52 / 74
それは太陽のような-Sideサイナス-④
しおりを挟む
その夜だった。
セギュール子爵家の執事が襲ってきたのは。
サイナスは今回の子爵の捕縛劇について脱税の容疑でその身柄を確保、爵位のはく奪を狙った。
その証拠を押さえるためにセギュール子爵家の執事を騙し、書類を奪ったのだった。
いつもならロベルトが上手くやっていたが、今回は彼自身もアドリアーヌの手助けで手一杯ということもあった。
結果、サイナス自身が動くことになったが、執事が荒くれものに金を渡してまで襲撃してくるとは思わなかった。
何よりサイナスが焦ったのはアドリアーヌが一緒にいたことだ。
(ちっ、タイミングが悪ぃな)
サイナス一人であれば逃げることもかなう。
毒も持っているし、最悪サーベルの毒で弱らせた隙に反撃のチャンスを伺うこともできただろう。
それかアドリアーヌを逃がすことも可能だ。
だが、今回アドリアーヌはほろ酔い加減で、足元がふらついている状態だった。
この状態でアドリアーヌが逃げるのは難しいだろう。
(仕方ない、毒でどこまで戦えるか…………)
サイナスとてそれなりの荒事の場数を踏んでいる。
リオネルほどの剣の使い手でも武人でもないが、何とか踏ん張るしかない。
そう思って執事が雇った巨漢の男と対峙し、毒のついたサーベルで傷をつけるが体が大きいせいか毒の回りが遅い。
そうしている間にサイナスの鳩尾に一撃が入る。
(くっそ…………こんなところでやられてたまるか!)
だがそう思っても巨漢の男の拳を受け体が吹き飛ばされ、四肢に痛みが走るがそれ以上は動けない。
サイナスの呼吸が痛みで一瞬止まる。
(呼吸が苦しい…………まるで昔に戻ったようだ)
サイナスは幼少期、体の弱い子供だった。
喘息で天気の悪い日はそれが顕著だった。
運動ができない代わりに本を読み、そして勉学に勤しんだ。それは自然なことだったし、サイナスとしても特段嫌なことでもなかった。
その一方で、サイナスの気持ちとは関係なく周囲の大人たちは宰相の息子として見てくるし、大人たちは皆「非の打ち所がない」「神童」だともてはやした。
その顔の裏に宰相に取り入りたいという欲望が見え隠れしていることは分かっていた。
サイナスは最初こそ嫌悪感を露わにしていたが、父の宰相という立場を考えるとあまり得策ではないことが分かり、それ以降笑みを張り付けるようになった。
どういえば大人の自尊心をくすぐれるのか。
どうすれば宰相の息子の虚像を作れるのかを考え行動する。
それは自然な流れだったと思う。
「お前。そんなに笑って疲れないのか?」
ある日そう言われて驚いた。それを言ったのは幼少のクローディスだった。
その時クローディス九歳、サイナス十歳の時だった。
サイナスの能力を評価されクローディスの付き人に選ばれたのだ。
クローディスは我儘三昧で傍若無人だった。
頭の出来は決して悪くはないが、集中力に欠ける。
目を離すと突拍子もない行動をしてサイナスを振り回した。
その言動にサイナスはついていけ無かった。
だから内心ではクローディスの相手には辟易していたし、宰相の息子として仕えなくてはいけないのでその言動を我慢していたのだ。
「いえ、別に疲れませんよ。僕はこういう顔なので」
そう答えるが内心サイナスは焦った。王太子に不況を買ったのか?
それか本性に気づいたか?
「まぁなんかあれば言えよ!俺とお前は友達だからな!」
「そんな……恐れ多いです」
どうやら本性がばれたわけではないことに安堵した。
(友達……か)
サイナスには同年代の友人などいない。
神童と崇められるだけあって同年代の子供の様には振舞えないし話の次元が違いすぎるからだ。
だから友達という存在がどんなものかもわからないし欲しいとも思わない。
しかもクローディスは自分より身分の高い人間。対等なはずはない。
(俺を友人と思っている時点で馬鹿だな。俺たちは対等じゃない。そんなことも分からないとはさすがボンボンの温室育ちだ)
そう蔑む気持ちがあったがそれを隠していたある日のこと。
サイナスは誘拐されたのだ。
身代金目的と現政権に不満を持つ勢力が武力に訴えた結果だった。
単なる身代金ならいざ知らず、反勢力に屈するわけにはいかない。
結果サイナスは見捨てられた形になった。
「おい、こいつどうする?」
「仕方ねーだろ?こうなったら人質の意味もねー。殺すしかない!」
男たちがアジトにしている山小屋の中でそう言っているのを聞いて、サイナスは諦めの気持ちになった。
逃げようにも、両手両足は縄で縛られ、口にも猿轡をされてしまっている。
助けなど来ることは絶望的であったが、逆にサイナスは冷静に考えることができた。
別にこの世に未練などない。
なんでもできる神童として尊敬の念を持たれても、サイナス自身は勉強ができることなどたいした意味もない。
なぜなら努力しなくても大抵のことは出来てしまうからだ。
だから毎日暇で退屈で。
楽しいと思ったことは数えるほどしかなかった。
(まぁ、妥当な結果だな。親父の対応もこのごろつきたちの対応も)
いつの間にか雨が降り始めたようだった。
静かに小屋の屋根を雨が叩き、その雨特有の臭いがサイナスの鼻腔に届く。
雨音が何とも単調で、それに色を添えるかのように雷の音が鳴っていた。
稲妻が度々窓の外を鮮やかに染め、サイナスの目に焼き付いた。
死を覚悟した時だった。突然男たちが慌てだした。
「小屋に火が付いている!」
「なんだって!?」
「おい消火しろ!」
「そう言っても水はないぞ」
「くそ!逃げるぞ!」
「ガキは!?」
「ほっとけ。どうせ死ぬんだ」
そういって慌ただしく男たちは小屋から出て行った。
確かに火が放たれたようで、ぱちぱちと炎が木材でできた小屋を焼いている音がする。
自分は男たちに殺されると思っていたのに、まさか焼死するとは思わなかった。
その時だった。
ドンと小屋の扉が開く。最初は男たちが戻ってきたかと思った。
だがそこには意外な人物がいた。
(クローディス殿下!?)
目を見開いていると、クローディスはサイナスを認めて駆け寄り、その両手両足を縛っている縄を切った。
何が起こったか分からずにいるとサイナスの手を引いてクローディスは燃え盛る小屋から脱出したのだ。
「サイナス!逃げるぞ!」
どう走ったか分からない。
ただ街道に出たとことでクローディスは足を止め、乱れた呼吸を整えながら言ったのだ。
「サイナス、無事だったか」
聞けばサイナスの救援が行われないと知ったクローディスは一人でサイナスを救出にきたのだというのだ。
火を放って男たちを遠ざけたのも彼の仕業だった。
「あなたは!自分がどんな立場なのか分かっているんです⁉万が一にも共に焼死したらどうするんですか!」
そのサイナスの言葉にクローディスは笑いながら言ったのだ。
「友人一人守れずして王となれるか!」
そして続けて言った。無事で良かったと。
その笑顔にサイナスは緊張の糸が解け、そしてその場で気を失った。
遠のく意識の中で彼の笑顔は太陽のようだと思った。
浮上する意識の中でサイナスは現状を確認した。
(こんな時にあんな昔のことを思い出すなんてな)
うっすらと目を開けてみればアドリアーヌが巨漢の男を引き付けていて、サイナスへの罵詈雑言をぶつけながらも時間を稼いでいるようだった。
そうこうしているうちにサイナスも動くことが出来るようになり、そうして巨漢の男を倒し、セギュール子爵の執事を追い詰めることができた。
取り逃したが犯人は分かっている。
あとで生きるのが苦しいというほどの仕打ちを仕返そうと思った。
(あんな男に立ち向かっていくなんて……なんて女なんだ……。無鉄砲なのはクローディスと同じだな)
思わず笑みがこぼれる。
それにしてもと思う。
今回のことは自分が人を騙し、恨みを買ったから起こったことでアドリアーヌには申し訳ないことをしたと思っている。
思わず自虐的に、そのことを告げる。
だがアドリアーヌは人を騙すことは推奨できるものではないが、誰しも打算で人に近づくことはあるしそういう関係が普通だというのだ。
これにはサイナスも拍子抜けをしてしまった。
(本当に……この女は……頭に花でも詰まっているのか?)
そう思いながらも思わず純粋な思いで笑ってしまう。
自分の黒い部分も含めてアドリアーヌが認めてくれたのだ。
思わず張りつめていた心が緩んだ。
彼女は自分が信用されないから働かされていると思っている。
だけど本当は違う。信頼もしているし傍に置きたい。
それは能力的な意味でも女性として傍にいて欲しいという意味でもだった。
だから思ったのだ。もうアドリアーヌを利用することはやめようと。
「はははは。俺の負けだ。もう俺の仕事を手伝わなくてもいい」
「え?……それって」
「あぁ、思う存分スローライフというものを楽しむといい」
アドリアーヌは満面の笑みを浮かべる。
信用されたことに対しての笑みなのか、自由になったことへの笑みなのか。
サイナスには分からないがアドリアーヌのその時の笑顔は太陽のようでいて、そして自分を包むように温かい笑顔だとサイナスは思ったのだった。
セギュール子爵家の執事が襲ってきたのは。
サイナスは今回の子爵の捕縛劇について脱税の容疑でその身柄を確保、爵位のはく奪を狙った。
その証拠を押さえるためにセギュール子爵家の執事を騙し、書類を奪ったのだった。
いつもならロベルトが上手くやっていたが、今回は彼自身もアドリアーヌの手助けで手一杯ということもあった。
結果、サイナス自身が動くことになったが、執事が荒くれものに金を渡してまで襲撃してくるとは思わなかった。
何よりサイナスが焦ったのはアドリアーヌが一緒にいたことだ。
(ちっ、タイミングが悪ぃな)
サイナス一人であれば逃げることもかなう。
毒も持っているし、最悪サーベルの毒で弱らせた隙に反撃のチャンスを伺うこともできただろう。
それかアドリアーヌを逃がすことも可能だ。
だが、今回アドリアーヌはほろ酔い加減で、足元がふらついている状態だった。
この状態でアドリアーヌが逃げるのは難しいだろう。
(仕方ない、毒でどこまで戦えるか…………)
サイナスとてそれなりの荒事の場数を踏んでいる。
リオネルほどの剣の使い手でも武人でもないが、何とか踏ん張るしかない。
そう思って執事が雇った巨漢の男と対峙し、毒のついたサーベルで傷をつけるが体が大きいせいか毒の回りが遅い。
そうしている間にサイナスの鳩尾に一撃が入る。
(くっそ…………こんなところでやられてたまるか!)
だがそう思っても巨漢の男の拳を受け体が吹き飛ばされ、四肢に痛みが走るがそれ以上は動けない。
サイナスの呼吸が痛みで一瞬止まる。
(呼吸が苦しい…………まるで昔に戻ったようだ)
サイナスは幼少期、体の弱い子供だった。
喘息で天気の悪い日はそれが顕著だった。
運動ができない代わりに本を読み、そして勉学に勤しんだ。それは自然なことだったし、サイナスとしても特段嫌なことでもなかった。
その一方で、サイナスの気持ちとは関係なく周囲の大人たちは宰相の息子として見てくるし、大人たちは皆「非の打ち所がない」「神童」だともてはやした。
その顔の裏に宰相に取り入りたいという欲望が見え隠れしていることは分かっていた。
サイナスは最初こそ嫌悪感を露わにしていたが、父の宰相という立場を考えるとあまり得策ではないことが分かり、それ以降笑みを張り付けるようになった。
どういえば大人の自尊心をくすぐれるのか。
どうすれば宰相の息子の虚像を作れるのかを考え行動する。
それは自然な流れだったと思う。
「お前。そんなに笑って疲れないのか?」
ある日そう言われて驚いた。それを言ったのは幼少のクローディスだった。
その時クローディス九歳、サイナス十歳の時だった。
サイナスの能力を評価されクローディスの付き人に選ばれたのだ。
クローディスは我儘三昧で傍若無人だった。
頭の出来は決して悪くはないが、集中力に欠ける。
目を離すと突拍子もない行動をしてサイナスを振り回した。
その言動にサイナスはついていけ無かった。
だから内心ではクローディスの相手には辟易していたし、宰相の息子として仕えなくてはいけないのでその言動を我慢していたのだ。
「いえ、別に疲れませんよ。僕はこういう顔なので」
そう答えるが内心サイナスは焦った。王太子に不況を買ったのか?
それか本性に気づいたか?
「まぁなんかあれば言えよ!俺とお前は友達だからな!」
「そんな……恐れ多いです」
どうやら本性がばれたわけではないことに安堵した。
(友達……か)
サイナスには同年代の友人などいない。
神童と崇められるだけあって同年代の子供の様には振舞えないし話の次元が違いすぎるからだ。
だから友達という存在がどんなものかもわからないし欲しいとも思わない。
しかもクローディスは自分より身分の高い人間。対等なはずはない。
(俺を友人と思っている時点で馬鹿だな。俺たちは対等じゃない。そんなことも分からないとはさすがボンボンの温室育ちだ)
そう蔑む気持ちがあったがそれを隠していたある日のこと。
サイナスは誘拐されたのだ。
身代金目的と現政権に不満を持つ勢力が武力に訴えた結果だった。
単なる身代金ならいざ知らず、反勢力に屈するわけにはいかない。
結果サイナスは見捨てられた形になった。
「おい、こいつどうする?」
「仕方ねーだろ?こうなったら人質の意味もねー。殺すしかない!」
男たちがアジトにしている山小屋の中でそう言っているのを聞いて、サイナスは諦めの気持ちになった。
逃げようにも、両手両足は縄で縛られ、口にも猿轡をされてしまっている。
助けなど来ることは絶望的であったが、逆にサイナスは冷静に考えることができた。
別にこの世に未練などない。
なんでもできる神童として尊敬の念を持たれても、サイナス自身は勉強ができることなどたいした意味もない。
なぜなら努力しなくても大抵のことは出来てしまうからだ。
だから毎日暇で退屈で。
楽しいと思ったことは数えるほどしかなかった。
(まぁ、妥当な結果だな。親父の対応もこのごろつきたちの対応も)
いつの間にか雨が降り始めたようだった。
静かに小屋の屋根を雨が叩き、その雨特有の臭いがサイナスの鼻腔に届く。
雨音が何とも単調で、それに色を添えるかのように雷の音が鳴っていた。
稲妻が度々窓の外を鮮やかに染め、サイナスの目に焼き付いた。
死を覚悟した時だった。突然男たちが慌てだした。
「小屋に火が付いている!」
「なんだって!?」
「おい消火しろ!」
「そう言っても水はないぞ」
「くそ!逃げるぞ!」
「ガキは!?」
「ほっとけ。どうせ死ぬんだ」
そういって慌ただしく男たちは小屋から出て行った。
確かに火が放たれたようで、ぱちぱちと炎が木材でできた小屋を焼いている音がする。
自分は男たちに殺されると思っていたのに、まさか焼死するとは思わなかった。
その時だった。
ドンと小屋の扉が開く。最初は男たちが戻ってきたかと思った。
だがそこには意外な人物がいた。
(クローディス殿下!?)
目を見開いていると、クローディスはサイナスを認めて駆け寄り、その両手両足を縛っている縄を切った。
何が起こったか分からずにいるとサイナスの手を引いてクローディスは燃え盛る小屋から脱出したのだ。
「サイナス!逃げるぞ!」
どう走ったか分からない。
ただ街道に出たとことでクローディスは足を止め、乱れた呼吸を整えながら言ったのだ。
「サイナス、無事だったか」
聞けばサイナスの救援が行われないと知ったクローディスは一人でサイナスを救出にきたのだというのだ。
火を放って男たちを遠ざけたのも彼の仕業だった。
「あなたは!自分がどんな立場なのか分かっているんです⁉万が一にも共に焼死したらどうするんですか!」
そのサイナスの言葉にクローディスは笑いながら言ったのだ。
「友人一人守れずして王となれるか!」
そして続けて言った。無事で良かったと。
その笑顔にサイナスは緊張の糸が解け、そしてその場で気を失った。
遠のく意識の中で彼の笑顔は太陽のようだと思った。
浮上する意識の中でサイナスは現状を確認した。
(こんな時にあんな昔のことを思い出すなんてな)
うっすらと目を開けてみればアドリアーヌが巨漢の男を引き付けていて、サイナスへの罵詈雑言をぶつけながらも時間を稼いでいるようだった。
そうこうしているうちにサイナスも動くことが出来るようになり、そうして巨漢の男を倒し、セギュール子爵の執事を追い詰めることができた。
取り逃したが犯人は分かっている。
あとで生きるのが苦しいというほどの仕打ちを仕返そうと思った。
(あんな男に立ち向かっていくなんて……なんて女なんだ……。無鉄砲なのはクローディスと同じだな)
思わず笑みがこぼれる。
それにしてもと思う。
今回のことは自分が人を騙し、恨みを買ったから起こったことでアドリアーヌには申し訳ないことをしたと思っている。
思わず自虐的に、そのことを告げる。
だがアドリアーヌは人を騙すことは推奨できるものではないが、誰しも打算で人に近づくことはあるしそういう関係が普通だというのだ。
これにはサイナスも拍子抜けをしてしまった。
(本当に……この女は……頭に花でも詰まっているのか?)
そう思いながらも思わず純粋な思いで笑ってしまう。
自分の黒い部分も含めてアドリアーヌが認めてくれたのだ。
思わず張りつめていた心が緩んだ。
彼女は自分が信用されないから働かされていると思っている。
だけど本当は違う。信頼もしているし傍に置きたい。
それは能力的な意味でも女性として傍にいて欲しいという意味でもだった。
だから思ったのだ。もうアドリアーヌを利用することはやめようと。
「はははは。俺の負けだ。もう俺の仕事を手伝わなくてもいい」
「え?……それって」
「あぁ、思う存分スローライフというものを楽しむといい」
アドリアーヌは満面の笑みを浮かべる。
信用されたことに対しての笑みなのか、自由になったことへの笑みなのか。
サイナスには分からないがアドリアーヌのその時の笑顔は太陽のようでいて、そして自分を包むように温かい笑顔だとサイナスは思ったのだった。
21
お気に入りに追加
953
あなたにおすすめの小説
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
一番モテないヒロインに転生しましたが、なぜかモテてます
Teko
ファンタジー
ある日私は、男の子4人、女の子4人の幼なじみ達が出てくる乙女ゲームを買った。
魔法の世界が舞台のファンタジーゲームで、プレーヤーは4人の女の子の中から1人好きなヒロインを選ぶ事ができる。
・可愛くて女の子らしい、守ってあげたくなるようなヒロイン「マイヤ」
・スポーツ、勉強と何でもできるオールマイティーなヒロイン「セレス」
・クールでキレイな顔立ち、笑顔でまわりを虜にしてしまうヒロイン「ルナ」
・顔立ちは悪くないけど、他の3人が飛び抜けている所為か平凡に見られがちなヒロイン「アリア」
4人目のヒロイン「アリア」を選択する事はないな……と思っていたら、いつの間にか乙女ゲームの世界に転生していた!
しかも、よりにもよって一番モテないヒロインの「アリア」に!!
モテないキャラらしく恋愛なんて諦めて、魔法を使い楽しく生きよう! と割り切っていたら……?
本編の話が長くなってきました。
1話から読むのが大変……という方は、「子どもの頃(入学前)」編 、「中等部」編をすっと飛ばして「第1部まとめ」、「登場人物紹介」、「第2部まとめ」、「第3部まとめ」からどうぞ!
※「登場人物紹介」はイメージ画像ありがございます。
※自分の中のイメージを大切にしたい方は、通常の「登場人物紹介」の主要キャラ、サブキャラのみご覧ください。
※長期連載作品になります。
多分悪役令嬢ですが、うっかりヒーローを餌付けして執着されています
結城芙由奈
恋愛
【美味しそう……? こ、これは誰にもあげませんから!】
23歳、ブラック企業で働いている社畜OLの私。この日も帰宅は深夜過ぎ。泥のように眠りに着き、目覚めれば綺羅びやかな部屋にいた。しかも私は意地悪な貴族令嬢のようで使用人たちはビクビクしている。ひょっとして私って……悪役令嬢? テンプレ通りなら、将来破滅してしまうかも!
そこで、細くても長く生きるために、目立たず空気のように生きようと決めた。それなのに、ひょんな出来事からヒーロー? に執着される羽目に……。
お願いですから、私に構わないで下さい!
※ 他サイトでも投稿中
前世では美人が原因で傾国の悪役令嬢と断罪された私、今世では喪女を目指します!
鳥柄ささみ
恋愛
美人になんて、生まれたくなかった……!
前世で絶世の美女として生まれ、その見た目で国王に好かれてしまったのが運の尽き。
正妃に嫌われ、私は国を傾けた悪女とレッテルを貼られて処刑されてしまった。
そして、気づけば違う世界に転生!
けれど、なんとこの世界でも私は絶世の美女として生まれてしまったのだ!
