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森の主
A4ブロック〈ショコラ〉
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「そんなバカな」
A4ブロックには何もなかった。
「オルゴンがかなり濃くなっている。この近くにあるのは確かだ」
教授が言った。
あたしは、ディパックからコントローラーを取り出す。昨夜、モルにもらったワープ機関の緊急停止装置。二百メートル以内にワープ機関があれば、これで止まるはず。
「どうです?」
「オルゴン濃度は変わらん。装置が止まった様子がない」
「モル。プシトロンパルスの方向から、分からないかしら?」
「無理だ。パルスの探知器は用意してない」
「こうなったら、タルトと合流してダウジングで……」
「それも、駄目だ。パルス遮断帽をかぶってる限り超能力は使えない。帽子をかぶっている間はタルトのダウジングも、ショコラのサイコメトリーも使えないんだ」
うわわ!! 八方塞がり。
A4ブロックには何もなかった。
「オルゴンがかなり濃くなっている。この近くにあるのは確かだ」
教授が言った。
あたしは、ディパックからコントローラーを取り出す。昨夜、モルにもらったワープ機関の緊急停止装置。二百メートル以内にワープ機関があれば、これで止まるはず。
「どうです?」
「オルゴン濃度は変わらん。装置が止まった様子がない」
「モル。プシトロンパルスの方向から、分からないかしら?」
「無理だ。パルスの探知器は用意してない」
「こうなったら、タルトと合流してダウジングで……」
「それも、駄目だ。パルス遮断帽をかぶってる限り超能力は使えない。帽子をかぶっている間はタルトのダウジングも、ショコラのサイコメトリーも使えないんだ」
うわわ!! 八方塞がり。
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