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私の転居人生
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長い人生一度くらいは引っ越すことはあるだろう。私の人生においては節目節目でそれが起こっている。
大学進学、大学院進学、就職、異動、マイホーム取得等々…
当たり前だが住まいを点々とするわけで。その度に何かしら霊現象らしきことがある。
不思議なことにどこに行ってもある程度大なり小なり霊現象があるのだ。
これはもう私が引き寄せているのかと悩むくらいだ。
その霊体験の大きいところでは、まず大学院進学したときに、東京で住んだ場所だった。
某地下鉄の駅から徒歩五分。利便性もいいし、都内にも関わらず緑も多く閑静な住宅地だった。
そこの半地下になっているアパートの一階に私の部屋があった。
今思えば半地下になっていて日差しもあまり刺さず、じめじめとした暗い家だったが、その前に大学時代に住んでいた場所がそれを上回る住環境の悪さだったので気にならなかった。
むしろ大学時代より立派な建物で広い部屋だったので喜んで住んでいたくらいである。
だが、住んで半年くらい経った時だった。なんとなく妙に居心地が悪い。寝てるとベッドの横を誰かが通り過ぎている気がして落ち着かなかった。
そんなある日、バイト先の中華料理屋に物凄い霊感の強いコックさんがいた。
その人は私より年が三つくらい上の調理師見習で、年も近いこともあり、色々と雑談をすることが多かった。
ある日のこと。何気なく私の家の話になった時だった。
「なんかウチの家、いつも誰かの気配が感じて落ち着かないんですよね」
その私の言葉を聞いたコックさんはウンウンと頷きながら言った。
「部屋の前に大きな木がない?それ、その地域をまとめる木の精霊の依りましになっている木だから、それに浮遊霊が集まってくるんだよね」
「…!?」
そうなのだ。私の家の前には大きな大きな欅の木があった。半地下という立地もあるがその木のせいで日光が部屋に射さない大きな一因となっている木だった。
だが、私はコックさんに自分の家の立地のことも、もちろん木があることも言っていなかった。
自分が霊体験をしているにも関わらず、自分では霊感はないと思っているので、こういう本格的に霊感がある人がいることを改めて実感した。
だが、この家の問題はこれだけではなかった。
部屋に黒くてテカテカするGから始まる生き物が出るようになったのだ。
部屋は綺麗にしているし、水回りも徹底的に綺麗にしていたが、ベッドの脇やサッシのあたりによく出没する。
しかも殺虫剤をかけても
ギギギ…ギギギ…
と鳴き続け死ぬ気配もない。
何匹も出没するので、一時期は家に帰れなくなり研究室に泊まり込んだりして、本当に大変だった。
正直幽霊よりもこっちの方が本気で嫌だった。
引っ越しの時、その原因が分かった。ベランダにある大きな欅の木の根元には下水溝があった。どうやらGの奴はそこから我が家に侵入していたのだった。
Gとの闘いもあったが、めでたく大学院を卒業してその部屋を出ることになった時には感慨深いものがあった。
(あぁ…これでGとの闘いが終わる…)
と。
木の神様にはお礼を言って部屋を出て、私は新天地である千葉の房総半島の家に引っ越すことになった。
その後、千葉県の半島に位置する某市のマンションに移り住んだのだが、そこでもいくつか怪現象はあったが、許容範囲だった。
その次の引っ越し先の上総に位置する都市のマンションは特には何も出なかった。
そして、問題はその次である。
私は就職して物凄い激務に追われた。
夜中の三時に家に帰り、朝八時には出勤しないといけないという状況が二年続いた。
結果、体を壊し、休職することとなった。
千葉の上総に位置するマンションは1Kと狭く、とても社会人として暮らしていくには満足のいく物件ではなかった。
それに何より寒い。備え付けのエアコンがあったが冬でも冷房しか出ないというポンコツで、床もコンクリートの寒さを直に体に伝える。
とてもではないが住めたものではなかった。劣悪な住環境は何より病気に悪影響だった。
私は引っ越しを決意した。
体調不良の中での物件探しは難航したが、とある古いアパートにとりあえず住むことにした。
以前の環境に比べると日差しも入り解放的な2LKだった。
古いアパートをイノベーションした小ぎれいなアパートだった。
窓枠やドアが古かったが以前までのアパートに比べれば断然良かった。
聞くと以前住んでいた人も半年くらいしかいなかったらしく、あまり部屋は使われた感もなかった。
で、ここで気づけば良かったのだ。この建物がなぜ住人がコロコロ変わるのかを…。
それは唐突に起こった。
お風呂の自動湯沸かし器は最新のものでボタンを押すと勝手にお湯を張ってお知らせしてくれるも優れモノで、一般的に使われている給湯器だった。
お湯を張る時は
『お湯張りをいたします』
と言い、お風呂が沸く直前には
『もうすぐお風呂が沸きます』
と知らせてくれ、お風呂が沸くと
『チャラランチャララン~♪お風呂が沸きました』
と音声で伝えてくれる
今までの家は湯船に直接お湯をためるタイプだったのでこの画期的なシステムに私は満足していた。
ある時テレビを見ていると突然音がしたのだ。
『もうすぐお風呂が沸きます』
…。え?
