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第1部 護衛編
想定外①
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(折角あそこまで追い詰めたのに、取り逃がしちゃったわ)
あの時油断しなければ、確実に倒すことができただろう。
心の中で悔しさが滲む。
「スカー、大丈夫か!」
レインフォードから声を掛けられてスカーレットは我に返った。
過ぎたことを後悔している場合ではなかった。
今は推しの――レインフォードの無事を確かめる方が先決だった。
「ボクは大丈夫です。レインフォード様こそお怪我はありませんか?」
「あぁ、君のおかげで俺は無傷だ」
「良かったです」
スカーレットはほっと息をついた。
今回の刺客はシャルロクで戦った者よりも強かった。
だから自分が負けてレインフォードが傷つくのではないかという考えが頭を過っていたからだ。
無事に守れたようでスカーレットは安堵した。
「でもすみません。刺客を取り逃がしました。本当は捕まえて首謀者を聞き出したかったのですが…」
「そんなことはいい。前も言ったが大方は予想がついているし、刺客一人捕らえたとして、首謀者にたどり着くとは思えないしな」
そうかもしれないが、それでも首謀者を吐かせれば敵への牽制にはなるかもしれなかった。
「こっちもすまなかった。何の手助けもできなかった」
「何を言うんですか!ボクはレインフォード様の護衛ですよ?手助けなんて不要ですし、それでレインフォード様が怪我をしたらそれこそボクは困ります」
しかし、スカーレットの言葉にレインフォードは苦笑するだけで特に返事はなかった。
たぶん護衛だけを危険にさらすことに良心の呵責があるのだろう。
(本当に、優しい人よね。さすが推し)
我が身を顧みず、周囲の人間を護ろうとするのは、王族は臣民を守る者だという信念を持っているレインフォードらしい。
プレイヤーの時はそんなところが推しポイントであったが、いざ護衛する立場となると、そんなことをされては困る。
ともあれ、今回は2人とも無事で済んで良かった。
「スカー!」
呼ばれて振り返ると外から息を切らせてアルベルトたちがやってきた。同時に荒れた室内を見て慌てた様子になった。
「な…この部屋…何が起こったの?」
「あぁ、アルベルト。実は刺客が来たんだ」
「なんだって!スカーが戦ったの?ケガはない?」
必死な形相で詰め寄って来るアルベルトに一歩引きながらスカーレットは笑って答えた。
本当は体全体に鈍い痛みを感じている。蹴られた部分と、飛ばされて壁に衝突した時に打った背中が痛い。
だが、切り傷が無かったのは不幸中の幸いだろう。
しかしここでスカーレットが痛みを訴えれば、アルベルトに心配をかけてしまう。だからスカーレットは何もないふりをした。
「あ、うん、大丈夫。って、アルベルト近い!大丈夫だからちょっと離れて」
「ごめん。でも無事でよかった」
アルベルトはスカーレットの肩に手を置くと、心の底からのため息をついた。
そして後悔を滲ませるように眉根をひそめ、懺悔するように言った。
「傍を離れてごめん」
「アルベルトのせいじゃないよ」
そう言いつつ、スカーレットはふと気づいたのだ。
ここまでドタバタとしているのに、なぜ3人は駆けつけてくれなかったのだろうと。
そう思ってスカーレットはアルベルトとランとルイの顔をじっと見つめると、ランがふいっと視線をそらせた。
どう考えても疚しいことをしたときの反応だ。
よくよくランの顔を見ると、ほんのり顔が赤い気がする。
「ねえ、まさかとは思うけど、お酒、飲んでないよね」
スカーレットの言葉にアルベルトはこめかみを押さえ、ルイはにんまりとしている。
ランは視線をさまよわせているのをスカーレットはじっと見つめた。
するとランは諦めたように言った。
「う…す、すまん」
その言葉にスカーレットはブチっと何かが切れる音がした。
「ほんっとに、ラン!あなたって男は!覚悟しなよ!」
「悪かったって。でもほんの一口だって!」
「そのせいで刺客がきたのに何の対処も出来なかったよね。今回は無事に撃退できたけど、ボクが負けてたらどうしたのさ」
「でもスカーは強いし。現に撃退できたんだろ?」
「そういう問題じゃない!だいたいランは…」
