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第二章
ここは何処だ? 3
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「これから、大気圏に突入します。しっかり掴まっていて下さい」
「掴まって下さいも、何も、僕の身体ならシートベルトで……のわわわわ!!」
突然、船体が大きく揺れた。
同時に、強い力で僕の身体はシート押しつけられる。
大気制動によるGか?
しかし、だとすると僕はマジに宇宙にいるのか?
宇宙船ぽい部屋を擬装する事はできるが、無重力状態やこの強烈なGは擬装できない。
無重力を擬装するとしたら、飛行機に乗ってうんと高いところから急降下するという方法があるが、僕が目を覚ましてから今まで、ずっと降下を続けていたとしたら、とっくに地面に激突しているはずだ。
しかし……なんでこんな事に……
本当なら今頃、五十万受け取って帰っているはずなのに……
まてよ。これは人体実験ではないのか?
装置の中で眠り込んだ僕は……いや、もしかするとあれは麻酔で眠らされたのかもしれん。
眠らされた僕は、東京から種子島まで運ばれて、新開発の大気圏突入カプセルに押し込められて、H2ロケットで打ち上げられた。
そして、今から大気圏突入試験に入る。
中にいる検体……つまり僕が生きていたら成功。
ライカ犬かよ! 僕は……
五十万なんて高額報酬を出す本当の理由はこれだったのか。
て、ことは香子もこれをやったのか?
やったから、誘ったんだろうな。
じゃあ、それ程危険はないのかな?
香子が僕を危険な目に遭わすわけないし……
Gが弱くなってきた。
そろそろ大気圏突入も終わりかな?
ドカン!!
突然、轟音が鳴り響くと同時に大きな揺れが伝わってきた。
「おい! Pちゃん。何があったんだ!?」
「攻撃です。当機は只今、戦闘用ドローンから攻撃を受けています」
「掴まって下さいも、何も、僕の身体ならシートベルトで……のわわわわ!!」
突然、船体が大きく揺れた。
同時に、強い力で僕の身体はシート押しつけられる。
大気制動によるGか?
しかし、だとすると僕はマジに宇宙にいるのか?
宇宙船ぽい部屋を擬装する事はできるが、無重力状態やこの強烈なGは擬装できない。
無重力を擬装するとしたら、飛行機に乗ってうんと高いところから急降下するという方法があるが、僕が目を覚ましてから今まで、ずっと降下を続けていたとしたら、とっくに地面に激突しているはずだ。
しかし……なんでこんな事に……
本当なら今頃、五十万受け取って帰っているはずなのに……
まてよ。これは人体実験ではないのか?
装置の中で眠り込んだ僕は……いや、もしかするとあれは麻酔で眠らされたのかもしれん。
眠らされた僕は、東京から種子島まで運ばれて、新開発の大気圏突入カプセルに押し込められて、H2ロケットで打ち上げられた。
そして、今から大気圏突入試験に入る。
中にいる検体……つまり僕が生きていたら成功。
ライカ犬かよ! 僕は……
五十万なんて高額報酬を出す本当の理由はこれだったのか。
て、ことは香子もこれをやったのか?
やったから、誘ったんだろうな。
じゃあ、それ程危険はないのかな?
香子が僕を危険な目に遭わすわけないし……
Gが弱くなってきた。
そろそろ大気圏突入も終わりかな?
ドカン!!
突然、轟音が鳴り響くと同時に大きな揺れが伝わってきた。
「おい! Pちゃん。何があったんだ!?」
「攻撃です。当機は只今、戦闘用ドローンから攻撃を受けています」
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