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第八章
空中戦2
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『散開! 散開しろお!』
悲鳴に近い矢納課長の号令が通信機から流れる。
レーダーを見ていると、二十九機のドローンが散り散りになった。
これじゃあ、全部落とすのは無理かも……
通信機でミールとPちゃんを呼び出す。
「ミール。済まないが全部落とすのは無理みたいだ。そっちへ何機か行くかもしれない」
『それは無いですよ。カイトさん』
「え?」
『まさか、カイトさんとミクちゃんだけで、全部やっつける気だったのですか? 少しはあたし達にも獲物を回してください』
「ミール……」
『そうですよ、ご主人様。私達の鉄壁防御を信じて下さい。芽衣様には、指一本触れさせません』
「Pちゃん……」
『様を付けないで!』
後から芽衣ちゃんの悲鳴が聞こえた。
「僕が間違っていた。君達に任せる」
通信をミクに切り替えた。
「ミク、手近な奴から、落としていくぞ。抜けた奴は気にするな」
『オッケー! お兄ちゃん。たっぷり暴れてやるんだから』
オボロが敵の中へ突っ込んで行く。
その先々で、光が瞬きドローンが次々と落ちていった。
突然、衝撃を受けた。
機銃を食らったようたが……
『銃撃を受けました。貫通なし』
な!? 十二発の銃弾を食らったのに、どれも第一層すら貫通していない。
プロトタイプと全然装甲が違う。
九九式すげえ!
『ばかな! 奴のロボットスーツはバケモノか?』とか言ってる矢納課長の声が、聞こえてくるような気がした。
銃撃をしてきたドローンはどこだ? いた!
「これは、お返しだ!」
こっちの銃撃を浴びて、ドローンは落ちて行った。
『逃がさないわよ!』
ミクが一機のドローンを追いかけている。
僕は、そのドローンの行く手に菊花を回り込ませた。
ミサイルとプラズマボールの挟み撃ちでドローンは落ちていく。
僕の真下を抜けようとしているドローンを発見!
「イナーシャルコントロール 二G」
ロボットスーツは一気に落下する。
「どりゃあああ!」
落下の勢い着けて、ドローンに肘打ちを叩き込んだ。
ドローンは火を噴いて落ちていく。
「イナーシャルコントロール マイナス二G」
ロボットスーツを急上昇して、直上を抜けようとしていたドローンに向かう。
くそ! 間に合わない。
左腕をドローンに向けた。
照準を合わせる。
「ワイヤーガンセット、ファイヤー」
ワイヤー付弾丸を発射した。
ドローンをそれに気が付いたのか、進行方向を変える。
だが、甘い。
プロトタイプのワイヤーガンは真っ直ぐしか飛ばなかったが、九九式のそれは追尾機能を持っている。
ドローンはワイヤーガンから逃れなかった。
「ウインチスタート」
ドローンに肉薄する。
「ブースト」
ブーストパンチがドローンの装甲を撃ち破った。
次の敵は? いた!
二時の方向、距離六百。
「イナーシャルコントロール プロモーション二G」
一気に距離を詰める。
機銃掃射が来るが、九九式の装甲には全く歯が立たない。
AA12コンバットショットガンを一連射。
ドローンは、空のチリとなった。
ミクの方を見ると、銃撃を受けていたが何か不可視の壁が攻撃を阻んでいた。
結界? それともA○フィールド?
「ミク。君を守っている見えない壁はなんだ?」
『あたし達陰陽師は『結界』と呼んでいるけどね。科学者の人たちは『エーテルシールド』と言っていたよ。原理は聞かないでね。知らないから』
エーテルシールド? まあ何でもいい。防御が完璧なら、心配はない。
次の敵を……
その時、レーダーが急速接近する物体を捕えた。
映像を拡大する。
そこに現れたのは……
「ロボットスーツ?」
悲鳴に近い矢納課長の号令が通信機から流れる。
レーダーを見ていると、二十九機のドローンが散り散りになった。
これじゃあ、全部落とすのは無理かも……
通信機でミールとPちゃんを呼び出す。
「ミール。済まないが全部落とすのは無理みたいだ。そっちへ何機か行くかもしれない」
『それは無いですよ。カイトさん』
「え?」
『まさか、カイトさんとミクちゃんだけで、全部やっつける気だったのですか? 少しはあたし達にも獲物を回してください』
「ミール……」
『そうですよ、ご主人様。私達の鉄壁防御を信じて下さい。芽衣様には、指一本触れさせません』
「Pちゃん……」
『様を付けないで!』
後から芽衣ちゃんの悲鳴が聞こえた。
「僕が間違っていた。君達に任せる」
通信をミクに切り替えた。
「ミク、手近な奴から、落としていくぞ。抜けた奴は気にするな」
『オッケー! お兄ちゃん。たっぷり暴れてやるんだから』
オボロが敵の中へ突っ込んで行く。
その先々で、光が瞬きドローンが次々と落ちていった。
突然、衝撃を受けた。
機銃を食らったようたが……
『銃撃を受けました。貫通なし』
な!? 十二発の銃弾を食らったのに、どれも第一層すら貫通していない。
プロトタイプと全然装甲が違う。
九九式すげえ!
『ばかな! 奴のロボットスーツはバケモノか?』とか言ってる矢納課長の声が、聞こえてくるような気がした。
銃撃をしてきたドローンはどこだ? いた!
「これは、お返しだ!」
こっちの銃撃を浴びて、ドローンは落ちて行った。
『逃がさないわよ!』
ミクが一機のドローンを追いかけている。
僕は、そのドローンの行く手に菊花を回り込ませた。
ミサイルとプラズマボールの挟み撃ちでドローンは落ちていく。
僕の真下を抜けようとしているドローンを発見!
「イナーシャルコントロール 二G」
ロボットスーツは一気に落下する。
「どりゃあああ!」
落下の勢い着けて、ドローンに肘打ちを叩き込んだ。
ドローンは火を噴いて落ちていく。
「イナーシャルコントロール マイナス二G」
ロボットスーツを急上昇して、直上を抜けようとしていたドローンに向かう。
くそ! 間に合わない。
左腕をドローンに向けた。
照準を合わせる。
「ワイヤーガンセット、ファイヤー」
ワイヤー付弾丸を発射した。
ドローンをそれに気が付いたのか、進行方向を変える。
だが、甘い。
プロトタイプのワイヤーガンは真っ直ぐしか飛ばなかったが、九九式のそれは追尾機能を持っている。
ドローンはワイヤーガンから逃れなかった。
「ウインチスタート」
ドローンに肉薄する。
「ブースト」
ブーストパンチがドローンの装甲を撃ち破った。
次の敵は? いた!
二時の方向、距離六百。
「イナーシャルコントロール プロモーション二G」
一気に距離を詰める。
機銃掃射が来るが、九九式の装甲には全く歯が立たない。
AA12コンバットショットガンを一連射。
ドローンは、空のチリとなった。
ミクの方を見ると、銃撃を受けていたが何か不可視の壁が攻撃を阻んでいた。
結界? それともA○フィールド?
「ミク。君を守っている見えない壁はなんだ?」
『あたし達陰陽師は『結界』と呼んでいるけどね。科学者の人たちは『エーテルシールド』と言っていたよ。原理は聞かないでね。知らないから』
エーテルシールド? まあ何でもいい。防御が完璧なら、心配はない。
次の敵を……
その時、レーダーが急速接近する物体を捕えた。
映像を拡大する。
そこに現れたのは……
「ロボットスーツ?」
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