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1章 異世界女神とアンデッドジジイ
04 ステータス説明 後半 (読み飛ばしOK)
しおりを挟む「次は職業ですね。職業にもそれぞれ職業レベルがあるのですが、さてここで問題です。肉体(魂)レベルが高くて職業レベルが低い人と、肉体(魂)レベルが低くて職業レベルが高い人、戦ったらどちらが優勢でしょうか?」
レベルについて長々と説明して壊れてきたのか、女神が問題形式にしてきた。
まさか俺を飽きさせないようにちょっと気を遣って、一工夫してみましたとかではないよな?
いいや、こいつに限ってそんな気の利いたことが出来るとは思えない。何せ理不尽な力で俺の気持ちとか一切考えずに無理矢理異世界転移させた張本人だからな。
いくら餌をチラつかせてきているからといって、忘れてはなるまい。
一矢報いるという決意は揺らぎかけたが、俺はまだ諦めてはいないのだ。
この女神のことだ。問題形式にしたのは、大方自分が説明するのに飽きてきたとかそんなところだろうな。
「シンキングタイムはあと5秒です!」
おい、短いな。
「職業にもよるかもしれないが、多分基本は肉体レベルが高い方が強いんじゃないか?」
「残念、正解です」
俺が答えた瞬間、本当に残念そうな顔をしてしゅんとした女神。
「なんで残念なのか詳しく教えてもらおうじゃないか」
「つい本音が。いえ、失礼致しました」
もう本当に4,5発くらい殴ってもいいんじゃないだろうか。
「職業のレベルは熟練度だと思って下さい。後で説明するスキルのレベルも似たようなものです。ただ先程お答えいただいた通り、特殊な高レベルの戦闘職とかなら、高レベルの相手を倒すこともあります。あくまで肉体(魂)的なレベルはモンスターを相手に経験値を稼いでステータスが強くなっていくだけです。技術面は職業やスキルなどに頼りますね」
ただの高レベルはステータス任せの脳筋で技術がないと。
まあ高レベルになるということは、それなりの技術は必要になるだろうから完全な脳筋は存在しないのだろうな。
いや、パーティーとかで経験値分配とかなら可能か?
寄生行為みたいなもので強くなった場合は、スキルとかの技術面がダメダメな可能性があるかもな。軽く頭に留めておこう。
「職業は基本一つしか就くことができず、職業レベルが最大になるとその更に上位の職業に就くことができます」
例えば見習い商人がレベル10になれば商人になる。なれるではなくなるなのは、そこから派生できる職業がなければ自動で上位の職業になってしまうようだ。
一応職の神を祀る教会などに行けば下級職に戻せないこともないが、やるメリットはほぼないだろう。
そして、商人がレベル50になれば大商人に。
大商人がレベル100になれば豪商だそうだ。
また、職業を組み合わせた派生系もあるみたいだ。
これはRPGでよくあるやつだな。イメージとしては魔法使いと剣士で魔法剣士になれるとかか。
ただし、派生系はその下位の職業レベルを全て最大にしないとなれないようだ。
戦闘系の職業は、見習い職、下級職、中級職、上級職、最上級職の5段階。(本当は6段階でその上に神域職が存在するが、これは説明してもしょうがないので省くと言われた)
それ以外の職業は、見習いがあったり無かったり、最上級職があったり無かったり、そもそも特殊職として下位の職も上位の職も存在しなかったりと様々らしい。
職業はそれこそ多種多様でかなりの数がある。
どうやら本人がそれを職業と認識し、職の神が「それは職業だなぁ」と認めたらその時点で職業になってしまうようだ。
ただ流石に毎秒ポンポン増えるなんてことはなく、誰も就かなくなって事実上消滅してしまう職業もあり、バランスは取れている。
「職業はステータスの能力値に補正が加わったり、スキルの習得が早くなりますね。勿論上位の職業の方が補正が高く、強力なスキルの習得が可能になります。いきなり上位の職業にはなれませんが、特殊な職業は覚えるスキルが強いこともあります。職業解放には条件のあるものが多いため、簡単になれるわけでもないですけどね」
簡単になれる職業ほど、能力値の補正が低くなるとかそんなところだろうな。
いくら色んな職業があるとはいえ、やはり基本的な職業に就いている人が大半。
珍しい職業は全体の一割にも満たないらしいので、転移後は取り敢えずオーソドックスな職業から地道にレベルを上げることになりそうだ。
「職業系のチートもご用意してるのでお楽しみに」
おぉ、職業チートはテンプレだな。
上位職になりやすいとかだろうか?
流石にそれだとチートとまではいかないか?
職業による能力補正があるなら、簡単に職業を切り替えられたりとかもありそうだ。
チート能力の想像で心を持っていかれそうになったが、ステータス説明に戻る。
一つ目が名前などの基本情報、二つ目がレベルと職業だった。
続いて三つ目は称号だ。
「次は称号ですね。これは条件を満たすと手に入るものです。称号は得ただけで効果があります。悪い効果も中にはありますが、ほとんど良い効果ばかりです。ちなみに神や精霊からの加護も称号に含まれます。チートには私の加護もありますから、是非選んで下さいね」
ん? チートを選ぶ?
