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本編
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オリヴィエに連れられ、ヴィヴィアンヌはベッドに腰掛けた。ベッドと言っても、人一人が横になれるほどの大きな木で作られた簡素な台の上に布がかけられているだけの代物だ。
「……騎士さま、私、どうしたらいいの?」
「えっ、……ああ……」
ヴィヴィアンヌは切なくうずく体をごまかそうと、内股を擦り合わせてスカートを握りしめる。オリヴィエはそれを見下ろしながら、答えに窮していた。
オリヴィエに交際した相手はおらず、ヴィヴィアンヌが初めてだ。ほかのだれともそういう仲にならなかったし、そういうことをしたことももちろんない。本で知ったり妄想したりといったことはあっても、実経験はまったくないのだ。
「そ、そうだな……えっと、これは……裸でするから……」
「服は、脱ぐの?」
「っ……ああ、うん。たぶん……」
、オリヴィエは川で水浴びしたときのことを思い出し胸を高鳴らせた。ヴィヴィアンヌは恥じらうことなく躊躇なく、いとも簡単に服を脱ぐ。白い肩が顕わになり、赤い髪が背中を流れ、細い手足はなにも隠すことはない。一糸まとわぬ姿になったヴィヴィアンヌは右手をそっとオリヴィエへと伸ばした。
「騎士さまも、脱ぐ?」
「あっ……ああ……」
オリヴィエはヴィヴィアンヌの体に目が釘づけになりながら、呆然とうなずく。ヴィヴィアンヌは立ち上がると、片腕が不自由な彼の代わりに慣れた手つきで上の服を脱がせた。下も脱がせようと手を伸ばすと、いつもなら自分で脱ぐと顔を真っ赤にして逃げるオリヴィエだが、今回は大人しくされるがままに脱がされる。
(騎士さまの、大事なもの……)
大事なものをしっかりと守る下着代わりの布は、いつもよりややふくらんでいる。不思議に思いながらヴィヴィアンヌがそれを剥ぎ取ると、反り勃ちあがっている陰茎が勢いよく飛び出した。
「わっ……騎士さま、腫れて……あっ、そっか、セイリゲンショウ!?」
ようやくお望みのあれを目にし、ヴィヴィアンヌは興奮気味だ。力強く勃ちあがり揺れている陰茎をまじまじと眺めるヴィヴィアンヌにオリヴィエも興奮しているようだ。
(……すごい。あのときと、同じだ)
ヴィヴィアンヌは以前、魔法で身を隠してのぞき見したオリヴィエの自慰現場を思い出す。あのときもいまのように、彼の大事なものは大きく膨れあがっていた。
(あのときも、私の体、変だった。……そっか。私の大事なものが、騎士さまの大事なものを欲しがっていたんだ)
ヴィヴィアンヌは腹の奥がきゅんとうずき、内股を擦り合わせて下腹部を擦る。その仕草にさらに興奮させられたオリヴィエは深く息を吐いた。
「体の中にあるんだよね。どうやって、くっつけるの?」
「……それは、その……えっと、……ヴィヴィの中に入れる場所があるんだ」
「どこにあるの?」
オリヴィエは躊躇しつつも手を伸ばし、ヴィヴィアンヌの両脚の間、足のつけ根の間にある秘せられた場所に触れる。そこはすでにしとどにぬれそぼり、触れたオリヴィエの指に愛液をまとわりつかせた。
「っ……はぁ、……っ、ここから、挿れるんだ」
ヴィヴィアンヌは視線を下に向けるが、そこは彼女の目には映らない。一方、人生で初めて女性のそこに触れたオリヴィエは指先から伝わる熱と柔らかさに興奮していた。
「……騎士さまの大事なもの、そこから入るの?」
「そうだ、けど……挿れるには、解さないといけない……って聞いた」
「どうやって?」
「……ヴィヴィ、ベッドに仰向けになって」
ヴィヴィアンヌは言われたとおりにベッドに寝転がった。赤い髪が散り、白くて細い四肢が無防備にオリヴィエの目に晒される。オリヴィエは少し息を荒くしながら、ゆっくりとヴィヴィアンヌに覆いかぶさった。
「……騎士さま?」
情欲を宿した目で見下され、ヴィヴィアンヌは胸を高鳴らせる。オリヴィエの右手が伸びてささやかな胸のふくらみを包み込み、やわやわともみしだいた。
「騎士さま、なに……ひゃっ」
反対の胸に唇がよせられ、その胸の頂きを食まれてヴィヴィアンヌは小さく声を上げた。舌先で転がされ、吸いつかれ、むずむずするような感覚に体を震わせる。ぴんとたった桃色の頂きを指先と舌先で同時にせめられ、さらにその感覚はふくらんでいった。
「あっ……騎士さま……えっと、オリヴィエ……?」
「……っ」
煽るように名を呼ばれ、オリヴィエは顔を上げた。無意識だろうが、この状況でいままでなかなか呼ばなかった名を呼ぶのは反則だ。
身を起こしたオリヴィエはヴィヴィアンヌの左脚を持ち上げ、押し開いた。だがそこで問題があることに気づき、オリヴィエは迷って手を止める。
「……騎士さま、どうしたの?」
「……ヴィヴィアンヌ、自分の手で脚を支えてくれないか?」
オリヴィエの左腕はまだ動かせない。片腕だけで致すには、まだ経験のないオリヴィエには難しかった。
「こう?」
「うん。……反対も同じように」
ヴィヴィアンヌはオリヴィエに言われたとおりに両脚を開き、自分の手で支えて固定した。わかっていないヴィヴィアンヌに恥ずかしい格好を自分でさせていると思うと、オリヴィエは罪悪感がわきつつも、正直、たいへん興奮している。
「はぁ……」
オリヴィエはおそらくだれにも見せたことのない、自分でも見たことがないだろうヴィヴィアンヌの秘せられた場所を眼前にして熱い息を吐いた。割れ目からは愛液があふれ出て十分にぬれている。オリヴィエは手を伸ばすと、人差し指でそっと割れ目をなぞった。
「……そこに、入るところがあるの?」
「……っ、うん。……ここに」
オリヴィエは割れ目から指を少し差し入れる。初めて異物を中に迎えて驚いたのか、そこはオリヴィエの指先をきゅっと締めつけた。
「き、騎士さまっ……なにか、入った! ……もう、入った!?」
「……いや、これは僕の、指だ」
オリヴィエはそのままゆっくりと指を押し進め、奥へと侵入していく。根元まで飲み込まれ、指から伝わる中の熱さや柔らかさに生唾を飲み、包まれるさまを妄想して彼の陰茎は痛いくらいに勃っていた。
「うぅ……挿れたい……」
ヴィヴィアンヌはオリヴィエが切実な声でうっかり吐き出した願望に胸を高鳴らせた。唇を噛んで欲望を堪えるオリヴィエを眺めながら、そっと声をかける。
「……もう、入る?」
「っ、いや、まだ……」
ぬれているとはいえ、初めて男を受け入れようとしているヴィヴィアンヌにはまだ早いだろう。オリヴィエはゆっくり中を探るように指を動かし、解す。
「……ヴィヴィ、痛くないか……?」
「うん? 全然、大丈夫だよ」
「そっか……」
確認を取って安堵したオリヴィエは再び指を動かす。あふれた愛液が音をたて、オリヴィエの少し荒い息遣いが聞こえ、ヴィヴィアンヌは胸をざわつかせていた。
「騎士さま、……あ、オリヴィエ……ひゃっ」
オリヴィエは中ばかり弄っていたが、そっと外にある小さな蕾に触れる。体を震わせたヴィヴィアンヌは初めての感覚に目をまばたかせて固まった。
「……ヴィヴィ、大丈夫?」
「騎士さま……私、いま変な……あっ」
オリヴィエは愛液で指をぬらすと、再び蕾を優しくなでた。ヴィヴィアンヌは小さく声を上げ、脚を支える指に力がはいる。そこを擦り続けると、ヴィヴィアンヌの中は咥え込んだオリヴィエの指を食むように締めた。
「あっ……んん! ……やだ、騎士さま、それっ変……!」
「変? ……ヴィヴィ、これ、気持ちいい?」
「え、あっ……これ……っ、き、気持ちいい、の?」
「……うん、気持ちいいんだ」
「あっ、うっ……うん、気持ちいい……!」
ヴィヴィアンヌはその感覚を気持ちいいと認識し、オリヴィエの言葉にうなずいて喘ぐ。指で中を探られて外の小さな突起を擦られ、愛液をあふれさせながら体を震わせた。
「あっ……騎士さま、オリヴィエっ、変、……気持ちい……あぁ!」
ヴィヴィアンヌは脚を大きく開きながら我慢できずに大きな声で喘ぎ、指を締めつけて達する。オリヴィエはびくびくと体を震わせながら初めての絶頂に目を見開き、呆然とするヴィヴィアンヌのさまを眺めながら指を引き抜いた。
「……騎士さま、私、どうしたらいいの?」
「えっ、……ああ……」
ヴィヴィアンヌは切なくうずく体をごまかそうと、内股を擦り合わせてスカートを握りしめる。オリヴィエはそれを見下ろしながら、答えに窮していた。
オリヴィエに交際した相手はおらず、ヴィヴィアンヌが初めてだ。ほかのだれともそういう仲にならなかったし、そういうことをしたことももちろんない。本で知ったり妄想したりといったことはあっても、実経験はまったくないのだ。
「そ、そうだな……えっと、これは……裸でするから……」
「服は、脱ぐの?」
「っ……ああ、うん。たぶん……」
、オリヴィエは川で水浴びしたときのことを思い出し胸を高鳴らせた。ヴィヴィアンヌは恥じらうことなく躊躇なく、いとも簡単に服を脱ぐ。白い肩が顕わになり、赤い髪が背中を流れ、細い手足はなにも隠すことはない。一糸まとわぬ姿になったヴィヴィアンヌは右手をそっとオリヴィエへと伸ばした。
「騎士さまも、脱ぐ?」
「あっ……ああ……」
オリヴィエはヴィヴィアンヌの体に目が釘づけになりながら、呆然とうなずく。ヴィヴィアンヌは立ち上がると、片腕が不自由な彼の代わりに慣れた手つきで上の服を脱がせた。下も脱がせようと手を伸ばすと、いつもなら自分で脱ぐと顔を真っ赤にして逃げるオリヴィエだが、今回は大人しくされるがままに脱がされる。
(騎士さまの、大事なもの……)
大事なものをしっかりと守る下着代わりの布は、いつもよりややふくらんでいる。不思議に思いながらヴィヴィアンヌがそれを剥ぎ取ると、反り勃ちあがっている陰茎が勢いよく飛び出した。
「わっ……騎士さま、腫れて……あっ、そっか、セイリゲンショウ!?」
ようやくお望みのあれを目にし、ヴィヴィアンヌは興奮気味だ。力強く勃ちあがり揺れている陰茎をまじまじと眺めるヴィヴィアンヌにオリヴィエも興奮しているようだ。
(……すごい。あのときと、同じだ)
ヴィヴィアンヌは以前、魔法で身を隠してのぞき見したオリヴィエの自慰現場を思い出す。あのときもいまのように、彼の大事なものは大きく膨れあがっていた。
(あのときも、私の体、変だった。……そっか。私の大事なものが、騎士さまの大事なものを欲しがっていたんだ)
ヴィヴィアンヌは腹の奥がきゅんとうずき、内股を擦り合わせて下腹部を擦る。その仕草にさらに興奮させられたオリヴィエは深く息を吐いた。
「体の中にあるんだよね。どうやって、くっつけるの?」
「……それは、その……えっと、……ヴィヴィの中に入れる場所があるんだ」
「どこにあるの?」
オリヴィエは躊躇しつつも手を伸ばし、ヴィヴィアンヌの両脚の間、足のつけ根の間にある秘せられた場所に触れる。そこはすでにしとどにぬれそぼり、触れたオリヴィエの指に愛液をまとわりつかせた。
「っ……はぁ、……っ、ここから、挿れるんだ」
ヴィヴィアンヌは視線を下に向けるが、そこは彼女の目には映らない。一方、人生で初めて女性のそこに触れたオリヴィエは指先から伝わる熱と柔らかさに興奮していた。
「……騎士さまの大事なもの、そこから入るの?」
「そうだ、けど……挿れるには、解さないといけない……って聞いた」
「どうやって?」
「……ヴィヴィ、ベッドに仰向けになって」
ヴィヴィアンヌは言われたとおりにベッドに寝転がった。赤い髪が散り、白くて細い四肢が無防備にオリヴィエの目に晒される。オリヴィエは少し息を荒くしながら、ゆっくりとヴィヴィアンヌに覆いかぶさった。
「……騎士さま?」
情欲を宿した目で見下され、ヴィヴィアンヌは胸を高鳴らせる。オリヴィエの右手が伸びてささやかな胸のふくらみを包み込み、やわやわともみしだいた。
「騎士さま、なに……ひゃっ」
反対の胸に唇がよせられ、その胸の頂きを食まれてヴィヴィアンヌは小さく声を上げた。舌先で転がされ、吸いつかれ、むずむずするような感覚に体を震わせる。ぴんとたった桃色の頂きを指先と舌先で同時にせめられ、さらにその感覚はふくらんでいった。
