アンバランス 〜ビビりですが最強チートを得たのでなんとか異世界生き抜きます〜

とやっき

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1章 異世界女神とアンデッドジジイ

03 ステータス説明 前半 (読み飛ばしOK)

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「さぁ、最強のチートを選びましょう!」

 満面の笑みで言い放ったのは、俺を殺して異世界に転移させようという女神ルフエルだ。

 納得のいかない点はある…というかほとんど納得いってないが、強制的に異世界に送られることは決定済のため、生き延びるためにチートを貰えるようだ。

 異世界行きはもう諦めるしかない。
 危険な世界らしいから、安全マージンは取りまくっても取り過ぎはないだろう。

 その為にもまずはルフエルの世界の実力がどんなもので決まるか、また平均的な実力はどれくらいなのかを知る必要がある。

 チート選びよりも情報収集が先だな。
 自分がチートだと思って選んだものが異世界の標準スペックであったら目も当てられないことになってしまいかねない。

「そう焦らないでくれ。まずはこの世界のステータス的なやつの情報が欲しい。強さはどんな要素で決まるんだ? レベル性なのかとか、スキル性なのかとか、その辺りは世界の平均的な情報を踏まえて詳しく頼む」

 情報とはそれだけで武器になり得る。
 知っているのと知らないとでは大違いだ。

 それに転移する世界の常識なんて持ち合わせていない。「レベルマックスになれたから最強だ!」などと慢心してたら、レベルマックスがいっぱいいて、技術で差がつく世界だったなんてこともありえるだろう。

 実際RPGの世界でも結構あることだからなぁ。

「かなり長くなりますが大丈夫ですか? 流石に先程話そうとした10万年前からの回想にはおとってしまいますけど」

 さっきどんだけ長い昔話しようとしてたんだか。

 まあこればっかりは集中して聞かざるを得ない。なにせ聞かなきゃ簡単に死ぬ可能性が高い。
 貰えるチートに胡座あぐらをかいて足元をすくわれたら呆気あっけなく終了ゲームオーバーだ。

「流石に命に関わることだからどれだけ長くてもいい。時間の許す限りよろしく頼む」

「真剣で、良い目をされていますね。では、質問はステータス全てを説明した後でも気になることがあればその都度つどでも構いません。説明の漏れがないよう一つずつ順に話していきますね」


 この世界でステータスとして表示される項目は主に八つ。


 一つ目、基本情報(名前など)。
 二つ目、レベルと職業。
 三つ目、称号。
 四つ目、賞罰。
 五つ目、状態。
 六つ目、能力値。
 七つ目、適性と耐性。
 八つ目、スキル。


 一つ目は、名前や性別、年齢や種族といった基本的な情報。

慎弥しんやさんの名前はカタカナでシンヤ・サワタリと表示されます。性別は多分男で、年齢は10歳。種族は人間(?)と表記されそうですね。チートをお渡しする関係上、人外の領域に足を踏み入れちゃう感じですので、ご了承りょうしょう下さい」

 は? えっ、はっ?

「待て待て待て、しょぱなからツッコミどころが多い。俺は多分も何も男だし、10歳ってなんだよ?! あとこれから人間辞めるレベルになるのか?!」

「多分は軽い冗談じょうだんです。10歳はちょっと若返ってもらうだけです。だって10歳くらいの方が可愛い…じゃなかった、学園に入れますよ? まずは魔法学園とかで世界の常識を学んで、それから冒険するのがベストだと思います。あとチートで多少人外になるのは諦めて下さい」

「貴様ショタのケがあるのか!」

「ショタに毛はありませんよ!」

 こいつ2,3発殴っといた方が良いんじゃないだろうか。

 はぁ、と大きな溜め息をいてとりあえず心を落ち着かせる。

 確かに学園に入った方が世界の知識は身につくし、そういった正当な理由があるならば、多少若返るくらいは大目に見よう。

 女神の性癖せいへきなど無視だ無視。
 一々気にしてたらキリがない。


 二つ目は、レベルと職業。

 どうやらこの異世界はレベル制らしい。

 それも肉体(魂)的なレベルと、職業レベル、両方あるみたいだ。(ちなみに後述するスキルにもレベルが存在する)


 ずは基本となる肉体(魂)的なレベルについて。

 これは主にモンスターを倒すことによって手に入る経験値によって上がっていく。

 よくあるRPGのシステムの一つだが、この世界独特のルールみたいなものも存在するらしい。

「このシステムで理解しづらいのが、『レベルは1ずつしか上昇しない』ことと、『レベルアップ時の能力値ボーナス加算』です」

 『レベルは1ずつしか上昇しない』のは言葉そのままだ。
 正確には、一度の戦闘・・でレベルが1ずつしか上がらないといった方がいいか。

 荒唐無稽こうとうむけいな例えだが、レベル1の状態で、レベル100のドラゴンを倒したとする。
 勿論得られる経験値だけで言えば、一気にレベルが50以上になってもおかしくはない。

 しかしこの場合、レベルは2にしかならない。

 ではドラゴンが2体いたらどうか?

