古の神様と堕とされた片翼の天使

 天界と呼ばれる場所にて、両親が不当な扱いを受け、反逆者としての烙印を家族まとめて押されてしまったとある天使の一家。
 両親と幼い娘が楽しく暮らしていたはずの一家は、代替わりした最高神から直々に反逆者の汚名を着せられ、娘の目の前で両親が連れていかれてしまう。

 娘は幼いながらも最高神に反抗し、最高神の逆鱗に触れたのか、翼を片方だけ奪われて、地上へと堕とされた。


 地上では思ったように力が使えず、どこかも分からない森の中を彷徨う。
 だが幼い体には天使といえど体力が持たず、衰弱しきって倒れてしまう。

 そんな時、月を見ながら酒を飲もうとする男に出会った。

「こんな所に天使が来るなんてな……」

 男は天使を拾うと、いろいろと手ほどきをして、世界を回ろうと言い始めた。


これは片翼の天使と、古き時代にて活躍した1人の神様とのお話。
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