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幕間:アリシア視点 ① 改
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咲き乱れるバラ園でサラサラのプラチナブロンドの髪を流したまま、一人の少女が佇んでいた。バラの花に顔を寄せてその香りを楽しんでいるようだ。
「ふふふ…いい香りだわ」
そっと花から顔を離すと耳飾りがチャリと音をたて、ゆらゆらと揺れた。エリオットに買ってもらった耳飾りだ。
アメジストを中心にしてダイヤが散りばめられている。
それにそっと手で触れるとアリシアは思わず笑みを浮かべた。
(全て計画通りだわ)
今、アリシアは聖女である。誰も治せない奇病を祈りの力で生み出した聖水で癒せる出来る唯一の存在。
皆がアリシアに傅き、敬う。
それは王太子であるエリオットもである。
奇病に倒れた彼を献身的な介護と聖水によって死の淵から救ったことで、アリシアに真実の愛を見出してくれたのだ。
そして邪魔な婚約者も追い出してくれた。
王太子妃の地位は約束されたも同然だ。
「うふふ。いつエリオット殿下は求婚してくださるのかしらね。そろそろそういう話が出てもおかしくないはずなのに」
エリオットは常にアリシアに寄り添い、エスコートしてくれている。
蕩けるような笑みを浮かべ、アリシアの望みはなんでも叶えてくれた。
周囲の人間も相思相愛だと疑わず、甘い雰囲気に何度もなった。
しかし決してキスはしてくれない。
「それもこれもアイザックとかいう奴が邪魔してくるからよね。…あーあ、あいつもいなくなって欲しいなぁ」
そう呟いた時、背後から物音がしてアリシアは慌ててそちらを見れば、そこにはスラリとした体躯の女性が立っていた。
「外で滅多なことを言うもんじゃない。誰が聞いてるかも分からぬ」
「カテリナ、来てたのね。大丈夫、ここは人目につきにくいとっておきの場所なの。エリオット殿下が二人きりになれるようにと教えてくれたのよ」
「エリオットに気に入られたようで何より。さっきの話だがアイザックにはまだ手を出すんじゃない。彼が消えたらいくらなんでも不自然だ」
「分かってるわよ。しばらくは奴隷で我慢するわ。…それより、ねぇカテリナ。あなたからもエリオット殿下に婚約を勧めてよ。そうすれば私は王太子妃になれるし、あなたも聖女の後見人として国の政治の中枢に入れるわ」
「そうだな。ただまだ問題が残っている」
「何?」
「イリア・トリステンの存在だ」
カテリナの言葉にアリシアの眉がピクリと動いた。
エリオットに婚約破棄させて国外追放したイリアはアリシアにとってもカテリナにとっても不安分子である。
イリアは腐っても筆頭侯爵家の令嬢で婚約破棄の汚名があっても、彼女を担ぎ上げようとする貴族がいるかもしれない。
いや、イリア自身が何かしらの復讐を企ててくるかもしれない。
だから確実にこのゲームからいなくなってもらう必要があるのだ。
「…まだ殺せないの?」
苛立ちを滲ませるアリシアの言葉にカテリナは冷静に状況を説明した。
「国境までの移送の時に聖騎士に始末するよう命じたが、逃げ延びたようだ。その後も刺客を送っているが、奴に接触する前に何者かにやられてる」
「はぁ?イリアが雇った用心棒的な人間?」
「それは分からないが、滅法腕の立つ女だと言うことだ」
「なんでもいいから早くイリアを殺してよ!」
「分かってる。だが大丈夫だ。我がいる限り、お前は聖女であり禁書に示されている者なのだ。すべて上手くいく」
そう、自分はこのゲーム「フロイライン」の主人公なのだ。
主人公は必ずハッピーエンドになると相場が決まっている。
アリシアは苛立ちを隠すように一つ息を吸って気持ちを落ち着けた。
「さて、そろそろ時間だわ。部屋に戻らなくちゃ」
アリシアはバラ園から離れ、自室に戻ることにした。
その後ろにはカテリナがついてくる。
豪奢なレリーフが施されたアーチ型の柱をくぐり、廊下へと足を踏み入れると、何人かのメイドがモップを片手に話し込んでいるのが見えた。
「ウチの父が奇病に罹ってしまったの…でもお布施が払えなくて聖水が手に入らないのよ…」
「あぁ、聖水を求める人が殺到してるのよね。最近では街中でも流行り始めたし…」
「そうなの。だから教会に寄付すれば聖水を貰えるみたいなんだけど…その額が凄くて払えないのよね」
看病で憔悴しているのか少しやつれた印象のメイドはぽつりと力なく呟いた。
「まるで金持ちしか助けないみたい…」
「しっ、そんな聖女様の悪口を言ったらだめよ。城を追い出されるわ」
「そうだった…この間アリシア様のお服に紅茶を零しちゃった子が叱責されて辞めさせられてた」
「あの子どこ行ったのかしらね。城の部屋はもぬけの殻だったんでしょ?」
「うん…怖くて逃げ出しちゃったのかもしれない」
メイド達はアリシア達の存在に気づかないようで、さらにアリシアの話を続ける。
「アリシア様のお世話をしていると、いつも怒られて辞めさせられるんじゃないかって怖くなっちゃう」
「イリア様はおおらかだったのにな…」
「侯爵令嬢って割には偉ぶっているところなかったし。そういえば洗濯機という魔道具まで作ってくれて仕事も楽になったしね」
「本当、メイド思いの良い方だったわ」
「私はあの方がアリシア様を虐めていたなんて信じられない」
「というと?」
「だって領民が重税で苦しんでたのに贅沢三昧だったご令嬢を、イリア様がそれを一喝したらしいの。それで領民に寄り添える女性だってエリオット殿下はイリア様を見初めたらしいけど…そんな方がアリシア様を虐めるかなぁ?」
「じゃあアリシア様が嘘を言っているっていうの?」
「それは分からないけど…アリシア様ってドレスやら宝石やら買いたい放題贅沢三昧でしょ?私はアリシア様よりもイリア様の方がずっとエリオット様に相応しいと思うんだけど」
そう話をしているメイド達に、アリシアは歩み寄って声を掛けた。
「そう、では、私が嘘を言っていたっていうの?」
「!!ア、アリシア様。滅相もございません!」
少しだけ語調が強くなってしまったせいか、メイドが青ざめながら謝った。
「ふふふ…いい香りだわ」
そっと花から顔を離すと耳飾りがチャリと音をたて、ゆらゆらと揺れた。エリオットに買ってもらった耳飾りだ。
アメジストを中心にしてダイヤが散りばめられている。
それにそっと手で触れるとアリシアは思わず笑みを浮かべた。
(全て計画通りだわ)
今、アリシアは聖女である。誰も治せない奇病を祈りの力で生み出した聖水で癒せる出来る唯一の存在。
皆がアリシアに傅き、敬う。
それは王太子であるエリオットもである。
奇病に倒れた彼を献身的な介護と聖水によって死の淵から救ったことで、アリシアに真実の愛を見出してくれたのだ。
そして邪魔な婚約者も追い出してくれた。
王太子妃の地位は約束されたも同然だ。
「うふふ。いつエリオット殿下は求婚してくださるのかしらね。そろそろそういう話が出てもおかしくないはずなのに」
エリオットは常にアリシアに寄り添い、エスコートしてくれている。
蕩けるような笑みを浮かべ、アリシアの望みはなんでも叶えてくれた。
周囲の人間も相思相愛だと疑わず、甘い雰囲気に何度もなった。
しかし決してキスはしてくれない。
「それもこれもアイザックとかいう奴が邪魔してくるからよね。…あーあ、あいつもいなくなって欲しいなぁ」
そう呟いた時、背後から物音がしてアリシアは慌ててそちらを見れば、そこにはスラリとした体躯の女性が立っていた。
「外で滅多なことを言うもんじゃない。誰が聞いてるかも分からぬ」
「カテリナ、来てたのね。大丈夫、ここは人目につきにくいとっておきの場所なの。エリオット殿下が二人きりになれるようにと教えてくれたのよ」
「エリオットに気に入られたようで何より。さっきの話だがアイザックにはまだ手を出すんじゃない。彼が消えたらいくらなんでも不自然だ」
