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本編
好きです、旦那様(20)*
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アデリナがもぞもぞと動きながら何とかネグリジェを脱ぐと、その脱いだネグリジェをヴァルターがぽいっとベッドから投げ捨ててしまった。彼女が驚いているうちに、彼女の両脚を抱えて下着を脱がせた彼は、それもまたぽいっと投げ捨ててしまう。
「ヴァルター…」
彼女の両脚をそのまま左右に押し開かせたヴァルターの股間には、既に雄々しく反り立つ彼自身があった。ヴァルターは情欲を目に浮かべ、息を荒くしながら、そのまま彼女の中へとぐっと押し入る。
「あぁ…っ」
「好きだ…!」
アデリナはその言葉に胸がきゅんとして、中を締めつけた。その刺激にヴァルターは一瞬動きを止めて息をのんだが、直ぐに腰を動かしがつがつと抽挿しはじめる。
「ん、あ、ぁっ…」
「っアデリナ…好きだ…好きだ…!」
「ヴァルター、好き、私も…あぁ、もっと…あっ」
激しく求められ、アデリナは夢中になって腕を伸ばした。ヴァルターは彼女の体を抱きしめ、彼女もその体にしがみつくように抱き返す。彼女は彼の腰に脚を絡めると、彼の名を何度も呼んだ。
「ヴァルター、ぁ…っ」
「アデリナ…っ」
触れ合った肌が心地よく、奥を熱い剛直で突かれて、快楽に酔いしれる。アデリナは頭の中が真っ白になり、隙間を埋めるようにぴったりと抱きしめあって、そのまま絶頂へと導かれ、ふたたび奥に吐精されて四肢を投げ出した。
アデリナはぼんやりと、覆いかぶさったままのヴァルターを見上げる。汗で滲んだ肌に髪が張り付き、それをかきあげた彼の目には、まだ果てぬ情欲の色がある。彼女はその頬に手を伸ばして触れ、彼女をじっと見つめる彼に微笑んだ。
「アデリナ、愛している」
「私も、愛しています。ヴァルター…」
口付けあい、抱きしめあいながら、再び体を重ね、喜びを分かち合う。二人はタガが外れたように、夜通し求め合った。
結果、アデリナは起き上がることも出来ないくらいに、疲労困憊していた。そんな彼女の傍らで、ヴァルターは少し落ち込んでいるようだ。
「…アデリナ、すまない」
「いえ、私…少し、調子に、のりました…」
窓の外は、少し明るくなり始めていた。体力は有り余っているヴァルターは兎も角として、アデリナには夜通し朝までは、少し厳しかったらしい。彼女は止めようとした彼を自分がさんざん煽って強請った自覚があったため、彼を責めるつもりはなかった。
「…私が言うことではないだろうが、ゆっくり休め」
「でも…旦那様の、お見送りを…」
見送りたいと思っても、アデリナは体が重くて腰が痛く、起き上がれそうにもない。強い眠気に襲われていて、目も半分すら開いていなかった。
「休みをとっている。だから、今日はずっと一緒にいよう」
ヴァルターは彼女の髪をそっと撫でる。アデリナは今日一日ずっと一緒にいられるのなら遠慮はいらないと、横になったままヴァルターに寄って、その胸に顔をうずめた。
「旦那、さま、ヴァルター…」
「なんだ」
「今日は…いえ、これからも、ずっと…一緒に…」
ヴァルターは彼女の言葉に、小さく笑った。残念ながら、目が開かないアデリナには貴重なそれを見ることは出来なかった。
「そうだな。ずっと、一緒だ」
ヴァルターのその言葉にアデリナは満足気に微笑むと、襲ってきた睡魔に身を委ねた。
アデリナは夢を見た。隣にはヴァルターが立っていて、彼女の腕の中には小さな赤ん坊がいる。他にも、彼女の足元にはヴァルターと同じ髪色の二、三歳くらいの男の子と女の子が一人ずつ。ヴァルターの隣には先程の男の子よりは年上の、彼女の髪色をした男の子が二人。誰もが皆、幸せそうに笑っていた。机の上に置かれた新聞には、ヴランゲル侯爵は重度の愛妻家だ、といった文章が書かれている。
