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本編
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ヴィヴィアンヌはオリヴィエの体を拭き終え、彼の下半身に布を巻き直してそっと上掛けをかけた。オリヴィエは熱が上がってかいた汗を拭き取れてきれいさっぱり爽快な気分になる、ところだが。
「騎士さま、終わったよ」
「…………ありがとうございます」
オリヴィエは精神疲労からぐったりとベッドに横たわっている。ヴィヴィアンヌに感謝を感じながらも、全身くまなく丁寧に拭かれ、あんなところからこんなところ、そんなところまで余すことなく見られて羞恥で悶え続けていた。
(全部、全部……見られた……女の子に…………)
そんなオリヴィエの内心など知らず、ヴィヴィアンヌは桶と布を片づけ始める。桶を抱えて小屋を出て、布を洗って庭に干そうとしたところで、ヴィヴィアンヌは昨日洗っておいたオリヴィエの服に気づいた。
「あっ、騎士さまの服……しまうの忘れてた」
ヴィヴィアンヌは洗濯紐にかけてある服を一枚ずつすべておろし、丁寧に畳んでいく。すべてを片づけ終え、ヴィヴィアンヌは身にまとっている服とは比べ物にならないほどの良質な生地を眺めながらぽつりとつぶやいた。
「……いいな。こういうの、着てみたい」
ヴィヴィアンヌはいままできれいな服を着たいと思ったことはない。比較するほどきれいなものを見たことがなかったため願望は生まれなかったし、思いつきもしなかった。
だがヴィヴィアンヌの世界にオリヴィエという新しい存在が現れたことで、彼女の認識に変化が生まれて始めていた。違う髪色、違う目の色、違う声音、違う服装、違う性。ヴィヴィアンヌはオリヴィエのすべてが目新しく、すべてが気になって仕方がなかった。
(騎士さまがいなくなっちゃう前に、色んなこと聞いておかなくちゃ!)
水を捨てて桶を片づけたヴィヴィアンヌは服を抱えて小屋の中に戻る。服を机の上に置くと、静かに目を閉じて横たわるオリヴィエの股間のあたりに目を向けた。
(……あ、そういえば……結局、あれのこと聞けていない……)
また有耶無耶になってしまいヴィヴィアンヌは少し不満だったが、目を閉じて休んでいるけが人に話しかけるのも気が引けて黙り込む。
(騎士さま、なんでも話してくれるって言ったのに……)
ヴィヴィアンヌが恨みがましくそこを眺めていると、彼女の視線を感じたのかオリヴィエが薄っすらと目を開いた。オリヴィエはヴィヴィアンヌのうらめしそうな目に気まずそうに視線をさまよわせた後、改めて彼女に目を向けて声をかける。
「……そんなに、気になるのですか」
「うん。だって、初めて見たんだもの。わからないままだと余計に気になっちゃう。騎士さま、なんでも話してくれるって言ったのに……ひどいよ」
「……う……っ」
オリヴィエは答えをごまかそうと考えていたが、それは不誠実がすぎると思い直した。命を助けられた礼として、どんなことでも話すと約束したのだ。とはいえ、血縁でもない年頃の女性にする話としてはあまりにも恥ずかしい。
「それに、それって大事なものなんでしょ? なのに、私にはないから……大事なものがないのって病気なのかな……って」
オリヴィエはその言葉に思わずむせたが、ヴィヴィアンヌは真剣だ。自分の下腹部に手を伸ばし、ないことを確認してため息をつく。
(……そういえば、ヴィヴィアンヌも穿いていな……って、違う、違う!)
