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13. ロスト チャイルド
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まだ日没までは時間があるはずだが、太陽は昼のピークを超えてわずかばかりその力を弱め始めている。 俺のテンションもその太陽と同期するかの様に下がり気味だ。 時々潮風が淀んだ排気ガスと埃をさらっていってくれるが、俺はここに取り残されたままだ。
俺はまだメキシコからアメリカに入国しようとする労働者の列に並んでいる。
一旦陸路で国境をまたぎ、再度アメリカへ入国する際にパスポートを見せればアメリカでの滞在期間が延長できると聞いて、アメリカ人観光客に紛れてバスでここ国境の街ティワナに来た。 そしてその最終目的を果たすためアメリカ国境にあるドライブインでの休憩中、入国管理局事務所に並んだのだ。
しかし、徐々に疑念と不安が頭をもたげてきた。 どう見てもここには俺と同じ目的を持つ人はひとりもいないのだ。
ここに並んでいる人達の目的は生活を求めアメリカに入国すること。 そしてこの中のほとんどがアメリカへの入国が許されない人達だろう。 理屈ではなく、肌でそう感じる。
一方で、俺はバスに戻りさえすればアメリカへの入国は問題ないだろう。 根本的に自分が間違ったことをやっている、と気づくのにこの列に並び始めてからたっぷり10分かかった。 しかし、何故だか後に引けない気持ちがあって、その場から離れることが出来ない。 いずれにせよおそらく既にバスは俺を残して出発してしまっただろう。
俺はもう嘘の情報に踊らされた自分の浅はかさに気づいている。 気付いているが認めたくない。 認めた途端怒りと悲しみに支配されてしまいそうだ。 子供のように泣いてしまうかもしれない。 そうならない為には俺が今この場にいることを正当化する必要がある。 脳内のプログラミングを書き換えるのだ、例えば…
そう、例えば。 そもそも俺はアメリカにこだわる理由なんてあるのだろうか?
半ば逃げるように遠く日本を離れ、たまたま来たロスアンジェルスに居場所を求めたが結局俺の居場所なんかないじゃないか。 ロスに戻ったところであと3日であの暗く哀れな、まるで世間から見捨てられた『施設』のような場所からさえも追い出される。 仕事もない、金もない。 初恋の彼女にも捨てられた。
彼女、ジニーは俺を呼び出しこう言った。
「あなたがここにいる目的は何? 学校にも行かないでバイトばかり。 不良みたいな遊びをして時間を無駄にしているだけ。 あなたは流されているわ。 もう少し一緒にいれると思ったけど、もう無理。 もうあなたも来た場所へ戻りなさい。」
Go back where you came from.
帰る場所がある人間のみの価値観。 未来への線路があるものから見れば、来た場所へ戻ることは雑作もないこと。 来た線路を辿って戻れば良い。 一旦下がって、少し休んで、勢いをつけてまた同じ線路を走れば良い。
だけど少なくとも俺は今の自分の居場所も、どうやってここに来たかもわかってない。 戻る場所への道は常に消滅するのだ。 そういう人間にとっては、戻るという概念すら存在しないのだ。
そんな事理解してもらおうなんて思わない。 他人は、とりわけ女は、自分と異質なものは理解しようとしない。 それを、「大人はわかってくれない」なんて言って駄々をこねる事が許されるのは、14せいぜい15までだ。
「自分が何処から来て、今何者で、これから何処へ向かおうとしているのか。 それを知る以外に重要なことは何もない。」
『施設』で会ったあの老人はそう言った(ように聞こえた)。 確かにそうだ。 でも爺さん、それってひょっとして一番難しいことなんじゃないか?
