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第二章 時空穿孔船
宇宙省
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三年ぶりの東京はどっか寂れているような気がした。いや、軌道エレベーターで降り立ったボルネオ島の町も、母に会いに立ち寄った横浜の町も、三年前と比べてどっか活気がなかった。
地球全体の活気がなくなったような気がする。
気のせいだろうか?
あたしを乗せたリニアがお台場駅に停止した。駅を出るとムアっとした夏の熱気と蝉の大合唱があたしを迎える。
日本はちょうど夏の真っ盛りだ。
強烈な日差しがあたしの肌をじりじりと焼く。
公園を挟んだ向こうに宇宙省のビルが聳え立っているのが見える。
あたしは公園の中を通って行くことにした。
木立の中を行けばいくらか日差しを避けられるだろう。
それにしても、夏休みだというのに子供の姿が妙に少ない。
そうか。活気がない理由はそれだ。
子供に限らず、若者の姿がないのだ。
ここの数年の間にワームホールネットワークは急激に発達した。それによって、発見された居住可能な地球型惑星は三十近く。
大勢の人達がワームホールの向こうにある新天地を目指した。
だが、全ての世代が均等に出て行ったわけではない。新天地を目指したのは殆どが二十代三十代の若者だったわけだ。
まあ、あたしもその若者の部類に入るわけだが。
残ったのが年寄りばかりとは言わないが、若者がこれだけ減ればそりゃあ活気もなくなるだろう。
宇宙省のビルの中は三年前と何も変わってなかった。変わった事といえば、受付が人間からアンドロイドに変わったぐらいだ。
「佐竹調査官ですね。お待ちしておりました」
涼やかな声でアンドロイドはあたしを出迎える。
「一号エレベーターを使って直接長官室へ行ってください」
「は?」
あたしは一瞬何を言われたのか分からなかった。
「長官室って?」
「宇宙省長官のいらっしゃる部屋です」
いや、それは分かるが、マジかよ!?
てっきり時空調査課に出頭するのかと思っていたが長官直々の呼び出しって。
言われたとおりあたしはエレベーターに乗り込んだ。そのエレベーターは途中まったく止まることなく長官室のある階へ直行する。
入ってみると長官室の内装は意外と質素だ。
「佐竹調査官出頭しました」
執務机の向こうにいる六十代半ばの頭の禿げ上がったおじさんにあたしは敬礼する。
おじさんなんて言っては失礼だが、彼こそが宇宙省長官の竹島光一だ。
「まあ、かけたまえ」
「はい」
あたしは勧められるままに、応接セットの長椅子に腰掛ける。
「まあ、そう緊張するな」
いや、無理だって。まあ努力はしますが。
「わざわざ遠い《楼蘭》から呼びつけたりしてすまなかったな」
「いえ、とんでもないです」
「本来なら無線連絡ですませばよいのだが、色々と事情があってね」
「事情?」
「来てもらった理由の一つは次のミッションに使う装備を《楼蘭》に持ち帰ってもらうためだよ」
「え? という事は次の任務の話だったんですか?」
「当然じゃないか。なんだと思ったのかね?」
「ああ、いえ、その」
てっきり、ここへ来るまでは閑職に回されるのかと思っていたわ。
なんて事を言えるわけがない。
「なるほど。いきなり時空調査課ではなく、私のところへ呼びつけられたので不審に思ったのだね」
「いえ、その」
まあ、それもあるけど……
「いや、単に情報漏えいの危険を避けたかったのだよ。そのために関わる人間を少しでも減らしたかった。それが来てもらった二つ目の理由だ」
「はあ、それで任務と言うのは?」
「惑星二一〇三デルタの調査には君も加わっていたな」
「ええ」
「ロシア政府から共同調査の提案があった事は知ってるかね」
「存じてます」
「君に行ってもらいたいんだ。君は前回の調査にも参加しているし、ロシア語にも堪能だ。ぴったりの人材だと思ってきてもらった」
「待ってください。公表はしていませんが、あそこには知的生命体がいる可能性があるという事はご存知ですか?」
「もちろんだ。君のレポートは読ませてもらったよ」
「調査をしても宇宙条約があります。開発はできません」
「もちろん開発はできん。だが、知的生命体と最初にコンタクトしたなら、我が国が優先的に交渉する権利を認められる」
「ですが原始的な種族です。コンタクトしてもメリットなんて……」
「あるんだよ」
「え?」
「これを見たまえ」
長官はリモコンを操作した。壁のディスプレイに映像が映る。
なにこれ?