スカーレットは更に説教しようと口を開いたところで、柔らかな声が響いた。
「殿下!ご無事でなによりです」
駆け寄ってきたのはリオンだった。
姿を見なくて心配していたが、どうやら3人と一緒だったようだ。
「リオンも一緒だったんだね。遅くまで部屋に帰ってこなかったから心配してたんだ」
「すみません。ちょっと落とし物をしてしまって、探してたんです」
「落とし物?」
「時計なんです。とても大切なもので…」
スカーレットの言葉に恐縮しながら、リオンはポケットから何かを取り出した。
それは金の懐中時計だった。
リオンの掌よりも少し小さなもので、一目見て純金であることがスカーレットにはわかった。
そのふたの部分には詳細な模様が入っていた。
一瞬だったのでよくは見えなかったが楕円にツタのような植物が絡まったような絵柄だったように見えた。
「でもリオンがいなかったのは不幸中の幸いだったかもしれないな」
レインフォードの言う通り、あの場にいたら小柄なリオンが狙われた可能性もある。
それにレインフォード1人なら守れたかもしれないが、スカーレット一人では2人を守る自信はない。
「それにしても…ここで寝るってわけにはいかないね」
アルベルトが部屋の惨状を見て言った。
確かに窓ガラスは粉々になり、窓枠も無残に床に転がっている。
壁には刀傷がついているし、床には血だまりも出来ているのだ。こんな状態の部屋に寝れるわけがない。
逡巡したルイが淡々と話した。
「じゃあ、俺たちの部屋とスカーの部屋とに別れて寝るしかないか。また刺客が襲ってこないとも限らないし、レインフォード様には常に誰かが一緒にいたほうがいい」
「でもそれだと一人は床で寝ることになるな」
ランの言葉にルイがにやりと意地の悪い笑みを浮かべた。
「なら、俺たちの部屋ならランが寝ればいいことだ」
「は?なんで俺なんだよ」
「だって、禁酒を破ったんだ。当然の罰だろ?」
「お前たちだって止めなかったじゃないか!」
「な、なんじゃこりゃあああああ!」
ランとルイの会話をかき消すように、宿屋の主人の悲鳴が廊下に響き渡った。
見ればこちらを見た主人が青い顔をして震えている。スカーレットたちを指さしているのか、それとも破壊された部屋をさしているのか、こちらを向いた人差し指ががたがたと震えていた。
文句を言いたい様であるが衝撃のあまり言葉が出ていない様子であった。
すかさずレインフォードが颯爽と主人の元へと歩き、真摯な声で告げた。
「主人、少々トラブルがあってこのような状況になってしまった。金は…今は手持ちがないが、後日、修理費と迷惑費用を持ってこさせる」
「そ、そんなこと信じられるかあああああ!」
主人の反応はもっともである。
とはいうものの、手持ちがないのも事実だ。
どう対処すべきか考えていたが、レインフォードはあっさりと身分を明かしてしまった。
「俺は王家に連なる者だ。どうか信じてほしい」
そう言ってレインフォードは優雅な仕草で嵌めていた指輪を見せた。
そこには王家の紋章である鷲と王冠が緻密に彫られていた。この文様は王家以外には使うことはできないうえ、さほど大きくはない台座にこれほど精密に描かれていることからか、宿屋の主人はレインフォードが王家の人間であることを理解したようだ。
小さく悲鳴を上げた後、今度は違う意味で真っ青になっていた。
「ご、ご無礼をいたしましたぁぁ!部屋のことは気になさらず!あああ一番上等の部屋にご案内いたしますうううう!」
そうして五体投地しながら叫ぶ宿屋の主人にレインフォードは苦笑しつつも、こうして無事に新しい部屋を借りることができた。
色々と話し合った結果、レインフォードの部屋にはアルベルト、ラン、ルイの3人が護衛として着くことになり、スカーレットとリオンが隣の部屋に控えることになった。
漸くそれぞれの部屋に入ったときには、すでに日付が変わり、夜明けまで1時間程となっていた。
スカーレットはベッドに倒れると、どっと疲れが押し寄せて来た。
体が重くて力が入らない。
「スカー様。ちゃんとベッドの中に入ってお休みください」
「ん。…大丈…夫」
リオンが声をかけてくれるが、何を言っているのか理解するために頭を働かせるのも無理だ。
ただ一つだけ。スカーレットの頭の中に疑問が浮かんでいた。
(どうして刺客が来たのかしら。ゲームではリエノスヴートで襲撃されるはずだったのに…)
だがもう考えがまとまらない。
