Dear my...

E.L.L

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11章

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「結子ちゃん…」

「ごめんなさい、言い出せないなんて言い訳で私ずるくて」

言ってしまえば英司とは一緒にいられない気がした
英司はすごく優しい
だから私から離れないでいてくれるだろう
タイムリミットのその瞬間まで
だけどそれは彼をきっと苦しめてしまう
そんなの私は嫌だから
あの瞳が曇ってしまうのが嫌だから
だから
だから英司から離れたい
でもずっとずっと一緒にいたい
あんなに素敵な人など後にも先にもきっといない

ただの私のわがままでここまで来てしまった
だからこそもう1つ、言わなければならない大切なことがある

「お母さん、お願いがあるんです
すごく自分勝手なの、分かってるんですけど
私と英司さんの関係は、無かったことにするの協力してもらえませんか?」

「何を言い出すの?!」

お母さんは椅子から勢いよく立ち上がって叫んだ

「結子ちゃん、あなた―」

「私はっ!私は英司さんを苦しめたくないんです!
あんなに優しい人を私から解放したいんです
だからこのまま私を英司の中から消したままにしたいんです」
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