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🎐本章❖第一話🎐
第一話『 失われた記憶 』 - 03 / 05
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そして、そんな禰琥壱を前に、幾分かリラックスできた雪翔は、ふと思った事を尋ねようとした。
「あの、ごか……――あ、いや、こんなにでかい家だと、掃除とか大変そうですね……」
だが、雪翔は咄嗟にその問いを呑み込み、なんとか別の内容へと問いを切り替えた。
すると禰琥壱は、それを気にするような素振りもなく、そんな中身のないような質問にも笑顔で答えてくれた。
「あはは、そうだね。でも、掃除は好きな方だから。あんまり苦じゃないよ」
「えぇ。俺、そういうの苦手なんで羨ましいです」
雪翔はそれに、思わず素直な感想を漏らす。
すると、禰琥壱は楽しげに笑って言った。
「ははは、人には得手不得手が色々あるからね。無理に好きになる事はないよ」
雪翔は、そんな禰琥壱の様子に安堵し、心の中で己を叱責した。
(あぶね~……いきなり家族の事なんて訊いたらまずいっての。ちゃんと考えろよな俺……――それにもし触れちゃいけない事だったらどうすんだよ……最悪、助けてもらえなくなるだろ……)
雪翔はそこで、もしそんな事になったら――と想像し、青ざめた。
「どうしたんだい?」
すると、突然黙した雪翔に、禰琥壱が声を掛けた。
「あっ、いえ! ちょっと考え事してて」
(――もし禰琥壱さんに見放されたら、俺はきっと助からない……)
雪翔は、禰琥壱にそう取り繕いながら、最悪の事態の結果を、そう判じた。
(ほんと、気を付けよ)
そして、雪翔が今一度気を引き締めるようにしていると、また禰琥壱が問うた。
「あ、もしかして、雪翔君、煙草吸う子かな?」
「えっ? い、いえ!」
雪翔は、咄嗟のその質問にやや慌てるようにして言った。
「あぁそうか、ならいいんだ」
「? どうしてですか?」
もちろんの事、雪翔は嘘をついていない。
その為、不思議に思って問い返すと、禰琥壱は言った。
「いや、落ち着かなさそうだから、もしかしたらと思ったんだけど――緊張してるだけかな?」
「あ、は、はい――ちょっと、緊張はしてます」
(すげぇ、仕草見ただけで喫煙者って分かったりするのか……)
雪翔の友人にも喫煙者は少なくはないが、雪翔に喫煙経験はない。
もちろん、煙草自体に憧れはあったものの、以前、できれば煙草だけは――と、母に言われて以来、なんとなく手を出せないでいるのだった。
「あ、えっと、禰琥壱さんは――吸うんですか?」
「あぁ、うん。――一応、室内も匂いは残らないようにしてるけど、大丈夫?」
「えっ、はい。全然!」
(むしろ、煙草の事訊かれるまで、禰琥壱さんが喫煙者って気付かなかったくらいだし……)
「そっか、良かった」
禰琥壱は、安堵したように言った。
だが、雪翔はそこではっとなり言った。
「あ、あの、俺、友達は結構吸う奴多いんで、――全然吸ってもらっても」
すると、禰琥壱はまた微笑んで言った。
「あぁ、気にしないで。――俺は別に、吸わなくても平気で居られるから。大丈夫だよ。有難う」
喫煙者でもそういう人も居るのか、と雪翔は驚いた。
そんな雪翔だが、実はこの禰琥壱とのやりとりの中で、彼の大人っぽさにもしばし驚いていた。
雪翔はその年、大学三年生となり、今年の冬で二十一になる。
対する禰琥壱は、現在は大学院の三年生で、今年で二十五になったとの事だった。
つまり、二人の年の差は、およそ四つほどとなる。
だが、たった四つの差だというのに、雪翔はには禰琥壱が自分よりはるかに大人っぽく見えていた。
子供の頃の雪翔は、高校生や大学生になったら、自分もその当時見たその人達のように、“大人”っぽくなるのだと思っていた。
だが、いざ高校生を経て大学生になった今でも、そして、成人を経て、今年の冬には更に年を重ねる予定があっても、まったく“大人”になれた気がしていない。
それなのに、そんな自分とたった四つしか違わない禰琥壱は、雪翔が幼い頃に思い描いた通りの“大人”になれている。
(でも俺はきっと、これから四年経っても、禰琥壱さんみたいな“大人”にはなれないだろうな……)
雪翔はそこでそう思い、そんな自分に対し少し落ち込んだ。
そんな雪翔の憧れた“大人”である禰琥壱だが、実はもう一つ、そんな彼の事で驚いた事があった。
それは、禰琥壱と雪翔が同じ大学に所属しているという事だ。
雪翔は現在、白狐大学という、何かと知名度の高い大学の経済学部に所属している。――と言っても、成り行きで大学に入った雪翔は、これといって学生らしい事はしていない。
これもまた、雪翔と禰琥壱との雲泥の差がある場所なのだが、院生になってまで勉強に励む禰琥壱に対し、雪翔はといえば、授業はたまに出席する程度でほとんどが代返。
また、金に興味はあっても経済などには興味はないし、よもや歴史など更に興味がない。
それゆえ、雪翔にとっての大学は、友人達との交流の場か、美味い飯を安くたらふく食える場所としてしか利用していなかった。
そして、極め付けに情けないのが、この大学に入った理由だ。
両親からは、その就職率の高さや、その大学が取り扱っている分野の多様性から、色々な事を経験し、思い思いに興味のある事にチャレンジできるだろう――という事で推された大学だった。
だが、雪翔がその大学を決めた理由は、そうして両親が勧めてくれた大学であるという事と、芸能人が多く所属しているから――という、悲惨なほどに中身のない二点が主だった。
そして、そんな雪翔の所属する大学の院生として、文学部に所属しているのが禰琥壱だった。
ところで、そんな禰琥壱だが、彼はその文学部におかれている中でも民俗学を専攻しているらしい。
雪翔ははじめ、“ミンゾクガク”と聞き、“民族学”と漢字変換を行ったが、正しくは“民俗学”と書くのだそうだ。
また、なんでもその分野では、日本や世界各地に古くからある風習や伝統を研究対象としているとの事だった。
そして更に、そんな民俗学を専攻する禰琥壱は、オカルトと呼ばれる分野もまた研究対象になると教えてくれた。
そんなものを研究してもインチキだったとか、答えなんて見つからなないのではないか。――いや、それどころか、そんなものを研究していて馬鹿にされないのだろうか。
雪翔は、禰琥壱から民俗学についての話を聞いている際にそう思った。
だが、そんなオカルトにも通ずる学問だからこそ、雪翔が現在抱えている問題を解決する策を知っているのかもしれない。
(民俗学って、意外とすげぇのかも……)
そうして、禰琥壱の言葉を思い出しながら、ころころと在り方を変える己の価値観に促されるまま、雪翔はそんな事を思っていた。
すると、その沈黙を区切りとしたらしい禰琥壱が、やんわりと身を正すようにして言った。
「――さて、それじゃあ、そろそろ本題に入ろうか」
雪翔は、その一言にはっと顔を上げた。
そんな雪翔に穏やかな視線を向け、禰琥壱は更に続けた。
「思い出すのは辛いかもしれないけど、解決の為にも、君の見ている悪夢について、改めて聞かせてもらえるかな」
雪翔は、そんな彼の言葉にやや緊張し直したのか、一度軽く深呼吸をしてから頷いた。
「はい」
そして、一呼吸をおいた雪翔は、ゆっくりと語り始めた。
「――その夢は、俺の友達と、黒い狼の化け物が出てくる夢なんですけど……俺は、その夢の中で、その友達と化け物に殺されるんです……――それで、その夢なんですけど、それは、一回だけとか、たまに見るとかじゃなくて、ここ一カ月、眠ると必ず見てしまって……今はそれが、ずっと続いてる状態なんです……」
雪翔は震えそうになる声を制し、禰琥壱に説明した。
すると禰琥壱は、更に問う。
「なるほど……。――因みに、その友達というのは」
雪翔は、また一つ深呼吸をして答える。
「……改築前の、あのアパートで自殺した――友達です」
あの悪夢の中で、雪翔を痛めつけ嬲り続けた友――野崎俊は、今から約一年前にあのアパートの一室で自殺した。
雪翔は、その事を、ひと月前に友人づてで知ったのだった。
俊とは、中学時代に知り合ったのだが、そこで意気投合して以降は、毎日のように色々な事をして遊び、高校も大学も同じで、大学生になってからは、――短期間ずつではあったが――ルームシェアをして過ごしたりもした。
そして、これは誰にも言っていないが、恋人同士でもないのに体の関係まで持っていた。
俊はそんな、酷く親しみのある、かけがえのない友だった。
そしてそんな彼は、雪翔があのアパートから逃げ出した際に、あの場所に置き去りにした友でもある。
「あの、ごか……――あ、いや、こんなにでかい家だと、掃除とか大変そうですね……」
だが、雪翔は咄嗟にその問いを呑み込み、なんとか別の内容へと問いを切り替えた。
すると禰琥壱は、それを気にするような素振りもなく、そんな中身のないような質問にも笑顔で答えてくれた。
「あはは、そうだね。でも、掃除は好きな方だから。あんまり苦じゃないよ」
「えぇ。俺、そういうの苦手なんで羨ましいです」
雪翔はそれに、思わず素直な感想を漏らす。
すると、禰琥壱は楽しげに笑って言った。
「ははは、人には得手不得手が色々あるからね。無理に好きになる事はないよ」
雪翔は、そんな禰琥壱の様子に安堵し、心の中で己を叱責した。
(あぶね~……いきなり家族の事なんて訊いたらまずいっての。ちゃんと考えろよな俺……――それにもし触れちゃいけない事だったらどうすんだよ……最悪、助けてもらえなくなるだろ……)
雪翔はそこで、もしそんな事になったら――と想像し、青ざめた。
「どうしたんだい?」
すると、突然黙した雪翔に、禰琥壱が声を掛けた。
「あっ、いえ! ちょっと考え事してて」
(――もし禰琥壱さんに見放されたら、俺はきっと助からない……)
雪翔は、禰琥壱にそう取り繕いながら、最悪の事態の結果を、そう判じた。
(ほんと、気を付けよ)
そして、雪翔が今一度気を引き締めるようにしていると、また禰琥壱が問うた。
「あ、もしかして、雪翔君、煙草吸う子かな?」
「えっ? い、いえ!」
雪翔は、咄嗟のその質問にやや慌てるようにして言った。
「あぁそうか、ならいいんだ」
「? どうしてですか?」
もちろんの事、雪翔は嘘をついていない。
その為、不思議に思って問い返すと、禰琥壱は言った。
「いや、落ち着かなさそうだから、もしかしたらと思ったんだけど――緊張してるだけかな?」
「あ、は、はい――ちょっと、緊張はしてます」
(すげぇ、仕草見ただけで喫煙者って分かったりするのか……)
雪翔の友人にも喫煙者は少なくはないが、雪翔に喫煙経験はない。
もちろん、煙草自体に憧れはあったものの、以前、できれば煙草だけは――と、母に言われて以来、なんとなく手を出せないでいるのだった。
「あ、えっと、禰琥壱さんは――吸うんですか?」
「あぁ、うん。――一応、室内も匂いは残らないようにしてるけど、大丈夫?」
「えっ、はい。全然!」
(むしろ、煙草の事訊かれるまで、禰琥壱さんが喫煙者って気付かなかったくらいだし……)
「そっか、良かった」
禰琥壱は、安堵したように言った。
だが、雪翔はそこではっとなり言った。
「あ、あの、俺、友達は結構吸う奴多いんで、――全然吸ってもらっても」
すると、禰琥壱はまた微笑んで言った。
「あぁ、気にしないで。――俺は別に、吸わなくても平気で居られるから。大丈夫だよ。有難う」
喫煙者でもそういう人も居るのか、と雪翔は驚いた。
そんな雪翔だが、実はこの禰琥壱とのやりとりの中で、彼の大人っぽさにもしばし驚いていた。
雪翔はその年、大学三年生となり、今年の冬で二十一になる。
対する禰琥壱は、現在は大学院の三年生で、今年で二十五になったとの事だった。
つまり、二人の年の差は、およそ四つほどとなる。
だが、たった四つの差だというのに、雪翔はには禰琥壱が自分よりはるかに大人っぽく見えていた。
子供の頃の雪翔は、高校生や大学生になったら、自分もその当時見たその人達のように、“大人”っぽくなるのだと思っていた。
だが、いざ高校生を経て大学生になった今でも、そして、成人を経て、今年の冬には更に年を重ねる予定があっても、まったく“大人”になれた気がしていない。
それなのに、そんな自分とたった四つしか違わない禰琥壱は、雪翔が幼い頃に思い描いた通りの“大人”になれている。
(でも俺はきっと、これから四年経っても、禰琥壱さんみたいな“大人”にはなれないだろうな……)
雪翔はそこでそう思い、そんな自分に対し少し落ち込んだ。
そんな雪翔の憧れた“大人”である禰琥壱だが、実はもう一つ、そんな彼の事で驚いた事があった。
それは、禰琥壱と雪翔が同じ大学に所属しているという事だ。
雪翔は現在、白狐大学という、何かと知名度の高い大学の経済学部に所属している。――と言っても、成り行きで大学に入った雪翔は、これといって学生らしい事はしていない。
これもまた、雪翔と禰琥壱との雲泥の差がある場所なのだが、院生になってまで勉強に励む禰琥壱に対し、雪翔はといえば、授業はたまに出席する程度でほとんどが代返。
また、金に興味はあっても経済などには興味はないし、よもや歴史など更に興味がない。
それゆえ、雪翔にとっての大学は、友人達との交流の場か、美味い飯を安くたらふく食える場所としてしか利用していなかった。
そして、極め付けに情けないのが、この大学に入った理由だ。
両親からは、その就職率の高さや、その大学が取り扱っている分野の多様性から、色々な事を経験し、思い思いに興味のある事にチャレンジできるだろう――という事で推された大学だった。
だが、雪翔がその大学を決めた理由は、そうして両親が勧めてくれた大学であるという事と、芸能人が多く所属しているから――という、悲惨なほどに中身のない二点が主だった。
そして、そんな雪翔の所属する大学の院生として、文学部に所属しているのが禰琥壱だった。
ところで、そんな禰琥壱だが、彼はその文学部におかれている中でも民俗学を専攻しているらしい。
雪翔ははじめ、“ミンゾクガク”と聞き、“民族学”と漢字変換を行ったが、正しくは“民俗学”と書くのだそうだ。
また、なんでもその分野では、日本や世界各地に古くからある風習や伝統を研究対象としているとの事だった。
そして更に、そんな民俗学を専攻する禰琥壱は、オカルトと呼ばれる分野もまた研究対象になると教えてくれた。
そんなものを研究してもインチキだったとか、答えなんて見つからなないのではないか。――いや、それどころか、そんなものを研究していて馬鹿にされないのだろうか。
雪翔は、禰琥壱から民俗学についての話を聞いている際にそう思った。
だが、そんなオカルトにも通ずる学問だからこそ、雪翔が現在抱えている問題を解決する策を知っているのかもしれない。
(民俗学って、意外とすげぇのかも……)
そうして、禰琥壱の言葉を思い出しながら、ころころと在り方を変える己の価値観に促されるまま、雪翔はそんな事を思っていた。
すると、その沈黙を区切りとしたらしい禰琥壱が、やんわりと身を正すようにして言った。
「――さて、それじゃあ、そろそろ本題に入ろうか」
雪翔は、その一言にはっと顔を上げた。
そんな雪翔に穏やかな視線を向け、禰琥壱は更に続けた。
「思い出すのは辛いかもしれないけど、解決の為にも、君の見ている悪夢について、改めて聞かせてもらえるかな」
雪翔は、そんな彼の言葉にやや緊張し直したのか、一度軽く深呼吸をしてから頷いた。
「はい」
そして、一呼吸をおいた雪翔は、ゆっくりと語り始めた。
「――その夢は、俺の友達と、黒い狼の化け物が出てくる夢なんですけど……俺は、その夢の中で、その友達と化け物に殺されるんです……――それで、その夢なんですけど、それは、一回だけとか、たまに見るとかじゃなくて、ここ一カ月、眠ると必ず見てしまって……今はそれが、ずっと続いてる状態なんです……」
雪翔は震えそうになる声を制し、禰琥壱に説明した。
すると禰琥壱は、更に問う。
「なるほど……。――因みに、その友達というのは」
雪翔は、また一つ深呼吸をして答える。
「……改築前の、あのアパートで自殺した――友達です」
あの悪夢の中で、雪翔を痛めつけ嬲り続けた友――野崎俊は、今から約一年前にあのアパートの一室で自殺した。
雪翔は、その事を、ひと月前に友人づてで知ったのだった。
俊とは、中学時代に知り合ったのだが、そこで意気投合して以降は、毎日のように色々な事をして遊び、高校も大学も同じで、大学生になってからは、――短期間ずつではあったが――ルームシェアをして過ごしたりもした。
そして、これは誰にも言っていないが、恋人同士でもないのに体の関係まで持っていた。
俊はそんな、酷く親しみのある、かけがえのない友だった。
そしてそんな彼は、雪翔があのアパートから逃げ出した際に、あの場所に置き去りにした友でもある。
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