 一度(の戦闘)に2体倒してしまったならば、レベルは2。
 1体ずつ倒し、かつ2体目のドラゴンが1体目のドラゴンを倒したときに戦闘態勢に入っていなかった、2体目のドラゴンに対し戦闘行為を行っていないならば、レベルは3になる。(正確には1体目を倒した時点でレベル2に、2体目を倒したらレベル3になる)

 さて、ここで疑問が浮かぶ。
 余った経験値が無駄になるんじゃないか、と。

 基本的にはレベルアップするときの必要経験値がまあまあ多いため、レベルアップ時に超過ちょうかする経験値は微々びびたるものだ。

 だが格上のモンスターを倒すケースも存在するため、無駄にはならないよう設定されている。(多分、目の前のこの女神が設定していると思われる)

 説明しづらいが、レベルアップするときに超過してしまった分は、そのレベルアップするときに必要だった経験値の割合に応じてスキルポイントというものに変換されるらしい。(スキルポイントの詳細は後述)

 例を挙げた方が分かりやすそうだ。

 次のレベルアップに必要な経験値が全体で10とする。
 で、敵を倒す前に既に溜まっている経験値は5。

 つまりあと経験値5あればレベルアップできる状態だ。

 このとき、今から倒す敵の経験値5なら、スキルポイントには変換されず、レベルが1つ上がるだけ。

 だが敵の経験値が10なら、足して15で経験値が5余ることになる。これが超過分だ。

 スキルポイントは必要経験値に対する割合で決まるため、この場合0.5ポイントのスキルポイントが手に入る。
 10必要で、1超過なら0.1といった具合だ。

 あとはレベルアップするたびにこれを足していって、1ポイントになってようやくスキルポイントとして利用できるようだ。
 10ポイント必要で20ポイント獲得とかなら、超過した10ポイント分が即1ポイントのスキルポイントに変換されるわけだ。

 ちなみにこの半端なスキルポイントはステータスでは普通表示されないらしく、異世界の住人たちはこのシステム自体存在を認知していない。

 そもそもレベルアップに必要な経験値が多いため、低レベルの頃はわりと割合でスキルポイントが貯まりやすいが、高レベルになってくるとほとんど貯まらないそうだ。

「ステータス自体は割と簡単に見ることができるんですが、こういった隠れたシステム的要素は知られていないので、あまり言いふらすようなことはおひかえ下さい。勿論私からのお願い・・・ですので言いふらしてもとがめは致しませんが、レベルアップ直前に無理をして格上ばかり相手にする者が増えかねませんので」

「あ、ああ」

 女神からは「お願い」の部分を強調され釘を刺されたが、このような神しか知らない裏情報を俺に教えてくれるということは、俺には有効活用してほしいとのことなんだろう。

 スキルポイントの有用性については後で説明があるとのことなので、この情報はきっと役に立つのだろうな。


 『レベルは1ずつしか上昇しない』ことの説明が長くなってしまったが、次に『レベルアップ時の能力値ボーナス加算』について。

 まず能力値は、『基礎能力値』と『強化能力値』と『付加能力値』の3つに分けられる。
 『基礎能力値』と『付加能力値』については六つ目の能力値のところで詳しく説明してくれるようだ。

 今回関わってくるのは『強化能力値』である。

 強化能力値は2つに分けられる。

 一つはレベルアップ時に基礎能力に応じて微増し、最終的に基礎能力値を底上げする『段階能力値』。

 もう一つは前回レベルアップ時(レベル1のみ最初期)から、レベルアップまでに倒したモンスターのステータス平均が関わってくる『経験能力値』。

「『段階能力値』の成長率は、個人差は多少あるものの、種族に因るところが大きいのであまり気になさらないで下さい。正直に申しますとこちらは微々たるものですね。気にしていただきたいのは『経験能力値』です」

 『経験能力値』は倒したモンスターに左右される。

 簡単な例えをあげるならば、ゴブリンを100体倒してレベルを上げるのと、ドラゴンを1体倒してレベルを上げるのとでは、上がるステータスがかなり変わるというだ。

 無論強いモンスターを倒してレベルを上げた方が経験能力値は高くなる。
 レベルが上がる際に、倒してきたモンスターたちの能力値の平均で決まるのだ。

 当たり前だが、その平均値がそっくりそのまま自分のステータスに加算されるわけではない。割合と自分の実力(能力値)が調整されて加算されることにはなる。

 詰まるところ、雑魚モンスターをひたすら狩ってレベルをあげてもあんまり強くなれないということだ。

 これについては異世界の住人も何となくではあるが認識はしているらしい。

 当然といえば当然だ。
 弱いモンスターばかりをいくら倒したところで、あまり強くはなれないのだから。

 これは女神ルフエルからの親切な注意だろうな。

 正直、これを聞いていなければ転移した最初のうちは雑魚モンスターを倒しつづけてレベルを上げ、ある程度強くなってからちょっとずつ敵を強くしていくところだったかもしれない。

 ゲームに似ているところもあるが、現実になると勝手が違うところもあるよな。
 でもある程度安全マージンもしっかりとりたいし、そこは貰えるチート能力との兼ね合いも考えて、実力に見合う敵を見極めないといけない。

 安全に生きるならレベルを上げて強くならないといけないのに、強くなるためのレベル上げは危険だらけ。

 自分では戦いたくなくなってくるよ。いっそのこと寄生だけで強くなれたりしないだろうか。
 説明後にダメ元で聞いてみるのもいいかもしれない。


「レベルの次は、職業についてですね」


 こちらが望んだからか、ルフエルの説明は丁寧でありがたいのだが、まだまだ説明は長くなりそうだ。

 だが、説明だけでワクワクし始めている自分もいるんだよな。

 心にファンタジー補正でもかかっているのだらうか。
 命の危険があるというのに、俺の心はどこか少年のままなのかもしれない。


◇簡易まとめ
・レベルは1ずつ上がる(一気に上がらない)
・余った経験値は貯まったらスキルポイントになる
・弱い魔物を倒すより強い魔物を倒した方が強くなれる
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