「チートを選ぶってどういうことだ? そっちが勝手に見繕って用意してるわけじゃなさそうだな」
「見繕って用意はしましたが、用意し過ぎて他の神の不況を買ってしまいました。なので、候補の中から5つ……いえ、お詫びも兼ねて7つ選んでいただきます。説明後にリストをお渡ししますね」
お詫びも含め結構貰えるらしい。
だがそれだけで強制的に殺してまで呼ばれたことを許してはなるまい。
俺は小心者ではあるが執念深いのだ。
意趣返しにこいつの加護を選択しないというのもありだな。うん。
「何か悪巧みをしてそうな顔をしてますね。変な悪巧みできないように赤ちゃんに転生させましょうか?」
「それは勘弁して下さい」
既に10歳の少年に若返る前提なので、この女神なら本気で赤ちゃんからスタートにしかねない。
今は平身低頭、一矢報いるのはチートを貰ってからにしよう。うん。
「ふふっ、冗談ですから安心して下さい。さぁ、サクサク説明しちゃいましょう。次は賞罰ですね。これは褒賞と罪科に分かれています。罪科はバレると捕まりますし、罪科持ちを殺しても罪科にはなりません。犯罪はダメですからね。バレなきゃ私は咎めませんけど」
四つ目は賞罰。これもテンプレの一つだな。
罪を犯すつもりはないが、法律を知らないで違法行為になってしまったなんてことがありそうで怖い。
学園行くんだし、そういうのはちゃんと学んどくか。ステータスに直接反映は怖いからな。
五つ目は状態。
これはそのまんまだ。
病気や状態異常とかが反映されるらしい。
状態異常か。やっぱりあるよな。
駄女神曰く、流石に状態異常を全部無効化するチートは無理だけど、耐性系のチートもあるしなんとかなるそうだ。
こいつに言われても本当に何とかなるのか不安だな。
一応主神だし、それなりに偉いんだろうが、何せところどころポンコツ臭が漂っているからなぁ。イマイチ信用ならない。
「何か失礼なことを考えている顔をしてませんか? 憐れむような蔑むような視線が……ちょっと良いですね。何かに目覚めそうです」
「やめろ!俺が悪かったから新しい性癖の扉を開かないでくれ!」
危ない危ない。ショタコンポンコツ女神にM属性まで加わるところだった。
もう変なこと考えないで大人しく説明に集中しよう。できるかは分からないが。
「ふふっ、半分くらい冗談ですよ」
「せ、説明を続けてくれ。頼む」
「分かりました。次は能力値ですね。これは数値で表示できるようになってます。各能力値の説明を軽くしていきましょう」
五つ目は能力値。
説明されたのはこんな感じだ。
生命力、0になると死。HPの概念。
魔素量、魔法を使う際に使用。MPの概念。
筋力、主に物理的な攻撃力。
耐久力、物理的な耐久力。
魔力、魔法の威力。魔法攻撃力。
抗魔力、魔法への抵抗力。魔法防御力。
瞬発力、咄嗟の反応など。
運、アイテムのドロップ率などに補正。
説明不足な点を補うと、まず魔素量は0になっても死なない。かといって全部使い切った際に最大量が増えるとかでもない。
あと魔素が足りなかったらそもそも魔法が発動しないため、足りない分を生命力で補う的なことにはならない。エネルギーの概念が別なのだろう。
筋力は単純な攻撃力だけでなく力も上がるので、高ければ重い物を持てるとかの効果もある。
瞬発力は素早さ的なものも一応含んでいるらしい。ただ、咄嗟の反応は早くても足は遅いとかはあるようだ。必ずしも素早さと同じというわけではないらしい。
運が高ければ何でもかんでも幸運とか、その逆とかもない。運はモンスターが落とすアイテムのドロップ率が上がったり、宝箱から良い物が出やすくなったりするだけのようだ。
運といっても人生の運ではなく、アイテム運だな。
さて、これを踏まえて能力値の平均とかどれくらいの数値があれば安全に過ごせるかを女神に聞いてみたが、なんとも難しそうな表情をして暫し悩んだ様子だった。
「一般的な能力値の算出は難しいですね。戦闘職の人はかなり高め、生産職など一般的な方はレベルを上げる必要がないので低いです」
参考程度だそうだが、戦闘職ならそこそこ強い人は生命力や魔力は1000くらいで、運意外が大体100くらい。
ただもっと強い人は数値が四桁や五桁にもいくのでピン切りなのだそうだ。
魔法やスキルもあることだし、能力値が高いだけで安全とは言えないよな。
しかし能力値が低ければ、いくらチートがあると言えど強くなる前にヤバい奴らに絡まれると洒落にならない。
取り敢えず今聞いた五桁を、当面の目標に設定するのが良さそうだ。
「他にも隠し能力値的なものはありますね。スタミナや精神力など、数値に表しづらいステータスは表示されません」
もし表示されてたらビビリな俺は精神力1とか表示されそうだ。見えなくて良かった。
「ここまで説明すればほとんど大丈夫な気もしますが、一応他のステータス項目の説明もしますね。次は適性と耐性です」
六つ目は適性と耐性。
適性は魔法に関する適性だ。
例えば火属性魔法の適性がないと、体内の魔素を火属性に変換できず、火属性の魔法が使えないといった感じだ。
適性は後天的なものもあるので、後から適性を増やすこともできるらしい。
「全属性の適性もご用意していますよ」
ゴクリ、と俺の喉が無意識に鳴ってしまう。
せっかくファンタジー世界に行くなら、色んな魔法を使ってみたいと願望を抱いてしまうのは仕方がない。
魔法は誰もが一度は憧れてしまうだろう。
しかし危うく魅了されてしまうところだった。
恐るべし、チートの魅力。
耐性は状態異常の耐性がメインである。
ただこれは中々厄介であり、状態異常になるかどうかは確率で決まる。
例えば50%で毒になる攻撃をくらったとする。そのとき自分の毒耐性が100%なら毒には決してならないが毒耐性が90%でも、5%の確率で毒状態になってしまうらしい。
毒耐性が50%なら、25%で毒状態になるということだ。
耐性は100%以外は信用し過ぎちゃいけないということだな。
これに関しては耐性系のチートを選べば、そんなに心配する必要も無さそうだ。
耐性について詳しく女神が説明していたが、装備や称号、あとは魔法とかで一時的に耐性を得られるとかそんな重要そうではなかった。
そしていよいよ最後、八つ目のスキル。
「長かった説明もこれで終わりですね。名残惜しいです」
「俺は名残惜しくも何ともないから、さっさと教えてくれ」
「そんなに急かさなくても。早い男性は嫌われますよ? もしかして、早いのですか?」
そろそろこの駄女神に対して殺意が湧いてきそうだ。
「スキルは特定の作業などに対する技術、と説明するのが分かりやすいですね。技術が上がればスキルレベルが上がります。また、スキルポイントでスキルレベルを上げれば技術がちゃんと上がります。努力が王道、スキルポイントは邪道というイメージですね」
スキルレベルは普通、技術を高めると上がっていく。
ただレベルの説明であった通り、スキルポイントというものが存在する。
スキルポイントは、基本的にはレベルが一つ上がると1ポイント得られ、スキルのレベルを上げることができるというもの。
ちなみに選んでスキルポイントを使用することは基本的にはできず、レベルが上がりそうなスキルに優先的に振り分けられてしまうらしい。
また、先程説明されたように、レベルアップ時に超過した経験値がスキルポイントに変換されるというのもある。
あればあるほど、簡単に技術を高められるお得なポイントだな。
「スキルはアクティブスキルとパッシブスキルがあります。パッシブスキルは常時効果が発揮されます。アクティブスキルは発動をイメージして使用します。スキルは基本的には魔素を必要としませんので、何回でも使えますが、精神的に疲れたり、体力的に疲れたりするので乱用はなさらない方が良いですね」
パッシブスキルは常時発動。
例えば、剣術のスキルだと剣の腕が上がる。豪運のスキルだと、常に能力値の運に+50されるみたいな感じだ。
アクティブスキルは任意発動。
例えば、剣術の付属スキルの『スラッシュ』だと、発動をイメージすることで敵を切り裂く攻撃スキルとなる。
「さて、説明は以上に致しましょう。もっと詳しいことは学園に行ってしっかりとした知識を身に付けてくださいね」
女神よりも学園の方がしっかりした知識なのか?
いや、もっと詳しく説明するのが面倒なだけなのだろう。
その証拠に、女神は「もう質問は面倒なのでしないで下さい」と言わんばかりの微妙な表情をしている。
さっさと次の段階に話を進めたいという気持ちが丸見えだ。
「いよいよ本題ですね。さぁ、この用意したリストの中からチート能力を存分に選んで下さい!」
声高らかに宣言した女神は辞書くらいの分厚さの本を一冊取り出し、ドサッと俺の目の前に落とした。
本の表紙には「主神ルフエル監修、これで貴方もチート無双! 異世界を安心して暮らせるチート能力100選! 沢渡慎弥様異世界渡航記念初版!」と書かれていて、思わず溜め息を吐いてしまうのであった。
◇簡易まとめ
・スキルや職業は技術とか熟練度
・ステータス能力値は数値で表される
・適性ないと属性魔法使えない
・耐性は確率なので100%以外気を抜けない
・スキルはアクティブとパッシブがある
・スキルポイントでスキルレベルアップ
・後は学園で勉強して
・ようやく次回チート能力
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