時空穿孔船《リゲタネル》

津嶋朋靖(つしまともやす)

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第三章 猫の惑星

出発

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 《楼蘭》日本基地の時空穿孔機が稼動したのは実に一ヶ月ぶりのことだった。
 七つのワームホール圧壊以来、新しいワームホールを開く事もできず、かといってシスター工業製の時空管を架け替えようにも新しい時空管が届かないので、ずっと使われてなかったわけだ。
 もっとも、今回は《リゲタネル》の補助で使うだけだが。
 《リゲタネル》の時空穿孔機は一回使うと次のビームを撃つのに十時間かかるが、日本基地の時空穿孔機は《楼蘭》の天然縮退炉からエネルギーを得ているので三十分に一回は発射できる。
 だから今回は《リゲタネル》の時空穿孔機は使わないで、日本基地の時空穿孔機でワームホールを開き《リゲタネル》はその中に飛び込んでいく事にしたのだ。
 それならば、ワームホールの向こう側がCFCに占領されていても、直ぐに逃げて帰ってくることができるからだ。
 それはいいのだが……
「サーシャ!」
 あたしはディスプレイの一点を指差す。
 ロシアの宇宙フリゲート艦がそこに映っていた。その真下にはCFCの居住区画がある。
「ロシア基地に連絡して、直ぐにあれをやめさせて」
 サーシャは馬鹿にするような目をあたしに向ける。
「何を怒ってるのよ。フリゲート艦は補給を待つ間ただあそこに停泊しているだけよ」
「たまたまその下にCFCの居住区があるというわけ?」
「そうよ」
「で、CFCがあたし達の妨害をしてきたら、あそこにレーザーでも撃ち込む気?」
「それもいいかもしれないわね」
「ふざけないで。《楼蘭》は中立地帯よ。こんな無法は許さないわ」
「イヤだと言ったらどうするの?」
「あなたにはこの船を下りてもらうわ」
「あなたにその権限があるの?」
「あるわよ。ロシアとの契約書にも調査員は国際法を遵守する事と明記されているわ」
「やれやれ」
 サーシャは通信機を手にとって連絡をとった。程なくしてフリゲート艦は離れていく。
「本当に日本人は甘いわね。これで私達は保険をなくしたのよ」
「かまわないわ。民間人を盾に取るなんて非道な事、あたしにはできない」
「そんな甘い事言ってると、私達生きて帰れないかもしれないわよ」
「甘いのはサーシャさんの方じゃないの」
 黙々とコンソールに向かって作業をしていた慧は振り向きもしないで皮肉っぽく言う。
「私のどこが甘いっていうの? 坊や」
「CFCが本気で僕らの邪魔をしてくるなら」
 慧はCFC居住区を指差す。
「あそこの人達ぐらい平気で切り捨てるよ」
「そんな事ないわよ。あそこにはCFC社員の家族がいるのよ」
「甘いね。CFCのトップにとって社員なんて所詮捨て駒だよ。むしろロシアの軍艦が民間人を危険に晒したってプロパカンダに喜んで利用するだろうね」
「な……」
「はい、そこまで。もう出発の時間よ」
 地表では時空穿孔機が鎌首を持ち上げ、空中の一点に照準を合わせている。時空穿孔機の先にはマーカーの刺さったワームホールがあった。
 それは三年前にあたしが通り抜けたワームホールだ。
 《リゲタネル》は時空穿孔機のビーム軸線に合わせた形で待機している。
 ビームが発射された。
 マーカー付近が閃光を放ちワームホールが開く。
 開いたワームホール目掛けて《リゲタネル》は発進した。
 光に包まれた後、あたし達は別の空間に出ていた。
 一万キロ先には青い地球型惑星が見える。大陸の形からして間違えない。
 惑星二一〇三デルタだ。
「慧、直ぐに索敵をやって」
「了解。今のところ周囲に敵影はないよ」
 あたしはサーシャの方を振り向く。
「サーシャ。ロシア側のワームホールは?」
 サーシャはコンソールを操作している。
「今、探しているわ」
 程なくしてサーシャはそれを見つけて映像を拡大する。
 ロシア側のワームホールは地表から六万キロ離れた位置にあった。
「ワームホールは開いてないわ。マーカーが刺さったままよ。CFCはまだここへきていないわ」
 どうやら、物騒なものは使わなくて済みそうね。
 念のため、マーカー付近に向かって二機の索敵プローブを向かわせた。もし、ワームホールが開いたら、すぐに知らせが来るはずだ。
「慧。惑星上空千キロまで近づけて」
「了解」
 《リゲタネル》は五時間後、惑星上空千キロにまで到達した。その途中、探査プローブを六機射出。衛星軌道に乗ったプローブから次々と情報が集まってくる。 
 海陸比二十対一と圧倒的に海が多い。
 そのぐらいは前回の調査でも分かっていた。
 ただ、これだけ陸地が狭いのに文明の兆候がさっぱり見付からない。
 浮島が見付かったのは調査開始から三十分後。プローブのレーダーが見つけた。だが、浮島は一つではなかった。
 三時間の観測で、浮島は三十個見付かった。
「船長、プローブはまだ残っているかい?」
 教授の声はどっか興奮気味だ。
「五機ありますが」
「この恒星系には他に六つ惑星がある。そっちの方にもプローブを送ってもらえんか」
「いいですけど、プローブの速度じゃ一番近い惑星まで一週間はかかりますよ」
「わかっている」
「何か気になることでも?」
「うむ。この惑星、見かけの質量と実際の質量が大きく食い違っている」
 見かけの質量とは、光学観測やレーダー観測あるいは地震観測などで得られた惑星の体積や構成物質から予想された理論上の質量だ。
 それに対して実際の質量は公転周期を元に算出したもの。
 もちろん、惑星内部の構成物質まではなかなか分からないので見掛けの質量は誤差がある。その誤差を考えても実際の質量と大きく食い違うという事は。
「どうやらこの惑星、かなりのエキゾチック物質を含んでいるぞ。おそらく、この惑星だけではないだろう。恒星系全体がかなりのエキゾチック物質を含んでいると考えられる。是非とも他の惑星の調べてみたいんだがな」
 ちなみに地球の理論質量と実際の質量はあまり食い違ってない。地球にはほとんどエキゾチック物質が含まれていないからだ。
 それに対して、月は内部空洞説が出るほど食い違っていた。 
 その原因がエキゾチック物質であることが分かったのは前世紀の半ば頃のこと。
 月で見つかったエキゾチック物質は、原子核内の重核子の一部だけが斥力を持つ物質だったのだ。
 例えば炭素原子なら原子核は陽子六個と中性子六個で構成されている。その中の中性子二個が斥力を持っていたとしても、他の四個の中性子と、六個の陽子の持つ引力の方が大きいのでその炭素原子は月面に留まれるわけだ。
 こうして見付かった斥力重核子を抽出する研究が始まり、現在のようにエキゾチック物質が利用されるようになった。
 なお月のエキゾチック物質は現在ではほぼ枯渇している。太陽系内で今もエキゾチック物質が産出するのは火星と小惑星帯。
 どちらも、産出量は僅かだ。
 現在の主要産出地はワームホールの先にある銀河間空間の惑星だが、そのほとんどは米系企業に押さえられている。
「まあ、プローブを遊ばせておくのももったいないし、内惑星と外惑星に一機ずつ送りましょう」
「頼む」
 あたしは二機のプローブにデータを入力して外へ送り出した。二機のプローブはそれぞれ反対方向へと進んでいく。
 内惑星と外惑星に。
「しかし、これだけのエキゾチック物質を含んでいて、よく惑星がバラバラにならんものじゃ」
 教授が首を捻る。
「いや、バラバラになりかけているのかもしれんな。実際はかなりのエキゾチック物質が惑星から飛び出していて、あの浮島は辛うじて惑星に留まったものかもしれん」
 そうしている間にプローブの見つけた浮島は三十八個になった。
 こんなにたくさんあったのに、どうして前回の調査であたし達は見つけられなかったんだろう?
 いや、前の調査は粗末なシャトル一機だけ。
 今回とは装備が違いすぎる。
「凄いわ!! この惑星は宝の山……いや、宝の星よ」
 気のせいかサーシャの瞳に$のマークが浮かんだように見えた。すっかり欲望に目が眩んでいるようだ。
「浮島を一つ持ち帰っただけで、一生遊んで暮らせるわ」
「サーシャさん。忘れてないかな? この惑星には知的生命体がいる事を」
 慧の声には思いっきり皮肉が篭っていた。
 この二人、もう少し仲良くしてくれないかな。
「忘れてなんかいないわよ。でも、どこにいるの? 地表をいくら探したっていないじゃないの」
「見つけたよ」
「え? どこに?」
 慧は画像の一つを拡大する。
 海の映像だ。
 いったい慧は何を見つけたんだ?
 まさか海底人?
 いや、違った。
 海面から何かが突き出している。
 自然の岩なんかじゃない、明らかに人造物だ。高層建築物の先端が海から顔を出しているようだ。
「都市?」
 あたしは思わずつぶやいた。
「急激な海面上昇があったんだね。それで一度文明が滅びたんだ」
「なあんだ。文明は滅びてたのね。これなら直ぐに採掘できるわね」
 異星人とは言え一つ文明が滅びたというのに、そういう嬉しそうな顔するなよ!
「一度滅びたけど、もう文明の再建が始まっているみたいだよ」
 浮かれているサーシャに慧は冷静に指摘してきた。
「え?」
 慧は浮島の一つを映していた映像を拡大する。そこに農園らしきものが映っていた。
 農園の中で農作業をしている二足歩行の生物がいる。
 少し離れたところに貯水池と村があった。
 なるほど。海面上昇が起きる前に、なんらかの飛行手段であそこに移り住んだのね。
「ち!」
 サーシャの舌打ちが狭い操縦室に響き渡った。
「ねえ、佐竹船長様。ものは相談なんだけど」
「なあにサーシャ? まさかと思うけど、今からあの村をグレーザー砲で焼き払って、何もいなかった事にしようとか言い出すんじゃないでしょうね?」
「ま……まさか。そんな恐ろしい事考えるわけないじゃないの。いやあねえ」
 そう言ってるサーシャのこめかみにツーと汗が流れた。
 考えてやがったな。この女。
「そんな事より、早いところあの島に下りてさっさと契約しちゃいましょうよ」
「言葉が通じないのに、どうやって契約するというのよ? まずはコンタクトを取るのが先でしょ」
「言葉が通じなくても、心が通じれば大丈夫よ。こうやって契約書を用意して」
 いつの間に書いたのかサーシャの手に『この惑星のエキゾチック物質はすべてサーシャ・アンドレーヴィッチ・イヴァノフに差し上げます』とロシア語で書かれた書類があった。
「手振り身振りで、これにサインさせて」
 悪徳商人か! おまえは!
「見てよ。この生物」
 慧が浮島の生物を拡大する。
 これは……
「可愛い」
 思わずあたしの口から感嘆の声が漏れる。
 そこに映っていたのは二足歩行の猫型異星人だった。
「まあ! なんて可愛いの」
 サーシャも猫派だったようだ。映像に見とれている。
「ああ、なんて事。一瞬でもこんな可愛いネコちゃん達を、焼き払おうなんて考えたなんて」
 やっぱり考えていたのか!!
「ねえ、早く島に下りましょうよ」
 サーシャがせかす気持ちも分からないではない。あたしも、早いとこあの可愛い生物に会ってみたいが、向こうからしたら迷惑な話だろう。
 この映像で見たところ、猫達の身長は五十センチほど。いくらあたしの身長が低いといってもその三倍はある。
 これが逆の立場ならどうか。
 いきなり東京に宇宙船が下りてきて、身長五メートルの生物が降りてきたら街はパニックになるだろう。
 それこそ、あの猫達からみればあたし達は怪獣に等しい。
 船内に警報が鳴ったのはその時だった。


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