7 / 134
ハーベスタ国に仕官編
第7話 ドーピングと肉まん
しおりを挟む急いで出陣の準備を開始してから三日後、ハーベスタ軍総勢千名が出陣した。
アーガ王国はハーベスタ国と東側で隣接している。
なので東の国境付近の山に布などで陣幕をつくり、アーガ王国軍を迎え撃つ準備をしているのだが……。
「負けられない戦いだが、アーガ王国は俺達とは比べ物にならない大軍って聞くぞ……俺達の五倍くらいいるとか」
「武器や鎧をもらっても限度があるよな……本当に勝てるのか?」
「畜生……敵がアーガ王国でさえなければ逃げたい……でもあいつらに村が焼かれたら、オラの娘も犯されちまう!」
兵士たちがコッソリと話しているのが聞こえてくる。
悲しいことにあまり士気が高くないようだ。戦力差を考えれば当然ではあるが。
でも安心して欲しい。五倍じゃなくて十倍だから。
「ひぃひぃ……鉄の鎧重い……」
「皮鎧よりはるかに嬉しいが、着てるとしんどいなこれ……」
それに進軍の疲れも出始めている。
彼らには慣れない全身鎧だからな。ハーベスタ国の軍は大半が農民を徴用してるので、力なども専門の兵士に比べて劣るはずだ。
本来ならば全身鎧を着させるような人材ではないのに、無理やり装備させているのだ。
そんなことを考えていると、アミルダ様がこちらに歩いてきた。
「リーズ、兵士たちの疲れが酷い。慣れぬ鎧で苦しんでいるようだが脱がすわけにもいかぬ。なにかよい策はないか?」
「ええはい。ちょうど対策を考えたところでした」
実際進軍も遅れ気味だったからな。ここはちょっと支援すべきだ。
俺は背負っていたリュックサックを地面におろして中に手を突っ込む。
このリュックは魔法によって見た目よりも物資が入る【アイテムボックス】で、中に大型トラック数台分の物資が入る優れ物だ。
「えーっと……あったあった」
俺はリュックから紫色の薬草を取り出しまくって、地面に小さな山のように積む。
「ほう。【アイテムボックス】か。かなり希少な魔道具だがよく持っていたな。大国や豪商ですら喉から手が出るほど欲しがる物だろうに」
「なるべく素材を持ち歩きたいので自作しました」
「……そうか。【アイテムボックス】を持っていると知っていれば、物資運搬をさせたものを」
それ頼まれると自分の素材が運べないから黙ってたんですよね。
そして今度は大きな壺をいくつか取り出す。リュックよりも遥かに大きい、俺の身の丈ほどもある壺を三つほど周囲に置く。
そしてクラフト魔法を発動する。山のように積んであった薬草が綺麗サッパリ消え失せて、壺の中になみなみと気味悪い紫色の液体が湧き出た。
「……凄まじい色だな。これはポーションか」
「ポーションというよりは栄養ドリンクに……いやポーションでよいです。振りかけるんじゃなくて飲んでもらう必要がありますが」
壺をのぞき込んで少し顔をしかめるアミルダ様。
ポーションは傷薬として使えるものと、飲むことで効果を発揮するものがある。
どす黒いタイプの色のやつは基本的に身体に振りかけるのだが……残念ながらこのポーションは飲み物だ。
わかる、俺もこんなの飲みたくない。
某炭酸ブドウ飲料水のような綺麗な色ではない、粘り気もあって濁った泥水を血を混ぜて紫にしましたみたいな。
ようは毒水としか思えない見た目である。しかもすごく臭い。
「これは筋力増強ポーションです。それと少し元気になる効能もあるので、兵士たちに飲ませて頂ければ」
「……この地獄の悪鬼の血を絞ったようなものを飲ませるのか」
「いやそこまでひどくはないですよ。毒ではないです、死ぬほどマズイですが」
青汁を死ぬほど苦くした感じの味だろうか。
せめて砂糖とかがあればもう少しまともな味付けにできたのだが。
「大丈夫です。効能は保障します、これを飲めば兵士たちは力マシマシの天下無双の剛力に! 大丈夫です、死ぬほどマズイですが死にはしません」
「ならまずは貴様が飲め」
「断固としてお断りします!」
俺は別に筋力増強する必要ないからな!
誰があんな飲み物の面汚しみたいな味のポーションを飲むものか!
アミルダ様はしばらく葛藤した後に俺をにらみつける。
「柄杓を貸せ!」
「ははっ!」
彼女は柄杓でポーションをすくって、紫色の液体を見た後にそれをぐいっと飲み干した。
「うぇっ……兵士が満足するメシも作って配れ! これだけ飲ませては兵の士気が崩壊するわ!」
「軍の兵糧使ってもよいですか?」
「構わん! ポーションと一緒に配れ! 人を使ってもよい! 任せたぞ……うぇっ……」
青い顔をしながらも気丈さを保って去っていくアミルダ様。
筋力増強効果をより強めるために味を犠牲にしすぎたな。
兵士たちも人間だ、まずい飯を食わせると戦う意欲が落ちてしまう。
仕方がないので補給物資が置かれている場所につく。
「すみません、アミルダ様からの指示で」
「聞いています。兵糧を美味しくして配るんですよね? とは言っても硬いパンと干し肉とワインしかないですが……?」
すでに見張りの兵士にアミルダ様の指示が届いていて俺に物資を触らせてくれた。
我が軍の兵糧は眼前に積まれた木箱の中身だ。
ここにあるのはカチカチ黒パンと干し肉である。
日持ち重視で味は軽視の食品、これらを少し改良して美味しくなるようにする。
ちょうどそろそろ昼飯の時間だし、食料とポーションを配給することにしようか。
「すみません、食料を配りたいので手伝いを数人欲しいです。それと全員に食事時だと知らせて頂きたいのですが」
「わかりました、リーズ様! すぐに手配いたします!」
敬礼してくる兵士。
そういえば俺って一応ハーベスタ国の重鎮扱いだった……雑用ばかりしてたから忘れていた。
これから配る分の兵糧の入った木箱を少し広い場所まで運び、そこに兵士たちを集めてもらった。
彼らは俺と木箱を見て少し嫌そうな顔をしている。
「またカチカチのパンと硬い干し肉に酸っぱいワインかぁ……」
「死ぬかも知れないんだからもう少しまともな飯食いてぇなぁ」
「しゃーないだろ。俺達の国は余裕がないんだから、食えるだけでも感謝しないと」
兵士たちも兵糧には辟易しているようだ。
こんな状態で更にクソまずいポーションだけ渡したら酷いことになりそうだな……よかった、アミルダ様が兵糧使わせてくれて。
「安心してくれ! 今日の兵糧は一味も二味も違うぞ!」
【クラフト】魔法でカチカチ黒パンと干し肉を融合!
木箱を光が包みこみ中身が生まれ変わった。
「……ん? なにかすごくよい匂いが……」
「肉を焼いたような香ばしい……」
木箱から素晴らしい匂いが漏れだし始める。
なんと木箱の中身は……ふわふわの肉まんになっているのだ! 中身のアンも干し肉にする前の肉のようになってる!
これぞ【クラフト】魔法の使い方だ! 素材を改良して混ぜ合わせて、全く別物へと変貌させる!
塩とか砂糖とか色々あれば他の料理にもできるのだが、千人に配る分のそれを魔力で生み出すのはキツイ。
ハーベスタ国に来てから鎧や槍ばかり製造してて、素材を集めておく時間があまりなかったからなぁ。
出来れば中華スープも作りたいが卵とかないので諦めよう。
それにひとりずつ容器を用意するのも大変だからな。
「さあさあ! 各自ポーションを飲んだ後に、食事を受け取ってくれ! ポーションは死ぬほどマズイ! だが飲んだ後に力が増す特別性だ! 死にたくなければ飲め! アミルダ様も飲みおおせたぞ!」
そうしてポーションという罰ゲームと共に、美味しい肉まんの配布が行われ始めた。
まずは壺の列に並んでポーションの入った木のカップを受け取る。
キッチリと飲み終えたら右にある飯を配布する列に並んでヨシと許可する配り方だ。
そうしないとポーションだけ飲まずに逃げる奴が出かねないからな!
「見た目も匂いもヤバいんだが……全身が飲むのを拒否するんだが」
「う、うげぇぇぇぇぇ! まずすぎるだろこれ!」
「こんなの人間の飲み物じゃねぇ! で、でもアミルダ様が飲んでるの見たから飲むしかねぇ! 呼吸を止めて鼻をつまんで……っ!」
死ぬほど不評を受けている筋力増強ポーションである。
でもほら、良薬は口に苦しって言うじゃん。
逆に考えれば苦いほど効果があるみたいな、プラシーボ効果っていうじゃん。
「うっひょー! この白いパンたまんねぇ! 白いパンなんてお貴族様の食べ物だってのに食えるなんて!」
「肉汁が溢れ出てきやがる! なんだこれうめぇ! これがパンなら今まで俺が食ってきたのはなんだってんだ!」
「肉にパン……これは売れるのではっ!? 俺、生きて帰ったらこのパンで儲けてやる!」
「「「ばか、やめろっ!」」」
肉まんは逆にすさまじく好評だ。
ちなみに肉まんを思いついたのは、コンビニで買って食べた思い出があったからだ。
実際それをイメージして作ったからな。たぶん味も再現しているだろう。
ありがとう、コンビニの肉まん。ありがとう、ジャパニーズコンビニエンスストア。
肉まんはアミルダ様たちにも好評なようでパクパクと食べている。
「うまいな、それに食べやすいしパーティーでも出せる代物だ」
「美味しいですね。ただ作りたてにしか思えないのが少し解せませんが……まさかこの場で焼いた……いえこれ焼いたのでしょうか?」
「エミリ様、細かいことを気にしてどうするのです! 食べやすくて美味くて腹に溜まる! 戦場で食える理想の飯でありましょうや! もしこの場で敵が強襲してきても、片手で食いながら戦えましょうぞ!」
「それは食べるのをやめるべきでは……」
そうしてハーベスタ軍は士気旺盛かつドーピングした状態で、こちらに攻めてきたアーガ王国軍に相対することができた。
17
お気に入りに追加
2,142
あなたにおすすめの小説
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
【二章開始】『事務員はいらない』と実家からも騎士団からも追放された書記は『命名』で生み出した最強家族とのんびり暮らしたい
斑目 ごたく
ファンタジー
「この騎士団に、事務員はいらない。ユーリ、お前はクビだ」リグリア王国最強の騎士団と呼ばれた黒葬騎士団。そこで自らのスキル「書記」を生かして事務仕事に勤しんでいたユーリは、そう言われ騎士団を追放される。
さらに彼は「四大貴族」と呼ばれるほどの名門貴族であった実家からも勘当されたのだった。
失意のまま乗合馬車に飛び乗ったユーリが辿り着いたのは、最果ての街キッパゲルラ。
彼はそこで自らのスキル「書記」を生かすことで、無自覚なまま成功を手にする。
そして彼のスキル「書記」には、新たな能力「命名」が目覚めていた。
彼はその能力「命名」で二人の獣耳美少女、「ネロ」と「プティ」を生み出す。
そして彼女達が見つけ出した伝説の聖剣「エクスカリバー」を「命名」したユーリはその三人の家族と共に賑やかに暮らしていく。
やがて事務員としての仕事欲しさから領主に雇われた彼は、大好きな事務仕事に全力に勤しんでいた。それがとんでもない騒動を巻き起こすとは知らずに。
これは事務仕事が大好きな余りそのチートスキルで無自覚に無双するユーリと、彼が生み出した最強の家族が世界を「書き換えて」いく物語。
火・木・土曜日20:10、定期更新中。
この作品は「小説家になろう」様にも投稿されています。
キャンピングカーで往く異世界徒然紀行
タジリユウ
ファンタジー
《第4回次世代ファンタジーカップ 面白スキル賞》
【書籍化!】
コツコツとお金を貯めて念願のキャンピングカーを手に入れた主人公。
早速キャンピングカーで初めてのキャンプをしたのだが、次の日目が覚めるとそこは異世界であった。
そしていつの間にかキャンピングカーにはナビゲーション機能、自動修復機能、燃料補給機能など様々な機能を拡張できるようになっていた。
道中で出会ったもふもふの魔物やちょっと残念なエルフを仲間に加えて、キャンピングカーで異世界をのんびりと旅したいのだが…
※旧題)チートなキャンピングカーで旅する異世界徒然紀行〜もふもふと愉快な仲間を添えて〜
※カクヨム様でも投稿をしております
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
【完結】【R-18】三十歳童貞を貫いて魅了魔法を習得。先輩に復讐H、好きな子と即ハメして決意する。「それは、僕自身が淫魔になることだ」
湊零
ファンタジー
冴えない社会人、日高宋真(ひだかそうま)は、三十歳になっても社畜であり、童貞だった。
そんな自分に絶望し、ビルの上から飛び降りる。
すると、死ぬ間際に「シトラス」と名乗る、天使のような悪魔が現れた。
彼女に誘われるがまま【契約】し、なんとか生き永らえる。
そして宋真は、【魅了魔法】を使える本物の魔法使いとなった。
魔法の力は強大で、例えばその一つ、【媚薬錬成(ポーション・メイカー)】を使えば、どんな女の子でも自分とエッチがしたくなるというものだった。
ネチネチと嫌味ばかりの女先輩、想うだけで手を出せなかった想い人。
今なら、好き放題ヤれる。
「本当に人生を好き放題出来るなら! ゴミのような目で見てきたアイツらに復讐できるなら! 僕は、悪魔にだって魂を売る!」
三十歳まで童貞を貫いたからこそ手に入れた【魅了魔法】の力で、宋真は第二の社会人「性」活を始めていく。
※Hシーンを含む話は、サブタイトル末尾に『★』マークが付いてます。
チートがちと強すぎるが、異世界を満喫できればそれでいい
616號
ファンタジー
不慮の事故に遭い異世界に転移した主人公アキトは、強さや魔法を思い通り設定できるチートを手に入れた。ダンジョンや迷宮などが数多く存在し、それに加えて異世界からの侵略も日常的にある世界でチートすぎる魔法を次々と編み出して、自由にそして気ままに生きていく冒険物語。
【完結】悪役令嬢に転生したけど、王太子妃にならない方が幸せじゃない?
みちこ
ファンタジー
12歳の時に前世の記憶を思い出し、自分が悪役令嬢なのに気が付いた主人公。
ずっと王太子に片思いしていて、将来は王太子妃になることしか頭になかった主人公だけど、前世の記憶を思い出したことで、王太子の何が良かったのか疑問に思うようになる
色々としがらみがある王太子妃になるより、このまま公爵家の娘として暮らす方が幸せだと気が付く
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる