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ラスペラスとの決戦編
第162話 チョコを売ろう
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先日売り始めた石けんの売上は好調で、結構な金額を稼げている。
だがレスタンブルク国内でこそ売れているが、他の国への輸出はできていない。
まあそりゃそうだ。他国にだって石けんはあるし……。
国内の金には限度があるので、是が非でも他国の金を吸い集めたい。
俺の【異世界ショップ】の力は、金があればあるほど強くなれるのだから。
「そういうわけでチョコを国外へ売りたいと思う。国内よりも先にな」
俺は執務室にカーマとラーク、それにメルを呼んでそう宣言した。
「それでボクたちは何で呼ばれたの? 味見がかり?」
「味見と聞いて」
「違う。輸出するための交渉とか全部任せる」
「えぇ!? それすごく大変だと思うんだけど!? 全部任せられても困るよ!」
「横暴」
カーマとラークが振った仕事に文句を言ってくる。
国外への輸出となれば、なんかそれ担当の官公みたいなのがいるだろう。
その官公のことなど知らないので、イチから交渉するの絶対面倒なのだ。
そいつへの交渉はカーマたちに任せるつもりだ。姫だし顔なじみだろたぶん。
「駄賃にチョコアイスとチョコケーキを馳走してやる」
「えー。仕方ないなぁ」
「前払いで」
カーマもラークも俺の交渉術にメロメロだ……そこ、チョコに釣られたとか言わない。
相変わらずチョロい。流石はチョロイン。
そんなことを考えていると、メルがうんうんと頷いている。
「なるほど、チョコを売るんですね。それでチョコの情報の漏洩対策のために、このメルの出番ということですね!」
「おお、漏洩対策なんて難しいこと知ってるんだな」
「バカにしないでくれます!?」
メルは叫びながら俺にじゃれついてくる。
よーしよしよし、相変わらずメルは可愛いなぁ。
俺はそんな彼女の脇を持って、ひょいと持ち上げて床に降ろす。
するとメルは少し顔を赤くして、胸を手でおさえ始めた。
「ちょっ!? 何触ってるんですか!?」
「安心しろ。お前のことは子犬としか見てないから」
「何を安心しろって言うんですか!? この主人失礼過ぎません!?」
だってメル相手だしなぁ……。
おっといかんいかん。時間は有限だからそろそろ本題に入らねば。
「それでメルの役割だが……試食係だな」
「試食係」
「すまん、もっとわかりやすく言う。売る先々でチョコを美味しく食べて宣伝する係。ついでにあわよくばチョコ見張ってくれ」
「メルの役割こんなのばっかですか!? そんなの誰でもできるじゃないですか!」
メルが少し怒ったのかきゃんきゃん吠えてくる。
欠片も怖くないし嫌悪感も抱かせないのはやはり才能のなせる業だろう。
「いやいや誰でもできることじゃないぞ。メル、お前の美味しい物を食べてる時の幸せそうな顔はそうそう出せるものじゃない。カーマたちもそう思わないか?」
「あー……確かに。ケーキとか食べてる時、物凄く幸せそうな顔してるよね……」
「あれは真似できない」
カーマとラークもうんうんと頷いている。
マジでメルの食べてる時の幸せオーラは、常人の出せるソレではない。
なんかこう、あれだ。SNSでめちゃくちゃ見られている犬の癒し動画みたいなあれ。
「そんなことはないと思うのですが……」
「いや謙遜するな。本当に幸せそうなんだよ……人生に悩みないんだろうなって」
「喧嘩売られてますよね!?」
「いや心の底から褒めている。それにな、よく考えろよ? この業務はつまり……合法的にチョコを食べられる」
「はっ……やります! メルはやります! チョコ試食係任せてください!」
メルは手をあげてピョンピョンと飛び跳ねる。
信じられるか? これがうちの暗部の隊長なんだぜ?
ちなみに暗部自体はちゃんと働いているし、時々情報なども持って帰ってくれている。
メルは俺の屋敷のメイドだから、情報持ち帰りには欠片も貢献してないけど。
とりあえず全員の承諾はとれたので問題なしだ。
「よし。それとな、実は今日はもうひとり呼んでいるんだ」
「もうひとり? セサルさん?」
「違う。待っていてくれ、もうすぐ来る……いや連れてこられるはずだ」
「「?」」
「お待たせしましたぞぉ!」
カーマとラークが首をかしげると同時に、セバスチャンが部屋に飛びこんできた。
すごく勢いよく飛んできたので、床から埃が飛び散っている……。
「あ、セバスチャンさんだ。呼んだのってセバスチャンさんのこと? そんなのもったいぶらなくても……」
「違いますぞ! こちら、我が孫のリズでございますぞ! リズ、挨拶を……リズ? 早くするのですぞ」
セバスチャン、お前が背負ってきたリズは白目剥いて気絶してるぞ。
病弱な孫を背負ってるんだから、全力疾走して来なくていいのに……。
「リズ! しっかりするのです! アトラス様の御前ですぞ!」
「……はっ!? アトラス様と聞いて!?」
セバスチャンが背中を揺すると、それに反応してリズが再起動した。
決して俺の名前を聞いて限界オタク反応したからではない、いいね?
