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一蓮托生
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********【フェーリ・コンラッド】
ジョセフに孤児院を案内してもらい、夢中で説明を聞いていれば、いつの間にか深夜になってしまった。早朝から即位式が始まるのに……! と焦ってジョセフに謝ったが、笑顔で大丈夫と言ってくれた。
今さらだが、私は聖女としてこの国へやってきた。ジョセフも同じ転生者だとわかり、浮かれて名前でよんでとお願いしてしまった。
いま思えば、ジョセフは立場上、私のお願いを断れない。それに気づかず、昨日からわがままばっかりを言ってしまったわ。うぅ、今後はもっと気をつけないと……。
そうしてクニヒト宰相の屋敷に戻り、優秀な侍女たちのおかげで湯浴みと着替えがあっという間に終わった。
いつもメルリンに世話してもらったから、ある程度慣れている。けれど、やはり知らない人に体を触られるのは少し苦手だ。こういう時、メルリンも一緒に来れたらいいのにって思う。でも、海外の人が多くいると目立ってしまうから、仕方ないよね……。
明日は一日中予定が詰まっている。はやく休んだほうがいいのわかっているけれど、緊張してまったく眠れないの、どうしよう……!
本を読めば落ち着くかもしれない。だが蝋燭を灯せば、セルンに気づかれてしまう。あまり余計な心配をかけたくないわ。そうして暗闇の中でじっとしていた時。
「……フェーリ、起きてるか?」
廊下からニロの声が聞こえてきた。
ニロがこんな時間にくるなんて、何かあったのかしら……?
ニロを信用していないわけではないが、淑女の寝巻き姿を人に見られるのはよろしくない。これは貴族社会の常識。ニロに扉を開けて、セルンに知られたらひどく叱られてしまう。
なにより、この国のネグリジェの露出度が高い。暑さよけの薄くて軽い、丈の短いシュミーズ。この姿をニロに見せるなんて、とてもじゃないけどできないわ。
普通に喋れるようになって本当によかった。
「……ニロ? 起きてるよ、どうしたの?」
のそのそと扉のほうに近寄り、返事を口にした。すると、扉越しにニロのため息が聞こえた。
「やはり起きていたか。……すまない。フェーリ」
「ん? どうして謝るの?」
「ふむ。昨日、余がお前の額に口をつけたゆえ、また悪夢にさいなまれて眠れないのであろう……」
あ、ジョセフと三人で話をした時のことか……!
なんの前触れもなかったから、すごくびっくりした。なんでニロがそんなことをしたのか分からない。けれど、それでまた悪い夢を見ているのでは、と心配しにきてくれたのね……。
「心配してくれてありがとう、ニロ。でも、いま眠れないのはニロのせいじゃないよ。明日のことで緊張しているだけなの。だから、謝らないで」
「緊張? そうか……ふむ。悪夢のせいではなければ、余もちと安心した。だがそれでも、しかと謝らせてほしいのだ。フェーリ、嫉妬心でかろがろしくお前に口づけをしてしまった。本当にすまない」
……いま、ニロが嫉妬って言った?
思わずドキッとした。
つまり、ニロはジョセフに嫉妬して、私にキスしたってこと……?
そう気づいたとたん、ドクドクと顔に血が上ってきた。
な、なにそれ……急にそんなことを言われたら、どう反応すればいいか分からないよ……!
熱い頬で固まっていれば、またニロの声が響いた。
「二度とお前を困らせないと約束したのに、また嫌な思いをさせてしまった」
ニロの声と共に、扉がとんと小さく鳴った。
……ニロが扉に額をぶつけた?
音のしたところを指でたどれば、胸の奥がちくっとした気がする。
この間、唇を重ねた罪悪感で眠れなかったの、ここまで真剣に受け止めてくれていたんだ。
「すまない、フェーリ。お前のことになると、余はどうも調子が狂う」
悲しそうな声……もしかして、ニロのキスで私が嫌な思いをしたと思っているのかな……?