「あっ……騎士さま……えっと、オリヴィエ……?」
「……っ」
煽るように名を呼ばれ、オリヴィエは顔を上げた。無意識だろうが、この状況でいままでなかなか呼ばなかった名を呼ぶのは反則だ。
身を起こしたオリヴィエはヴィヴィアンヌの左脚を持ち上げ、押し開いた。だがそこで問題があることに気づき、オリヴィエは迷って手を止める。
「……騎士さま、どうしたの?」
「……ヴィヴィアンヌ、自分の手で脚を支えてくれないか?」
オリヴィエの左腕はまだ動かせない。片腕だけで致すには、まだ経験のないオリヴィエには難しかった。
「こう?」
「うん。……反対も同じように」
ヴィヴィアンヌはオリヴィエに言われたとおりに両脚を開き、自分の手で支えて固定した。わかっていないヴィヴィアンヌに恥ずかしい格好を自分でさせていると思うと、オリヴィエは罪悪感がわきつつも、正直、たいへん興奮している。
「はぁ……」
オリヴィエはおそらくだれにも見せたことのない、自分でも見たことがないだろうヴィヴィアンヌの秘せられた場所を眼前にして熱い息を吐いた。割れ目からは愛液があふれ出て十分にぬれている。オリヴィエは手を伸ばすと、人差し指でそっと割れ目をなぞった。
「……そこに、入るところがあるの?」
「……っ、うん。……ここに」
オリヴィエは割れ目から指を少し差し入れる。初めて異物を中に迎えて驚いたのか、そこはオリヴィエの指先をきゅっと締めつけた。
「き、騎士さまっ……なにか、入った! ……もう、入った!?」
「……いや、これは僕の、指だ」
オリヴィエはそのままゆっくりと指を押し進め、奥へと侵入していく。根元まで飲み込まれ、指から伝わる中の熱さや柔らかさに生唾を飲み、包まれるさまを妄想して彼の陰茎は痛いくらいに勃っていた。
「うぅ……挿れたい……」
ヴィヴィアンヌはオリヴィエが切実な声でうっかり吐き出した願望に胸を高鳴らせた。唇を噛んで欲望を堪えるオリヴィエを眺めながら、そっと声をかける。
「……もう、入る?」
「っ、いや、まだ……」
ぬれているとはいえ、初めて男を受け入れようとしているヴィヴィアンヌにはまだ早いだろう。オリヴィエはゆっくり中を探るように指を動かし、解す。
「……ヴィヴィ、痛くないか……?」
「うん? 全然、大丈夫だよ」
「そっか……」
確認を取って安堵したオリヴィエは再び指を動かす。あふれた愛液が音をたて、オリヴィエの少し荒い息遣いが聞こえ、ヴィヴィアンヌは胸をざわつかせていた。
「騎士さま、……あ、オリヴィエ……ひゃっ」
オリヴィエは中ばかり弄っていたが、そっと外にある小さな蕾に触れる。体を震わせたヴィヴィアンヌは初めての感覚に目をまばたかせて固まった。
「……ヴィヴィ、大丈夫?」
「騎士さま……私、いま変な……あっ」
オリヴィエは愛液で指をぬらすと、再び蕾を優しくなでた。ヴィヴィアンヌは小さく声を上げ、脚を支える指に力がはいる。そこを擦り続けると、ヴィヴィアンヌの中は咥え込んだオリヴィエの指を食むように締めた。
「あっ……んん! ……やだ、騎士さま、それっ変……!」
「変? ……ヴィヴィ、これ、気持ちいい?」
「え、あっ……これ……っ、き、気持ちいい、の?」
「……うん、気持ちいいんだ」
「あっ、うっ……うん、気持ちいい……!」
ヴィヴィアンヌはその感覚を気持ちいいと認識し、オリヴィエの言葉にうなずいて喘ぐ。指で中を探られて外の小さな突起を擦られ、愛液をあふれさせながら体を震わせた。
「あっ……騎士さま、オリヴィエっ、変、……気持ちい……あぁ!」
ヴィヴィアンヌは脚を大きく開きながら我慢できずに大きな声で喘ぎ、指を締めつけて達する。オリヴィエはびくびくと体を震わせながら初めての絶頂に目を見開き、呆然とするヴィヴィアンヌのさまを眺めながら指を引き抜いた。
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