幻想的な風景だった。鬱蒼としたジャングルの上に、巨大な岩山が浮いているのだ。まるでルネ・マグリットの絵のように。
だが、それは絵画ではなかった。
「これは?」
「ロシア隊が撮影したものだ。惑星二一〇三デルタでな」
「なんですか? これは」
「なんに見える?」
「岩が浮いてるように見えます」
「これが合成写真でもなくCGでもなく事実だとするなら、原因はなんだと思う?」
「この岩に、大量のエキゾチック物質が含まれているものと考えられます」
なるほど、関わる人間を少なくしたかったわけだわ。これだけの岩山を浮かすエキゾチック物質はまさに宝の山。
おかしなことを考える人間が一人や二人出てきても不思議はない。
いや、事はそんな単純な問題じゃないわ。
現在のエキゾチック物質の市場占有率八割は米系企業が握っている。この惑星を日露が開発すればそのシェアが大きく崩れるわけだ。
アメリカが黙っているはずがない。
きっとあらゆる手を使って妨害してくるはずだわ。
「君達は調査中にこれを見ていないかね?」
「見ていません。見てるなら報告してます」
「ふむ。まあ広大な惑星だからな。たった数日の調査でこれに遭遇したロシア隊が幸運だったのか。それとも、この写真が真っ赤な嘘かは分からん。だが、事実だとするなら行ってみるだけの価値はある」
確かに、エキゾチック物質が採掘できるなら、知的生命体と交渉して採掘権を買い取ったとしても十分にペイできる。
しかし……
「なぜ、ロシア側は共同調査を提案してきたんですか?」
「我が国と揉め事を起こしたくないそうだ」
「思いっきり、信用できません」
「私も同感だ。恐らく、ロシア側としては我が国と共同でやらなきゃならない事情があるのだろう」
「しかし、やるとしてもワームホールが潰れてしまった今となっては……」
「それなんだが、何とかなるかもしれん」
「時空管を優先的にまわしてもらえるんですか?」
「そうではない。そのための新装備があるのだ」
「新装備?」
「ただし、使い物になるかどうかは、現時点では判断できかねる。そこでまず、君にその新装備をチェックしてもらいたい。直接使うのは君だからね」
「はあ、それでその新装備とはどこにあるんですか?」
「幾島時空管株式会社を知ってるね」
「ええ。まあ」
そりゃあ日本有数の時空管製造業者という事もあるけど、実はそこの社長親子とあたしは個人的に知り合いだったりする。
「あそこの社長はかつて君のお父さんの部下だったと聞いたがそうなのかね?」
「ええ」
て、誰から聞いたんだろう?
「幾島の社長の息子と君は、幼馴染だそうだね。カペラ系第四惑星から脱出する時も一緒だったとか」
「なぜそんな事までご存知なんです?」
「本人から聞いたのだ」
「本人?」
「そう幾島慧君からだよ」
慧!? いったい長官に何を話したんだ、あいつ。
「私は幾島親子とは以前から懇意にしていたんだが、先日、息子さんから話を持ちかけられたんだ。実は父親に内緒で新しい装備を開発したそうなのだが、それを宇宙省で買い取ってもらえないかと」
「なんでまたお父さんに内緒で?」
「いささか予算が掛かりすぎたのでな、このまま父親にばれると殺されると言っておった」
「はあ」
相変わらず、根性のない奴。
「そんな公私混合はできんと断ったのだが、その前にその装備とやらを見せてもらった」
「いったい、なんの装備です?」
「ワームホールを開く装備だ。これがなかなか大したものでな」
「何か新しい方法を開発したんですか?」
「まあ、そんなところだが、もしかするとそれを使えば時空管がなくてもワームホールを抜けられるかもしれない」
「でも、買い取りを断ったのでは?」
「その時はね。しかしワームホールが使えない今の状況ではそれを使うしかない。まあ、使い物になればの話だがね。君がそれを見て十分に使い物になると判断したのなら宇宙省としても予算を組むから、君はそれをもって《楼蘭》に戻り、ロシア隊と惑星二一〇三デルタの共同調査に行ってもらいたい」
「しかし、どんな装備か分かりませんが、あたしに使いこなせるでしょうか?」
「それは大丈夫だ。装備の採用が決まったら、しばらくの間は幾島慧には嘱託として君の下で働いてもらう。知らない仲でもないしやりやすいだろう」
「それならいいですけど、その装備が使い物にならなかった場合はどうするんですか?」
「その場合は仕方ない。その装備を潰して時空管を作ってもらうしかないな」
潰して時空管に? という事はその装備そのものがエキゾチック物質で出来ているんだろうか?
