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第十四章

いったい、どうすればいいんだ?

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『お兄ちゃんまで……いったいどうしたの?』

 Pちゃんの映し出す映像の中で、ミクは怪訝な顔でこっちを見ていた。

「いや……実は……この島に本人がいたんだ」
『え? 本人?』
「だから、今ミクが言ったルスランなんたら博士本人が……」
『だって、博士って何十年も前の人だよ』
「だから、僕らと同じだって。何十年も前に、データを取られたんだよ」
『ええ? と言うことは、ベイス島に博士のコピー人間がいたの!』
「まあ、そういう事なのだが……」
『やったあ! ラッキーじゃん!』
「いや……その……できれば、関わり合いになりたくないのだが……」
『どうして?』
「性格に、問題のある人なのでな」
『ええ! お兄ちゃん、あたしが拉致されちゃってもいいの』
「よくない」
『じゃあ、博士に教えてもらってよ。なんで、地下で式神が使えなくなるのか』
「分かった。とにかく会えたら頼んでおく」
『お願いね』

 通信を切った。

 ううん……困った。

 あのエロジジイ、情報の見返りに何を要求してくるか?

 Pちゃんを一体寄越せとか、ミールのお尻を触らせろとか言ってきたら……

「いったい、どうすればいいんだ?」
「何を悩んでおるのじゃ? 若者よ」
「いや、爺さんから話を聞くにはどうすれば」
「そんなの簡単じゃ。ロボ娘を差し出せばよい」
「それはイヤだ」
「では、ナーモ族の娘と混浴」
「そんな事、許すわけ……」

 ん? 僕は今、誰と話をしていたんだ?

 声の方に目を向けると、ジジイが、ニマっと笑っていた。

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