婚約者がいる身で、ニロにこんな気持ちを抱くのはよくない。分かっているけれど、やはり私は……っ
「逆だよ、ニロ」
「……ん?」
「あの時、ニロにキスされて困ったわけじゃないの。あれはむしろ、ニロとのキスで舞い上がってしまった自分に困っていたの……。だから、悪い夢を見たのはニロのせいじゃなくて、私自身のせいだよ……」
うぅ、勇気を出してちゃんと伝えたけれど、やはり恥ずかしいよ……。
「舞い上がった? つまり、余との口づけは嫌ではなかった、ということか……?」
「……う、うん。全然、いやじゃなかったよ……」
頭からポッポッと湯気が出そうな勢いで顔が熱い。そうして、しばらく口をつぐむと、扉からどんと鈍い音がした。
「この扉さえなければ……今ごろ、余はお前を腕いっぱいに抱きしめたのに……」
扉の向こうから、おねだりに似たニロの甘い声が耳に流れこんできた。
「ニロ……」
私だって、ニロを抱きしめたいよ……。
ニロの額があるだろうというところに、自分の額を押しあてた。
「扉を開けられなくてごめん……」
そう呟くと、耳元でニロの声が響いた。
「良いのだ、フェーリ。このまま扉があった方がいい。いま、目の前にお前がいたら、余は自分を制御できる自信などない……」
その言葉で、もともと熱かった頬がさらに熱くなり、耳まで燃えるように感じた。
なにを言えばいいのか分からず、ただただ、気恥ずかしさに悶えていれば、ニロが囁くように言った。
「フェーリ、余はお前が愛おしい。お前の思っているよりも、余はお前が愛しくて、愛しくてたまらないのだ……。この心のうちを、どういう言葉で表現すればお前にも伝わるのだろう……」
ニロの顫えた声が耳に入り、胸がざわざわと揺れはじめた。
「ニロ……」
「万が一、お前がキウスと結婚すると思うだけで胸が苦しい。フェーリ。お前と一緒にいられるなら、余は王子でなくなっても良い。お前さえ傍にいてくれれば、それで良いのだ……」
扉越しにニロの苦い顔が見える気がした。
「この世で余が欲するものは、フェーリ。お前だけだ……」
ニロ……。
なんでこんなにも淋しそうなの……。
私だって、この世界のなによりもニロが一番なのに……っ
私の気持ち、ニロはちゃんと分かっているのかな……?
ゆっくりと扉を開けたら、ニロが驚いた顔で私を見た。悲しいことなんてないはずなのに、胸がいっぱいいっぱいでプルプルと涙が溢れでた。
「……私もだよ、ニロ。ついていく。ニロと一緒なら。私、世界の最果てまで、ニロについていくよ……っ」
ダメだ。言葉がたどたどしい。これじゃニロに伝わらないっ──
「──フェーリ」
気づけば、ニロの腕の中にいた。
「連れて行く。お前が望むなら、どこまでも、いつまでも、ずっと一緒にいる……」
ニロの熱い息が首筋に吹きかかり、ほっと安堵が胸の中にひろがっていった。
まるで魔法のよう……
「うん。ずっと一緒……」
ニロの肩に頬を押しつけて、ぎゅっと抱きしめた。
ニロの体温が、あたたかい。
16年前。突然この世界に生まれ変わり、戸惑ってどうすればいいのか分からなかった。ひとりぼっちで、表情も変えられなくて、すごく寂しかった。
でも、ニロと出会えたから、もう大丈夫。
ニロは私の気持ちが分かる唯一の仲間。
同じ魂をもつ、私の大切な大切な人……。
ああ、私はニロと出逢うためにこの世界に生まれ変わったんだ。
これからもずっとニロと一緒にいたい。
どこまでも、いつまでも……ずっと……っ。
ジョセフに孤児院を案内してもらい、夢中で説明を聞いていれば、いつの間にか深夜になってしまった。早朝から即位式が始まるのに……! と焦ってジョセフに謝ったが、笑顔で大丈夫と言ってくれた。
今さらだが、私は聖女としてこの国へやってきた。ジョセフも同じ転生者だとわかり、浮かれて名前でよんでとお願いしてしまった。
いま思えば、ジョセフは立場上、私のお願いを断れない。それに気づかず、昨日からわがままばっかりを言ってしまったわ。うぅ、今後はもっと気をつけないと……。
そうしてクニヒト宰相の屋敷に戻り、優秀な侍女たちのおかげで湯浴みと着替えがあっという間に終わった。
いつもメルリンに世話してもらったから、ある程度慣れている。けれど、やはり知らない人に体を触られるのは少し苦手だ。こういう時、メルリンも一緒に来れたらいいのにって思う。でも、海外の人が多くいると目立ってしまうから、仕方ないよね……。
明日は一日中予定が詰まっている。はやく休んだほうがいいのわかっているけれど、緊張してまったく眠れないの、どうしよう……!
本を読めば落ち着くかもしれない。だが蝋燭を灯せば、セルンに気づかれてしまう。あまり余計な心配をかけたくないわ。そうして暗闇の中でじっとしていた時。
「……フェーリ、起きてるか?」
廊下からニロの声が聞こえてきた。
ニロがこんな時間にくるなんて、何かあったのかしら……?
ニロを信用していないわけではないが、淑女の寝巻き姿を人に見られるのはよろしくない。これは貴族社会の常識。ニロに扉を開けて、セルンに知られたらひどく叱られてしまう。
なにより、この国のネグリジェの露出度が高い。暑さよけの薄くて軽い、丈の短いシュミーズ。この姿をニロに見せるなんて、とてもじゃないけどできないわ。
普通に喋れるようになって本当によかった。
「……ニロ? 起きてるよ、どうしたの?」
のそのそと扉のほうに近寄り、返事を口にした。すると、扉越しにニロのため息が聞こえた。
「やはり起きていたか。……すまない。フェーリ」
「ん? どうして謝るの?」
「ふむ。昨日、余がお前の額に口をつけたゆえ、また悪夢にさいなまれて眠れないのであろう……」
あ、ジョセフと三人で話をした時のことか……!