私は前世の経験を生かし、今世こそは目立たず、人目にもつかない喪女になろうと引きこもり生活をして平穏な人生を手に入れようと試みていたのだが、なぜか世界有数の魔法学校で陽キャがいっぱいいるはずのNMA(ノーマ)から招待状が来て……?
前世の教訓から喪女生活を目指していたはずの主人公クラリスが、トラウマを抱えながらも奮闘し、四苦八苦しながら魔法学園で成長する異世界恋愛ファンタジー!
※第15回恋愛大賞にエントリーしてます!
開催中はポチッと投票してもらえると嬉しいです!
よろしくお願いします!!
つまらなかった乙女ゲームに転生しちゃったので、サクッと終わらすことにしました
蒼羽咲
ファンタジー
つまらなかった乙女ゲームに転生⁈
絵に惚れ込み、一目惚れキャラのためにハードまで買ったが内容が超つまらなかった残念な乙女ゲームに転生してしまった。
絵は超好みだ。内容はご都合主義の聖女なお花畑主人公。攻略イケメンも顔は良いがちょろい対象ばかり。てこたぁ逆にめちゃくちゃ住み心地のいい場所になるのでは⁈と気づき、テンションが一気に上がる!!
聖女など面倒な事はする気はない!サクッと攻略終わらせてぐーたら生活をGETするぞ!
ご都合主義ならチョロい!と、野望を胸に動き出す!!
+++++
・重複投稿・土曜配信 (たま~に水曜…不定期更新)
【完結】転生令嬢は推しキャラのために…!!
森ノ宮 明
恋愛
その日、貧乏子爵令嬢のセルディ(十二歳)は不思議な夢を見た。
人が殺される、悲しい悲しい物語。
その物語を映す不思議な絵を前に、涙する女性。
――もし、自分がこの世界に存在出来るのなら、こんな結末には絶対させない!!
そしてセルディは、夢で殺された男と出会う。
推しキャラと出会った事で、前世の記憶を垣間見たセルディは、自身の領地が戦火に巻き込まれる可能性があること、推しキャラがその戦いで死んでしまう事に気づいた。
動揺するセルディを前に、陛下に爵位を返上しようとする父。
セルディは思わず声を出した。
「私が領地を立て直します!!」
こうしてセルディは、推しキャラを助けるために、領地開拓から始めることにした。
※※※
ストーリー重視なので、恋愛要素は王都編まで薄いです
推しキャラは~は、ヒーロー側の話(重複は基本しません)
※マークのある場所は主人公が少し乱暴されるシーンがあります
苦手な方は嫌な予感がしたら読み飛ばして下さい
○小説家になろう、カクヨムにも掲載しています
お金目的で王子様に近づいたら、いつの間にか外堀埋められて逃げられなくなっていた……
木野ダック
恋愛
いよいよ食卓が茹でジャガイモ一色で飾られることになった日の朝。貧乏伯爵令嬢ミラ・オーフェルは、決意する。
恋人を作ろう!と。
そして、お金を恵んでもらおう!と。
ターゲットは、おあつらえむきに中庭で読書を楽しむ王子様。
捨て身になった私は、無謀にも無縁の王子様に告白する。勿論、ダメ元。無理だろうなぁって思ったその返事は、まさかの快諾で……?
聞けば、王子にも事情があるみたい!
それならWINWINな関係で丁度良いよね……って思ってたはずなのに!
まさかの狙いは私だった⁉︎
ちょっと浅薄な貧乏令嬢と、狂愛一途な完璧王子の追いかけっこ恋愛譚。
※王子がストーカー気質なので、苦手な方はご注意いただければ幸いです。
【完結】転生白豚令嬢☆前世を思い出したので、ブラコンではいられません!
白雨 音
恋愛
エリザ=デュランド伯爵令嬢は、学院入学時に転倒し、頭を打った事で前世を思い出し、
《ここ》が嘗て好きだった小説の世界と似ている事に気付いた。
しかも自分は、義兄への恋を拗らせ、ヒロインを貶める為に悪役令嬢に加担した挙句、
義兄と無理心中バッドエンドを迎えるモブ令嬢だった!
バッドエンドを回避する為、義兄への恋心は捨て去る事にし、
前世の推しである悪役令嬢の弟エミリアンに狙いを定めるも、義兄は気に入らない様で…??
異世界転生:恋愛 ※魔法無し
《完結しました》 お読み下さり、お気に入り、エール、ありがとうございます☆
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる