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ライダン領との争い
第115話 暗部発足
しおりを挟むライダン領の屋敷。
ライダン領主は珍しく機嫌よさげに、食堂で報告を聞いていた。
「フォルン領も我らに対して、交易の拒否宣言を行ったようです」
「所詮は田舎者。我らの罠に面白いようにかかってくれる。この国を動かしているのは優れた貴族。そんな彼らに賄賂を送れない者などすぐに干からびる」
「ですがフォルン領との交易を拒否したせいで食料不足になっております。民衆の中で」
「構わぬ。先に音を上げるのはフォルン領だ。何せ食料はすぐに腐るからな。宝石は永遠にその価値を損なわぬ」
ライダン領主は余裕しゃくしゃくと、手元にあるグラスを手に取って口付ける。
そして勝ち誇った笑みを浮かべると。
「フォルン領が泣きついてきたら、仕方なく我らが食料を買い取ってやる。無論捨て値価格で、かつ魔法使いを譲渡する契約こみだ」
「そううまくいきますかな?」
完全に勝ちのムードが漂う執務室で、ローブを着た老人が声をあげた。
ライダン領主とその執事の表情がすこし不機嫌になる。
特に執事の顔は余計な事を言うな、と顔に書いてあるかのようだ。
「北の魔導帝国の者、何が言いたい?」
「なに小耳に挟んだのじゃが。フォルン領がドラゴンの飼育に成功した、と」
「バカを言うでない。ドラゴンが飼えるわけないだろう。どうせフォルン領が我らに許していただきたくて、ガセ情報を流したに決まっている」
「仮に本当だとしたら?」
老人の言葉にライダン領主は爆笑しながら口を開く。
「もし本当ならドラゴンの素材は宝石以上の価値だ。ライダン領が一気に危機的状況になるな! 何せ我らの宝石が不要になるのだから!」
「あり得ぬ話だが」と付け加えて、ライダン領主は更に大笑いすると。
「もしドラゴンを飼育できたなら、アトラス伯爵を何としても殺さなければな! はっはっは!」
「まあそうですな。ドラゴンを飼うなどおとぎ話ですな」
執務室に久々に笑い声がこだました。
-------------------------
「アトラス様。実は暗部を設立しようと思うのですぞ」
「い、いいんじゃまいか!?」
「名称はアトラス様の仰っていた忍者部隊でいかがでしょうか」
自分の屋敷の執務室で漫画を読んでいるとセバスチャンが襲来してきた。
急いで机の引き出しに漫画を隠すと、奴は開口一番そんなことを言ってきた。
思わずOKを出してしまったが、暗部なんぞ簡単に設立できないのでは?
ましてや忍者部隊だろ? あんなのそう簡単には無理だろ。
だって空を飛んで水を走り、カエルを呼び寄せる魔法使いだぞ。
ちなみに運動神経以外はラークが全て満たしていたりする。
空飛べるし、水を凍らせて走れるし、氷のカエルを作り出せる。
「まあ忍者まではいかなくても、暗部は欲しいとは思っていた。何かアテがあるのか?」
「はい。暗部の一人が雇って欲しいとやって来まして。忍者能力は今後の修行でつけさせますぞ。なので教材で忍者のDVDを頂きたく」
「無理じゃないかな……」
そう簡単に身に着くものではないと思う……。ましてや映画の忍者とか完全に魔法使いだろうに。
だがそれ以上にセバスチャンの言葉に気になるワードがあった。
「暗部の一人が雇って欲しいとはどういうことだ?」
「はい。他の領地にいたのですが、主君が嫌いなので裏切ったようです。ようは鞍替えですな」
「…………欠片も信用できなくないか、それ」
簡単に裏切る暗部など身内にするには怖すぎる。
裏切られれば、即俺の首が狙われるのだ。しかも自領の弱点を知られた上でだ。
鉄砲玉として雇うならまだし、暗部として登用するのは……。
だが俺の懸念もセバスチャンは想定済みらしく、ニコニコと笑みを浮かべている。
「ご安心を。この者ならば大丈夫でございます。入ってくるのですぞ」
セバスチャンの言葉と共に、扉が開いてメイド服の少女が部屋に入ってくる。
どこかで見たことのある顔。具体的にはつい先日、俺が燃やされる原因になったメイドである。
ぐっ、古傷ならぬ火傷が痛む……。
「お久しぶりです、メルです。ライダン領の暗部を見限って、フォルン領に雇われたく存じます」
俺は彼女の言葉に反応できなかった。
信じられない、まさかそんなバカな……。
「えっ!? メルってライダン領の暗部だったの!? フォルン領に忍び込んだのに何もせずに帰ったじゃん!?」
「……違いますっ! 暗殺しようとしてました! でも貴方達がそろいもそろって! 隙がないから殺せなかったのですっ!」
メルは悲痛な叫びをあげた。少し涙目になっている。
……あ、暗殺しようとしてたのか。そんな雰囲気欠片も見せなかったのに。
なるほど。それで失敗してライダン領をクビになったと。
「……つまり無能ってことでは?」
「違いますっ! フォルン領がおかしいだけですっ! これでも暗殺に失敗したことなかったんですっ!」
更に必死にアピールしてくるメル。本当だろうか?
うちのクソガバ警備で失敗したのに、そこらの貴族を殺せるとも思えんが……。
「セバスチャン、こんなの雇っても意味ないのでは……」
「アトラス様、逆転の発想ですぞ。メル殿なら仮に裏切られても、どうせアトラス様を殺せないのでノーダメですぞ」
「天才か」
セバスチャンの言い分はもっともだ。
暗部を雇うことによる最大のリスク――裏切りによる危険性が全くないのだ。
ようはダメでも諦めがつく百均ショップ感覚で試せる。何か間違ってうまくいったらそれはそれでOKだし。
それに彼女はいちおうは元ライダン領の暗部。情報だけはたぶんきっと役に立つといいなぁ。
「確かにそうだな。裏切られても欠片も怖くないから雇うのもありか……」
「そうでしょう。我ながらよい人材を発掘したと」
「喧嘩売られてますよね!? 殺しますよ!? 殺りますよ!?」
メルの叫びがすごく可愛らしい。まるで弱くてキャンキャン吠える子犬のようだ。
うん、これは確かによい人選だ。
「よし百均の女……じゃなくてメル。お前をフォルン領の暗部に雇おう。うまくライダン領の暗部の侵入を防げば、お駄賃あげるから」
「百均の女ってなんですか!? 意味わからないですが悪口なのはわかりますよっ!? ありがとうございますっ!」
不満を言いながらお礼を言ってくるメル。
忙しい奴だな、少しくらい落ち着いて話したほうがいいぞ。
「メル。暗殺者はいつも冷静である必要があると思うが?」
「誰のせいで怒ってるんですかね!? 私、ここまで怒ったの初めてですよ!?」
「おいおい。そんなことじゃフォルン領でやっていけないぞ」
俺は怒り狂うメルを諭しながら、机に置いていた紅茶のペットボトルを口に含む。
フォルン領はいつ誰が何を起こすか予測できない。いつも心をおおらかにしておかねば。
昨日もセサルがドラゴン小屋を七色に染め上げたからな。
ドラゴンを飼育する伝説の小屋として、フォルン領の威容をしめる観光名所にしようとしてたのに……。
あれでは示すのは威容ではなく異様である。馬鹿にされること間違いなしだ。
「あ、あのところで暗部の部下は……」
「現状はぼっ……ひとりの軍隊だ。状況に応じて増員する」
「素直にぼっちって言ってくださいっ! もういいです! 結果出して吠え面かかせてやりますっ!」
そんなことを言い残してメルは部屋から出て行った。
一週間後。なんと驚くことにライダン領の暗部を大量に捕縛した。
カーマと共に彼らの心を読むべく、牢屋へと向かったところ。
メルとライダン領主の暗部が言い争っていた。
「ライダン領にいたころの情報を利用するとは卑怯者! この裏切り者がっ!」
「この売人めがっ! 貴様には暗部の誉れはないのかっ! 我らを色仕掛けではめおって!」
「このクズ女!」
「そんな悪口。アトラス伯爵のに比べれば欠片も心に響きませんねぇ!」
なんかメルの暴言耐性が上がっていた。
しかも交渉としてしばらく彼らと話し合っていた結果。
「貴方達のような負け組とは違うんですよ。フォルン領では暗部の統領として、自分の裁量で動かせます。お給料もライダン領の二倍!」
「「「なんだと!?」」」
自分の裁量も何も。どうでもいいから勝手に動いてくれってだけなんだが、物は言いようである。
給料が高いのは単純に危険手当込みなだけである。
むしろライダン領の給与が安すぎるだけでは?
メルの一言によってライダン領暗部の態度が一変した。
「あ、アトラス伯爵! 私はこの売女よりもよほど役に立ちます! 雇ってください!」
「なにをっ!? この俺こそライダン領で随一の!」
「以前からフォルン領ってすごくよい領地だと思ってたのですっ!」
ライダン領暗部たち、ものすごく必死におべっかしてきた。
この後紆余曲折あって何故か彼らも雇うことになった。
本来なら裏切り者など論外なのだが……ライダン領の雇用形態があまりにブラック過ぎて……。
嫌われ職かつ命をはってるのに月の給与がそこらの農民以下。しかもライダン領主の罵詈雑言がセットの素晴らしい職場。
俺でも絶対裏切る、間違いなく裏切る、すべからく裏切る。
よく今までもっていたなライダン領の暗部……あれか、ブラック企業に囚われたら逃げ出す余裕もなくなるみたいな。
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