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2話目
二人の青年
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ーートントントン、カチャカチャ、ジューッ、カチャンーー
冬「う、うぅん」
ーガチャッー
朔「あっ、起きた?体調は大丈夫かな?」
冬「だ、大丈夫です。」
朔「そっか、なら良かったよ。あっ、キッチン勝手に使ったけど大丈夫だった?ご飯作ったんだけど食べれるかな?」
冬「どうしてここが?」
朔「あぁ、実はここに来たことがあるんだ…」
冬「えっ?」
朔「まぁ、詳しい話はご飯たべてから話そう。」
冬「はい……」
ーキッチンー
朔「どーぞっ、召し上がれ」
冬(いい匂い、お腹空いたな)
冬「頂きます。」
朔「味には結構自信あるけど、どう?美味しいかな?」
冬「お、美味しいです…」
朔「良かった!」
冬(嬉しそうな顔してる)
冬「ご馳走様でした。」
ー居間ー
朔「それじゃぁ、話そうか。」
冬「お願いします。」
朔「うん、実はね?俺が初めて人間界に来た時色々あって怪我してたんだ…まぁ、結構傷だらけでね…で、その時俺を助けてくれたのは君の両親だった。」
冬「えっ?」
朔「……君が覚えてないのも仕方ないよ、君は赤ん坊だったし、記憶無いんだから…」
冬「・・・・」
朔「俺はそのまま力が戻るまで1週間位だったかな?君の家、此処で過ごしていたんだよ」
冬「そうだったんですか…」
朔「うん。そして、1週間後俺は自分の世界、吸血鬼界に戻った、そして俺が君の両親にお礼を言うためにもう一度人間界に来た時、そう、君の記憶が無くなった日だよ。」
冬「!!」
朔「あれは酷い事故だった、俺が着いた時には君の両親は瀕死で君は何とか息をしてる状況だった…」
冬「……」
朔「まるで自分が事故にあったんじゃないかって思う程苦しかった……そして君の両親の最後の願い、何としてでも君を助けてくれって言われたんだ。」
冬「そうなんですね…」
朔「何故だか分からないけど、君の両親は俺が吸血鬼だって知ってたんだ。それで俺は君に俺の血を飲ませた。そして、君の記憶を奪ったんだ」
冬「だから僕には衝動が起こるんですね?」
朔「そう、俺たちの世界は2つの種が居る。俺みたいな純血種、冬弥みたいな混血種だよ。純血種は1度血を飲めば4ヶ月位は血を飲まなくても普通に生きていける。それに比べ混血種は1週間に1度血を飲まなければ激しい吸血衝動に襲われるんだ。」
冬「なるほど…」
朔「君をそんな身体にしてしまったのは本当に申し訳ないと思っている。ごめんね?冬弥……」
冬(そう言って朔さんは泣きそうになっていた。僕は、僕は……)
冬「顔を上げてください朔さん理由はどうあれ僕は助けて貰ったんです。ありがとうございました。」
朔「…っ!!ありがとう…っ」
冬(そう言って朔さんは泣いた)
朔「でもね?これだけは覚えてて、君は、冬弥は望まれて生まれてきた。沢山の愛情をもらって育ったんだ、冬弥はちゃんと愛されてたんだよ…」
冬(なんで……僕がずっと聞きたかった言葉…そっか、僕はちゃんと愛されてたんだね…)
冬「……っ、くっ….ふっ……」
朔「よしよし、いっぱい泣いて良いんだよ」
冬(そうして僕はひたすら泣き続けた、朔さんはずっと抱きしめてくれていた)
冬「う、うぅん」
ーガチャッー
朔「あっ、起きた?体調は大丈夫かな?」
冬「だ、大丈夫です。」
朔「そっか、なら良かったよ。あっ、キッチン勝手に使ったけど大丈夫だった?ご飯作ったんだけど食べれるかな?」
冬「どうしてここが?」
朔「あぁ、実はここに来たことがあるんだ…」
冬「えっ?」
朔「まぁ、詳しい話はご飯たべてから話そう。」
冬「はい……」
ーキッチンー
朔「どーぞっ、召し上がれ」
冬(いい匂い、お腹空いたな)
冬「頂きます。」
朔「味には結構自信あるけど、どう?美味しいかな?」
冬「お、美味しいです…」
朔「良かった!」
冬(嬉しそうな顔してる)
冬「ご馳走様でした。」
ー居間ー
朔「それじゃぁ、話そうか。」
冬「お願いします。」
朔「うん、実はね?俺が初めて人間界に来た時色々あって怪我してたんだ…まぁ、結構傷だらけでね…で、その時俺を助けてくれたのは君の両親だった。」
冬「えっ?」
朔「……君が覚えてないのも仕方ないよ、君は赤ん坊だったし、記憶無いんだから…」
冬「・・・・」
朔「俺はそのまま力が戻るまで1週間位だったかな?君の家、此処で過ごしていたんだよ」
冬「そうだったんですか…」
朔「うん。そして、1週間後俺は自分の世界、吸血鬼界に戻った、そして俺が君の両親にお礼を言うためにもう一度人間界に来た時、そう、君の記憶が無くなった日だよ。」
冬「!!」
朔「あれは酷い事故だった、俺が着いた時には君の両親は瀕死で君は何とか息をしてる状況だった…」
冬「……」
朔「まるで自分が事故にあったんじゃないかって思う程苦しかった……そして君の両親の最後の願い、何としてでも君を助けてくれって言われたんだ。」
冬「そうなんですね…」
朔「何故だか分からないけど、君の両親は俺が吸血鬼だって知ってたんだ。それで俺は君に俺の血を飲ませた。そして、君の記憶を奪ったんだ」
冬「だから僕には衝動が起こるんですね?」
朔「そう、俺たちの世界は2つの種が居る。俺みたいな純血種、冬弥みたいな混血種だよ。純血種は1度血を飲めば4ヶ月位は血を飲まなくても普通に生きていける。それに比べ混血種は1週間に1度血を飲まなければ激しい吸血衝動に襲われるんだ。」
冬「なるほど…」
朔「君をそんな身体にしてしまったのは本当に申し訳ないと思っている。ごめんね?冬弥……」
冬(そう言って朔さんは泣きそうになっていた。僕は、僕は……)
冬「顔を上げてください朔さん理由はどうあれ僕は助けて貰ったんです。ありがとうございました。」
朔「…っ!!ありがとう…っ」
冬(そう言って朔さんは泣いた)
朔「でもね?これだけは覚えてて、君は、冬弥は望まれて生まれてきた。沢山の愛情をもらって育ったんだ、冬弥はちゃんと愛されてたんだよ…」
冬(なんで……僕がずっと聞きたかった言葉…そっか、僕はちゃんと愛されてたんだね…)
冬「……っ、くっ….ふっ……」
朔「よしよし、いっぱい泣いて良いんだよ」
冬(そうして僕はひたすら泣き続けた、朔さんはずっと抱きしめてくれていた)
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