178 / 848
第七章
活動拠点 リトル東京
しおりを挟む
『これ以上、隕石を落とすと気候に悪影響が出ると言うというのは、本当なのか分からないが、船長も最後には情に負けたのだと思う。結局、警告通り帝国のすべての都市を破壊することなかった。それでも、しばらくの間は帝国も大人しくしていた。だが、六年ほど前、帝国はまたナーモ族の国へ侵略を開始した。しかも、今度はナーモ族を大勢拉致して、帝国の主要都市や軍事基地に配置した。所謂、人間の盾という奴。これで、衛星軌道からの攻撃は封じられてしまった』
ブレインレターの再生が始まった。
今度は、リビングルームのような部屋。
その部屋に僕と香子、カルル、綾小路未来、他に名前も知らない小学生ぐらいの男の子がいた。
『この部屋は、電脳空間にある僕たちの溜り場のようなものだ。SNSのコミュニティを、仮想現実にしたようなものと考えてくれ。肉体を失いデータだけの存在になった僕達は、ほとんどの時間をここで過ごしていた』
部屋の中で、五人は茶会を開いていたようだ。
電脳空間の住民は、食事をする必要はないが、飲食を楽しむことはできる。設定すれば空腹感や満腹感を再現できるらしい。現に僕は、軽い空腹感を覚えていた。
部屋の扉がノックされる。
「こ……こんにちは」
訪ねてきたのは芽衣ちゃんだった。
「あのお、お父さん……いえ……船長からの通達です。ええっと……」
五人の視線を浴びて、芽衣ちゃんは緊張のあまり次のセリフが出てこない。
分かる。分かるぞ。
僕が会社務めしていた時も、得意先でこうなってしまった。
電脳空間の僕も同情したのか、芽衣ちゃんの近くに歩み寄る。
「芽衣ちゃん、落ち着いて、コワくないから」
「は……はい……すみません! すみません!」
「大丈夫。誰も君の事を、変な人だなんて思ってないから……」
「え? 俺、思っていたけど」
余計な事を言ったカルルを、香子がペシっとハリセンで叩いた。
なぜそこにハリセンがあったのか分からんが……
「すみません! ちゃんとお話できなくて、すみません!」
「芽衣ちゃん。人前で緊張して話できなくなるなんて、よくある事だから。恥ずかしいことじゃないよ」
自分のことだからな……
「そうよ。芽衣ちゃん。海斗なんて、得意先で緊張のあまり気を失って、会社をクビになったのだから」
「香子! 何度も言うが、僕は解雇されたのではなくて、自分から辞表を叩きつけたんだ」
「はいはい。そういう事にしときましょう」
電脳空間の僕よ。きっと香子には、嘘がばれているぞ。
しばらくして、ようやく芽衣ちゃんは用件を言えた。
「北村海斗さんと、カルル・エステスさん、鹿取香子さん。これよりあなた達三人のコピーを作りますので、準備のためミーティングルームへ……出頭して……いただきたいのですが……」
よし! よく頑張った。芽衣ちゃん。
「それだけの事伝えるのに、いつまでかかっているんだか……」
また、余計な事いうカルルを、今度は僕がハリセンで叩いた。
「なんだよ? 海斗まで。そんなにペシペシ叩かなくてもいいじゃないか」
「やかましい。お前の心無い一言で、心に傷を受けた芽衣ちゃんはもっと苦しいんだ」
「ヒドイな。分けの分からん理由で、友達からハリセンで叩かれる俺の心の傷はどうでもいいのか?」
「うん」
「おまえなあ! 天真爛漫な顔で『うん』なんて言うなよ! それでも友達か!?」
場面が突然、移動した。
どうやら、さっき芽衣ちゃんが言っていたミーティングルームのようだ。
以前に使った会議室に似ている。
室内には二十人ほどの人が集まっていた。
壁の一つがモニターになっていて、その前に森田船長が立っている。
モニターには、惑星の地図が映っていた。
