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第十三章
対消滅爆雷
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フーファイターの底面に穴が開いて、シリンダー状の物体がせり出してくる
『フーファイターのスペックを調べたなら、これがなんだか分かるな?』
「それは……対消滅爆雷!」
『その通りだ。これの威力なら半径一キロ以内にいる潜水艦は破壊できる。確かにフーファイターに潜水艦探知能力はないが、潜望鏡やフローティング・アンテナを見つけてだいたいの位置さえ掴めれば葬れるのだよ』
そこまで言ったところで対消滅爆雷は投下された。
『俺からプレゼントだ。ありがたく受け取れ』
その直後、メインスクリーンの画像が消える。
フローティング・アンテナが破壊されて、ドローンから送られてくる電波が途絶えたのだ。
フローティング・アンテナが破壊されたのに、その下にいる僕たちがなぜ平気かって?
なぜなら、フローティング・アンテナの下にいたのは水中ドローンであって、《水龍》と《海龍》はそこから十五キロ下流の川底に着底し、水中ドローンとケーブルで繋がっていたのだ。
これが逃げたと思わせるための小細工。
僕たちはフーファイターが来る前に、ドローンのコントロールを水中ドローン経由に切り替えていた。そしてフローティング・アンテナを浮かべた状態で水中ドローンを上流に向かわせる事によって《水龍》《海龍》が逃走中だと敵に錯覚させたのだ。
それは良いとして……
「総員、対ショック対閃光防御」
十五キロ離れているとは言え、対消滅爆雷の衝撃が完全に消えるわけじゃない。時間差をおいて伝わってくるはずだ。
「ご主人様。ここは水中ですので対閃光防御は必要ありません」
そうでした。いや、ついヤ○トのノリで……
「総員、対ショック対音防御」
全員がシートベルトで身体を固定し、防音イヤーマフを装着する。
しばらくして凄まじい振動が船体を襲った。
「うう! 気持ち悪いよう!」
振動が治まった後、ミクが口を押さえてトイレへ駆け込む。
「Pちゃん。ミクに酔い止めの薬を用意しておいて」
「はい。ご主人様」
「それとロンロンとリンクして損害状況を報告してくれ」
『フーファイターのスペックを調べたなら、これがなんだか分かるな?』
「それは……対消滅爆雷!」
『その通りだ。これの威力なら半径一キロ以内にいる潜水艦は破壊できる。確かにフーファイターに潜水艦探知能力はないが、潜望鏡やフローティング・アンテナを見つけてだいたいの位置さえ掴めれば葬れるのだよ』
そこまで言ったところで対消滅爆雷は投下された。
『俺からプレゼントだ。ありがたく受け取れ』
その直後、メインスクリーンの画像が消える。
フローティング・アンテナが破壊されて、ドローンから送られてくる電波が途絶えたのだ。
フローティング・アンテナが破壊されたのに、その下にいる僕たちがなぜ平気かって?
なぜなら、フローティング・アンテナの下にいたのは水中ドローンであって、《水龍》と《海龍》はそこから十五キロ下流の川底に着底し、水中ドローンとケーブルで繋がっていたのだ。
これが逃げたと思わせるための小細工。
僕たちはフーファイターが来る前に、ドローンのコントロールを水中ドローン経由に切り替えていた。そしてフローティング・アンテナを浮かべた状態で水中ドローンを上流に向かわせる事によって《水龍》《海龍》が逃走中だと敵に錯覚させたのだ。
それは良いとして……
「総員、対ショック対閃光防御」
十五キロ離れているとは言え、対消滅爆雷の衝撃が完全に消えるわけじゃない。時間差をおいて伝わってくるはずだ。
「ご主人様。ここは水中ですので対閃光防御は必要ありません」
そうでした。いや、ついヤ○トのノリで……
「総員、対ショック対音防御」
全員がシートベルトで身体を固定し、防音イヤーマフを装着する。
しばらくして凄まじい振動が船体を襲った。
「うう! 気持ち悪いよう!」
振動が治まった後、ミクが口を押さえてトイレへ駆け込む。
「Pちゃん。ミクに酔い止めの薬を用意しておいて」
「はい。ご主人様」
「それとロンロンとリンクして損害状況を報告してくれ」
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