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第十二章
投石攻撃
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ミーチャとの通信を切ったとき、背後からの視線を感じた。
振り向くと、芽依ちゃんが僕をジッと見つめている。
え!? なに? 僕、なにかした?
「芽依ちゃん……どうかした?」
「いえ……前の北村さんが……生き返ってきたような気がして……」
え?
「私も言われた事があるのです。『戦いには、卑怯もへったくりもない。生き延びた者の勝ちだよ』って。今の北村さん、そっくりそのまま同じ事をいいました」
「そうなの?」
まあ、コピー人間だからな。同じ事を考えるのだろう。
うわ!
突然ミールが僕の腕にしがみついてきた。
「メイさん。同じ事を言ったとしても、そのカイトさんと、今のカイトさんは別人ですからね」
「分かっていますよ。言われなくたって……」
そんな事をしている間に、ベジドラゴンの投石攻撃が始まった。
押し寄せるゴロツキ集団の中に、次々と巨石が落下してくる。
もし、この集団を優れた指揮官が指揮していたら、直ちに散開して攻撃を避けようとするだろう。
だが、ここに優れた指揮官などいなかった。ただ、略奪と陵辱を目当てに集まってきた、貪欲に突き動かされた集団だ。突然の空から攻撃に、どこへ逃げていいか分からないで右往左往するだけ。
混乱極まったタイミングで、ミーチャが手榴弾を次々と投下した。
その爆発で死傷した者は数十人程度。
だが、その爆音が周囲に響きわたり、それを耳にしたゴロツキ共は恐怖にかられたのか一斉に逃走を開始した。それを皮切りに、ロータスを狙う集団は総崩れとなったのだ。
振り向くと、芽依ちゃんが僕をジッと見つめている。
え!? なに? 僕、なにかした?
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「いえ……前の北村さんが……生き返ってきたような気がして……」
え?
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うわ!
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その爆発で死傷した者は数十人程度。
だが、その爆音が周囲に響きわたり、それを耳にしたゴロツキ共は恐怖にかられたのか一斉に逃走を開始した。それを皮切りに、ロータスを狙う集団は総崩れとなったのだ。
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