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5 王都タマリス
第25話 掬星城(きくせいじょう) 1
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視界をさえぎるもののない、眼前いっぱいに広がるラベンダー色の夕暮れ。そのなかを飛びつづけていたリアナたちのまえに、王都がついに姿をあらわした。
はるか上空から見下ろすと、王都タマリスは一面の灰色の中の、小さな円のようだった。徐々に近づいていくと、フィルバートが教えてくれた〈カウリオドスの冠〉の意味がわかった。高さの異なった山々が、中央に向かって押し寄せるように連なって円環をなしているさまは、たしかに巨大な冠のようにみえる。王冠になぞらえて、それぞれの山や峰には宝石にちなんだ名がつけられているということだった。たとえば、王冠に囲まれている中央のもっとも高い山は〈金剛山〉といい、王城があるのは〈白金山〉といった具合だ。こんなふうに冠の形に山が並んでいるのは、フィルバートによればかつて、英雄王カウリオドスの住処《すみか》だった火山が大爆発をしたためだという。噴火の後に山は崩れてしまい、縁の部分が冠として残り、その中には巨大な窪地ができたといわれているらしい。中央にある金剛山はいまでも噴火を続ける神聖な山で、今ではここが竜祖の御座所とされている。
高度を下げていくと、夕暮れを落として金色の鏡のように輝く湖や、高い峰の間を流れおちる銀の糸のような滝が見えてきた。竜たちはいっせいに東に旋回し、大きく傾きながら一点を目指す。しだいに、白く明るく輝く点がせまってきて、近づくにつれてそれが、切り立った峡谷の上方に建つ城の灯りだということがわかった。
「あんなに高くにある!」リアナは思わず叫んだ。
「それに、それに……ものすごく大きいわ……!」
「元は『竜の巣』と呼ばれていたところに建てた山城だからね。“手で星を掬えるほど高い”という意味で、通称は掬星城というんです」背中から、フィルバートの声がふってくる。「……さあ、降りますよ」
険しい岸壁となかば一体化しているような砂色の城は、緑青の丸屋根で覆われた居館を中心に塔がそびえ、堅固な山城でありながらも優美さを感じさせた。周囲の岸壁のいたるところに、貝のように上下に口を開けた人口の岩場があるのはなんだろう? ……隠れ里出身のリアナはすぐに思いいたった。どうやら竜たちの発着場らしい。
「あそこに降りるの?」
「いいえ。あの発着場は今日は使いません」フィルが指さす。「あそこが見えますか?」
彼がさした先は、城の頂上にある建造物だった。兵士たちが物見《ものみ》に使う塔にも似ているが、上部は松明のように燃えていて、煌々と明るい。位置のせいで城の最上部が照らされる形になっており、かなり広いスペースがあることがわかった。大小の黒い点のようなものが、明かりの下、かすかに動いている。
「うん」
「あれはクローナン王の死をうけて、あらたな王を城に迎えるまで、ああやって昼夜を問わず灯されているんです」
「服喪のために?」
「それもありますが……一番の理由は、諸侯が城に集まるときの目印みたいなものかな。古竜がたくさん集まりますから、広い場所が必要なんです」
「じゃあ、あれは全部――古竜と、ライダーなのね」
「ええ。デイミオンも一足先に着いて、出迎えてくれるはずですよ。彼はあなたの次の継承権を持つ、王太子ですから」
「あっちの、飛竜用の発着場に下りるわけにはいかないの? 出迎えなんて……あの人たちは、わたしが王になると思ってるんでしょ?」
「そうでしょうね」フィルの口調に、面白がるような色が混じる。「でも、あなたは王になりたくない」
リアナは嘆息した。「そうよ」
「どうしてですか? あなたの母親は王だったのに」
「それよ。……養父はわたしの両親について、名前以外、なにも教えてくれなかったわ。それって、王になってほしくないっていうことじゃないの? そもそも、わたしの母親ってどういう人だったの?」