ああ、こうやって流れて行くのか。 捕まるものが手の届く場所にないこの川でゆっくりと。 この先には致命的な滝が待ち構えていたとしても俺はなす術もなくそこへ落ちて行く。
ここメキシコの国境の街ティワナにひとり取り残されたところで失うものは何もないさ。 開き直ろう。 大体のことはなんとかなる。 人のせいにせず、自分で生きる道を見つける。 それが自分にとっての自由である。 足りない頭で考え抜いて出した結論、それゆえの状況。 とりあえず受け入れる他ない、今は。
手持ちのカードを全部捨てて新たなカードを5枚引いてもさっきより良い手が舞い込んで来るわけでもないだろうが、手元に残すべきカードの検討がつかない。 つまりそういうこと。
行列はさっきから一向に進まない。 もう既になんのために並んでいるのかさえわからない。 もうなんか面倒くさい。 何も考えるのをやめてしまおうか。
と、不意に後ろから肩を叩かれた。
振り向くと、バスの運転手が立っていた。
※
「イエー! ハハハ、戻ってきたな。 おかえり。 いったい何処へ行ってたんだ?」
バスの前方に席を陣取るハッピー中高年夫婦達が拍手と笑顔で俺をバスに迎えた。
「この若者はメキシコで女の子を見つけたのさ」と、バスの運転手。 さあ、席に着きなさい。 と俺を促す。
後方の席に向かう間、左右の乗客達も笑顔を俺に向けている。 顔から火が出そうだ。 なんでみんなこんなに優しいんだ? 恥ずかしい。 蒸発して消えて無くなりたい。 いっそのこと、おまえのせいで帰りが遅れるじゃないか! と怒鳴って罵倒してくれた方が良い。
「さあ、迷子になってた我が息子も無事見つかったことだし、我々はロスアンジェルスに向けて出発します。 予定到着時刻は予定通り午後6時。 日没までには市内に到着するでしょう」 運転手はマイクを通してアナウンスした。 予定通りか。 そんなに迷惑をかけたわけではなさそうだ。
席に着いたら、例のデブ女がまた声をかけて来た。 「ねえ、隣に座っても良い?」
断りたかったが、俺には多少迷惑をかけた引け目がある。 「もちろんさ。 どうぞ。 迷惑をかけてごめんなさい。」
礼儀。 大人は礼儀をわきまえる。
ほんの少しぽっちゃりしたその白人女性は俺の隣に座った。 座席がいくらか大きめのアメリカのバスでもやはり少し窮屈だ。 「私、ステイシー。 よろしくね」と言って右手を出した。 「ケイです。 よろしく」と、それに応えた。
彼女 ー ステイシーは自分よりかよわく可哀想なものに対して何か惹かれるものがあるのだろうか。 ティワナの貧しく幼い物売りや、国境で置いてきぼりになりかけた俺のようなガキとか。 隣に座った彼女は、自分の出身地や今回の旅の目的とこれからの旅程、自分の仕事などについて話し始めた。
俺はやはり彼女のことに1ミリも興味が持てないまま、笑顔で相槌をうちつづける。 迷惑をかけた償いだ。 自分自身子供のままでいたくなかったので、大人の対応を続けている。
俺のことを聞かれたらどう答えようか、との心配をよそに彼女は自分のことを喋り続けた。 ひとり旅でよっぽど誰かと話をしたかったのだろうか。 人は自分より弱い者に対しては自信を持てるものだ。 つまり俺は彼女によって彼女より下の存在と認識された。 仕方ない。 俺は迷子のガキなのだから。 そう、ただの迷子のガキ。
「でね、どうしてひとり旅なのかって思わない?」
うーん、悪いけど思わない。
「ちょっと前まで付き合ってたボーイフレンドがいてね・・・」
ボーイフレンド・・・。 世の中にはいろんな趣味の人がいるんだなと思い、彼女のボーイフレンドのことを想像してみた。 トラクターに乗って、似合わないカウボーイハットをかぶった背の低い痩せた男が思い浮かんだ。 笑顔で人が良さそうだ。 俺は彼女の話よりこの俺の勝手な想像上のボーイフレンドの方が気になり始めた。
自分の明日からのことは、明日考えよう。
つづく、
俺はまだメキシコからアメリカに入国しようとする労働者の列に並んでいる。
一旦陸路で国境をまたぎ、再度アメリカへ入国する際にパスポートを見せればアメリカでの滞在期間が延長できると聞いて、アメリカ人観光客に紛れてバスでここ国境の街ティワナに来た。 そしてその最終目的を果たすためアメリカ国境にあるドライブインでの休憩中、入国管理局事務所に並んだのだ。
しかし、徐々に疑念と不安が頭をもたげてきた。 どう見てもここには俺と同じ目的を持つ人はひとりもいないのだ。
ここに並んでいる人達の目的は生活を求めアメリカに入国すること。 そしてこの中のほとんどがアメリカへの入国が許されない人達だろう。 理屈ではなく、肌でそう感じる。
一方で、俺はバスに戻りさえすればアメリカへの入国は問題ないだろう。 根本的に自分が間違ったことをやっている、と気づくのにこの列に並び始めてからたっぷり10分かかった。 しかし、何故だか後に引けない気持ちがあって、その場から離れることが出来ない。 いずれにせよおそらく既にバスは俺を残して出発してしまっただろう。
俺はもう嘘の情報に踊らされた自分の浅はかさに気づいている。 気付いているが認めたくない。 認めた途端怒りと悲しみに支配されてしまいそうだ。 子供のように泣いてしまうかもしれない。 そうならない為には俺が今この場にいることを正当化する必要がある。 脳内のプログラミングを書き換えるのだ、例えば…
そう、例えば。 そもそも俺はアメリカにこだわる理由なんてあるのだろうか?
半ば逃げるように遠く日本を離れ、たまたま来たロスアンジェルスに居場所を求めたが結局俺の居場所なんかないじゃないか。 ロスに戻ったところであと3日であの暗く哀れな、まるで世間から見捨てられた『施設』のような場所からさえも追い出される。 仕事もない、金もない。 初恋の彼女にも捨てられた。
彼女、ジニーは俺を呼び出しこう言った。
「あなたがここにいる目的は何? 学校にも行かないでバイトばかり。 不良みたいな遊びをして時間を無駄にしているだけ。 あなたは流されているわ。 もう少し一緒にいれると思ったけど、もう無理。 もうあなたも来た場所へ戻りなさい。」
Go back where you came from.
帰る場所がある人間のみの価値観。 未来への線路があるものから見れば、来た場所へ戻ることは雑作もないこと。 来た線路を辿って戻れば良い。 一旦下がって、少し休んで、勢いをつけてまた同じ線路を走れば良い。
だけど少なくとも俺は今の自分の居場所も、どうやってここに来たかもわかってない。 戻る場所への道は常に消滅するのだ。 そういう人間にとっては、戻るという概念すら存在しないのだ。
そんな事理解してもらおうなんて思わない。 他人は、とりわけ女は、自分と異質なものは理解しようとしない。 それを、「大人はわかってくれない」なんて言って駄々をこねる事が許されるのは、14せいぜい15までだ。
「自分が何処から来て、今何者で、これから何処へ向かおうとしているのか。 それを知る以外に重要なことは何もない。」
『施設』で会ったあの老人はそう言った(ように聞こえた)。 確かにそうだ。 でも爺さん、それってひょっとして一番難しいことなんじゃないか?
ああ、こうやって流れて行くのか。 捕まるものが手の届く場所にないこの川でゆっくりと。 この先には致命的な滝が待ち構えていたとしても俺はなす術もなくそこへ落ちて行く。
ここメキシコの国境の街ティワナにひとり取り残されたところで失うものは何もないさ。 開き直ろう。 大体のことはなんとかなる。 人のせいにせず、自分で生きる道を見つける。 それが自分にとっての自由である。 足りない頭で考え抜いて出した結論、それゆえの状況。 とりあえず受け入れる他ない、今は。
手持ちのカードを全部捨てて新たなカードを5枚引いてもさっきより良い手が舞い込んで来るわけでもないだろうが、手元に残すべきカードの検討がつかない。 つまりそういうこと。
行列はさっきから一向に進まない。 もう既になんのために並んでいるのかさえわからない。 もうなんか面倒くさい。 何も考えるのをやめてしまおうか。
と、不意に後ろから肩を叩かれた。
振り向くと、バスの運転手が立っていた。
※
「イエー! ハハハ、戻ってきたな。 おかえり。 いったい何処へ行ってたんだ?」
バスの前方に席を陣取るハッピー中高年夫婦達が拍手と笑顔で俺をバスに迎えた。
「この若者はメキシコで女の子を見つけたのさ」と、バスの運転手。 さあ、席に着きなさい。 と俺を促す。
後方の席に向かう間、左右の乗客達も笑顔を俺に向けている。 顔から火が出そうだ。 なんでみんなこんなに優しいんだ? 恥ずかしい。 蒸発して消えて無くなりたい。 いっそのこと、おまえのせいで帰りが遅れるじゃないか! と怒鳴って罵倒してくれた方が良い。
「さあ、迷子になってた我が息子も無事見つかったことだし、我々はロスアンジェルスに向けて出発します。 予定到着時刻は予定通り午後6時。 日没までには市内に到着するでしょう」 運転手はマイクを通してアナウンスした。 予定通りか。 そんなに迷惑をかけたわけではなさそうだ。
席に着いたら、例のデブ女がまた声をかけて来た。 「ねえ、隣に座っても良い?」
断りたかったが、俺には多少迷惑をかけた引け目がある。 「もちろんさ。 どうぞ。 迷惑をかけてごめんなさい。」
礼儀。 大人は礼儀をわきまえる。
ほんの少しぽっちゃりしたその白人女性は俺の隣に座った。 座席がいくらか大きめのアメリカのバスでもやはり少し窮屈だ。 「私、ステイシー。 よろしくね」と言って右手を出した。 「ケイです。 よろしく」と、それに応えた。
彼女 ー ステイシーは自分よりかよわく可哀想なものに対して何か惹かれるものがあるのだろうか。 ティワナの貧しく幼い物売りや、国境で置いてきぼりになりかけた俺のようなガキとか。 隣に座った彼女は、自分の出身地や今回の旅の目的とこれからの旅程、自分の仕事などについて話し始めた。
俺はやはり彼女のことに1ミリも興味が持てないまま、笑顔で相槌をうちつづける。 迷惑をかけた償いだ。 自分自身子供のままでいたくなかったので、大人の対応を続けている。
俺のことを聞かれたらどう答えようか、との心配をよそに彼女は自分のことを喋り続けた。 ひとり旅でよっぽど誰かと話をしたかったのだろうか。 人は自分より弱い者に対しては自信を持てるものだ。 つまり俺は彼女によって彼女より下の存在と認識された。 仕方ない。 俺は迷子のガキなのだから。 そう、ただの迷子のガキ。
「でね、どうしてひとり旅なのかって思わない?」
うーん、悪いけど思わない。
「ちょっと前まで付き合ってたボーイフレンドがいてね・・・」
ボーイフレンド・・・。 世の中にはいろんな趣味の人がいるんだなと思い、彼女のボーイフレンドのことを想像してみた。 トラクターに乗って、似合わないカウボーイハットをかぶった背の低い痩せた男が思い浮かんだ。 笑顔で人が良さそうだ。 俺は彼女の話よりこの俺の勝手な想像上のボーイフレンドの方が気になり始めた。
自分の明日からのことは、明日考えよう。
つづく、
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