「知っての通り、この惑星には三つの大陸がある。そのうち最大の大陸がナーモ語でニャトラスと呼ばれていて、広さはアフリカ大陸ほど。この大陸は、中緯度一帯が帝国の勢力圏になっている。もとは、プシダー族の国があったらしい。帝国を挟んで南と北にナーモ族の国々がある。帝国は北方諸国の方に侵略しているのだが……」
森田船長は地図の一か所にレーザーポインターを当てた。
「ニャトラス大陸は、大きな大地溝帯で南と北に分かれている」
大地溝帯の上には紅海のような細長い海と、細長い巨大な湖があった。
湖の面積はカスピ海の三倍あるらしい。
「この大地溝帯の北にナーモ族の北方諸国がある。現在、帝国は大地溝帯を越えて十万の大軍を北方諸国侵略に送り込んでいるのだ。我々の作戦はその補給路を絶つこと、そのために」
森田船長は地図の一か所を指示した。
細長い海と大きな湖は挟まれた狭い陸地。
地峡のようなところだ。
「この場所に、我々の活動拠点を設営して、帝国軍を通れなくするのだ」
一人が質問を求めた。
「船長。帝国軍が湖や海を船で渡ろうとした場合は? それに湖の東側に陸地がありますが」
「船はドローンからのミサイル攻撃で沈める。湖の東側はヒマラヤ級の山脈に阻まれていて、容易には通れない」
「しかし。いくら帝国の装備が旧式でも、我々は精々二百人。防ぎきれますかね?」
「それは大丈夫だ。私のコピー人間は現在、北方のカナン王国に身を寄せているのだが、その王国の軍隊に小銃の扱いを教えている。活動拠点が完成したら、カナン王は五千の部隊を派遣すると約束してくれた」
「五千か……足りるかな?」
「いざとなったら、衛星軌道から攻撃する。心配ない。他に質問は?」
その時になって、僕は初めて挙手した。
電脳空間の僕は何を聞くつもりだろう?
「活動拠点の名称はどうします?」
「それはもう考えてある。リトル東京だ」
一瞬、室内の空気が凍りついた。
「船長……それは……」
「いい名前だろう」
「……」
押し黙った僕の代わりに誰かが言った。
「船長。ここは公募にしましょう」
「なんで? リトル東京でいいじゃないか」
室内からかなりのブーイングがあったが、リトル東京で押し通されてしまった。
『こうしてコピー人間二百人が惑星に降下した。船長のコピーが連れてきたナーモ兵五千と合流して、地峡に活動拠点リトル東京を設営した。そのために北方諸国へ進行していた帝国軍十万はたちまち補給が途絶えてしまったわけだ』
僕は、またリビングルームに戻っていた。
そこのテレビに、地表に降下するシャトルが映っている。
『ここから先は、地表に降りた僕のコピーから送られてきたデータを見てもらうよ』
ブレインレターの再生が始まった。
今度は、リビングルームのような部屋。
その部屋に僕と香子、カルル、綾小路未来、他に名前も知らない小学生ぐらいの男の子がいた。
『この部屋は、電脳空間にある僕たちの溜り場のようなものだ。SNSのコミュニティを、仮想現実にしたようなものと考えてくれ。肉体を失いデータだけの存在になった僕達は、ほとんどの時間をここで過ごしていた』
部屋の中で、五人は茶会を開いていたようだ。
電脳空間の住民は、食事をする必要はないが、飲食を楽しむことはできる。設定すれば空腹感や満腹感を再現できるらしい。現に僕は、軽い空腹感を覚えていた。
部屋の扉がノックされる。
「こ……こんにちは」
訪ねてきたのは芽衣ちゃんだった。
「あのお、お父さん……いえ……船長からの通達です。ええっと……」
五人の視線を浴びて、芽衣ちゃんは緊張のあまり次のセリフが出てこない。
分かる。分かるぞ。
僕が会社務めしていた時も、得意先でこうなってしまった。
電脳空間の僕も同情したのか、芽衣ちゃんの近くに歩み寄る。
「芽衣ちゃん、落ち着いて、コワくないから」
「は……はい……すみません! すみません!」
「大丈夫。誰も君の事を、変な人だなんて思ってないから……」
「え? 俺、思っていたけど」
余計な事を言ったカルルを、香子がペシっとハリセンで叩いた。
なぜそこにハリセンがあったのか分からんが……
「すみません! ちゃんとお話できなくて、すみません!」
「芽衣ちゃん。人前で緊張して話できなくなるなんて、よくある事だから。恥ずかしいことじゃないよ」
自分のことだからな……
「そうよ。芽衣ちゃん。海斗なんて、得意先で緊張のあまり気を失って、会社をクビになったのだから」
「香子! 何度も言うが、僕は解雇されたのではなくて、自分から辞表を叩きつけたんだ」
「はいはい。そういう事にしときましょう」
電脳空間の僕よ。きっと香子には、嘘がばれているぞ。
しばらくして、ようやく芽衣ちゃんは用件を言えた。
「北村海斗さんと、カルル・エステスさん、鹿取香子さん。これよりあなた達三人のコピーを作りますので、準備のためミーティングルームへ……出頭して……いただきたいのですが……」
よし! よく頑張った。芽衣ちゃん。
「それだけの事伝えるのに、いつまでかかっているんだか……」
また、余計な事いうカルルを、今度は僕がハリセンで叩いた。
「なんだよ? 海斗まで。そんなにペシペシ叩かなくてもいいじゃないか」
「やかましい。お前の心無い一言で、心に傷を受けた芽衣ちゃんはもっと苦しいんだ」
「ヒドイな。分けの分からん理由で、友達からハリセンで叩かれる俺の心の傷はどうでもいいのか?」
「うん」
「おまえなあ! 天真爛漫な顔で『うん』なんて言うなよ! それでも友達か!?」
場面が突然、移動した。
どうやら、さっき芽衣ちゃんが言っていたミーティングルームのようだ。
以前に使った会議室に似ている。
室内には二十人ほどの人が集まっていた。
壁の一つがモニターになっていて、その前に森田船長が立っている。
モニターには、惑星の地図が映っていた。
「知っての通り、この惑星には三つの大陸がある。そのうち最大の大陸がナーモ語でニャトラスと呼ばれていて、広さはアフリカ大陸ほど。この大陸は、中緯度一帯が帝国の勢力圏になっている。もとは、プシダー族の国があったらしい。帝国を挟んで南と北にナーモ族の国々がある。帝国は北方諸国の方に侵略しているのだが……」
森田船長は地図の一か所にレーザーポインターを当てた。
「ニャトラス大陸は、大きな大地溝帯で南と北に分かれている」
大地溝帯の上には紅海のような細長い海と、細長い巨大な湖があった。
湖の面積はカスピ海の三倍あるらしい。
「この大地溝帯の北にナーモ族の北方諸国がある。現在、帝国は大地溝帯を越えて十万の大軍を北方諸国侵略に送り込んでいるのだ。我々の作戦はその補給路を絶つこと、そのために」
森田船長は地図の一か所を指示した。
細長い海と大きな湖は挟まれた狭い陸地。
地峡のようなところだ。
「この場所に、我々の活動拠点を設営して、帝国軍を通れなくするのだ」
一人が質問を求めた。
「船長。帝国軍が湖や海を船で渡ろうとした場合は? それに湖の東側に陸地がありますが」
「船はドローンからのミサイル攻撃で沈める。湖の東側はヒマラヤ級の山脈に阻まれていて、容易には通れない」
「しかし。いくら帝国の装備が旧式でも、我々は精々二百人。防ぎきれますかね?」
「それは大丈夫だ。私のコピー人間は現在、北方のカナン王国に身を寄せているのだが、その王国の軍隊に小銃の扱いを教えている。活動拠点が完成したら、カナン王は五千の部隊を派遣すると約束してくれた」
「五千か……足りるかな?」
「いざとなったら、衛星軌道から攻撃する。心配ない。他に質問は?」
その時になって、僕は初めて挙手した。
電脳空間の僕は何を聞くつもりだろう?
