通い始めてから一年八か月が経過していた。明日はもう卒業式だ。
高校生特有の物語はもう既に終わってしまった。つまり、芽愛と麗華の再会も、街を巻き込んだ魔法の騒動も、元魔法少女と元幹部たちの衝突と和解も、もう全部終わったあとだ。この世界のこの時代のメインストーリーは完結した。
もちろん彼方も神威もそれら全てに一切関与しなかった。登場人物紹介には現れない、全く関係のない外野のモブとして漠然と過ごしていた。
きっとここに来るのも今日が最後だが、だからといって何が変わるわけでもない。彼方はコンクリートに寄っかかって立夏を見ているだけ、立夏はずっと花を弄っているだけだ。普段はゲームセンターにも行きたいので暗くなる前には立ち去るが、今日くらいは立夏が帰るまで立っていようと思った。一時間が過ぎ、二時間が過ぎ、閉校を告げるチャイムが鳴って、すっかり空が暗くなっても立夏はそこにしゃがんでいた。
会話も交流も、イベントは一つも起きないまま時間が過ぎていく。
ここに奇跡はない。それは単に立夏が別個体というだけではない。もし仮に何らかの奇跡が起きて、立夏が唐突に別世界の記憶を得て彼方を思い出したとして、それでもなお何も起こらない。立夏はそういう人間だ。目の前にいる立夏との関係は最初から最後まで徹頭徹尾どうしようもない。
これは恋愛シミュレーションゲームではない。それをわかっているから彼方は何も言わない。何か期待しているわけでもない。他にやることがないだけ、せいぜい終末器を押すのと同じ惰性の滞在。
だから初めて言葉が口を突いて出たのも、たまたまそういう揺らぎが訪れるタイミングが今日だっただけだ。
「そこは熱すぎる」
立夏が振り向いてこちらを見る。少しだけ丸くした目は意外さを物語っていたが、驚くのは彼方の方だった。
その目には花が活けられていなかったのだ。曇りなく丸く大きな両目が彼方を見ている。目に花が咲いていない立夏を生涯でも初めて見た。二年近く通っていながら、この世界ではまだ一度もきちんと顔を見ていなかったのだ。学内で立夏を見かけた記憶が全く無かったのも頷ける、無意識のうちに同定し損ねていたのかもしれない。
花が無いだけで立夏の印象はかなり違った。やや皮肉めいた印象はすっかり鳴りを潜め、今目の前にいる立夏は小学生のようにあどけなく可愛らしい少女でしかなかった。
「あは、よくわかったね~」
「ああ。たぶん温度で対照実験してるんだろ」
「そんな感じ。これ見る?」
立夏が少し身体をのけた。狭い花壇前にスペースを作る。唐突な誘いに面食らう。二年弱何もなかったのに、こうもあっさりコミュニケーションが成立するものか。
しかしよく思い返してみれば、別に立夏の人当たりは全く悪い方ではなかった。あまりにも興味が無さ過ぎて、却って初対面でも昔馴染みでも対応がそう変わらないのだ。立夏とリツカが仲良くやっていたように、花に関与する限りではむしろ交流を厭わないところもある。
彼方も立夏の隣にしゃがんだ。狭い隙間で立夏の細い身体が密着する。立夏は気にせず花壇を指さした。
「確かにこの辺りの花はまともに咲かなくなってるんだよね~。特にこの段はわかりやすいけど」
「その細いワイヤーが等温線だろ? 温度勾配が二十八度を超えたあたりから咲かなくなるというだけのように見えるが」
「それはちょっと解像度が低いね~。確かに大方の閾値は二十八度だけど、水を七十パーセント増しであげると枚数が減る代わりに色が濃くなって咲いたりはするよ」
「なるほど。交互作用が発生しているのかもしれない」
「かもね~。少しは詳しいみたいだけど、花に詳しい人?」
「正直に言えば、私はそれほど好きではない。ただ昔友達が似たようなことをよくやっていたから、そいつならそう言うと思っただけだ」
「へ~、その友達と一度話してみたいけど」
「それは無理だな。君が彼女と話すのは鏡の中の自分と話すのと同じくらい難しい」
「あは、面白い喩えだね~。でも君は素人だっていうのはわかったよ。その友達ならきっとここにも種を植えたはずだから」
立夏は指先を地中に押し込んだ。さっき熱すぎると言った区画より、更に焼却炉寄りの地面へと種を入れていく。
「そこに植えてもまともに咲かないんじゃないのか?」
「でも埋めるんだ。その友達は君には理由を教えてくれなかったのかな」
「まあな。別に花繋がりの友人というわけでもなかったし」
「じゃあ君に聞こう。私がここに種を埋めるのはどうしてだと思う?」
「……雑魚敵としての配置?」
「あは、それ意外といい線いってるかも~。咲かずに死んだ花も肥料になったり地面を柔らかくしたり、色々と仕事はしてるんだ」
「経験値ドロッパーか」
「多分そんな感じ」
何か言葉が続くのかと思って彼方が少し黙っている間に、立夏は再び作業に戻っていた。つい今さっきまで親しげに会話をしていたとは思えないほど唐突に。その目にはもう彼方は映っていないし、すぐ隣で座っていることなどもう忘れてしまっている。
それも無理からぬことだ。立夏にとって、人間との会話など気紛れに手近にあるセロテープを意味もなく弄って戻す程度のことだからだ。隣にいようがいつでも忘れたり思い出したりできてしまうものに過ぎない。彼女にとって人間は存在感を持っていない。もう少しましな喩えをするなら、作業中に傍らのテディベアに話しかけるのと同じというか。
だから立夏は何の脈絡もなくまた唐突に口を開いたし、そのタイミングは彼方の相槌が詰まるほど予想外だった。
「一番重要なのは生態系だから。一本の花が咲いたり枯れたりするのなんて本質じゃないんだ」
「生態系」
「そ、花の生態系。回る生態の環。自然の流れを自律させること」
「花が育って種を落としてまた育つまでの流れを安定させるのが目的ということか」
「どうだろうな~。自律してるとはいっても、手を加える必要が無いってことじゃないよ。そうだったら私が毎日来る必要もないしね。私は水をあげたり場所を動かしたりするけど、それは私が環そのものを切ったり繋いだりするわけじゃないんだ。私は軽くちょっかいを出すだけ。大元の生態系が安定していればこそ、そういう乱れを吸収して変化できるわけ」
「安定しているのに変化するのか?」
「あは、それはそうだよ~。何があっても同じようにしか動かない生態系なんて一瞬で淘汰されて終わりだよ。雨が降り続けるようなら水を吸わない方向に、雨が降らなくなったら水を節約する方向に修正できないとね。だから環が一周する頃には全然違うものになってたりするくらいがむしろ普通で、それが面白いから育ててるんだよね」
「生態系が安定しているのかどうかは見ていてもよくわからないんじゃないか? それは雨が降って初めてわかることだろう」
「別にわかる必要ないんじゃないかな。咲いたり枯れたりしてる花にもわからないよ、そんなの。花はただ咲いたり種を出したりを繰り返すだけで、別に全体をどうこうしようとしてるわけじゃないしね。結果的に生態系が保たれるだけ。循環する生産が境界を自己決定して、外乱を取り込みながら回り続けて、安定と変化を両立させる円環の生態系」
また言葉が切れる。今度は立夏が切ったのではなく、彼方が考え込んだのだ。
0
最強ゲーマー女子高生による終末系百合ライトノベル。#毎日19時更新 #完結保証 #全話AI挿絵付き #ゲーマゲ
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