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バフォール領との争い
第65話 接待
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「まあまあお酒どうぞ」
俺は元バフォール領主の屋敷にエフィルンを招待し、食堂で酒をふるまっていた。
エフィルンが遊びに来たと言った後、どう反応するか困ったがその言葉を信じることにしたのだ。
いや正直に言おう。下手に暴れられると俺が余波で人知れず死にそうなので、全く信じてないが招待することにした。
元バフォール領主の屋敷に連れてきたのは、いざという時に屋敷ごと燃やして逃げるためである。
この屋敷なら廃墟になろうが灰になろうが知ったことではない。
カーマとラークはエフィルンを怖がってるようで、距離をとって様子を見ている。
「美味しくない」
「まあまあそんなこと言わずに。まずは酒樽いっぱい」
俺が差し出したグラスを特に拒みもせず、エフィルンは椅子に座って酒を飲んでいる。
これは必殺ヤマタノオロチ作戦を行っているのだ。酔わせて弱らせてしまおうというやつ。
そんなわけで度数のきつい酒を飲ませているのだが……一向に酔う気配がない。
常人ならとっくの昔にベロンベロンになって、お持ち帰りされてるくらいの量なのに。
「遊ぶ」
「いやいやこれが遊びだよ。ほらもっとお酒飲んで」
遊びというか火遊びの類だけどな。
ヤリサーみたいな男みたいセリフをはきつつ、更にグラスに酒を注ぐ。
エフィルンは無表情のままくぴくぴと酒を飲み干した。顔にまったく紅潮も見られず、酒も呂律も全然まわってない、いや呂律はまわってる。
これは……うわばみじゃな? センダイに酒やるよりも不毛に感じてきた。
「遊びに来た理由って何?」
「王子に命令された。レスタンブルクの最強魔法使いと、軽く遊んでおいでって」
遊ぶの意味が違うと思う。軽く戦っておいでってことだろ。
あのクズ王子が優しいおじいちゃんみたいなことを言うわけがない。
クズは成長してもクズ爺だ。
「これお土産」
エフィルンが俺に小箱を渡してくる。開くと中には小さな丸薬が入っていた。
…………これ洗脳薬だろ!? アデル君がカーマに飲ませようとしたやつ!
こんなもの渡してくるなよ! 使いたくなるだろ!?
「はははっ。い、いったいどうしてここんなものを渡してきたんだ、ははは」
動揺を隠すように必死に誤魔化す。おのれクソ王子め! 人をもてあそびやがって!
落ち着け。ここでこんな薬を使ったら、正真正銘のヤリサークズだ。
俺にもプライドがある。多少キツイ酒を大量に飲ませて向こうが酔ってしまうのは事故だが、薬は脱法の類である。
……なんか酔わせるの馬鹿らしくなってきた。もういいや。
俺は【異世界ショップ】でジュースやお菓子を購入して、エフィルンの目の前の机に置く。
「ほら。好きな物食べろ」
「困る。何を食べるか指示して」
エフィルンは無表情のままだ。指示してと言われてもな。
何が好きかわからないから、マシュマロとかアイスとかケーキとか色々出したのに。
「じゃあこの中で美味しそうな物はどれだ?」
「これ」
エフィルンはマシュマロを指さした。ならそれ食べればいいのに。
「じゃあそのマシュマロを食べればいいんじゃないか?」
「命令?」
「命令というか……嫌なら食べなくてもいいが」
俺が菓子の載った皿を回収しようとすると、エフィルンがそれを止めるように皿を持って引っ張る。
欲しいなら欲しいと言えばよいのに。
「じゃあ食べて」
俺がそう言った瞬間、勢いよくマシュマロを食べ始めるエフィルン。すごい勢いでマシュマロだけを食べつくした後。
「美味しい」
エフィルンは無表情だが満足そうな声を出す。
「そうか。アイスやケーキもあるから食べろ」
「いらない。何か気持ち悪い」
後ろから強烈な殺気を感じる。具体的には身を焦がすような熱気と震えるような冷気を感じる。
お前そんな他人のフェイバリットフードを気持ち悪いはダメでしょ!
たかが食べ物の好き嫌いで、魔法使いの大戦争が開かれてしまう!?
「まあまあそういわずに……喰らえ!」
俺は悲しい戦争を勃発させないため、エフィルンの口に無理やりケーキとアイスを押し込む。
お残しは許せません。残したら死ぬぞ俺が! 魔法大戦の巻き添えでな!?
「美味いよな? 美味いよな!? 仮に微妙でも美味いって言え! 俺の平穏のために!」
「……美味しい」
「よし!」
後ろの強烈な異常気圧のおさまりを感じる。危なかった……食わず嫌いで俺の命の危機だった。
よく考えたらアイスの見た目は、好ましく思わない人もいるかもな。
チョコミント味とかすごい色してるもんな。味のほうは戦争になるから言及しないけど。
「それでこれからどうする? 遊ぶって命令ならもうクリアしたぞ」
「今日は帰ってくるなって言われてる」
面倒な……さっさと帰って欲しいのだが。
「アトラス子爵に私のことを認知させろと言われてる」
「うーむ……名前は?」
「エフィルン」
「ご趣味は?」
「ない」
なんだろうこのお見合いみたいな雰囲気は……しかも相手は全く乗り気でない。
さてこうなると話題がない。やっぱりもう無理やりでもお帰り願うか。
そんなことを考えていると、エフィルンは俺をじっと見つめてくる。
また変なことを考えているのだろう。さっきからこの少女はぼけーっとしているし、もしかしたら俺の顔に見惚れて。
「……貴方は何者? 魔力を感じない、でも魔法は使ってる」
「なんのことかわからないなぁ!」
ものすごく重大でバレたら困ること考えてやがった! 勘のいいガキは嫌いだよ!
「おいおいおい。俺は魔法使いだぞ。ほれほれ」
花束を手元に出してエフィルンに手渡す。これはどう見ても魔法だろう。
だが彼女は首をかしげた後。
「魔法じゃない。何か他の変な力が……」
もはや誤魔化しきれそうにない。こうなれば記憶を失わせるしかない、禁忌の力《ヤク》を使う時が来たか……!
これは決してお持ち帰りではない! ただ眠らせて記憶を薄めるだけだっ!
「……待って、あなた。これは好都合かも」
俺が禁忌の力を購入しようとすると、カーマがそれを制止してきた。
何が好都合なのだろうか。もしや先ほどのアイスの恨みが忘れられず、このまま復讐をするつもりなのか!?
アイスではなくてお前を溶かしてやるのだろうか。
エフィルンはそんな俺達の様子を、もきゅもきゅとマシュマロをほうばりながら見ている。
「違うからね!? ねえエフィルンさん、貴方ならこの人が変なの分かるよね?」
「わかる」
「わからないで!?」
ほぼ知らぬエフィルンにまで変と言われてしまった。
おかしい、俺はフォルン領内の常識枠のはず……っ!
カーマは何度か頷いた後にこちらを見て微笑んだ。
「じゃあ大丈夫だよ。この人はアトラスを変な人って、ベフォメットに報告してくれるから。するよね?」
「普通じゃない、変な人って報告する」
「俺の評判が致命的なことになりそうなんだけど!?」
何が何だか全くわからんぞ!? 俺がベフォメットの笑いものにされることしか!
「普通の魔法使いではないから、警戒されるんだよ。魔力がないのに魔法が使える。怪しいよね? ただ強い魔法使いよりも実力がわからない分怖い」
「……予測できないから警戒される」
カーマとラークが口々に意見を言ってくる。
なるほど。確かにわからない相手、計算できない敵は怖いもんな。
俺もライナさんかなり怖い。いつなんどき暴走するか分からない爆弾は心臓に悪い。
だが俺が変な人と紹介されるのは正直嫌なのだが。
「でもエフィルンさん、貴方何者なの? 魔力量がいくら何でも多すぎる……」
カーマの問いに対して、エフィルンは少し表情を暗くした。
「私は世界に祝福された者だから」
彼女の言葉が何か引っかかる。どこかで聞いたことがあるフレーズだ。
こんなナルシストの極みみたいなセリフ……セサル変人だ。あいつには妹がいると言っていたが……。
俺はエフィルンとカーマたちを見比べる。カーマとラークの二人がかりでも勝てない魔力量、更に歯が立たない胸のサイズ。
緑色の髪、尖った耳……ないな。あの変人の妹がこんな優秀なわけがない。
そんなことがあったとすれば、進化論と遺伝子に対する冒涜というものだろう。
それに彼女の身体つきや魔力を見れば、世界に祝福された者なのは事実だ。
しかしラークとカーマ、現状全ての面で負けて……いかん、後ろから修羅の気配がする。
「ねえ……何か言い残すことは?」
「カーマたちも世界に祝福されてるから大丈夫だ。それに人間少し欠点があるほうがよいと思うんだ! だからその手に持った炎の剣をしまってください!」
必死に謝り倒したけど焼かれた……。おのれセサル! あいつのフレーズのせいで!
…………まさか本当に妹ってことないよな? 万が一、いや億、兆……無料大数が一の可能性を考えてセサルに確認しておこう。
エフィルンに聞いた場合、違ってたらヤバイ奴の妹だと疑ったのがバレてしまう。
いやむしろ本当だった場合にキレられる可能性まである。だってセサルだぜ。
変人の妹ですか? なんて聞いたせいで戦争などごめんこうむる。
俺は元バフォール領主の屋敷にエフィルンを招待し、食堂で酒をふるまっていた。
エフィルンが遊びに来たと言った後、どう反応するか困ったがその言葉を信じることにしたのだ。
いや正直に言おう。下手に暴れられると俺が余波で人知れず死にそうなので、全く信じてないが招待することにした。
元バフォール領主の屋敷に連れてきたのは、いざという時に屋敷ごと燃やして逃げるためである。
この屋敷なら廃墟になろうが灰になろうが知ったことではない。
カーマとラークはエフィルンを怖がってるようで、距離をとって様子を見ている。
「美味しくない」
「まあまあそんなこと言わずに。まずは酒樽いっぱい」
俺が差し出したグラスを特に拒みもせず、エフィルンは椅子に座って酒を飲んでいる。
これは必殺ヤマタノオロチ作戦を行っているのだ。酔わせて弱らせてしまおうというやつ。
そんなわけで度数のきつい酒を飲ませているのだが……一向に酔う気配がない。
常人ならとっくの昔にベロンベロンになって、お持ち帰りされてるくらいの量なのに。
「遊ぶ」
「いやいやこれが遊びだよ。ほらもっとお酒飲んで」
遊びというか火遊びの類だけどな。
ヤリサーみたいな男みたいセリフをはきつつ、更にグラスに酒を注ぐ。
エフィルンは無表情のままくぴくぴと酒を飲み干した。顔にまったく紅潮も見られず、酒も呂律も全然まわってない、いや呂律はまわってる。
これは……うわばみじゃな? センダイに酒やるよりも不毛に感じてきた。
「遊びに来た理由って何?」
「王子に命令された。レスタンブルクの最強魔法使いと、軽く遊んでおいでって」
遊ぶの意味が違うと思う。軽く戦っておいでってことだろ。
あのクズ王子が優しいおじいちゃんみたいなことを言うわけがない。
クズは成長してもクズ爺だ。
「これお土産」
エフィルンが俺に小箱を渡してくる。開くと中には小さな丸薬が入っていた。
…………これ洗脳薬だろ!? アデル君がカーマに飲ませようとしたやつ!
こんなもの渡してくるなよ! 使いたくなるだろ!?
「はははっ。い、いったいどうしてここんなものを渡してきたんだ、ははは」
動揺を隠すように必死に誤魔化す。おのれクソ王子め! 人をもてあそびやがって!
落ち着け。ここでこんな薬を使ったら、正真正銘のヤリサークズだ。
俺にもプライドがある。多少キツイ酒を大量に飲ませて向こうが酔ってしまうのは事故だが、薬は脱法の類である。
……なんか酔わせるの馬鹿らしくなってきた。もういいや。
俺は【異世界ショップ】でジュースやお菓子を購入して、エフィルンの目の前の机に置く。
「ほら。好きな物食べろ」
「困る。何を食べるか指示して」
エフィルンは無表情のままだ。指示してと言われてもな。
何が好きかわからないから、マシュマロとかアイスとかケーキとか色々出したのに。
「じゃあこの中で美味しそうな物はどれだ?」
「これ」
エフィルンはマシュマロを指さした。ならそれ食べればいいのに。
「じゃあそのマシュマロを食べればいいんじゃないか?」
「命令?」
「命令というか……嫌なら食べなくてもいいが」
俺が菓子の載った皿を回収しようとすると、エフィルンがそれを止めるように皿を持って引っ張る。
欲しいなら欲しいと言えばよいのに。
「じゃあ食べて」
俺がそう言った瞬間、勢いよくマシュマロを食べ始めるエフィルン。すごい勢いでマシュマロだけを食べつくした後。
「美味しい」
エフィルンは無表情だが満足そうな声を出す。
「そうか。アイスやケーキもあるから食べろ」
「いらない。何か気持ち悪い」
後ろから強烈な殺気を感じる。具体的には身を焦がすような熱気と震えるような冷気を感じる。
お前そんな他人のフェイバリットフードを気持ち悪いはダメでしょ!
たかが食べ物の好き嫌いで、魔法使いの大戦争が開かれてしまう!?
「まあまあそういわずに……喰らえ!」
俺は悲しい戦争を勃発させないため、エフィルンの口に無理やりケーキとアイスを押し込む。
お残しは許せません。残したら死ぬぞ俺が! 魔法大戦の巻き添えでな!?
「美味いよな? 美味いよな!? 仮に微妙でも美味いって言え! 俺の平穏のために!」
「……美味しい」
「よし!」
後ろの強烈な異常気圧のおさまりを感じる。危なかった……食わず嫌いで俺の命の危機だった。
よく考えたらアイスの見た目は、好ましく思わない人もいるかもな。
チョコミント味とかすごい色してるもんな。味のほうは戦争になるから言及しないけど。
「それでこれからどうする? 遊ぶって命令ならもうクリアしたぞ」
「今日は帰ってくるなって言われてる」
面倒な……さっさと帰って欲しいのだが。
「アトラス子爵に私のことを認知させろと言われてる」
「うーむ……名前は?」
「エフィルン」
「ご趣味は?」
「ない」
なんだろうこのお見合いみたいな雰囲気は……しかも相手は全く乗り気でない。
さてこうなると話題がない。やっぱりもう無理やりでもお帰り願うか。
そんなことを考えていると、エフィルンは俺をじっと見つめてくる。
また変なことを考えているのだろう。さっきからこの少女はぼけーっとしているし、もしかしたら俺の顔に見惚れて。
「……貴方は何者? 魔力を感じない、でも魔法は使ってる」
「なんのことかわからないなぁ!」
ものすごく重大でバレたら困ること考えてやがった! 勘のいいガキは嫌いだよ!
「おいおいおい。俺は魔法使いだぞ。ほれほれ」
花束を手元に出してエフィルンに手渡す。これはどう見ても魔法だろう。
だが彼女は首をかしげた後。
「魔法じゃない。何か他の変な力が……」
もはや誤魔化しきれそうにない。こうなれば記憶を失わせるしかない、禁忌の力《ヤク》を使う時が来たか……!
これは決してお持ち帰りではない! ただ眠らせて記憶を薄めるだけだっ!
「……待って、あなた。これは好都合かも」
俺が禁忌の力を購入しようとすると、カーマがそれを制止してきた。
何が好都合なのだろうか。もしや先ほどのアイスの恨みが忘れられず、このまま復讐をするつもりなのか!?
アイスではなくてお前を溶かしてやるのだろうか。
エフィルンはそんな俺達の様子を、もきゅもきゅとマシュマロをほうばりながら見ている。
「違うからね!? ねえエフィルンさん、貴方ならこの人が変なの分かるよね?」
「わかる」
「わからないで!?」
ほぼ知らぬエフィルンにまで変と言われてしまった。
おかしい、俺はフォルン領内の常識枠のはず……っ!
カーマは何度か頷いた後にこちらを見て微笑んだ。
「じゃあ大丈夫だよ。この人はアトラスを変な人って、ベフォメットに報告してくれるから。するよね?」
「普通じゃない、変な人って報告する」
「俺の評判が致命的なことになりそうなんだけど!?」
何が何だか全くわからんぞ!? 俺がベフォメットの笑いものにされることしか!
「普通の魔法使いではないから、警戒されるんだよ。魔力がないのに魔法が使える。怪しいよね? ただ強い魔法使いよりも実力がわからない分怖い」
「……予測できないから警戒される」
カーマとラークが口々に意見を言ってくる。
なるほど。確かにわからない相手、計算できない敵は怖いもんな。
俺もライナさんかなり怖い。いつなんどき暴走するか分からない爆弾は心臓に悪い。
だが俺が変な人と紹介されるのは正直嫌なのだが。
「でもエフィルンさん、貴方何者なの? 魔力量がいくら何でも多すぎる……」
カーマの問いに対して、エフィルンは少し表情を暗くした。
「私は世界に祝福された者だから」
彼女の言葉が何か引っかかる。どこかで聞いたことがあるフレーズだ。
こんなナルシストの極みみたいなセリフ……セサル変人だ。あいつには妹がいると言っていたが……。
俺はエフィルンとカーマたちを見比べる。カーマとラークの二人がかりでも勝てない魔力量、更に歯が立たない胸のサイズ。
緑色の髪、尖った耳……ないな。あの変人の妹がこんな優秀なわけがない。
そんなことがあったとすれば、進化論と遺伝子に対する冒涜というものだろう。
それに彼女の身体つきや魔力を見れば、世界に祝福された者なのは事実だ。
しかしラークとカーマ、現状全ての面で負けて……いかん、後ろから修羅の気配がする。
「ねえ……何か言い残すことは?」
「カーマたちも世界に祝福されてるから大丈夫だ。それに人間少し欠点があるほうがよいと思うんだ! だからその手に持った炎の剣をしまってください!」
必死に謝り倒したけど焼かれた……。おのれセサル! あいつのフレーズのせいで!
…………まさか本当に妹ってことないよな? 万が一、いや億、兆……無料大数が一の可能性を考えてセサルに確認しておこう。
エフィルンに聞いた場合、違ってたらヤバイ奴の妹だと疑ったのがバレてしまう。
いやむしろ本当だった場合にキレられる可能性まである。だってセサルだぜ。
変人の妹ですか? なんて聞いたせいで戦争などごめんこうむる。
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