地球全体の活気がなくなったような気がする。
気のせいだろうか?
あたしを乗せたリニアがお台場駅に停止した。駅を出るとムアっとした夏の熱気と蝉の大合唱があたしを迎える。
日本はちょうど夏の真っ盛りだ。
強烈な日差しがあたしの肌をじりじりと焼く。
公園を挟んだ向こうに宇宙省のビルが聳え立っているのが見える。
あたしは公園の中を通って行くことにした。
木立の中を行けばいくらか日差しを避けられるだろう。
それにしても、夏休みだというのに子供の姿が妙に少ない。
そうか。活気がない理由はそれだ。
子供に限らず、若者の姿がないのだ。
ここの数年の間にワームホールネットワークは急激に発達した。それによって、発見された居住可能な地球型惑星は三十近く。
大勢の人達がワームホールの向こうにある新天地を目指した。
だが、全ての世代が均等に出て行ったわけではない。新天地を目指したのは殆どが二十代三十代の若者だったわけだ。
まあ、あたしもその若者の部類に入るわけだが。
残ったのが年寄りばかりとは言わないが、若者がこれだけ減ればそりゃあ活気もなくなるだろう。
宇宙省のビルの中は三年前と何も変わってなかった。変わった事といえば、受付が人間からアンドロイドに変わったぐらいだ。
「佐竹調査官ですね。お待ちしておりました」
涼やかな声でアンドロイドはあたしを出迎える。
「一号エレベーターを使って直接長官室へ行ってください」
「は?」
あたしは一瞬何を言われたのか分からなかった。
「長官室って?」
「宇宙省長官のいらっしゃる部屋です」
いや、それは分かるが、マジかよ!?
てっきり時空調査課に出頭するのかと思っていたが長官直々の呼び出しって。
言われたとおりあたしはエレベーターに乗り込んだ。そのエレベーターは途中まったく止まることなく長官室のある階へ直行する。
入ってみると長官室の内装は意外と質素だ。
「佐竹調査官出頭しました」
執務机の向こうにいる六十代半ばの頭の禿げ上がったおじさんにあたしは敬礼する。
おじさんなんて言っては失礼だが、彼こそが宇宙省長官の竹島光一だ。
「まあ、かけたまえ」
「はい」
あたしは勧められるままに、応接セットの長椅子に腰掛ける。
「まあ、そう緊張するな」
いや、無理だって。まあ努力はしますが。
「わざわざ遠い《楼蘭》から呼びつけたりしてすまなかったな」
「いえ、とんでもないです」
「本来なら無線連絡ですませばよいのだが、色々と事情があってね」
「事情?」
「来てもらった理由の一つは次のミッションに使う装備を《楼蘭》に持ち帰ってもらうためだよ」
「え? という事は次の任務の話だったんですか?」
「当然じゃないか。なんだと思ったのかね?」
「ああ、いえ、その」
てっきり、ここへ来るまでは閑職に回されるのかと思っていたわ。
なんて事を言えるわけがない。
「なるほど。いきなり時空調査課ではなく、私のところへ呼びつけられたので不審に思ったのだね」
「いえ、その」
まあ、それもあるけど……
「いや、単に情報漏えいの危険を避けたかったのだよ。そのために関わる人間を少しでも減らしたかった。それが来てもらった二つ目の理由だ」
「はあ、それで任務と言うのは?」
「惑星二一〇三デルタの調査には君も加わっていたな」
「ええ」
「ロシア政府から共同調査の提案があった事は知ってるかね」
「存じてます」
「君に行ってもらいたいんだ。君は前回の調査にも参加しているし、ロシア語にも堪能だ。ぴったりの人材だと思ってきてもらった」
「待ってください。公表はしていませんが、あそこには知的生命体がいる可能性があるという事はご存知ですか?」
「もちろんだ。君のレポートは読ませてもらったよ」
「調査をしても宇宙条約があります。開発はできません」
「もちろん開発はできん。だが、知的生命体と最初にコンタクトしたなら、我が国が優先的に交渉する権利を認められる」
「ですが原始的な種族です。コンタクトしてもメリットなんて……」
「あるんだよ」
「え?」
「これを見たまえ」
長官はリモコンを操作した。壁のディスプレイに映像が映る。
なにこれ?
幻想的な風景だった。鬱蒼としたジャングルの上に、巨大な岩山が浮いているのだ。まるでルネ・マグリットの絵のように。
だが、それは絵画ではなかった。
「これは?」
「ロシア隊が撮影したものだ。惑星二一〇三デルタでな」
「なんですか? これは」
「なんに見える?」
「岩が浮いてるように見えます」
「これが合成写真でもなくCGでもなく事実だとするなら、原因はなんだと思う?」
「この岩に、大量のエキゾチック物質が含まれているものと考えられます」
なるほど、関わる人間を少なくしたかったわけだわ。これだけの岩山を浮かすエキゾチック物質はまさに宝の山。
おかしなことを考える人間が一人や二人出てきても不思議はない。
いや、事はそんな単純な問題じゃないわ。
現在のエキゾチック物質の市場占有率八割は米系企業が握っている。この惑星を日露が開発すればそのシェアが大きく崩れるわけだ。
アメリカが黙っているはずがない。
きっとあらゆる手を使って妨害してくるはずだわ。
「君達は調査中にこれを見ていないかね?」
「見ていません。見てるなら報告してます」
「ふむ。まあ広大な惑星だからな。たった数日の調査でこれに遭遇したロシア隊が幸運だったのか。それとも、この写真が真っ赤な嘘かは分からん。だが、事実だとするなら行ってみるだけの価値はある」
確かに、エキゾチック物質が採掘できるなら、知的生命体と交渉して採掘権を買い取ったとしても十分にペイできる。
しかし……
「なぜ、ロシア側は共同調査を提案してきたんですか?」
「我が国と揉め事を起こしたくないそうだ」
「思いっきり、信用できません」
「私も同感だ。恐らく、ロシア側としては我が国と共同でやらなきゃならない事情があるのだろう」
「しかし、やるとしてもワームホールが潰れてしまった今となっては……」
「それなんだが、何とかなるかもしれん」
「時空管を優先的にまわしてもらえるんですか?」
「そうではない。そのための新装備があるのだ」
「新装備?」
「ただし、使い物になるかどうかは、現時点では判断できかねる。そこでまず、君にその新装備をチェックしてもらいたい。直接使うのは君だからね」
「はあ、それでその新装備とはどこにあるんですか?」
「幾島時空管株式会社を知ってるね」
「ええ。まあ」
そりゃあ日本有数の時空管製造業者という事もあるけど、実はそこの社長親子とあたしは個人的に知り合いだったりする。
「あそこの社長はかつて君のお父さんの部下だったと聞いたがそうなのかね?」
「ええ」
て、誰から聞いたんだろう?
「幾島の社長の息子と君は、幼馴染だそうだね。カペラ系第四惑星から脱出する時も一緒だったとか」
「なぜそんな事までご存知なんです?」
「本人から聞いたのだ」
「本人?」
「そう幾島慧君からだよ」
慧!? いったい長官に何を話したんだ、あいつ。
「私は幾島親子とは以前から懇意にしていたんだが、先日、息子さんから話を持ちかけられたんだ。実は父親に内緒で新しい装備を開発したそうなのだが、それを宇宙省で買い取ってもらえないかと」
「なんでまたお父さんに内緒で?」
「いささか予算が掛かりすぎたのでな、このまま父親にばれると殺されると言っておった」
「はあ」
相変わらず、根性のない奴。
「そんな公私混合はできんと断ったのだが、その前にその装備とやらを見せてもらった」
「いったい、なんの装備です?」
「ワームホールを開く装備だ。これがなかなか大したものでな」
「何か新しい方法を開発したんですか?」
「まあ、そんなところだが、もしかするとそれを使えば時空管がなくてもワームホールを抜けられるかもしれない」
「でも、買い取りを断ったのでは?」
「その時はね。しかしワームホールが使えない今の状況ではそれを使うしかない。まあ、使い物になればの話だがね。君がそれを見て十分に使い物になると判断したのなら宇宙省としても予算を組むから、君はそれをもって《楼蘭》に戻り、ロシア隊と惑星二一〇三デルタの共同調査に行ってもらいたい」
「しかし、どんな装備か分かりませんが、あたしに使いこなせるでしょうか?」
「それは大丈夫だ。装備の採用が決まったら、しばらくの間は幾島慧には嘱託として君の下で働いてもらう。知らない仲でもないしやりやすいだろう」
「それならいいですけど、その装備が使い物にならなかった場合はどうするんですか?」
「その場合は仕方ない。その装備を潰して時空管を作ってもらうしかないな」
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