オリヴィエはヴィヴィアンヌの様子を見て思わず彼女の服の下を想像してしまった。邪念を振り払うように首を横に振ると、ヴィヴィアンヌの不安を拭い安心させるように優しげな声音で答える。
「あれは、その……男にしかないものです。だから、ヴィヴィアンヌにはなくて大丈夫ですよ」
「あっ、そうなんだ。よかったぁ」
ほっと胸をなでおろすヴィヴィアンヌを眺め、オリヴィエは少し考え込む。すヴィヴィアンヌの知識はあまりにも乏しく、彼女は好奇心だけでなく知らないことに恐れを感じているのかもしれない。
「……これは、男にとってはとても大切なものです。なので、見られたり触られたりするのは……恥ずかしいことなんです」
「えっ、そうだったの!?」
「はい、だから隠しておくものです」
「だから、シタギが必要なのね?」
「……それは……うーん……」
ヴィヴィアンヌにとっては衝撃的な事実だ。意識のないオリヴィエのあれをさんざん見て触り、いまもさんざん見て触った自分の行動を思い出し、知らない間に彼に恥ずかしいことを強いていたのだと知った。
(……私、ひどいことしちゃった、のかも……)
恥ずかしいことだと知ると、ヴィヴィアンヌはオリヴィエの行動の理由がようやくわかった。けがをしている状態でヴィヴィアンヌの手をつかんだのは、恥ずかしさから彼女を止めようとしたのだと。ヴィヴィアンヌは気づかないまま強行してしまったことを少し反省する。
「ごめんね、騎士さま……」
「いえ、わかっていただけたのなら……」
「でも、体拭くときは我慢してね」
「……結構、容赦ないですね」
「えっ、ヨウシャ?」
オリヴィエは目をまばたかせるヴィヴィアンヌに苦笑いしながら、股間を見られることが恥ずかしいのだとようやく理解してもらえて一安心する。だが、ヴィヴィアンヌはまだオリヴィエを悩ませるようなことを考えていた。
「……うーん。もし、事前に見せてって頼んだら、見せてもらえる?」
「ちょっ、……それは……」
見られるのも触られるのも恥ずかしいと知っても、ヴィヴィアンヌは好奇心を殺せなかった。オリヴィエはその言葉に脱力すると同時に少し危うさを感じる。
ヴィヴィアンヌはオリヴィエの裸を見ても、一切恥ずかしさを感じていない。おそらく自身が裸を見られたとしても恥じらわないだろう。同性であり身内である祖母しか知らないヴィヴィアンヌは羞恥を覚える機会がほとんどなかった。
(……仮に、僕以外に男が森に入ったら……)
よほどのことがない限り、魔女の森に入ろうとするものはいない。だが、オリヴィエのようによほどのことがあれば入ってくるものはいると彼自身が証明していた。
(……危なすぎる)
相手が悪意を持っていたとしたら、無知につけこまれてなにをされるか。考えるとぞっとし、オリヴィエは忠告する。
「……いいですか、ヴィヴィアンヌ。絶対に、男にあれをなんだとか、見せてだとか、そんなことは言ってはいけません。絶対にです」
「えっ、どうして?」
「だめなものは、だめです」
「……騎士さまにも、だめ?」
「それは…………けっ、検討します……」
そこは悩むことなくだめと返すべきところだが、オリヴィエは悩んで曖昧に返した。機会を得られる可能性はあると知ったヴィヴィアンヌはそこで引き下がり、上機嫌に笑う。
(無知と好奇心は、組み合わせると恐ろしいものだ……いやいや、次はちゃんとだめだって言わないと……)
そうは思いつつも、笑っているヴィヴィアンヌをかわいいと思ってしまっているオリヴィエはもう手遅れかもしれない。
「あっ、そうだ」
なにかを閃いたヴィヴィアンヌは胸の前で両手を合わせた。立ち上がると一枚の布を手に取り、オリヴィエのもとに戻る。
