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災い9で検索するが、それっぽいものは出てこない。
何が足りない?
自問自答しながら、言葉を追加する。
【ファラオ】
すると、検索結果にある内容が溢れた。
「十の災い」
思わず口からこぼれ落ちる。
「あ?災い?そういえば富士八も、災いがどうとかって言ってたな」
富澤の言葉で確信が持てた。
何かしらの事件は、十の災いになぞられている。
エジプトでイスラエル人が奴隷化していた時の事だ。
解放を求めたものの、ファラオはそれを許さず、そのせいで神からの災いを受けることになった。
一の災いは、ナイル川の水を血に変える。
二の災いは、蛙を放つ。
三の災いは、ぶよを放つ。
四の災いは、虻を放つ。
五の災いは、家畜に疫病を流行らせる。
六の災いは、腫れ物をこじらせる。
七の災いは、雹を降らせる。
八の災いは、蝗を放つ。
九の災いは、暗闇でエジプトを覆う。
十の災いは、長子を皆殺しにする。
メモにバツ印が書かれている事と、残ったメモに『災い9』とあるので、恐らく9番目が起きる、もしくは起きてしまったのだろう。
しかし、だ。
何かを止めようとしていた、という富澤の発言から『災い9』か『災い10』を止める必要は、ありそうだ。
そこまでは分かったと仮定すると、残りの都市伝説的な記事と数例は、何なのか。
「何となく掴んできました」
「九重より遅い!」
冗談だからと笑った富澤に、変なプレッシャーから解き放たれた。
「つまり、僕は何かを止めなくちゃいけないんですよね」
「富士八と同じなら、な」
暗闇がエジプトを襲うか、長子を皆殺しにするか、を止めるのか。なかなか荷が重い。
「富士八さんは、止めたんですか?」
俺は頭をかきながら、答えを見つけようと考える。
「止めたよ」
「どうやって止めたんですか」
「俺が行った時には死んでたから、そこは分からん」
「じゃ、どうして止めたと分かるんです?」
「九重がそう言ってたから」
富士八も九重も俺も繋がっているなら、俺にも感じられる気がするが、全く想像出来ない。
「ちなみかな、それは八の災いですか?」
「はち?さぁ、どうだか」
うーん、どの道、9でも10でも災いを止めなければならないのか。
全然分からないけど。
長い時間、壁に貼ってある記事と睨めっこしてみたが、謎はとけない。
「さて、寝るか」
「え?ここで?」
キョトンとする俺を他所に、富澤はベッドの中に潜り込む。
「明日また考えたらいいだろ?シャワーも自由に使っていいぞ」
「富澤さん、スーツは脱いだ方が・・」
「他に着る物がねぇから、明日着替えるよ」
無精なのか、致し方ないのか。
俺は頭をリフレッシュするため、シャワーへと向かった。
何が足りない?
自問自答しながら、言葉を追加する。
【ファラオ】
すると、検索結果にある内容が溢れた。
「十の災い」
思わず口からこぼれ落ちる。
「あ?災い?そういえば富士八も、災いがどうとかって言ってたな」
富澤の言葉で確信が持てた。
何かしらの事件は、十の災いになぞられている。
エジプトでイスラエル人が奴隷化していた時の事だ。
解放を求めたものの、ファラオはそれを許さず、そのせいで神からの災いを受けることになった。
一の災いは、ナイル川の水を血に変える。
二の災いは、蛙を放つ。
三の災いは、ぶよを放つ。
四の災いは、虻を放つ。
五の災いは、家畜に疫病を流行らせる。
六の災いは、腫れ物をこじらせる。
七の災いは、雹を降らせる。
八の災いは、蝗を放つ。
九の災いは、暗闇でエジプトを覆う。
十の災いは、長子を皆殺しにする。
メモにバツ印が書かれている事と、残ったメモに『災い9』とあるので、恐らく9番目が起きる、もしくは起きてしまったのだろう。
しかし、だ。
何かを止めようとしていた、という富澤の発言から『災い9』か『災い10』を止める必要は、ありそうだ。
そこまでは分かったと仮定すると、残りの都市伝説的な記事と数例は、何なのか。
「何となく掴んできました」
「九重より遅い!」
冗談だからと笑った富澤に、変なプレッシャーから解き放たれた。
「つまり、僕は何かを止めなくちゃいけないんですよね」
「富士八と同じなら、な」
暗闇がエジプトを襲うか、長子を皆殺しにするか、を止めるのか。なかなか荷が重い。
「富士八さんは、止めたんですか?」
俺は頭をかきながら、答えを見つけようと考える。
「止めたよ」
「どうやって止めたんですか」
「俺が行った時には死んでたから、そこは分からん」
「じゃ、どうして止めたと分かるんです?」
「九重がそう言ってたから」
富士八も九重も俺も繋がっているなら、俺にも感じられる気がするが、全く想像出来ない。
「ちなみかな、それは八の災いですか?」
「はち?さぁ、どうだか」
うーん、どの道、9でも10でも災いを止めなければならないのか。
全然分からないけど。
長い時間、壁に貼ってある記事と睨めっこしてみたが、謎はとけない。
「さて、寝るか」
「え?ここで?」
キョトンとする俺を他所に、富澤はベッドの中に潜り込む。
「明日また考えたらいいだろ?シャワーも自由に使っていいぞ」
「富澤さん、スーツは脱いだ方が・・」
「他に着る物がねぇから、明日着替えるよ」
無精なのか、致し方ないのか。
俺は頭をリフレッシュするため、シャワーへと向かった。
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