話しながらも、高度はさらに下がっていく。黒い点はしだいに、小山のような古竜の姿へと姿を変える。そのわきにいる人間の数は……全部で五人。
「それは……」
フィルが口を開きかけたのを、リアナは身ぶりでとどめた。
「その話は、後でじっくり聞かせてもらうわ。あなたがどこにも逃げられないときを見はからって行くから」
「それは楽しみだな」
「茶化さないで」
「まさか」
背後の男は、笑いをかみころす声だ。「でも、そんな間にも、もう着きますね。……残念ながら」
なにが残念なのか、と、聞く暇もなさそうだった。
巨大松明を目印に着陸したとたん、フィルがひらりと跳びおりて、降りる姿勢のリアナにうやうやしく手を貸した。見慣れない場所に、自分の二倍ほども体の大きい古竜たちがずらりと並んでいても、ピーウィは臆することなく堂々としている。それを横目で見ながら歩いていく。
五人の人物はみな竜族の正装姿で、礼をとる姿勢で彼女を出迎えた。まっさきに近づいてきたのはデイミオンだった。
「――殿下」と、聞いたこともないような穏やかな声音で呼びかけられ、一礼される。
「ご無事の到着はなによりの喜びです」
道中のトラブルなどなかったかのような涼しい顔に、リアナは少しだけむっとする。が、ともかく顔に出したのは一瞬だけだった。
「ありがとうございます、デイミオン卿」
負けないように、つんとして答える。
礼から身を起こしたデイミオンが、「託宣を受け、殿下のご到着をお待ちしていたものたちです」と、その場にいた人物を紹介した。
金髪を短く刈った筋骨隆々とした美男子は、〈フロンテラの若獅子〉こと、エサル卿。見あげるほどに大きく、峻厳な雰囲気を漂わせているのは北方領の領主、メドロート卿。輝くような白い肌と赤毛の優雅な女性は、グウィナ卿。それぞれの背後に、立派な古竜を従えていた。
「デイミオン卿と合わせて、オンブリアの五公と呼ばれる方々です」フィルがそっと教えてくれた。リアナは見えないようにかすかにうなずいた。この場に四人。そして、一人はここにはいない。領地が遠いのか、それとも、ほかの理由があるのか。ともかく、あとでもっと詳しい情報を教えてもらうまでは、名前だけでも覚えておかなくては。
はるか上空から見下ろすと、王都タマリスは一面の灰色の中の、小さな円のようだった。徐々に近づいていくと、フィルバートが教えてくれた〈カウリオドスの冠〉の意味がわかった。高さの異なった山々が、中央に向かって押し寄せるように連なって円環をなしているさまは、たしかに巨大な冠のようにみえる。王冠になぞらえて、それぞれの山や峰には宝石にちなんだ名がつけられているということだった。たとえば、王冠に囲まれている中央のもっとも高い山は〈金剛山〉といい、王城があるのは〈白金山〉といった具合だ。こんなふうに冠の形に山が並んでいるのは、フィルバートによればかつて、英雄王カウリオドスの住処《すみか》だった火山が大爆発をしたためだという。噴火の後に山は崩れてしまい、縁の部分が冠として残り、その中には巨大な窪地ができたといわれているらしい。中央にある金剛山はいまでも噴火を続ける神聖な山で、今ではここが竜祖の御座所とされている。
高度を下げていくと、夕暮れを落として金色の鏡のように輝く湖や、高い峰の間を流れおちる銀の糸のような滝が見えてきた。竜たちはいっせいに東に旋回し、大きく傾きながら一点を目指す。しだいに、白く明るく輝く点がせまってきて、近づくにつれてそれが、切り立った峡谷の上方に建つ城の灯りだということがわかった。
「あんなに高くにある!」リアナは思わず叫んだ。
「それに、それに……ものすごく大きいわ……!」
「元は『竜の巣』と呼ばれていたところに建てた山城だからね。“手で星を掬えるほど高い”という意味で、通称は掬星城というんです」背中から、フィルバートの声がふってくる。「……さあ、降りますよ」
険しい岸壁となかば一体化しているような砂色の城は、緑青の丸屋根で覆われた居館を中心に塔がそびえ、堅固な山城でありながらも優美さを感じさせた。周囲の岸壁のいたるところに、貝のように上下に口を開けた人口の岩場があるのはなんだろう? ……隠れ里出身のリアナはすぐに思いいたった。どうやら竜たちの発着場らしい。
「あそこに降りるの?」
「いいえ。あの発着場は今日は使いません」フィルが指さす。「あそこが見えますか?」
彼がさした先は、城の頂上にある建造物だった。兵士たちが物見《ものみ》に使う塔にも似ているが、上部は松明のように燃えていて、煌々と明るい。位置のせいで城の最上部が照らされる形になっており、かなり広いスペースがあることがわかった。大小の黒い点のようなものが、明かりの下、かすかに動いている。
「うん」
「あれはクローナン王の死をうけて、あらたな王を城に迎えるまで、ああやって昼夜を問わず灯されているんです」
「服喪のために?」
「それもありますが……一番の理由は、諸侯が城に集まるときの目印みたいなものかな。古竜がたくさん集まりますから、広い場所が必要なんです」
「じゃあ、あれは全部――古竜と、ライダーなのね」
「ええ。デイミオンも一足先に着いて、出迎えてくれるはずですよ。彼はあなたの次の継承権を持つ、王太子ですから」
「あっちの、飛竜用の発着場に下りるわけにはいかないの? 出迎えなんて……あの人たちは、わたしが王になると思ってるんでしょ?」
「そうでしょうね」フィルの口調に、面白がるような色が混じる。「でも、あなたは王になりたくない」
リアナは嘆息した。「そうよ」
「どうしてですか? あなたの母親は王だったのに」
「それよ。……養父はわたしの両親について、名前以外、なにも教えてくれなかったわ。それって、王になってほしくないっていうことじゃないの? そもそも、わたしの母親ってどういう人だったの?」
話しながらも、高度はさらに下がっていく。黒い点はしだいに、小山のような古竜の姿へと姿を変える。そのわきにいる人間の数は……全部で五人。
「それは……」
フィルが口を開きかけたのを、リアナは身ぶりでとどめた。
「その話は、後でじっくり聞かせてもらうわ。あなたがどこにも逃げられないときを見はからって行くから」
「それは楽しみだな」
「茶化さないで」
「まさか」
背後の男は、笑いをかみころす声だ。「でも、そんな間にも、もう着きますね。……残念ながら」
なにが残念なのか、と、聞く暇もなさそうだった。
巨大松明を目印に着陸したとたん、フィルがひらりと跳びおりて、降りる姿勢のリアナにうやうやしく手を貸した。見慣れない場所に、自分の二倍ほども体の大きい古竜たちがずらりと並んでいても、ピーウィは臆することなく堂々としている。それを横目で見ながら歩いていく。
五人の人物はみな竜族の正装姿で、礼をとる姿勢で彼女を出迎えた。まっさきに近づいてきたのはデイミオンだった。
「――殿下」と、聞いたこともないような穏やかな声音で呼びかけられ、一礼される。
「ご無事の到着はなによりの喜びです」
道中のトラブルなどなかったかのような涼しい顔に、リアナは少しだけむっとする。が、ともかく顔に出したのは一瞬だけだった。
「ありがとうございます、デイミオン卿」
負けないように、つんとして答える。
礼から身を起こしたデイミオンが、「託宣を受け、殿下のご到着をお待ちしていたものたちです」と、その場にいた人物を紹介した。
金髪を短く刈った筋骨隆々とした美男子は、〈フロンテラの若獅子〉こと、エサル卿。見あげるほどに大きく、峻厳な雰囲気を漂わせているのは北方領の領主、メドロート卿。輝くような白い肌と赤毛の優雅な女性は、グウィナ卿。それぞれの背後に、立派な古竜を従えていた。
「デイミオン卿と合わせて、オンブリアの五公と呼ばれる方々です」フィルがそっと教えてくれた。リアナは見えないようにかすかにうなずいた。この場に四人。そして、一人はここにはいない。領地が遠いのか、それとも、ほかの理由があるのか。ともかく、あとでもっと詳しい情報を教えてもらうまでは、名前だけでも覚えておかなくては。
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