リズはセバスチャンに支えられながら、何とか自力で床に立つと。
「お久しぶりです、アトラス様!」
「ああ。少しは外に出られるようになったんだな」
「はい! アトラス様のチョコを頂いてから、みるみるうちに体調がよくなり……もう天に上る気分です! 流石はアトラス様のチョコですね! 流石は伝説の回復薬ですね!」
……それ、チョコの効能かなぁ? プラセボ効果とかそっちのほうじゃないかなぁ?
小麦粉でも薬と思って飲んだら、本当に治る類のやつじゃない?
「まあそういうわけで。リズの体調がよくなったと聞いてな。リズはチョコ好きだし、チョコ売るのに連携できればと思った……思ったんだけど……」
「お任せください! アトラス様のチョコの効果、寸分余さず宣伝しますよ! 私の立つことすらおぼつかなかった足が力を回復し、外にも出れるようになったのです!」
……そのまま真実を喧伝させたら、完全に詐欺だよなぁこれ。
まったく誇大広告とかしないのに……全て真実を述べているのに……。
そんなことを考えていると、カーマとラークがリズに近づいていく。
「はじめまして。名前自体は聞いてたけど、会うのは初めてだよね。ボクはカーマ」
「はじめまして、ラーク」
カーマたちはリズと初対面だったようだ。
まあリズはセバスチャンの家に引きこもってるからな。
「お二人のことはすごく知ってますよ! だって……お二人とアトラス様の濡れ場を書いたことありますし!」
「「「それは忘れて!?」」」
俺とカーマとラークの声が同時に響く。もうその記憶は封印しようよ!?
何とか息を整える俺達。本当に油断ならないな……俺にまで飛び火してくるとは。
そんな様子を見て涙を流しているセバスチャン。
「おお……リズが……リズが皆さまと家の外でおしゃべりを……。このセバスチャン感激ですぞ……! ラーク殿に頼んで、毎朝寒空で氷水を浴びて祈った甲斐がありますぞ!」
お前はその元気の千分の一でいいからリズに分けてやれ。
もはや収集がつかなくなってきたところに、リズがメルの前に移動して手を差し出した。
「リズさん! 私はフォルン領暗部隊長にして、チョコ宣伝隊長のメルです! チョコの宣伝にアトラス様の伝記を使いましょう! 実際にリズさんがチョコ受け取ったのを、伝記に記載するのです!」
「ダメです! 解釈違いです! 私の出演はダメです!」
「えぇ!?」
…………これはチョコ売り出すの、思ったよりもだいぶ前途多難かもしれん。
なお結局のところ、カーマたちの宣伝だけで特に問題なくチョコは売れた模様。
だがレスタンブルク国内でこそ売れているが、他の国への輸出はできていない。
まあそりゃそうだ。他国にだって石けんはあるし……。
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「えぇ!? それすごく大変だと思うんだけど!? 全部任せられても困るよ!」
「横暴」
カーマとラークが振った仕事に文句を言ってくる。
国外への輸出となれば、なんかそれ担当の官公みたいなのがいるだろう。
その官公のことなど知らないので、イチから交渉するの絶対面倒なのだ。
そいつへの交渉はカーマたちに任せるつもりだ。姫だし顔なじみだろたぶん。
「駄賃にチョコアイスとチョコケーキを馳走してやる」
「えー。仕方ないなぁ」
「前払いで」
カーマもラークも俺の交渉術にメロメロだ……そこ、チョコに釣られたとか言わない。
相変わらずチョロい。流石はチョロイン。
そんなことを考えていると、メルがうんうんと頷いている。
「なるほど、チョコを売るんですね。それでチョコの情報の漏洩対策のために、このメルの出番ということですね!」
「おお、漏洩対策なんて難しいこと知ってるんだな」
「バカにしないでくれます!?」
メルは叫びながら俺にじゃれついてくる。
よーしよしよし、相変わらずメルは可愛いなぁ。
俺はそんな彼女の脇を持って、ひょいと持ち上げて床に降ろす。
するとメルは少し顔を赤くして、胸を手でおさえ始めた。
「ちょっ!? 何触ってるんですか!?」
「安心しろ。お前のことは子犬としか見てないから」
「何を安心しろって言うんですか!? この主人失礼過ぎません!?」
だってメル相手だしなぁ……。
おっといかんいかん。時間は有限だからそろそろ本題に入らねば。
「それでメルの役割だが……試食係だな」
「試食係」
「すまん、もっとわかりやすく言う。売る先々でチョコを美味しく食べて宣伝する係。ついでにあわよくばチョコ見張ってくれ」
「メルの役割こんなのばっかですか!? そんなの誰でもできるじゃないですか!」
メルが少し怒ったのかきゃんきゃん吠えてくる。
欠片も怖くないし嫌悪感も抱かせないのはやはり才能のなせる業だろう。
「いやいや誰でもできることじゃないぞ。メル、お前の美味しい物を食べてる時の幸せそうな顔はそうそう出せるものじゃない。カーマたちもそう思わないか?」
「あー……確かに。ケーキとか食べてる時、物凄く幸せそうな顔してるよね……」
「あれは真似できない」
カーマとラークもうんうんと頷いている。
マジでメルの食べてる時の幸せオーラは、常人の出せるソレではない。
なんかこう、あれだ。SNSでめちゃくちゃ見られている犬の癒し動画みたいなあれ。
「そんなことはないと思うのですが……」
「いや謙遜するな。本当に幸せそうなんだよ……人生に悩みないんだろうなって」
「喧嘩売られてますよね!?」
「いや心の底から褒めている。それにな、よく考えろよ? この業務はつまり……合法的にチョコを食べられる」
「はっ……やります! メルはやります! チョコ試食係任せてください!」
メルは手をあげてピョンピョンと飛び跳ねる。
信じられるか? これがうちの暗部の隊長なんだぜ?
