【異世界ショップ】無双 ~廃絶直前の貴族からの成り上がり~

クロン

文字の大きさ
上 下
131 / 220
ライダン領との争い

閑話 エフィルンの日常

しおりを挟む

「今日も頼むべ、エフィルン様。この稲って植物を成長させて欲しいだ」
「はい」

 私はフォルン領で開発中の新植物の畑に呼び出された。頼みに応じて、稲と呼ばれる新種の植物を魔法で成長促進させる。

 だが稲は全て枯れてしまった。成長できる土壌、もしくは条件を満たしていないようだ。

「これでもダメっぺか。水を多めにしたんだが……田んぼってのは難しい」
「他に何かありますか? なければ、いつものようにコショウ畑を促進させますが」
「何もないのでそれで頼むっぺよ。こりゃアトラス様に相談してみないとなぁ」

 首に巻いた布で顔を拭きながら、他の畑に歩いていく農民っぽい男。

 どこからどう見ても農民。百人いれば百人が農民と答えるベストオブ農民。

 だがその正体はフォルン領の農耕大臣らしい。なおあの男に農耕大臣と呼んだら返事してもらえない。

 本人も自分のことを大臣と認識してないまである。我が主、アトラス様が本人非承諾のまま任命したという噂もある。

 それでも問題が起きてないので流石は主様である。様々な思慮の結果そうしたのだろう。

 コショウ畑に植物促進の魔法をかけた後、どうするか少し迷ったが自宅に戻ることにした。

 今日はアトラス様は屋敷にいらっしゃる日。なので着替えて屋敷に向かう。

 今の私は全身の肌を完全に隠す、かなり暑苦しい恰好をしている。

 この服装は私が仕事時に着ろと命じられたもの。主様から頂いた大切なお召し物なので、仕事でない時は着てはならない。

「風よ、翔けよ」

 詠唱に呼応して風が私の身体を持ち上げる。

 実は主様からも、用事がないならあまり出歩かないようにと言われている。私がいると他の男性の仕事効率が落ちてしまうとのことだ。

 よく分からないので理由を聞いたら、「男の性」とだけ言われた。

 今着ている服も「男の性」を僅かでも封印するためと聞いている。

 風に運ばれて七色の自宅へと戻った私は家の中に入る。

「エフィルンお帰りサッ! 本日のお勤めは終わったのかい?」
「終わりました。後はアトラス様のおそばにつきたいと思います」
「そうか。ちなみに頼まれている媚薬なんだが、もう少しで完成するよ」
「ありがとうございます。楽しみにしています」

 いつものように試験管で液体を混ぜて、何かを作っている兄。

 兄は優れた人物であり尊敬している。でも……私よりも主様の信頼が厚く、それだけは羨ましい。

 そんなことを考えながら自室で服を脱いで、ドレスへと着替える。

 着替え終わって兄の元に戻ると。

「ではアトラス様の屋敷に向かいます」
「分かったサッ。あ、これをアトラス君に届けて欲しい」

 兄は私にキャンパスを渡してくる。おそらく何かの絵を描いてあると思うのだが、布で覆われていて中身は見れない。

「これは超機密事項だ。絶対に他人に見せないように」
「何を描いたのですか?」
「そうだな……簡単に言うなら……普通の男なら逃れられない性のカルマ、と言ったところサッ。私には関係ないけどね」
「わかりませんがわかりました。他人に見せなければよいのですね」

 真面目な口調の兄の言葉にうなずいて、キャンパスを受け取って家から出る。

「マイフェイバリットラブリィシスター! 気を付けていくんだよー! 今日こそアトラス君を押し倒すんだよー!」

 兄からいつも通りの声をかけられて後、また風魔法で主様の屋敷の門の前へと移動。

 以前は一秒でも早くお会いしたかったので、執務室の窓に飛び込んでいた。だが主様から「寿命が縮む」とお叱りを受けたので門から入っている。

 門の前ではセバスチャン様が、いつものように掃除をされている。

「ぐ、ぐわあぁぁぁ!? 骨が! 骨が折れる!?」
「た、たすけぇ! もう来ません! もう来ませんからぁ!」
「おやエフィルン様。アトラス様なら執務室にいらっしゃいます」
「ありがとうございます。今日もお疲れ様です」

 セバスチャン様は商人らしき男たちを、首根っこを掴んで持ち上げていた。

 いつものようにアポも取らずに、変な契約を結ぼうとやってきた者を追い返しているのだろう。
 
 最近はライダン領が潰れた関係で、更に変な輩が増えて掃除が大変とぼやいていた。

 商人たちの悲痛な叫び声を聞きながら屋敷へと入っていく。

 そのまま執務室に向かって行くと、廊下を箒で掃除しているメル様がいた。

「エフィルンさん、今日も綺麗ですね。その胸、どうやったら私もそこまで大きくなりますか」
「普通に暮らしていればなると思います」
「なりません! 私、アトラス様にギャフンと言わせたいんですけど! そのたわわな胸が必要なんです!」

 そう言われても困る。そもそも胸でどうやってギャフンと言わせるのだろうか。

「よくわかりませんが……主様にお願いしてみては? 主様は多種多様な魔法をお持ちですので、そういったことも叶えてくださります」
「あの人に言ったら爆笑されたあげく! バカにされました! お前に巨乳は宝の持ち腐れと! 豚に真珠! メルに巨乳と!」

 すでに相談していたようだ。メル様のこの行動力は見習いたい。

 だがすでに主様からお返事をいただいているならば。

「主様がそう仰ってるのです。メル様に巨乳は、不要の極みということでしょう」
「酷い!? エフィルンさんのバカぁ!」

 メル様は箒をはきながら、どこかに去って行ってしまった。

 あの人はいつも賑やかで羨ましい。主様からもよく楽しそうに見られているので、私こそメル様の見た目を見習いたい。

 主様は私のほうを見ても、すぐに視線を逸らしてしまわれる。

 きっと私に魅力が足りないのだろう。精進しなくては。

「あ、エフィルンさん。こんにちは! 何を持ってるの?」
「キャンパス?」

 しばらく廊下を歩いていると、カーマ様とラーク様がちょこちょこと歩いてきた。

 私の持っているキャンパスは超機密事項。性のカルマとやらで、他人には見せてはならない。

「どうぞ。アトラス様に届ける超機密事項です」

 なのでお二人にキャンパスを渡すことにした。この二人は主様の妻で他人ではない。

「ありがとうございまーす。何が描いてるんだ……ろ……」
「……処罰が必要」

 お二人は包んだ布を取っ払って、キャンパスの絵を見て絶句している。

 描いてあるのは、お二人の裸の絵だった。兄の恐るべき技量によって、ものすごく上手に描かれている。

 乱れた髪や布、照れた顔や汗など細かいところまで手抜きなくだ。

 カーマ様もラーク様も、少し顔を赤くしてわなわざと震えている。

「エフィルンさん、これどう思う? 酷いよね?」
「羨ましいです。私も主様にこうやって描くのを求められたいです」

 やはり私に魅力がないのでしょう。お二人は主様の妻になっていて、本当に羨ましい限りです。

 私もいつか主様から求められたい。

「それはやめたげて!? 自分の妹の裸を描かされるセサルさんが泣いちゃう!」
「禁忌」

 兄ならば私が頼めば簡単に描いてくれると思うのですが。

 そんなことを考えていると、カーマ様たちはキャンパスを再び布で撒いた後。
 
「じゃあボクたち、ちょっと行くところがあるから……。あ、このキャンパスはもらってくね」

 カーマ様とラーク様はキャンパスを抱えて走り去っていった。

 ちょうど私の向かっていた執務室の方向だが偶然だろう。

 更にしばらく歩いていると主様の悲鳴が聞こえてきた。いつものことなのでスルーしつつ、ようやく執務室の前へとたどり着く。

「主様、エフィルンです。入ってもよろしいですか?」
「いいぞ」

 許可を得たので扉を開く。以前に確認せずに入ったら、主様が着替えていたことがある。

 これ幸いと着替えを手伝おうとしたら、悲鳴をあげられてノック必須になってしまった。

 主様はいつものように椅子に座って本を読んでいる。

 髪などが少し焦げ臭いのもいつも通りだ。





ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー




 いつものようにエフィルンが執務室にやってきた。

 彼女は俺が暇な時は必ずやってきて、そばにつこうとするのだ。

 俺としても眼福なので許可している。彼女の胸はフォルン領の誇る最大最強の質量兵器だからな。

 カーマとラークとメルが束になっても叶わない。

「エフィルン。どうした? いつものようにそばにつきにきたか?」
「はい。主様もいつものようにお焦げなさられているようで何よりです」
「……焦げたくて焦げてるんじゃないぞ。それとエフィルン、カーマたちがセサルに頼んでいた絵を持っていたんだが……何か知らないか?」

 実はエフィルンが来るほんの少し前、カーマたちに焼かれていた。

 最近はラークもドライアイスを覚えて、俺を火傷させる技を手に入れてしまったのだ。

 何故かセサルに頼んでいたイラストが、見られてしまっていたのだ。

 超機密事項と念を押していたのにっ……なんでよりによって一番見られてはいけない二人にっ……!