私、お風呂のスイッチ入れていないんだけど??
心臓がドキリとした。何だろう、嫌な感じがする。
すぐさまお風呂のスイッチをオフにした。そもそもお風呂の栓はされていないため、お風呂のお湯もたまらないのだ。
初めは機械の故障かと思った。
だが、それ以降、給湯器は普通に作動した。
ごくたまに起こるが、私は気のせいの一言で終わらせることにした。
またある日のこと。夜寝ていると上の階の住人の足音が耳に付いた。
どんどんどん。のしのしのし。
男性と思われる足音だった。
ちなみに言うと私の部屋は角部屋で寝室は道路側の窓際で、隣の部屋とはリビングを隔てているため、隣人の音はほぼ聞こえなかった。
したがって上の階から聞こえる音は確かに上の階の人間の足音であると確証を持って言える。
またある日は
だだだだだだ
と子供の足音も鳴り響いていた。
「煩いなぁ。古い家なんだからもっと足音とか気を配ってほしい。今0時だよ…。」
私は内心で不満を持っていた。家族構成から察するに夜遅くに活動する核家族だろうか。
「最近の若い人は常識を知らないな」
等とも思っていたある日のことだった。
私のアパートの前の通りを部屋に向かって歩いた時、ふと自分の家を見上げた。
紗のカーテンがかかっている広い窓が見えた。
そのうえの階を見ると…窓にカーテンがない。カーテンを引いていないのではなく、カーテンそのものがないのだ。
「え…。ま、まさか!!」
そう思って別の窓も見た。やはりカーテンはかかってなかった。
そう…上の階は空き家だったのだ。
では、あの足音は何だったのだろうか。
「気のせい。気のせい。」
私は一応科学者の卵をしていた時期もある。現象には理由がある。霊なんているはずはない。
そんな私の気持ちをあざ笑うかのようにとどめの事象が発生した。
ニコ生というサービスをご存知だろうか。
ニコニコ動画というサイトが運営するニコニコ生放送。略してニコ生。
ラジオのパーソナリティを自分でできるというサービスで、自分のラジオ放送を色んな人が聞いてリアルタイムでコメントしてくれるというものだ。
そこで自分の放送を配信していた時のことだった。
リスナーさんが一斉に騒ぎはじめコメントが連投された。
『今、後ろで声しましたけど誰かいるのですか?』
もちろん部屋には私一人だし、外からも声はしない。気のせいではないかと言ったところ
『いや、俺も聞こえましたよ』
『うん。私も聞こえた。男の人の声だったよ』
と証言が相次いだ。
ちなみに母がアパートに泊まりに来た時も、お風呂に入ると物凄いラップ音がして怖くてお風呂に入った気にならなかったといわれ、とうとう私も納得しました。
そう…この部屋には霊がいるのだと。
だから前の人も半年もたたずに引っ越したことを。
それから間もなくして、私はそのアパートを引き払い、今のマンションを購入し、住むに至ったわけだ。
ちなみに今の家は大きな霊障はなく…もないが、とりあえず共存できていると思う
大学進学、大学院進学、就職、異動、マイホーム取得等々…
当たり前だが住まいを点々とするわけで。その度に何かしら霊現象らしきことがある。
不思議なことにどこに行ってもある程度大なり小なり霊現象があるのだ。
これはもう私が引き寄せているのかと悩むくらいだ。
その霊体験の大きいところでは、まず大学院進学したときに、東京で住んだ場所だった。
某地下鉄の駅から徒歩五分。利便性もいいし、都内にも関わらず緑も多く閑静な住宅地だった。
そこの半地下になっているアパートの一階に私の部屋があった。
今思えば半地下になっていて日差しもあまり刺さず、じめじめとした暗い家だったが、その前に大学時代に住んでいた場所がそれを上回る住環境の悪さだったので気にならなかった。
むしろ大学時代より立派な建物で広い部屋だったので喜んで住んでいたくらいである。
だが、住んで半年くらい経った時だった。なんとなく妙に居心地が悪い。寝てるとベッドの横を誰かが通り過ぎている気がして落ち着かなかった。
