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序章
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次の日――
「もうやだぁ...毎日13時間労働+α(約5時間)とか無理...こんなブラックな職場なんてこの世界には他に存在しないわよ!」
そんな悲痛な叫びを上げながら、精霊樹のある部屋へ向かう。
そういえば、また誰かが夜逃げしたとか何とか...
すると、話し声が聞こえてきた。
「ねえ、知ってる?ミーシャが逃げたらしいわよ!」
「それ知ってる!やっぱり私も逃げたほうがいいかしら...?」
はあ、こんな感じでみんな逃げるのよね...
でも聖女なんて全然よ...9時間労働なんだし...むしろ農民のほうが働いてるんじゃないかしら...
まあ、聖女は基本的に生ぬるーい貴族家庭で育っているし、仕方ないのかしらね...
...ま、まあ私も今日逃げる予定なんだけど...
そんなことを考えていると、精霊樹のある部屋へ着いた。
ゆっくりと軋むドアを開ける。
すると、小さい猫に羽根が生えたような存在がこちらに向かってきた。
「おーーっ!シャルルー!今日も来てくれたんだな!」
「いや、あなたに会いに来たわけじゃないわ、ただの仕事よ。」
「またまたー!実は俺に会うのを楽しみにしてたんだろ?わかってるぞ!」
はぁーっ、また来た、めんどくさいからやめてほしいわね...
彼はガーネット、この世界で崇められている神...らしい。とても信じたくないけれど。
「とりあえず仕事をするから向こうへ行ってて」
「へーい」
よし、いなくなったわね。よかった...
まあ仕事なんて形式的なもので、神様...らしい存在が未来を教えてくれるのだ。ただ最低でも13時間は祈らないといけないから祈ってるだけでこれは神殿の上層部が勝手に取り決めたことだしね。
――13時間後。
私は神官に予言を伝えた。その後、1時間の休憩に入る。
だが、私は今日は休憩するつもりはない。急いで事前にまとめていた荷物を持つ。
そして部屋の窓から逃げるように去っていった。
「もうやだぁ...毎日13時間労働+α(約5時間)とか無理...こんなブラックな職場なんてこの世界には他に存在しないわよ!」
そんな悲痛な叫びを上げながら、精霊樹のある部屋へ向かう。
そういえば、また誰かが夜逃げしたとか何とか...
すると、話し声が聞こえてきた。
「ねえ、知ってる?ミーシャが逃げたらしいわよ!」
「それ知ってる!やっぱり私も逃げたほうがいいかしら...?」
はあ、こんな感じでみんな逃げるのよね...
でも聖女なんて全然よ...9時間労働なんだし...むしろ農民のほうが働いてるんじゃないかしら...
まあ、聖女は基本的に生ぬるーい貴族家庭で育っているし、仕方ないのかしらね...
...ま、まあ私も今日逃げる予定なんだけど...
そんなことを考えていると、精霊樹のある部屋へ着いた。
ゆっくりと軋むドアを開ける。
すると、小さい猫に羽根が生えたような存在がこちらに向かってきた。
「おーーっ!シャルルー!今日も来てくれたんだな!」
「いや、あなたに会いに来たわけじゃないわ、ただの仕事よ。」
「またまたー!実は俺に会うのを楽しみにしてたんだろ?わかってるぞ!」
はぁーっ、また来た、めんどくさいからやめてほしいわね...
彼はガーネット、この世界で崇められている神...らしい。とても信じたくないけれど。
「とりあえず仕事をするから向こうへ行ってて」
「へーい」
よし、いなくなったわね。よかった...
まあ仕事なんて形式的なもので、神様...らしい存在が未来を教えてくれるのだ。ただ最低でも13時間は祈らないといけないから祈ってるだけでこれは神殿の上層部が勝手に取り決めたことだしね。
――13時間後。
私は神官に予言を伝えた。その後、1時間の休憩に入る。
だが、私は今日は休憩するつもりはない。急いで事前にまとめていた荷物を持つ。
そして部屋の窓から逃げるように去っていった。
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