遠くでリオンの声を聞きながら、スカーレットは睡魔に導かれるように意識を手放した。
あの時油断しなければ、確実に倒すことができただろう。
心の中で悔しさが滲む。
「スカー、大丈夫か!」
レインフォードから声を掛けられてスカーレットは我に返った。
過ぎたことを後悔している場合ではなかった。
今は推しの――レインフォードの無事を確かめる方が先決だった。
「ボクは大丈夫です。レインフォード様こそお怪我はありませんか?」
「あぁ、君のおかげで俺は無傷だ」
「良かったです」
スカーレットはほっと息をついた。
今回の刺客はシャルロクで戦った者よりも強かった。
だから自分が負けてレインフォードが傷つくのではないかという考えが頭を過っていたからだ。
無事に守れたようでスカーレットは安堵した。
「でもすみません。刺客を取り逃がしました。本当は捕まえて首謀者を聞き出したかったのですが…」
「そんなことはいい。前も言ったが大方は予想がついているし、刺客一人捕らえたとして、首謀者にたどり着くとは思えないしな」
そうかもしれないが、それでも首謀者を吐かせれば敵への牽制にはなるかもしれなかった。
「こっちもすまなかった。何の手助けもできなかった」
「何を言うんですか!ボクはレインフォード様の護衛ですよ?手助けなんて不要ですし、それでレインフォード様が怪我をしたらそれこそボクは困ります」
しかし、スカーレットの言葉にレインフォードは苦笑するだけで特に返事はなかった。
たぶん護衛だけを危険にさらすことに良心の呵責があるのだろう。
(本当に、優しい人よね。さすが推し)
我が身を顧みず、周囲の人間を護ろうとするのは、王族は臣民を守る者だという信念を持っているレインフォードらしい。
プレイヤーの時はそんなところが推しポイントであったが、いざ護衛する立場となると、そんなことをされては困る。
ともあれ、今回は2人とも無事で済んで良かった。
「スカー!」
呼ばれて振り返ると外から息を切らせてアルベルトたちがやってきた。同時に荒れた室内を見て慌てた様子になった。
「な…この部屋…何が起こったの?」
「あぁ、アルベルト。実は刺客が来たんだ」
「なんだって!スカーが戦ったの?ケガはない?」
必死な形相で詰め寄って来るアルベルトに一歩引きながらスカーレットは笑って答えた。
本当は体全体に鈍い痛みを感じている。蹴られた部分と、飛ばされて壁に衝突した時に打った背中が痛い。
だが、切り傷が無かったのは不幸中の幸いだろう。
しかしここでスカーレットが痛みを訴えれば、アルベルトに心配をかけてしまう。だからスカーレットは何もないふりをした。
「あ、うん、大丈夫。って、アルベルト近い!大丈夫だからちょっと離れて」
「ごめん。でも無事でよかった」
アルベルトはスカーレットの肩に手を置くと、心の底からのため息をついた。
そして後悔を滲ませるように眉根をひそめ、懺悔するように言った。
「傍を離れてごめん」
「アルベルトのせいじゃないよ」
そう言いつつ、スカーレットはふと気づいたのだ。
ここまでドタバタとしているのに、なぜ3人は駆けつけてくれなかったのだろうと。
そう思ってスカーレットはアルベルトとランとルイの顔をじっと見つめると、ランがふいっと視線をそらせた。
どう考えても疚しいことをしたときの反応だ。
よくよくランの顔を見ると、ほんのり顔が赤い気がする。
「ねえ、まさかとは思うけど、お酒、飲んでないよね」
スカーレットの言葉にアルベルトはこめかみを押さえ、ルイはにんまりとしている。
ランは視線をさまよわせているのをスカーレットはじっと見つめた。
するとランは諦めたように言った。
「う…す、すまん」
その言葉にスカーレットはブチっと何かが切れる音がした。
「ほんっとに、ラン!あなたって男は!覚悟しなよ!」
「悪かったって。でもほんの一口だって!」
「そのせいで刺客がきたのに何の対処も出来なかったよね。今回は無事に撃退できたけど、ボクが負けてたらどうしたのさ」
「でもスカーは強いし。現に撃退できたんだろ?」
「そういう問題じゃない!だいたいランは…」
スカーレットは更に説教しようと口を開いたところで、柔らかな声が響いた。
「殿下!ご無事でなによりです」
駆け寄ってきたのはリオンだった。
姿を見なくて心配していたが、どうやら3人と一緒だったようだ。
