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第十六章

モニ系おまけ劇場「劣化した物をなぜ使うの?」

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ミール「Pちゃん。カイトさんとメイさんが使っている武器、劣化ウラン弾と言いましたね。『劣化』というと質が落ちたとかそういう意味だと思うのですけど。なぜ質の落ちた物をわざわざ使うのですか?」
Pちゃん「元々、ウランというのは核分裂原子炉の燃料として使われる物質です。このウランを、燃料として使えるように加工する時に出た廃棄物が劣化ウラン。つまり燃料として使い物にならなくなったから『劣化』と言っているのです」
ミール「なるほど。燃料としては使えないけど武器としては使えるのですね?」
Pちゃん「そうなのですが、作中にこの武器を出した後で、作者はとんでもないミスに気が付いたのです」
ミール「どんなミスですか?」
Pちゃん「モニ系の世界では核融合炉や対消滅炉が実現しているので、核分裂原子炉などという危険で汚くてきついエネルギー源など使われておりません。当然その燃料であるウラン燃料が作られるなどという事はないので、その副産物である劣化ウランなど作られないのです」
ミール「では、劣化ウラン弾などという武器は、この世界ではありえないと?」
Pちゃん「そうです。だから、作者は今、劣化ウランが手に入る状況をなんとか作ろうと試案中です」
ミール「でも、そんな細かい事を気にする読者さんいますか?」
Pちゃん「いるかもしれません。このままだと『核分裂原子炉のない世界に劣化ウラン弾なんてあるわけねえだろ! バーカ! バーカ!』と感想欄に書き込まれる危険があります」
ミール「つまり、科学警察が来る前に、このコーナーで予防線を張っていたわけですね」

そんな訳で、今から設定を考えております。
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