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第十七章
水中ドローンわだつみ
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見つかった接続者は三人。
それぞれが、全長十メートルほどの粗末な木造船に一人ずつ乗せられている。
『ニャガン港を中心とする半径五十キロ圏内を隈無く探した結果、この三隻が見つかりました』
メインモニターに映った鴨居三尉が報告してくる。
『それと、こちらの映像をご覧ください』
鴨居三尉の映像が小さくなり、代わりに別の映像が表示された。
転覆している木造船の映像がそこにある。
『この様に転覆している木造船が、四隻見つかりました。どれも接続者の乗っている船と同種の物です』
つまり、この当たりの海域には、元々七人……いや、実際には沈んでしまった船もあると考えると、それ以上の接続者がいたというわけか。
それが何らかの事故で、ほとんど沈んでしまって、今は三人しか残っていない。
『粗末な船で出撃させられたのでしょうね。敵とは言え、接続者が哀れに思えてきました』
そこまで聞いて長津田艦長が僕の方を向いた。
「まだ接続者がいるかもしれません。索敵範囲を広げますか?」
「いえ、これで十分です」
「いいのですか?」
「ええ。これ以上接続者を探しても切りがありません。僕の目的は、ニャガン付近でワームホールが開く場所を特定することですので」
「なるほど。我々が要塞攻撃に出れば、この三人のどれか一人の近くでワームホールが開くのですね」
「そうです。そこでお聞きしますが、あの三人の近くでワームホールが開いた時に、ミサイルで攻撃をかけたいのですが、この潜水艦にはそれに使える装備はありますか?」
長津田艦長は、しばし考えてから答えた。
「それなら、水中ドローン《わだつみ》がいいでしょう。対空ミサイルを装備できるので、ワームホール攻撃に使えると思います」
一時間後、魚雷発射管から三機の水中ドローン《わだつみ》が発進した。
三機の水中ドローンが、接続者を乗せた船から五十メートルの位置に到達してから待機モードに入ったのは、それからさらに一時間後。
準備はすべて整った。
「ドローン部隊出動」
長津田艦長の号令を受け、四十機のドローンが《はくげい》から続々と発進していく。
そのほとんどは、プリンターから出力したばかりの新品。
内訳はジェットドローン疾風五機、同じく菊花五機。
レシプロドローンのゼロが二十機。
偵察ドローン採雲が十機。
それはいいのだが……
「艦長。こんなにドローンを作って、マテリアルカートリッジは大丈夫ですか?」
「心配ありません。ドローンの製造を決定した時点で、補給要請を出しておきました。もうすぐ、カートリッジを積んだヘリコプター部隊が到着します」
それは良かった。
そうしている間に、ドローン群は接続者の近くを通過。
ここでワームホールを開いてくれれば、こちらからも攻撃ができると思ってわざと近くを通過させたのだが……
さすがに、この程度の挑発ではワームホールは開かないか。
ワームホールは、レム神にとっての切り札だからな。
ドローン群はそのまま、要塞へと向かっていく。
僕のポケットの中からミールの分身体が顔を出したのはその時。
「カイトさん! 大変です!」
「どうした? ミール」
「補給ヘリ部隊に、敵のドローンが迫っています」
なに!?
それぞれが、全長十メートルほどの粗末な木造船に一人ずつ乗せられている。
『ニャガン港を中心とする半径五十キロ圏内を隈無く探した結果、この三隻が見つかりました』
メインモニターに映った鴨居三尉が報告してくる。
『それと、こちらの映像をご覧ください』
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「そうです。そこでお聞きしますが、あの三人の近くでワームホールが開いた時に、ミサイルで攻撃をかけたいのですが、この潜水艦にはそれに使える装備はありますか?」
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準備はすべて整った。
「ドローン部隊出動」
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「艦長。こんなにドローンを作って、マテリアルカートリッジは大丈夫ですか?」
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僕のポケットの中からミールの分身体が顔を出したのはその時。
「カイトさん! 大変です!」
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「補給ヘリ部隊に、敵のドローンが迫っています」
なに!?
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