そんなある日、バイト先の中華料理屋に物凄い霊感の強いコックさんがいた。
その人は私より年が三つくらい上の調理師見習で、年も近いこともあり、色々と雑談をすることが多かった。
ある日のこと。何気なく私の家の話になった時だった。
「なんかウチの家、いつも誰かの気配が感じて落ち着かないんですよね」
その私の言葉を聞いたコックさんはウンウンと頷きながら言った。
「部屋の前に大きな木がない?それ、その地域をまとめる木の精霊の依りましになっている木だから、それに浮遊霊が集まってくるんだよね」
「…!?」
そうなのだ。私の家の前には大きな大きな欅の木があった。半地下という立地もあるがその木のせいで日光が部屋に射さない大きな一因となっている木だった。
だが、私はコックさんに自分の家の立地のことも、もちろん木があることも言っていなかった。
自分が霊体験をしているにも関わらず、自分では霊感はないと思っているので、こういう本格的に霊感がある人がいることを改めて実感した。
だが、この家の問題はこれだけではなかった。
部屋に黒くてテカテカするGから始まる生き物が出るようになったのだ。
部屋は綺麗にしているし、水回りも徹底的に綺麗にしていたが、ベッドの脇やサッシのあたりによく出没する。
しかも殺虫剤をかけても
ギギギ…ギギギ…
と鳴き続け死ぬ気配もない。
何匹も出没するので、一時期は家に帰れなくなり研究室に泊まり込んだりして、本当に大変だった。
正直幽霊よりもこっちの方が本気で嫌だった。
引っ越しの時、その原因が分かった。ベランダにある大きな欅の木の根元には下水溝があった。どうやらGの奴はそこから我が家に侵入していたのだった。
Gとの闘いもあったが、めでたく大学院を卒業してその部屋を出ることになった時には感慨深いものがあった。
(あぁ…これでGとの闘いが終わる…)
と。
木の神様にはお礼を言って部屋を出て、私は新天地である千葉の房総半島の家に引っ越すことになった。
その後、千葉県の半島に位置する某市のマンションに移り住んだのだが、そこでもいくつか怪現象はあったが、許容範囲だった。
その次の引っ越し先の上総に位置する都市のマンションは特には何も出なかった。
そして、問題はその次である。
私は就職して物凄い激務に追われた。
夜中の三時に家に帰り、朝八時には出勤しないといけないという状況が二年続いた。
結果、体を壊し、休職することとなった。
千葉の上総に位置するマンションは1Kと狭く、とても社会人として暮らしていくには満足のいく物件ではなかった。
それに何より寒い。備え付けのエアコンがあったが冬でも冷房しか出ないというポンコツで、床もコンクリートの寒さを直に体に伝える。
とてもではないが住めたものではなかった。劣悪な住環境は何より病気に悪影響だった。
私は引っ越しを決意した。
体調不良の中での物件探しは難航したが、とある古いアパートにとりあえず住むことにした。
以前の環境に比べると日差しも入り解放的な2LKだった。
古いアパートをイノベーションした小ぎれいなアパートだった。
窓枠やドアが古かったが以前までのアパートに比べれば断然良かった。
聞くと以前住んでいた人も半年くらいしかいなかったらしく、あまり部屋は使われた感もなかった。
で、ここで気づけば良かったのだ。この建物がなぜ住人がコロコロ変わるのかを…。
それは唐突に起こった。
お風呂の自動湯沸かし器は最新のものでボタンを押すと勝手にお湯を張ってお知らせしてくれるも優れモノで、一般的に使われている給湯器だった。
お湯を張る時は
『お湯張りをいたします』
と言い、お風呂が沸く直前には
『もうすぐお風呂が沸きます』
と知らせてくれ、お風呂が沸くと
『チャラランチャララン~♪お風呂が沸きました』
と音声で伝えてくれる
今までの家は湯船に直接お湯をためるタイプだったのでこの画期的なシステムに私は満足していた。
ある時テレビを見ていると突然音がしたのだ。
『もうすぐお風呂が沸きます』
…。え?