「私が渡しました」
「なんでっ!? 超機密事項って言われなかったの!?」
「言われました。他人に渡すなと。なので主様の親族にお渡ししました」
「言葉って難しい!」

 最悪だ。キャンパスは没収されてしまったし、次からはカーマたちに警戒されてしまう。

 もうセサルにエロ絵を依頼することができないではないかっ! まだ一作目だから見てもいなかったのにっ……! せめて、せめて一目見たかった……。

「カーマ様たちの裸の絵でしたので、お渡ししたのは間違ってないですよね?」

 エフィルンは真剣な表情で呟く。いやどう考えても間違いです。

 なんなら一番最悪の不正解でございます。

「考えてみろ。俺がエフィルンの裸の絵を依頼していた、どう思う?」
「ものすごく嬉しいです」
「嬉しいの!?」

 ダメだ、エフィルンの思考は俺の理解を越えているっ……! 

 落ち着け、エフィルンのペースに乗せられてはならない。

 彼女はマイペースな人間で、実は結構セサル寄りだったりするのだ。

 兄妹だけあって思考回路が結構似ている。特に常人とかけ離れた感性のあたりが。

 話を変えよう。この話は俺の性癖が晒されてしまうだけだ。

「エフィルン、お前も最近はよく頑張っているな。何か欲しい物はないか?」
「主様に私の裸の絵を求めて頂きたいです」
「なんでっ!?」
「それと私もメル様みたいになりたいのですが、どうすればよいか教えて頂きたいです。胸が小さくなればよいのでしょうか?」
「ならないでっ!? エフィルンはそのままでいてくれっ!」

 いったい彼女の身の周りに何が起きてるのだろう?
しおりを挟む
感想 61

あなたにおすすめの小説

爺さんの異世界建国記 〜荒廃した異世界を農業で立て直していきます。いきなりの土作りはうまくいかない。

秋田ノ介
ファンタジー
  88歳の爺さんが、異世界に転生して農業の知識を駆使して建国をする話。  異世界では、戦乱が絶えず、土地が荒廃し、人心は乱れ、国家が崩壊している。そんな世界を司る女神から、世界を救うように懇願される。爺は、耳が遠いせいで、村長になって村人が飢えないようにしてほしいと頼まれたと勘違いする。  その願いを叶えるために、農業で村人の飢えをなくすことを目標にして、生活していく。それが、次第に輪が広がり世界の人々に希望を与え始める。戦争で成人男性が極端に少ない世界で、13歳のロッシュという若者に転生した爺の周りには、ハーレムが出来上がっていく。徐々にその地に、流浪をしている者たちや様々な種族の者たちが様々な思惑で集まり、国家が出来上がっていく。  飢えを乗り越えた『村』は、王国から狙われることとなる。強大な軍事力を誇る王国に対して、ロッシュは知恵と知識、そして魔法や仲間たちと協力して、その脅威を乗り越えていくオリジナル戦記。  完結済み。全400話、150万字程度程度になります。元は他のサイトで掲載していたものを加筆修正して、掲載します。一日、少なくとも二話は更新します。  

最低最悪の悪役令息に転生しましたが、神スキル構成を引き当てたので思うままに突き進みます! 〜何やら転生者の勇者から強いヘイトを買っている模様

コレゼン
ファンタジー
「おいおい、嘘だろ」  ある日、目が覚めて鏡を見ると俺はゲーム「ブレイス・オブ・ワールド」の公爵家三男の悪役令息グレイスに転生していた。  幸いにも「ブレイス・オブ・ワールド」は転生前にやりこんだゲームだった。  早速、どんなスキルを授かったのかとステータスを確認してみると―― 「超低確率の神スキル構成、コピースキルとスキル融合の組み合わせを神引きしてるじゃん!!」  やったね! この神スキル構成なら処刑エンドを回避して、かなり有利にゲーム世界を進めることができるはず。  一方で、別の転生者の勇者であり、元エリートで地方自治体の首長でもあったアルフレッドは、 「なんでモブキャラの悪役令息があんなに強力なスキルを複数持ってるんだ! しかも俺が目指してる国王エンドを邪魔するような行動ばかり取りやがって!!」  悪役令息のグレイスに対して日々不満を高まらせていた。  なんか俺、勇者のアルフレッドからものすごいヘイト買ってる?  でもまあ、勇者が最強なのは検証が進む前の攻略情報だから大丈夫っしょ。  というわけで、ゲーム知識と神スキル構成で思うままにこのゲーム世界を突き進んでいきます!

痩せる為に不人気のゴブリン狩りを始めたら人生が変わりすぎた件~痩せたらお金もハーレムも色々手に入りました~

ぐうのすけ
ファンタジー
主人公(太田太志)は高校デビューと同時に体重130キロに到達した。 食事制限とハザマ(ダンジョン)ダイエットを勧めれるが、太志は食事制限を後回しにし、ハザマダイエットを開始する。 最初は甘えていた大志だったが、人とのかかわりによって徐々に考えや行動を変えていく。 それによりスキルや人間関係が変化していき、ヒロインとの関係も変わっていくのだった。 ※最初は成長メインで描かれますが、徐々にヒロインの展開が多めになっていく……予定です。 カクヨムで先行投稿中!

劣悪だと言われたハズレ加護の『空間魔法』を、便利だと思っているのは僕だけなのだろうか?

はらくろ
ファンタジー
海と交易で栄えた国を支える貴族家のひとつに、 強くて聡明な父と、優しくて活動的な母の間に生まれ育った少年がいた。 母親似に育った賢く可愛らしい少年は優秀で、将来が楽しみだと言われていたが、 その少年に、突然の困難が立ちはだかる。 理由は、貴族の跡取りとしては公言できないほどの、劣悪な加護を洗礼で授かってしまったから。 一生外へ出られないかもしれない幽閉のような生活を続けるよりも、少年は屋敷を出て行く選択をする。 それでも持ち前の強く非常識なほどの魔力の多さと、負けず嫌いな性格でその困難を乗り越えていく。 そんな少年の物語。

アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~

明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!! 『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。  無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。  破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。 「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」 【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?

夢幻の錬金術師 ~【異空間収納】【錬金術】【鑑定】【スキル剥奪&付与】を兼ね備えたチートスキル【錬金工房】で最強の錬金術師として成り上がる~

青山 有
ファンタジー
女神の助手として異世界に召喚された厨二病少年・神薙拓光。 彼が手にしたユニークスキルは【錬金工房】。 ただでさえ、魔法があり魔物がはびこる危険な世界。そこを生産職の助手と巡るのかと、女神も頭を抱えたのだが……。 彼の持つ【錬金工房】は、レアスキルである【異空間収納】【錬金術】【鑑定】の上位互換機能を合わせ持ってるだけでなく、スキルの【剥奪】【付与】まで行えるという、女神の想像を遥かに超えたチートスキルだった。 これは一人の少年が異世界で伝説の錬金術師として成り上がっていく物語。 ※カクヨムにも投稿しています

【書籍化決定】俗世から離れてのんびり暮らしていたおっさんなのに、俺が書の守護者って何かの間違いじゃないですか?

歩く魚
ファンタジー
幼い頃に迫害され、一人孤独に山で暮らすようになったジオ・プライム。 それから数十年が経ち、気づけば38歳。 のんびりとした生活はこの上ない幸せで満たされていた。 しかしーー 「も、もう一度聞いて良いですか? ジオ・プライムさん、あなたはこの死の山に二十五年間も住んでいるんですか?」 突然の来訪者によると、この山は人間が住める山ではなく、彼は世間では「書の守護者」と呼ばれ都市伝説のような存在になっていた。 これは、自分のことを弱いと勘違いしているダジャレ好きのおっさんが、人々を導き、温かさを思い出す物語。 ※書籍化のため更新をストップします。

クラス転移して授かった外れスキルの『無能』が理由で召喚国から奈落ダンジョンへ追放されたが、実は無能は最強のチートスキルでした

コレゼン
ファンタジー
小日向 悠(コヒナタ ユウ)は、クラスメイトと一緒に異世界召喚に巻き込まれる。 クラスメイトの幾人かは勇者に剣聖、賢者に聖女というレアスキルを授かるが一方、ユウが授かったのはなんと外れスキルの無能だった。 召喚国の責任者の女性は、役立たずで戦力外のユウを奈落というダンジョンへゴミとして廃棄処分すると告げる。 理不尽に奈落へと追放したクラスメイトと召喚者たちに対して、ユウは復讐を誓う。 ユウは奈落で無能というスキルが実は『すべてを無にする』、最強のチートスキルだということを知り、奈落の規格外の魔物たちを無能によって倒し、規格外の強さを身につけていく。 これは、理不尽に追放された青年が最強のチートスキルを手に入れて、復讐を果たし、世界と己を救う物語である。

処理中です...