「シタギ、破いちゃったけど……これ、代わりに巻いたらどうかな。大切なものだもの!」
「…………お気遣い、ありがとうございます」
オリヴィエは十割善意だと思われるヴィヴィアンヌの提案に曖昧に笑った。大事なものと言ったのは彼自身だが、言われる方になるとなんとも言いがたい気持ちになる。
「早速、巻いちゃう?」
「……そうしたいですが、まだ腕が……」
「大丈夫。騎士さま、私が巻くからね!」
「…………」
一割くらいはこれが狙いだったのかもしれないと、オリヴィエは笑顔のヴィヴィアンヌを虚ろな目で眺めながら小さくうなずいた。
「騎士さま、終わったよ」
「…………ありがとうございます」
オリヴィエは精神疲労からぐったりとベッドに横たわっている。ヴィヴィアンヌに感謝を感じながらも、全身くまなく丁寧に拭かれ、あんなところからこんなところ、そんなところまで余すことなく見られて羞恥で悶え続けていた。
(全部、全部……見られた……女の子に…………)
そんなオリヴィエの内心など知らず、ヴィヴィアンヌは桶と布を片づけ始める。桶を抱えて小屋を出て、布を洗って庭に干そうとしたところで、ヴィヴィアンヌは昨日洗っておいたオリヴィエの服に気づいた。
「あっ、騎士さまの服……しまうの忘れてた」
ヴィヴィアンヌは洗濯紐にかけてある服を一枚ずつすべておろし、丁寧に畳んでいく。すべてを片づけ終え、ヴィヴィアンヌは身にまとっている服とは比べ物にならないほどの良質な生地を眺めながらぽつりとつぶやいた。
「……いいな。こういうの、着てみたい」
ヴィヴィアンヌはいままできれいな服を着たいと思ったことはない。比較するほどきれいなものを見たことがなかったため願望は生まれなかったし、思いつきもしなかった。
だがヴィヴィアンヌの世界にオリヴィエという新しい存在が現れたことで、彼女の認識に変化が生まれて始めていた。違う髪色、違う目の色、違う声音、違う服装、違う性。ヴィヴィアンヌはオリヴィエのすべてが目新しく、すべてが気になって仕方がなかった。
(騎士さまがいなくなっちゃう前に、色んなこと聞いておかなくちゃ!)
水を捨てて桶を片づけたヴィヴィアンヌは服を抱えて小屋の中に戻る。服を机の上に置くと、静かに目を閉じて横たわるオリヴィエの股間のあたりに目を向けた。
(……あ、そういえば……結局、あれのこと聞けていない……)
また有耶無耶になってしまいヴィヴィアンヌは少し不満だったが、目を閉じて休んでいるけが人に話しかけるのも気が引けて黙り込む。
(騎士さま、なんでも話してくれるって言ったのに……)
ヴィヴィアンヌが恨みがましくそこを眺めていると、彼女の視線を感じたのかオリヴィエが薄っすらと目を開いた。オリヴィエはヴィヴィアンヌのうらめしそうな目に気まずそうに視線をさまよわせた後、改めて彼女に目を向けて声をかける。
「……そんなに、気になるのですか」
「うん。だって、初めて見たんだもの。わからないままだと余計に気になっちゃう。騎士さま、なんでも話してくれるって言ったのに……ひどいよ」
「……う……っ」
オリヴィエは答えをごまかそうと考えていたが、それは不誠実がすぎると思い直した。命を助けられた礼として、どんなことでも話すと約束したのだ。とはいえ、血縁でもない年頃の女性にする話としてはあまりにも恥ずかしい。
「それに、それって大事なものなんでしょ? なのに、私にはないから……大事なものがないのって病気なのかな……って」
オリヴィエはその言葉に思わずむせたが、ヴィヴィアンヌは真剣だ。自分の下腹部に手を伸ばし、ないことを確認してため息をつく。
(……そういえば、ヴィヴィアンヌも穿いていな……って、違う、違う!)
オリヴィエはヴィヴィアンヌの様子を見て思わず彼女の服の下を想像してしまった。邪念を振り払うように首を横に振ると、ヴィヴィアンヌの不安を拭い安心させるように優しげな声音で答える。
「あれは、その……男にしかないものです。だから、ヴィヴィアンヌにはなくて大丈夫ですよ」
「あっ、そうなんだ。よかったぁ」
ほっと胸をなでおろすヴィヴィアンヌを眺め、オリヴィエは少し考え込む。すヴィヴィアンヌの知識はあまりにも乏しく、彼女は好奇心だけでなく知らないことに恐れを感じているのかもしれない。
「……これは、男にとってはとても大切なものです。なので、見られたり触られたりするのは……恥ずかしいことなんです」
「えっ、そうだったの!?」
「はい、だから隠しておくものです」
「だから、シタギが必要なのね?」
「……それは……うーん……」
ヴィヴィアンヌにとっては衝撃的な事実だ。意識のないオリヴィエのあれをさんざん見て触り、いまもさんざん見て触った自分の行動を思い出し、知らない間に彼に恥ずかしいことを強いていたのだと知った。
(……私、ひどいことしちゃった、のかも……)
恥ずかしいことだと知ると、ヴィヴィアンヌはオリヴィエの行動の理由がようやくわかった。けがをしている状態でヴィヴィアンヌの手をつかんだのは、恥ずかしさから彼女を止めようとしたのだと。ヴィヴィアンヌは気づかないまま強行してしまったことを少し反省する。
「ごめんね、騎士さま……」
「いえ、わかっていただけたのなら……」
「でも、体拭くときは我慢してね」
「……結構、容赦ないですね」
「えっ、ヨウシャ?」
オリヴィエは目をまばたかせるヴィヴィアンヌに苦笑いしながら、股間を見られることが恥ずかしいのだとようやく理解してもらえて一安心する。だが、ヴィヴィアンヌはまだオリヴィエを悩ませるようなことを考えていた。
「……うーん。もし、事前に見せてって頼んだら、見せてもらえる?」
「ちょっ、……それは……」
見られるのも触られるのも恥ずかしいと知っても、ヴィヴィアンヌは好奇心を殺せなかった。オリヴィエはその言葉に脱力すると同時に少し危うさを感じる。
ヴィヴィアンヌはオリヴィエの裸を見ても、一切恥ずかしさを感じていない。おそらく自身が裸を見られたとしても恥じらわないだろう。同性であり身内である祖母しか知らないヴィヴィアンヌは羞恥を覚える機会がほとんどなかった。
(……仮に、僕以外に男が森に入ったら……)
よほどのことがない限り、魔女の森に入ろうとするものはいない。だが、オリヴィエのようによほどのことがあれば入ってくるものはいると彼自身が証明していた。
(……危なすぎる)
相手が悪意を持っていたとしたら、無知につけこまれてなにをされるか。考えるとぞっとし、オリヴィエは忠告する。
「……いいですか、ヴィヴィアンヌ。絶対に、男にあれをなんだとか、見せてだとか、そんなことは言ってはいけません。絶対にです」
「えっ、どうして?」
「だめなものは、だめです」
「……騎士さまにも、だめ?」
「それは…………けっ、検討します……」
そこは悩むことなくだめと返すべきところだが、オリヴィエは悩んで曖昧に返した。機会を得られる可能性はあると知ったヴィヴィアンヌはそこで引き下がり、上機嫌に笑う。
(無知と好奇心は、組み合わせると恐ろしいものだ……いやいや、次はちゃんとだめだって言わないと……)
そうは思いつつも、笑っているヴィヴィアンヌをかわいいと思ってしまっているオリヴィエはもう手遅れかもしれない。
「あっ、そうだ」
なにかを閃いたヴィヴィアンヌは胸の前で両手を合わせた。立ち上がると一枚の布を手に取り、オリヴィエのもとに戻る。
「シタギ、破いちゃったけど……これ、代わりに巻いたらどうかな。大切なものだもの!」
「…………お気遣い、ありがとうございます」
オリヴィエは十割善意だと思われるヴィヴィアンヌの提案に曖昧に笑った。大事なものと言ったのは彼自身だが、言われる方になるとなんとも言いがたい気持ちになる。
「早速、巻いちゃう?」
「……そうしたいですが、まだ腕が……」
「大丈夫。騎士さま、私が巻くからね!」
「…………」
一割くらいはこれが狙いだったのかもしれないと、オリヴィエは笑顔のヴィヴィアンヌを虚ろな目で眺めながら小さくうなずいた。
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