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「あの、騎士さま? ……大丈夫?」
「……いえ……大丈夫、じゃない、です……」
大きな声を出したオリヴィエに驚いたヴィヴィアンヌは心配そうに声をかける。それにオリヴィエがか細い声で答えると、ヴィヴィアンヌはすぐにその顔をのぞき込んだ。
「騎士さま」
「えっ」
オリヴィエはヴィヴィアンヌに至近距離で見つめられ、顔を真っ赤にした。オリヴィエはいままで女性と交際したことなどなく、手をつないだことすらない。そんな初心な男の胸は女性との急接近にどきどきと高鳴っていた。
「あ、あの、ヴィヴィアンヌ……?」
ヴィヴィアンヌの顔がゆっくりと近づき、息がかかるほどの距離に迫る。オリヴィエは思わずぎゅっと目を瞑ったが、次の瞬間、彼の想像とは違って額にこつんとヴィヴィアンヌの額が触れた。
「あっ、やっぱり! 騎士さま、熱出てきてる!」
「へっ」
顔が離れ、オリヴィエは目を開いて間抜けに口をぽかんと開く。オリヴィエは数秒放心し、
ややあって自分の勘違いに気づいてさらに顔を赤くする。
「はっ、……はは、ははは……そう、そうだよな……僕たち、初対面だし……理由ないし……」
「どうしたの、騎士さま?」
急に乾いた声で笑い出したオリヴィエにヴィヴィアンヌはますます心配になった。もちろん、ヴィヴィアンヌはオリヴィエが想像していたことなどするつもりはなかったし、そもそもそれを知らない可能性が高い。
「い、いや……というか、どうして顔を近づける必要が……」
「熱があるかどうか確認するには、額と額を合わせる必要があるでしょ?」
「いやぁ、別に額でなくても……はぁ……」
オリヴィエが肩を落とした様子を眺めながら、ヴィヴィアンヌは首をかしげた。彼女は熱が出たときに、かならず祖母からこうして額を合わせて熱を確認してもらっていて、同じように祖母が熱を出したときは、彼女が額を合わせて確認していた。ずっと森で祖母と二人きりだったヴィヴィアンヌは、熱の確認方法をこれしか知らなかった。
「騎士さま。熱を抑える薬、作ってくるね」
「あの、その前に……僕……私の下着を……」
オリヴィエの恥ずかしそうな小さな声はヴィヴィアンヌの耳に入らず、彼女は保管してある薬草を探り、目的のものがないことに気づく。
「あっ、薬草切れてる」
慌てて立ち上がったヴィヴィアンヌは机に置いてあった編みかごを手に取り、中身を机の上に広げた。破けた外套を羽織ると空になった編みかごを腕にかけ、小屋の入り口に向かう。ヴィヴィアンヌは取っ手に手をかけて振り返り、ベッドに横たわるオリヴィエに笑顔で声をかけた。
「ちょっとまっててね、騎士さま。私、薬草採りに行ってくる」
「いえ、先に下着を…………えっ、君一人で!? 危険です!」
オリヴィエは森に入り、ここがどれほど恐ろしい場所かを体感した。騎士になるためしっかりと鍛え、学んできた彼でさえも梃子摺る魔物が存在している。オリヴィエにはヴィヴィアンヌのようなか弱い女性が一人で森を歩くことは危険としか思えなかった。
「騎士さま、熱出てるんだから、ちゃんと寝ていてね!」
「待って、ヴィヴィアンヌ!」
制止するオリヴィエの声を聞かず、ヴィヴィアンヌはさっと小屋を出た。ヴィヴィアンヌにはオリヴィエが自分を引き止めようとする理由がまったくわからなかった。
(よし、早く採って帰ろう!)
ヴィヴィアンヌはいつもよりも足早に森の中を移動していた。その頭の中は、オリヴィエに早く薬を作らなければという気持ちでいっぱいだ。
「あ、あった!」
目的の場所にたどり着き、ヴィヴィアンヌは薬草を見つけるとその場にしゃがみ込んだ。手早く、けれども丁寧に薬草を摘み取り、かごに放り込んでいく。
(しばらく騎士さまがいるし……また熱出るかもしれないから、多めに採っておこう!)
そんなヴィヴィアンヌに危険が迫っていた。森に住まう獣が、さきほどからヴィヴィアンヌの後をつけていたのだ。普段ならつけられるへまなどしないヴィヴィアンヌだが、今回に限っては気もそぞろになっていたため、不覚をとってしまっていた。
「うーん、これくらいかなぁ……」
無防備に背中を向け、薬草に集中しているヴィヴィアンヌの背後に忍び寄るのは、狼のような姿をした冷気をまとった魔物であった。魔物は大きく口を開き、殺気立ってヴィヴィアンヌの背に跳びかかる。ヴィヴィアンはその殺気に気づき、ばっと後ろを振り返った。
「きゃっ!?」
驚きに声を上げたヴィヴィアンヌは同時に魔法衝撃をはなった。咄嗟のことで、威力の加減など一切ない。ヴィヴィアンヌの魔法は魔物を吹き飛ばし、後ろの木々を何本もなぎ倒した。
ばきばきと木が折れる音が響き、大きな音を立てて倒れていく。ヴィヴィアンヌは高鳴る胸を手で抑え、目を見開いたまま息を吐いた。
「び……っ、びっくりしたぁ……」
ヴィヴィアンヌは全体的に線が細く、とても強そうには見えない。だが、ヴィヴィアンヌはこの森に何年も住まい、育ったのだ。オリヴィエは知る故もないが、ヴィヴィアンヌは多くの魔法を扱い、魔物とも渡り合える。尤も、どうしても必要に迫られない限りは戦うことがないが。
「やっちゃった……気をつけなきゃ……」
ヴィヴィアンヌは薬草のことで頭がいっぱいになり、慎重さが足りなかったことを反省した。薬草でいっぱいになったかごを確認すると、立ち上がって裾についた土をはらう。
「帰りは気をつけよう……」
気を入れ直したヴィヴィアンヌは周りに注意払いながら小屋へと戻る。幸い帰りは魔物に出会うこともなく、脅威になるものもなく、ヴィヴィアンヌは無事に小屋へとたどり着いた。
しかし、次はまた別の問題が起きていた。小屋にたどりついたヴィヴィアンヌは目に映った光景に悲鳴を上げる。
「ひゃあ、騎士さま!?」
「うぅ……」
小屋の前にオリヴィエがうつ伏せに倒れていた。扉は開け放たれていることから、オリヴィエは自力でここまできたのだろう。
「大丈夫!?」
ヴィヴィアンヌが慌てて駆け寄ると、オリヴィエはうなった。右腕に巻かれた布には血がにじんでおり、傷口が開いたのだろう。
「ヴィヴィアンヌ……大丈夫ですか……」
「私は大丈夫だけど……騎士さまが、全然大丈夫じゃない!」
ヴィヴィアンヌは苦悶の表情を浮かべるオリヴィエの上体を起こし、彼の腕を肩にかけた。なんとか小屋の中に引き入れると、オリヴィエをベッドにそっと寝かせる。意識があるためましではあったものの、オリヴィエの重い体を運んだヴィヴィアンヌは疲労に息を吐いた。
「ひぃ……はぁ……ふぅ……っ、き、騎士さま、大丈夫?」
「……行ってしまった君が心配で……けれど、結果は君の手間を取らせてしまっただけでしたね……申し訳ありません……」
「心配? ……私を?」
「はい……冷静に考えれば、君はこの森に住んでいるというのだから、余計なお世話でした……」
オリヴィエは動転し、ヴィヴィアンヌを追いかけようとなんとか体を起こし、壁を伝いながら無事な片足で小屋の中を歩いた。扉を開けたところで転倒し、そこから二進も三進も行かずに途方に暮れていたようだ。その間にヴィヴィアンヌが森で暮らしていることを思い出し、オリヴィエはただ自分が情けなくて仕方がなかった。
「……へへ」
「ヴィヴィアンヌ?」
ヴィヴィアンヌはオリヴィエから話を聞いて、なぜかうれしそうに笑う。その様子にオリヴィエが不思議そうに名を呼ぶと、ヴィヴィアンヌは少し恥ずかしそうに目をそらした。
「ううん。心配だなんて……おばあちゃんいなくなってから初めてだから、すごくうれしいの」
ほんのり赤くなったヴィヴィアンヌの頬を見て、オリヴィエも少し恥ずかしそうに目をそらす。オリヴィエの顔はすでに真っ赤だが、これは恥ずかしさからではなく熱があるからだろう。
「と、ころで……ヴィヴィアンヌ、私の下着は……」
「あっ、そうだった」
気恥ずかしさにオリヴィエは話を変えたが、ようやくヴィヴィアンヌが下着を認識したことにほっと胸をなで下ろした。だが、オリヴィエの安堵はいままで一度も報われたことはない。
「ごめんね、騎士さま。あの、脱がすときにシタギ、破いちゃって」
「そっ……そんなぁ……」
申し訳なさそうなヴィヴィアンヌの言葉に、オリヴィエは絶望に言葉を失った。
「……いえ……大丈夫、じゃない、です……」
大きな声を出したオリヴィエに驚いたヴィヴィアンヌは心配そうに声をかける。それにオリヴィエがか細い声で答えると、ヴィヴィアンヌはすぐにその顔をのぞき込んだ。
「騎士さま」
「えっ」
オリヴィエはヴィヴィアンヌに至近距離で見つめられ、顔を真っ赤にした。オリヴィエはいままで女性と交際したことなどなく、手をつないだことすらない。そんな初心な男の胸は女性との急接近にどきどきと高鳴っていた。
「あ、あの、ヴィヴィアンヌ……?」
ヴィヴィアンヌの顔がゆっくりと近づき、息がかかるほどの距離に迫る。オリヴィエは思わずぎゅっと目を瞑ったが、次の瞬間、彼の想像とは違って額にこつんとヴィヴィアンヌの額が触れた。
「あっ、やっぱり! 騎士さま、熱出てきてる!」
「へっ」
顔が離れ、オリヴィエは目を開いて間抜けに口をぽかんと開く。オリヴィエは数秒放心し、
ややあって自分の勘違いに気づいてさらに顔を赤くする。
「はっ、……はは、ははは……そう、そうだよな……僕たち、初対面だし……理由ないし……」
「どうしたの、騎士さま?」
急に乾いた声で笑い出したオリヴィエにヴィヴィアンヌはますます心配になった。もちろん、ヴィヴィアンヌはオリヴィエが想像していたことなどするつもりはなかったし、そもそもそれを知らない可能性が高い。
「い、いや……というか、どうして顔を近づける必要が……」
「熱があるかどうか確認するには、額と額を合わせる必要があるでしょ?」
「いやぁ、別に額でなくても……はぁ……」
オリヴィエが肩を落とした様子を眺めながら、ヴィヴィアンヌは首をかしげた。彼女は熱が出たときに、かならず祖母からこうして額を合わせて熱を確認してもらっていて、同じように祖母が熱を出したときは、彼女が額を合わせて確認していた。ずっと森で祖母と二人きりだったヴィヴィアンヌは、熱の確認方法をこれしか知らなかった。
「騎士さま。熱を抑える薬、作ってくるね」
「あの、その前に……僕……私の下着を……」
オリヴィエの恥ずかしそうな小さな声はヴィヴィアンヌの耳に入らず、彼女は保管してある薬草を探り、目的のものがないことに気づく。
「あっ、薬草切れてる」
慌てて立ち上がったヴィヴィアンヌは机に置いてあった編みかごを手に取り、中身を机の上に広げた。破けた外套を羽織ると空になった編みかごを腕にかけ、小屋の入り口に向かう。ヴィヴィアンヌは取っ手に手をかけて振り返り、ベッドに横たわるオリヴィエに笑顔で声をかけた。
「ちょっとまっててね、騎士さま。私、薬草採りに行ってくる」
「いえ、先に下着を…………えっ、君一人で!? 危険です!」
オリヴィエは森に入り、ここがどれほど恐ろしい場所かを体感した。騎士になるためしっかりと鍛え、学んできた彼でさえも梃子摺る魔物が存在している。オリヴィエにはヴィヴィアンヌのようなか弱い女性が一人で森を歩くことは危険としか思えなかった。
「騎士さま、熱出てるんだから、ちゃんと寝ていてね!」
「待って、ヴィヴィアンヌ!」
制止するオリヴィエの声を聞かず、ヴィヴィアンヌはさっと小屋を出た。ヴィヴィアンヌにはオリヴィエが自分を引き止めようとする理由がまったくわからなかった。
(よし、早く採って帰ろう!)
ヴィヴィアンヌはいつもよりも足早に森の中を移動していた。その頭の中は、オリヴィエに早く薬を作らなければという気持ちでいっぱいだ。
「あ、あった!」
目的の場所にたどり着き、ヴィヴィアンヌは薬草を見つけるとその場にしゃがみ込んだ。手早く、けれども丁寧に薬草を摘み取り、かごに放り込んでいく。
(しばらく騎士さまがいるし……また熱出るかもしれないから、多めに採っておこう!)
そんなヴィヴィアンヌに危険が迫っていた。森に住まう獣が、さきほどからヴィヴィアンヌの後をつけていたのだ。普段ならつけられるへまなどしないヴィヴィアンヌだが、今回に限っては気もそぞろになっていたため、不覚をとってしまっていた。
「うーん、これくらいかなぁ……」
無防備に背中を向け、薬草に集中しているヴィヴィアンヌの背後に忍び寄るのは、狼のような姿をした冷気をまとった魔物であった。魔物は大きく口を開き、殺気立ってヴィヴィアンヌの背に跳びかかる。ヴィヴィアンはその殺気に気づき、ばっと後ろを振り返った。
「きゃっ!?」
驚きに声を上げたヴィヴィアンヌは同時に魔法衝撃をはなった。咄嗟のことで、威力の加減など一切ない。ヴィヴィアンヌの魔法は魔物を吹き飛ばし、後ろの木々を何本もなぎ倒した。
ばきばきと木が折れる音が響き、大きな音を立てて倒れていく。ヴィヴィアンヌは高鳴る胸を手で抑え、目を見開いたまま息を吐いた。
「び……っ、びっくりしたぁ……」
ヴィヴィアンヌは全体的に線が細く、とても強そうには見えない。だが、ヴィヴィアンヌはこの森に何年も住まい、育ったのだ。オリヴィエは知る故もないが、ヴィヴィアンヌは多くの魔法を扱い、魔物とも渡り合える。尤も、どうしても必要に迫られない限りは戦うことがないが。
「やっちゃった……気をつけなきゃ……」
ヴィヴィアンヌは薬草のことで頭がいっぱいになり、慎重さが足りなかったことを反省した。薬草でいっぱいになったかごを確認すると、立ち上がって裾についた土をはらう。
「帰りは気をつけよう……」
気を入れ直したヴィヴィアンヌは周りに注意払いながら小屋へと戻る。幸い帰りは魔物に出会うこともなく、脅威になるものもなく、ヴィヴィアンヌは無事に小屋へとたどり着いた。
しかし、次はまた別の問題が起きていた。小屋にたどりついたヴィヴィアンヌは目に映った光景に悲鳴を上げる。
「ひゃあ、騎士さま!?」
「うぅ……」
小屋の前にオリヴィエがうつ伏せに倒れていた。扉は開け放たれていることから、オリヴィエは自力でここまできたのだろう。
「大丈夫!?」
ヴィヴィアンヌが慌てて駆け寄ると、オリヴィエはうなった。右腕に巻かれた布には血がにじんでおり、傷口が開いたのだろう。
「ヴィヴィアンヌ……大丈夫ですか……」
「私は大丈夫だけど……騎士さまが、全然大丈夫じゃない!」
ヴィヴィアンヌは苦悶の表情を浮かべるオリヴィエの上体を起こし、彼の腕を肩にかけた。なんとか小屋の中に引き入れると、オリヴィエをベッドにそっと寝かせる。意識があるためましではあったものの、オリヴィエの重い体を運んだヴィヴィアンヌは疲労に息を吐いた。
「ひぃ……はぁ……ふぅ……っ、き、騎士さま、大丈夫?」
「……行ってしまった君が心配で……けれど、結果は君の手間を取らせてしまっただけでしたね……申し訳ありません……」
「心配? ……私を?」
「はい……冷静に考えれば、君はこの森に住んでいるというのだから、余計なお世話でした……」
オリヴィエは動転し、ヴィヴィアンヌを追いかけようとなんとか体を起こし、壁を伝いながら無事な片足で小屋の中を歩いた。扉を開けたところで転倒し、そこから二進も三進も行かずに途方に暮れていたようだ。その間にヴィヴィアンヌが森で暮らしていることを思い出し、オリヴィエはただ自分が情けなくて仕方がなかった。
「……へへ」
「ヴィヴィアンヌ?」
ヴィヴィアンヌはオリヴィエから話を聞いて、なぜかうれしそうに笑う。その様子にオリヴィエが不思議そうに名を呼ぶと、ヴィヴィアンヌは少し恥ずかしそうに目をそらした。
「ううん。心配だなんて……おばあちゃんいなくなってから初めてだから、すごくうれしいの」
ほんのり赤くなったヴィヴィアンヌの頬を見て、オリヴィエも少し恥ずかしそうに目をそらす。オリヴィエの顔はすでに真っ赤だが、これは恥ずかしさからではなく熱があるからだろう。
「と、ころで……ヴィヴィアンヌ、私の下着は……」
「あっ、そうだった」
気恥ずかしさにオリヴィエは話を変えたが、ようやくヴィヴィアンヌが下着を認識したことにほっと胸をなで下ろした。だが、オリヴィエの安堵はいままで一度も報われたことはない。
「ごめんね、騎士さま。あの、脱がすときにシタギ、破いちゃって」
「そっ……そんなぁ……」
申し訳なさそうなヴィヴィアンヌの言葉に、オリヴィエは絶望に言葉を失った。
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