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第二章
チュドーン!!
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「やはりこいつか」
「誰なの?」
「テロリストだよ」
「ええ!?」
「環境テロリスト・シーガーディアンって言ったら聞いたことあるか?」
「知ってるよ。パパが取材に行っていた」
リアルはパソコンの画面を指さす。
「こいつはシーガーディアンのリーダー、ポール・ニクソンだ」
「うそ!! なんでこんなところに……」
「たぶん、南氷洋で逮捕された仲間の奪還と、俺への個人的復讐」
「個人的復讐? 何か恨まれるような事でも……まさか? パパが前に言ってたポール・ニクソンのカツラをはぎ取った猫って?」
「そう。俺だよ」
「じゃあ、シーディアンの船を沈めたシャチというのも……」
「俺達の仲間さ」
「それがリアルのやってた任務なの?」
「この事は話したくなかった。だが、言わないと瑠璃華は逃げないと思ったからな」
「逃げるって? どういう事」
「あいつら、この建物に爆弾を仕掛けていた」
「爆弾!? なんのために」
「ここの客を人質に取って南氷洋で逮捕された仲間を釈放させようという魂胆だ。テロリストがよく使う手さ。普通は飛行機をハイジャックしてやるんだが、奴ら空港のセキュリティを突破するだけのスキルがないからな」
「だからって、ここを狙わなくても」
チュドーン!!
え!? もう爆発?
「誰なの?」
「テロリストだよ」
「ええ!?」
「環境テロリスト・シーガーディアンって言ったら聞いたことあるか?」
「知ってるよ。パパが取材に行っていた」
リアルはパソコンの画面を指さす。
「こいつはシーガーディアンのリーダー、ポール・ニクソンだ」
「うそ!! なんでこんなところに……」
「たぶん、南氷洋で逮捕された仲間の奪還と、俺への個人的復讐」
「個人的復讐? 何か恨まれるような事でも……まさか? パパが前に言ってたポール・ニクソンのカツラをはぎ取った猫って?」
「そう。俺だよ」
「じゃあ、シーディアンの船を沈めたシャチというのも……」
「俺達の仲間さ」
「それがリアルのやってた任務なの?」
「この事は話したくなかった。だが、言わないと瑠璃華は逃げないと思ったからな」
「逃げるって? どういう事」
「あいつら、この建物に爆弾を仕掛けていた」
「爆弾!? なんのために」
「ここの客を人質に取って南氷洋で逮捕された仲間を釈放させようという魂胆だ。テロリストがよく使う手さ。普通は飛行機をハイジャックしてやるんだが、奴ら空港のセキュリティを突破するだけのスキルがないからな」
「だからって、ここを狙わなくても」
チュドーン!!
え!? もう爆発?
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