ちなみに暗部自体はちゃんと働いているし、時々情報なども持って帰ってくれている。
メルは俺の屋敷のメイドだから、情報持ち帰りには欠片も貢献してないけど。
とりあえず全員の承諾はとれたので問題なしだ。
「よし。それとな、実は今日はもうひとり呼んでいるんだ」
「もうひとり? セサルさん?」
「違う。待っていてくれ、もうすぐ来る……いや連れてこられるはずだ」
「「?」」
「お待たせしましたぞぉ!」
カーマとラークが首をかしげると同時に、セバスチャンが部屋に飛びこんできた。
すごく勢いよく飛んできたので、床から埃が飛び散っている……。
「あ、セバスチャンさんだ。呼んだのってセバスチャンさんのこと? そんなのもったいぶらなくても……」
「違いますぞ! こちら、我が孫のリズでございますぞ! リズ、挨拶を……リズ? 早くするのですぞ」
セバスチャン、お前が背負ってきたリズは白目剥いて気絶してるぞ。
病弱な孫を背負ってるんだから、全力疾走して来なくていいのに……。
「リズ! しっかりするのです! アトラス様の御前ですぞ!」
「……はっ!? アトラス様と聞いて!?」
セバスチャンが背中を揺すると、それに反応してリズが再起動した。
決して俺の名前を聞いて限界オタク反応したからではない、いいね?
リズはセバスチャンに支えられながら、何とか自力で床に立つと。
「お久しぶりです、アトラス様!」
「ああ。少しは外に出られるようになったんだな」
「はい! アトラス様のチョコを頂いてから、みるみるうちに体調がよくなり……もう天に上る気分です! 流石はアトラス様のチョコですね! 流石は伝説の回復薬ですね!」
……それ、チョコの効能かなぁ? プラセボ効果とかそっちのほうじゃないかなぁ?
小麦粉でも薬と思って飲んだら、本当に治る類のやつじゃない?
「まあそういうわけで。リズの体調がよくなったと聞いてな。リズはチョコ好きだし、チョコ売るのに連携できればと思った……思ったんだけど……」
「お任せください! アトラス様のチョコの効果、寸分余さず宣伝しますよ! 私の立つことすらおぼつかなかった足が力を回復し、外にも出れるようになったのです!」
……そのまま真実を喧伝させたら、完全に詐欺だよなぁこれ。
まったく誇大広告とかしないのに……全て真実を述べているのに……。
そんなことを考えていると、カーマとラークがリズに近づいていく。
「はじめまして。名前自体は聞いてたけど、会うのは初めてだよね。ボクはカーマ」
「はじめまして、ラーク」
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「お二人のことはすごく知ってますよ! だって……お二人とアトラス様の濡れ場を書いたことありますし!」
「「「それは忘れて!?」」」
俺とカーマとラークの声が同時に響く。もうその記憶は封印しようよ!?
何とか息を整える俺達。本当に油断ならないな……俺にまで飛び火してくるとは。
そんな様子を見て涙を流しているセバスチャン。
「おお……リズが……リズが皆さまと家の外でおしゃべりを……。このセバスチャン感激ですぞ……! ラーク殿に頼んで、毎朝寒空で氷水を浴びて祈った甲斐がありますぞ!」
お前はその元気の千分の一でいいからリズに分けてやれ。
もはや収集がつかなくなってきたところに、リズがメルの前に移動して手を差し出した。
「リズさん! 私はフォルン領暗部隊長にして、チョコ宣伝隊長のメルです! チョコの宣伝にアトラス様の伝記を使いましょう! 実際にリズさんがチョコ受け取ったのを、伝記に記載するのです!」
「ダメです! 解釈違いです! 私の出演はダメです!」
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