それは、ただの夢ではあったが、当たらずと雖も遠からずな未来が待っていることは、アデリナは知る由もない。
「ヴァルター…」
彼女の両脚をそのまま左右に押し開かせたヴァルターの股間には、既に雄々しく反り立つ彼自身があった。ヴァルターは情欲を目に浮かべ、息を荒くしながら、そのまま彼女の中へとぐっと押し入る。
「あぁ…っ」
「好きだ…!」
アデリナはその言葉に胸がきゅんとして、中を締めつけた。その刺激にヴァルターは一瞬動きを止めて息をのんだが、直ぐに腰を動かしがつがつと抽挿しはじめる。
「ん、あ、ぁっ…」
「っアデリナ…好きだ…好きだ…!」
「ヴァルター、好き、私も…あぁ、もっと…あっ」
激しく求められ、アデリナは夢中になって腕を伸ばした。ヴァルターは彼女の体を抱きしめ、彼女もその体にしがみつくように抱き返す。彼女は彼の腰に脚を絡めると、彼の名を何度も呼んだ。
「ヴァルター、ぁ…っ」
「アデリナ…っ」
触れ合った肌が心地よく、奥を熱い剛直で突かれて、快楽に酔いしれる。アデリナは頭の中が真っ白になり、隙間を埋めるようにぴったりと抱きしめあって、そのまま絶頂へと導かれ、ふたたび奥に吐精されて四肢を投げ出した。
アデリナはぼんやりと、覆いかぶさったままのヴァルターを見上げる。汗で滲んだ肌に髪が張り付き、それをかきあげた彼の目には、まだ果てぬ情欲の色がある。彼女はその頬に手を伸ばして触れ、彼女をじっと見つめる彼に微笑んだ。
「アデリナ、愛している」
「私も、愛しています。ヴァルター…」
口付けあい、抱きしめあいながら、再び体を重ね、喜びを分かち合う。二人はタガが外れたように、夜通し求め合った。
結果、アデリナは起き上がることも出来ないくらいに、疲労困憊していた。そんな彼女の傍らで、ヴァルターは少し落ち込んでいるようだ。
「…アデリナ、すまない」
「いえ、私…少し、調子に、のりました…」
窓の外は、少し明るくなり始めていた。体力は有り余っているヴァルターは兎も角として、アデリナには夜通し朝までは、少し厳しかったらしい。彼女は止めようとした彼を自分がさんざん煽って強請った自覚があったため、彼を責めるつもりはなかった。
「…私が言うことではないだろうが、ゆっくり休め」
「でも…旦那様の、お見送りを…」
見送りたいと思っても、アデリナは体が重くて腰が痛く、起き上がれそうにもない。強い眠気に襲われていて、目も半分すら開いていなかった。
「休みをとっている。だから、今日はずっと一緒にいよう」
ヴァルターは彼女の髪をそっと撫でる。アデリナは今日一日ずっと一緒にいられるのなら遠慮はいらないと、横になったままヴァルターに寄って、その胸に顔をうずめた。
「旦那、さま、ヴァルター…」
「なんだ」
「今日は…いえ、これからも、ずっと…一緒に…」
ヴァルターは彼女の言葉に、小さく笑った。残念ながら、目が開かないアデリナには貴重なそれを見ることは出来なかった。
「そうだな。ずっと、一緒だ」
ヴァルターのその言葉にアデリナは満足気に微笑むと、襲ってきた睡魔に身を委ねた。
アデリナは夢を見た。隣にはヴァルターが立っていて、彼女の腕の中には小さな赤ん坊がいる。他にも、彼女の足元にはヴァルターと同じ髪色の二、三歳くらいの男の子と女の子が一人ずつ。ヴァルターの隣には先程の男の子よりは年上の、彼女の髪色をした男の子が二人。誰もが皆、幸せそうに笑っていた。机の上に置かれた新聞には、ヴランゲル侯爵は重度の愛妻家だ、といった文章が書かれている。
それは、ただの夢ではあったが、当たらずと雖も遠からずな未来が待っていることは、アデリナは知る由もない。
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