私、お風呂のスイッチ入れていないんだけど??
心臓がドキリとした。何だろう、嫌な感じがする。
すぐさまお風呂のスイッチをオフにした。そもそもお風呂の栓はされていないため、お風呂のお湯もたまらないのだ。
初めは機械の故障かと思った。
だが、それ以降、給湯器は普通に作動した。
ごくたまに起こるが、私は気のせいの一言で終わらせることにした。
またある日のこと。夜寝ていると上の階の住人の足音が耳に付いた。
どんどんどん。のしのしのし。
男性と思われる足音だった。
ちなみに言うと私の部屋は角部屋で寝室は道路側の窓際で、隣の部屋とはリビングを隔てているため、隣人の音はほぼ聞こえなかった。
したがって上の階から聞こえる音は確かに上の階の人間の足音であると確証を持って言える。
またある日は
だだだだだだ
と子供の足音も鳴り響いていた。
「煩いなぁ。古い家なんだからもっと足音とか気を配ってほしい。今0時だよ…。」
私は内心で不満を持っていた。家族構成から察するに夜遅くに活動する核家族だろうか。
「最近の若い人は常識を知らないな」
等とも思っていたある日のことだった。
私のアパートの前の通りを部屋に向かって歩いた時、ふと自分の家を見上げた。
紗のカーテンがかかっている広い窓が見えた。
そのうえの階を見ると…窓にカーテンがない。カーテンを引いていないのではなく、カーテンそのものがないのだ。
「え…。ま、まさか!!」
そう思って別の窓も見た。やはりカーテンはかかってなかった。
そう…上の階は空き家だったのだ。
では、あの足音は何だったのだろうか。
「気のせい。気のせい。」
私は一応科学者の卵をしていた時期もある。現象には理由がある。霊なんているはずはない。
そんな私の気持ちをあざ笑うかのようにとどめの事象が発生した。
ニコ生というサービスをご存知だろうか。
ニコニコ動画というサイトが運営するニコニコ生放送。略してニコ生。
ラジオのパーソナリティを自分でできるというサービスで、自分のラジオ放送を色んな人が聞いてリアルタイムでコメントしてくれるというものだ。
そこで自分の放送を配信していた時のことだった。
リスナーさんが一斉に騒ぎはじめコメントが連投された。
『今、後ろで声しましたけど誰かいるのですか?』
もちろん部屋には私一人だし、外からも声はしない。気のせいではないかと言ったところ
『いや、俺も聞こえましたよ』
『うん。私も聞こえた。男の人の声だったよ』
と証言が相次いだ。
ちなみに母がアパートに泊まりに来た時も、お風呂に入ると物凄いラップ音がして怖くてお風呂に入った気にならなかったといわれ、とうとう私も納得しました。
そう…この部屋には霊がいるのだと。
だから前の人も半年もたたずに引っ越したことを。
それから間もなくして、私はそのアパートを引き払い、今のマンションを購入し、住むに至ったわけだ。
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