「分かってるわよ。しばらくは奴隷で我慢するわ。…それより、ねぇカテリナ。あなたからもエリオット殿下に婚約を勧めてよ。そうすれば私は王太子妃になれるし、あなたも聖女の後見人として国の政治の中枢に入れるわ」
「そうだな。ただまだ問題が残っている」
「何?」
「イリア・トリステンの存在だ」
カテリナの言葉にアリシアの眉がピクリと動いた。
エリオットに婚約破棄させて国外追放したイリアはアリシアにとってもカテリナにとっても不安分子である。
イリアは腐っても筆頭侯爵家の令嬢で婚約破棄の汚名があっても、彼女を担ぎ上げようとする貴族がいるかもしれない。
いや、イリア自身が何かしらの復讐を企ててくるかもしれない。
だから確実にこのゲームからいなくなってもらう必要があるのだ。
「…まだ殺せないの?」
苛立ちを滲ませるアリシアの言葉にカテリナは冷静に状況を説明した。
「国境までの移送の時に聖騎士に始末するよう命じたが、逃げ延びたようだ。その後も刺客を送っているが、奴に接触する前に何者かにやられてる」
「はぁ?イリアが雇った用心棒的な人間?」
「それは分からないが、滅法腕の立つ女だと言うことだ」
「なんでもいいから早くイリアを殺してよ!」
「分かってる。だが大丈夫だ。我がいる限り、お前は聖女であり禁書に示されている者なのだ。すべて上手くいく」
そう、自分はこのゲーム「フロイライン」の主人公なのだ。
主人公は必ずハッピーエンドになると相場が決まっている。
アリシアは苛立ちを隠すように一つ息を吸って気持ちを落ち着けた。
「さて、そろそろ時間だわ。部屋に戻らなくちゃ」
アリシアはバラ園から離れ、自室に戻ることにした。
その後ろにはカテリナがついてくる。
豪奢なレリーフが施されたアーチ型の柱をくぐり、廊下へと足を踏み入れると、何人かのメイドがモップを片手に話し込んでいるのが見えた。
「ウチの父が奇病に罹ってしまったの…でもお布施が払えなくて聖水が手に入らないのよ…」
「あぁ、聖水を求める人が殺到してるのよね。最近では街中でも流行り始めたし…」
「そうなの。だから教会に寄付すれば聖水を貰えるみたいなんだけど…その額が凄くて払えないのよね」
看病で憔悴しているのか少しやつれた印象のメイドはぽつりと力なく呟いた。
「まるで金持ちしか助けないみたい…」
「しっ、そんな聖女様の悪口を言ったらだめよ。城を追い出されるわ」
「そうだった…この間アリシア様のお服に紅茶を零しちゃった子が叱責されて辞めさせられてた」
「あの子どこ行ったのかしらね。城の部屋はもぬけの殻だったんでしょ?」
「うん…怖くて逃げ出しちゃったのかもしれない」
メイド達はアリシア達の存在に気づかないようで、さらにアリシアの話を続ける。
「アリシア様のお世話をしていると、いつも怒られて辞めさせられるんじゃないかって怖くなっちゃう」
「イリア様はおおらかだったのにな…」
「侯爵令嬢って割には偉ぶっているところなかったし。そういえば洗濯機という魔道具まで作ってくれて仕事も楽になったしね」
「本当、メイド思いの良い方だったわ」
「私はあの方がアリシア様を虐めていたなんて信じられない」
「というと?」
「だって領民が重税で苦しんでたのに贅沢三昧だったご令嬢を、イリア様がそれを一喝したらしいの。それで領民に寄り添える女性だってエリオット殿下はイリア様を見初めたらしいけど…そんな方がアリシア様を虐めるかなぁ?」
「じゃあアリシア様が嘘を言っているっていうの?」
「それは分からないけど…アリシア様ってドレスやら宝石やら買いたい放題贅沢三昧でしょ?私はアリシア様よりもイリア様の方がずっとエリオット様に相応しいと思うんだけど」
そう話をしているメイド達に、アリシアは歩み寄って声を掛けた。
「そう、では、私が嘘を言っていたっていうの?」
「!!ア、アリシア様。滅相もございません!」
少しだけ語調が強くなってしまったせいか、メイドが青ざめながら謝った。
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