なんの前触れもなかったから、すごくびっくりした。なんでニロがそんなことをしたのか分からない。けれど、それでまた悪い夢を見ているのでは、と心配しにきてくれたのね……。
「心配してくれてありがとう、ニロ。でも、いま眠れないのはニロのせいじゃないよ。明日のことで緊張しているだけなの。だから、謝らないで」
「緊張? そうか……ふむ。悪夢のせいではなければ、余もちと安心した。だがそれでも、しかと謝らせてほしいのだ。フェーリ、嫉妬心でかろがろしくお前に口づけをしてしまった。本当にすまない」
……いま、ニロが嫉妬って言った?
思わずドキッとした。
つまり、ニロはジョセフに嫉妬して、私にキスしたってこと……?
そう気づいたとたん、ドクドクと顔に血が上ってきた。
な、なにそれ……急にそんなことを言われたら、どう反応すればいいか分からないよ……!
熱い頬で固まっていれば、またニロの声が響いた。
「二度とお前を困らせないと約束したのに、また嫌な思いをさせてしまった」
ニロの声と共に、扉がとんと小さく鳴った。
……ニロが扉に額をぶつけた?
音のしたところを指でたどれば、胸の奥がちくっとした気がする。
この間、唇を重ねた罪悪感で眠れなかったの、ここまで真剣に受け止めてくれていたんだ。
「すまない、フェーリ。お前のことになると、余はどうも調子が狂う」
悲しそうな声……もしかして、ニロのキスで私が嫌な思いをしたと思っているのかな……?
婚約者がいる身で、ニロにこんな気持ちを抱くのはよくない。分かっているけれど、やはり私は……っ
「逆だよ、ニロ」
「……ん?」
「あの時、ニロにキスされて困ったわけじゃないの。あれはむしろ、ニロとのキスで舞い上がってしまった自分に困っていたの……。だから、悪い夢を見たのはニロのせいじゃなくて、私自身のせいだよ……」
うぅ、勇気を出してちゃんと伝えたけれど、やはり恥ずかしいよ……。
「舞い上がった? つまり、余との口づけは嫌ではなかった、ということか……?」
「……う、うん。全然、いやじゃなかったよ……」
頭からポッポッと湯気が出そうな勢いで顔が熱い。そうして、しばらく口をつぐむと、扉からどんと鈍い音がした。
「この扉さえなければ……今ごろ、余はお前を腕いっぱいに抱きしめたのに……」
扉の向こうから、おねだりに似たニロの甘い声が耳に流れこんできた。
「ニロ……」
私だって、ニロを抱きしめたいよ……。
ニロの額があるだろうというところに、自分の額を押しあてた。
「扉を開けられなくてごめん……」
そう呟くと、耳元でニロの声が響いた。
「良いのだ、フェーリ。このまま扉があった方がいい。いま、目の前にお前がいたら、余は自分を制御できる自信などない……」
その言葉で、もともと熱かった頬がさらに熱くなり、耳まで燃えるように感じた。
なにを言えばいいのか分からず、ただただ、気恥ずかしさに悶えていれば、ニロが囁くように言った。
「フェーリ、余はお前が愛おしい。お前の思っているよりも、余はお前が愛しくて、愛しくてたまらないのだ……。この心のうちを、どういう言葉で表現すればお前にも伝わるのだろう……」
ニロの顫えた声が耳に入り、胸がざわざわと揺れはじめた。
「ニロ……」
「万が一、お前がキウスと結婚すると思うだけで胸が苦しい。フェーリ。お前と一緒にいられるなら、余は王子でなくなっても良い。お前さえ傍にいてくれれば、それで良いのだ……」
扉越しにニロの苦い顔が見える気がした。
「この世で余が欲するものは、フェーリ。お前だけだ……」
ニロ……。
なんでこんなにも淋しそうなの……。
私だって、この世界のなによりもニロが一番なのに……っ
私の気持ち、ニロはちゃんと分かっているのかな……?
ゆっくりと扉を開けたら、ニロが驚いた顔で私を見た。悲しいことなんてないはずなのに、胸がいっぱいいっぱいでプルプルと涙が溢れでた。
「……私もだよ、ニロ。ついていく。ニロと一緒なら。私、世界の最果てまで、ニロについていくよ……っ」
ダメだ。言葉がたどたどしい。これじゃニロに伝わらないっ──
「──フェーリ」
気づけば、ニロの腕の中にいた。
「連れて行く。お前が望むなら、どこまでも、いつまでも、ずっと一緒にいる……」
ニロの熱い息が首筋に吹きかかり、ほっと安堵が胸の中にひろがっていった。
まるで魔法のよう……
「うん。ずっと一緒……」
ニロの肩に頬を押しつけて、ぎゅっと抱きしめた。
ニロの体温が、あたたかい。
16年前。突然この世界に生まれ変わり、戸惑ってどうすればいいのか分からなかった。ひとりぼっちで、表情も変えられなくて、すごく寂しかった。
でも、ニロと出会えたから、もう大丈夫。
ニロは私の気持ちが分かる唯一の仲間。
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