「リオンも一緒だったんだね。遅くまで部屋に帰ってこなかったから心配してたんだ」
「すみません。ちょっと落とし物をしてしまって、探してたんです」
「落とし物?」
「時計なんです。とても大切なもので…」
スカーレットの言葉に恐縮しながら、リオンはポケットから何かを取り出した。
それは金の懐中時計だった。
リオンの掌よりも少し小さなもので、一目見て純金であることがスカーレットにはわかった。
そのふたの部分には詳細な模様が入っていた。
一瞬だったのでよくは見えなかったが楕円にツタのような植物が絡まったような絵柄だったように見えた。
「でもリオンがいなかったのは不幸中の幸いだったかもしれないな」
レインフォードの言う通り、あの場にいたら小柄なリオンが狙われた可能性もある。
それにレインフォード1人なら守れたかもしれないが、スカーレット一人では2人を守る自信はない。
「それにしても…ここで寝るってわけにはいかないね」
アルベルトが部屋の惨状を見て言った。
確かに窓ガラスは粉々になり、窓枠も無残に床に転がっている。
壁には刀傷がついているし、床には血だまりも出来ているのだ。こんな状態の部屋に寝れるわけがない。
逡巡したルイが淡々と話した。
「じゃあ、俺たちの部屋とスカーの部屋とに別れて寝るしかないか。また刺客が襲ってこないとも限らないし、レインフォード様には常に誰かが一緒にいたほうがいい」
「でもそれだと一人は床で寝ることになるな」
ランの言葉にルイがにやりと意地の悪い笑みを浮かべた。
「なら、俺たちの部屋ならランが寝ればいいことだ」
「は?なんで俺なんだよ」
「だって、禁酒を破ったんだ。当然の罰だろ?」
「お前たちだって止めなかったじゃないか!」
「な、なんじゃこりゃあああああ!」
ランとルイの会話をかき消すように、宿屋の主人の悲鳴が廊下に響き渡った。
見ればこちらを見た主人が青い顔をして震えている。スカーレットたちを指さしているのか、それとも破壊された部屋をさしているのか、こちらを向いた人差し指ががたがたと震えていた。
文句を言いたい様であるが衝撃のあまり言葉が出ていない様子であった。
すかさずレインフォードが颯爽と主人の元へと歩き、真摯な声で告げた。
「主人、少々トラブルがあってこのような状況になってしまった。金は…今は手持ちがないが、後日、修理費と迷惑費用を持ってこさせる」
「そ、そんなこと信じられるかあああああ!」
主人の反応はもっともである。
とはいうものの、手持ちがないのも事実だ。
どう対処すべきか考えていたが、レインフォードはあっさりと身分を明かしてしまった。
「俺は王家に連なる者だ。どうか信じてほしい」
そう言ってレインフォードは優雅な仕草で嵌めていた指輪を見せた。
そこには王家の紋章である鷲と王冠が緻密に彫られていた。この文様は王家以外には使うことはできないうえ、さほど大きくはない台座にこれほど精密に描かれていることからか、宿屋の主人はレインフォードが王家の人間であることを理解したようだ。
小さく悲鳴を上げた後、今度は違う意味で真っ青になっていた。
「ご、ご無礼をいたしましたぁぁ!部屋のことは気になさらず!あああ一番上等の部屋にご案内いたしますうううう!」
そうして五体投地しながら叫ぶ宿屋の主人にレインフォードは苦笑しつつも、こうして無事に新しい部屋を借りることができた。
色々と話し合った結果、レインフォードの部屋にはアルベルト、ラン、ルイの3人が護衛として着くことになり、スカーレットとリオンが隣の部屋に控えることになった。
漸くそれぞれの部屋に入ったときには、すでに日付が変わり、夜明けまで1時間程となっていた。
スカーレットはベッドに倒れると、どっと疲れが押し寄せて来た。
体が重くて力が入らない。
「スカー様。ちゃんとベッドの中に入ってお休みください」
「ん。…大丈…夫」
リオンが声をかけてくれるが、何を言っているのか理解するために頭を働かせるのも無理だ。
ただ一つだけ。スカーレットの頭の中に疑問が浮かんでいた。
(どうして刺客が来たのかしら。ゲームではリエノスヴートで襲撃されるはずだったのに…)
だがもう考えがまとまらない。
遠くでリオンの声を聞きながら、スカーレットは睡魔に導かれるように意識を手放した。
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