「活動拠点の名称はどうします?」
「それはもう考えてある。リトル東京だ」
一瞬、室内の空気が凍りついた。
「船長……それは……」
「いい名前だろう」
「……」
押し黙った僕の代わりに誰かが言った。
「船長。ここは公募にしましょう」
「なんで? リトル東京でいいじゃないか」
室内からかなりのブーイングがあったが、リトル東京で押し通されてしまった。
『こうしてコピー人間二百人が惑星に降下した。船長のコピーが連れてきたナーモ兵五千と合流して、地峡に活動拠点リトル東京を設営した。そのために北方諸国へ進行していた帝国軍十万はたちまち補給が途絶えてしまったわけだ』
僕は、またリビングルームに戻っていた。
そこのテレビに、地表に降下するシャトルが映っている。
『ここから先は、地表に降りた僕のコピーから送られてきたデータを見てもらうよ』
0
お気に入りに追加
139
あなたにおすすめの小説

冤罪だと誰も信じてくれず追い詰められた僕、濡れ衣が明るみになったけど今更仲直りなんてできない
一本橋
恋愛
女子の体操着を盗んだという身に覚えのない罪を着せられ、僕は皆の信頼を失った。
クラスメイトからは日常的に罵倒を浴びせられ、向けられるのは蔑みの目。
さらに、信じていた初恋だった女友達でさえ僕を見限った。
両親からは拒絶され、姉からもいないものと扱われる日々。
……だが、転機は訪れる。冤罪だった事が明かになったのだ。
それを機に、今まで僕を蔑ろに扱った人達から次々と謝罪の声が。
皆は僕と関係を戻したいみたいだけど、今更仲直りなんてできない。
※小説家になろう、カクヨムと同時に投稿しています。
タイムワープ艦隊2024
山本 双六
SF
太平洋を横断する日本機動部隊。この日本があるのは、大東亜(太平洋)戦争に勝利したことである。そんな日本が勝った理由は、ある機動部隊が来たことであるらしい。人呼んで「神の機動部隊」である。
この世界では、太平洋戦争で日本が勝った世界戦で書いています。(毎回、太平洋戦争系が日本ばかり勝っ世界線ですいません)逆ファイナルカウントダウンと考えてもらえればいいかと思います。只今、続編も同時並行で書いています!お楽しみに!
夜空に瞬く星に向かって
松由 実行
SF
地球人が星間航行を手に入れて数百年。地球は否も応も無く、汎銀河戦争に巻き込まれていた。しかしそれは地球政府とその軍隊の話だ。銀河を股にかけて活躍する民間の船乗り達にはそんなことは関係ない。金を払ってくれるなら、非同盟国にだって荷物を運ぶ。しかし時にはヤバイ仕事が転がり込むこともある。
船を失くした地球人パイロット、マサシに怪しげな依頼が舞い込む。「私たちの星を救って欲しい。」
従軍経験も無ければ、ウデに覚えも無い、誰かから頼られるような英雄的行動をした覚えも無い。そもそも今、自分の船さえ無い。あまりに胡散臭い話だったが、報酬額に釣られてついついその話に乗ってしまった・・・
第一章 危険に見合った報酬
第二章 インターミッション ~ Dancing with Moonlight
第三章 キュメルニア・ローレライ (Cjumelneer Loreley)
第四章 ベイシティ・ブルース (Bay City Blues)
第五章 インターミッション ~ミスラのだいぼうけん
第六章 泥沼のプリンセス
※本作品は「小説家になろう」にも投稿しております。
キャンピングカーで異世界の旅
モルモット
ファンタジー
主人公と天女の二人がキャンピングカーで異世界を旅する物語。
紹介文
夢のキャンピングカーを手に入れた主人公でしたが 目が覚めると異世界に飛ばされていました。戻れるのでしょうか?そんなとき主人公の前に自分を天女だと名乗る使者が現れるのです。
彼女は内気な性格ですが実は神様から命を受けた刺客だったのです。

俺の召喚獣だけレベルアップする
摂政
ファンタジー
【第10章、始動!!】ダンジョンが現れた、現代社会のお話
主人公の冴島渉は、友人の誘いに乗って、冒険者登録を行った
しかし、彼が神から与えられたのは、一生レベルアップしない召喚獣を用いて戦う【召喚士】という力だった
それでも、渉は召喚獣を使って、見事、ダンジョンのボスを撃破する
そして、彼が得たのは----召喚獣をレベルアップさせる能力だった
この世界で唯一、召喚獣をレベルアップさせられる渉
神から与えられた制約で、人間とパーティーを組めない彼は、誰にも知られることがないまま、どんどん強くなっていく……
※召喚獣や魔物などについて、『おーぷん2ちゃんねる:にゅー速VIP』にて『おーぷん民でまじめにファンタジー世界を作ろう』で作られた世界観……というか、モンスターを一部使用して書きました!!
内容を纏めたwikiもありますので、お暇な時に一読していただければ更に楽しめるかもしれません?
https://www65.atwiki.jp/opfan/pages/1.html

うちのペットはもしかしたら地球を侵略するかもしれない。
ハコニワ
SF
※この作品はフィクションです。一部、残酷描写が含まれてます。苦手なかたはご遠慮を……。
ある日、両親がゴミ箱に捨てられていたペットを拾った。でも俺から見れば、触覚の生えた人間!? 違う、宇宙人だ。
ペットは地球を侵略すると宣言。ど天然彼女たちの地球侵略が始まった。
―異質― 邂逅の編/日本国の〝隊〟、その異世界を巡る叙事詩――《第一部完結》
EPIC
SF
日本国の混成1個中隊、そして超常的存在。異世界へ――
とある別の歴史を歩んだ世界。
その世界の日本には、日本軍とも自衛隊とも似て非なる、〝日本国隊〟という名の有事組織が存在した。
第二次世界大戦以降も幾度もの戦いを潜り抜けて来た〝日本国隊〟は、異質な未知の世界を新たな戦いの場とする事になる――
日本国陸隊の有事官、――〝制刻 自由(ぜいこく じゆう)〟。
歪で醜く禍々しい容姿と、常識外れの身体能力、そしてスタンスを持つ、隊員として非常に異質な存在である彼。
そんな隊員である制刻は、陸隊の行う大規模な演習に参加中であったが、その最中に取った一時的な休眠の途中で、不可解な空間へと導かれる。そして、そこで会った作業服と白衣姿の謎の人物からこう告げられた。
「異なる世界から我々の世界に、殴り込みを掛けようとしている奴らがいる。先手を打ちその世界に踏み込み、この企みを潰せ」――と。
そして再び目を覚ました時、制刻は――そして制刻の所属する普通科小隊を始めとする、各職種混成の約一個中隊は。剣と魔法が力の象徴とされ、モンスターが跋扈する未知の世界へと降り立っていた――。
制刻を始めとする異質な隊員等。
そして問題部隊、〝第54普通科連隊〟を始めとする各部隊。
元居た世界の常識が通用しないその異世界を、それを越える常識外れな存在が、掻き乱し始める。
〇案内と注意
1) このお話には、オリジナル及び架空設定を多数含みます。
2) 部隊規模(始めは中隊規模)での転移物となります。
3) チャプター3くらいまでは単一事件をいくつか描き、チャプター4くらいから単一事件を混ぜつつ、一つの大筋にだんだん乗っていく流れになっています。
4) 主人公を始めとする一部隊員キャラクターが、超常的な行動を取ります。ぶっ飛んでます。かなりなんでも有りです。
5) 小説家になろう、カクヨムにてすでに投稿済のものになりますが、そちらより一話当たり分量を多くして話数を減らす整理のし直しを行っています。
すべてを奪われた英雄は、
さいはて旅行社
BL
アスア王国の英雄ザット・ノーレンは仲間たちにすべてを奪われた。
隣国の神聖国グルシアの魔物大量発生でダンジョンに潜りラスボスの魔物も討伐できたが、そこで仲間に裏切られ黒い短剣で刺されてしまう。
それでも生き延びてダンジョンから生還したザット・ノーレンは神聖国グルシアで、王子と呼ばれる少年とその世話役のヴィンセントに出会う。
すべてを奪われた英雄が、自分や仲間だった者、これから出会う人々に向き合っていく物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる