蛇の香は藤

羽純朱夏

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番外編

※秋分~名月眺めては想い合いて~

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朝晩の冷え込みが深まってきた頃―
彼女が風邪をひかぬように彼女の乱れた布団を整える。
戦いの後の障りがある為、蛇の姿のままだが、器用に布団を動かし身を寄せる。
彼女の体温を感じながら、自分も今生きていることを実感する。
月の光がそっと窓に差し込んでくるのがわかった。

『なぁ、鈴。俺は、この世界に生まれてよかったと思う。生まれていなかったら、お前に会えなかった……』

流れゆく時の中で、琥珀は様々なことを思い浮かべていた。
聖域で過ごしていた記憶も、人の世で巡り合っていた贄達との悲しい記憶も……。
自分が救えなかった人々の事も、自分がもたらし殺してしまった罪の事も……。

『長かったな……ほんと。これから俺はどうなるのかな……』

眠っている彼女の頬に自身の顔を摺り寄せ、願った。

(俺は、ずっとお前といたい……たとえ俺の命が直ぐにつきてしまうとしても……)

人になるということは、不死身の身体ではなくなる。
人になったところで、彼女より先に死んでしまうのはわかっている。
彼女を置いて、悲しませることになる。

『お前は、それでも俺と生きると言ってくれるか?』

そう問いかけながら眠りについた。


朝――

時計の目覚ましに起こされ、眠い目を擦りながら目覚める。
白い巳が傍で横になっているのが目についた。
戦いの後、少し弱っている彼の身体をそっと撫でた。
彼にとっては、苦しい戦いだったのだ、無理もない。
下手をしたら、あのまま死んでしまっていたかもしれない――

「琥珀さん、私はたとえ貴方がどれを選んでも傍にいます」

彼が選択した結末に自分は従おうと思った。
人になったら、蛇の姿の彼を見ることはもうなくなる。
それは、少し寂しいように鈴は思えた。
だけど、人になれば限られた時を一緒に過ごしていける。

『鈴、おはよう……起きたか?』

「琥珀さん、おはようございます。どうかゆっくり休んでいてくださいね」

『ごめんな、朝ご飯作れなくて。気を付けて行ってこいよ」

「はい」

彼に、別れを告げて仕事へと向かった。
会社に着くと、小寺が先に出社していた。結婚が決まった彼女は、どこか楽し気な表情をしながら机に向かっていた。

「あの、小寺さん?何かいいことありました?」

「え、そう?実は相手の親に挨拶に行くことになってね。ドキドキだけど、家族になるんだな~って」

「楽しみですね」

「あ、琥珀さんとはどうなの?あれから。私があげたの使った……?」

「へ……?そ、それは……」

鈴の慌てた様子を見るなり、小寺は更にからかうように鈴の耳元で囁いた。

「熱々になれた?どう?気持ちよかった?」

「っ、小寺さん!!そんなこと……!」

思わず大声を上げると、周りの視線が集中するのがわかり、すかさず頭を下げた。
その様子を見ながら、小寺は肩を震わせながら笑いをこらえていた。
使ったと言えば一回だけだ。それ以来色んな事があって、彼との触れ合いは寄り添うだけになっていた。
藤の香りは毎日寄り添えば香っている。
それでも、自分が疲れてしまう様子を気遣うのか、深くまでは手を出さないようにしてくれている。

(だけど、今は力の消耗が激しいから、琥珀さんと触れ合うなんてできない)

「あ、鈴さん。今日お月見だよね?途中までさ、一緒に帰らない?団子買ってかなきゃ!」

「いいですよ、帰りましょう」

そしていつもと変わらない一日が始まった――



***

仕事を終えると、小寺と共に駅近くにある和菓子店に入った。
そこにはもう数があまり残っていないが、うさぎを模した饅頭や少量の白い月見団子が置かれていた。
真っ先に小寺は団子を取り、他にもどらやきや大福なども手に取っていた。

「小寺さんたくさん食べるんですね」

「食べるよ、甘いものには目がないんだから!それに、この店のあんこ美味しいんだよね~」

「ふふっ、じゃぁ私は、このうさぎの饅頭と同じ団子買っていこ」

お互い団子を購入した後、駅で別れた。
電車に乗っている間、車窓から映る月を眺めた。
満月の時は願いが叶うという話を何かで聞いたことがある。
本当かどうかわからないが、もしそうなったなら願うことはただ一つ。

(琥珀さんと一緒に過ごしていけますように……)

物思いに耽りながら、最寄り駅に到着し電車を降りた。
駅を抜け、商店街の通りを歩いていると、子供たちが店の前で何か言っていた。

「「お月見泥棒です!」」


その言葉に、店の人は小さい駄菓子の入った袋を手渡していた。
中秋の名月には「お月見どろぼう」という風習がある。
少しハロウィンに似たものかもしれない。
お菓子を目当てに子供たちが掛けていく姿は、自分も同じことをしたなと微笑ましく思った。
その後も、子供たちが元気に家や店を巡るように駆け巡る姿を目撃した。
スーパーに立ち寄り、目玉品に並んでいた里芋の煮物や、すすきや撫子などが束ねてある花を購入する。
彼はしっかり休めているだろうか――?
そう思いながら足早に帰宅すると、窓から明かりが灯っていた。
玄関を開け、中に入り彼を探す――

「琥珀さん?」

問いかけると、そこに顕現した彼が現れた。

「お帰り、鈴……」

「琥珀さん、もう顕現しても……大丈夫なんですか?」

「あぁ、もう大分よくなった。まだ少し怠いけどな……」

「怠いなら、まだ顕現しなくても……」

鈴が琥珀を見やると彼は突然、鈴の身を抱きしめた。
藤の香りに包まれた後、彼の鼓動が高鳴るように音を立ててるのがわかる。

「こ、琥珀さん……?どうしたんですか……」

「やっぱりお前をこうして抱きしめると、落ち着く……」

「……」

もう何度こうされてきたのだろう―――?
数年しか経っていないが、数えきれないほど彼から温かい抱擁をされる。
彼と出会ったのは肌寒い冬の日――
もうすぐ、三度目の冬が訪れる。

「琥珀さん、今日はお月見ですよ。里芋の煮物とかすすきとか買ってきました。あとメインの団子も」

「お、そうか……じゃぁ、お前はご飯食べろ。その間、俺は花と団子を窓に飾ってるから」

「はい」

そう言うなり、琥珀は颯爽と団子を備える皿を用意しだし、並べ始めた。
その様子を眺めながら、鈴は素早く買ってきた煮物と、残り物のご飯を食べた。


食事を済ませた頃飾り付けが終わったのか、彼が戻ってきた。

「鈴、飾ったから部屋の窓の所見てみろ」

「ありがとうございます」

食器を片付けて、寝室へ向かうと団子と、すすきと花が供えられていた。
窓からは月の光が差し込み、暗闇の中で仄かに明るい雰囲気が漂っている。

「わぁ、綺麗ですね」

「こうして見ると粋だよな。いつの時も月は綺麗に闇夜を照らしている……」

「琥珀さんはずっと月を眺めていますよね。好きなんですか?」

「あぁ、平安の頃から月を眺める習性が人々に根付いていたからな。そのせいか、ずっと見ている……」

月を眺めていると、背後から彼の手が伸びてきて、抱き寄せられる。

「!え……」

「今夜は鈴が欲しいな……」

「それって……」

「ん……駄目か?」

耳元で誘うように彼の吐息がかかり、声が響く。

「でも……琥珀さんの身体が……」

まだ本調子ではないはずだ。
無理をさせられないと思うのに、耳元から口づけが広がっていった。

「ちょっ、琥珀さ……」

「俺は大丈夫……鈴が欲しい」

次第に彼の手が胸元を探り出し、首筋に唇が当たりながら愛撫が始まる。
大きな掌が体中を撫でるように触れられていくと、甘い声が零れ、吐息があがっていく。
藤の香りがじわりと濃度を増し、鼻を掠めていく――
その香に酔いしれそうになりながらも、鈴は咄嗟に彼から離れた。

「駄目です!」

「……何で?調子悪いのか?」

「そんなんじゃ……ただ、清めないと」

「……いいんだな?なら、風呂入ってこい。待ってるから……」

「っ……」

こうして琥珀から離れ、浴室に向かった鈴は全身を綺麗に洗いだいた。
彼に直接触れられることに、いつまでたっても慣れない。
大事なものを扱うかのように、丁寧に時間をかける彼の行為は優しい囁きと共に、内側から溶かされていくような感覚に捕らわれる。
今夜もどうなるのだろう……
そう思いながらも、あまり待たせるわけにはいかないと思い、すぐに風呂から上がった。

緊張しながらも、寝室に向かうと布団の上で彼が寝転がっていた。
こちらに気づくと、手を伸ばし『傍へ来い』と布団を叩いた。

「失礼します……」

彼の傍に寄ると、ゆっくりと向かい合うように抱き寄せられた。
藤の香は先程と変わらず濃いまま、辺りを漂わせていく。

「風呂あがりだからか、いい香りだ……」

「……琥珀さんの方がいい香りです」

「そう?嬉しいな……鈴がこの香りに夢中になってくれて」

背中へ回されていた腕が動き出し、指先がそっとなぞられていくのがわかる。
ゆっくりと纏っているパジャマのボタンを器用に外していき、下着姿を彼に曝け出していく。
舐めるような視線が、注がれるのがわかると、恥ずかしさが増していく。

「琥珀さん……あまり見ないでください」

「それは無理なお願いだな……お前をたくさん可愛がりたいから。ほら、下も脱がすぞ……」

下のズボンにも手を掛けられ、ゆっくりと剥ぎ取られていく。
完全に下着だけの姿になると、彼が上に覆いかぶさってきた。

「鈴、こっちを向け……」

「え……」

琥珀の両の手が、鈴の顔を包み込むと、額に軽く口づけられた。
そしてゆっくりと下へと移動しながら、口づけが広がっていく。
擽ったさが襲い、思わず笑みが零れる。

「琥珀さん、擽ったい……」

「まだまだ……こんなんじゃ終わらないぞ」

そして、唇と唇が触れ合いながら甘い口づけが始まる。
彼の舌がゆっくりと口内を探り始め、お互いの舌を絡め合う。

「っ……んっ」

口づけの余韻を感じながらも、彼の手がブラにかかり外されていくのがわかった。
器用にそれを脱がされ、露わになった乳房に、彼の大きな掌が吸い付くように添えられてゆっくりと弄り始める。

「鈴は、こうすると……甘い声を出すな」

「そんなこと……んっ」

胸を揉むように動かされると、彼の顔が胸元に移動していき、乳首の辺りに口づけられ、指先で執拗に頂を摘まむように動かし始める。
ねっとりと舌で先端を舐められ吸われていくと、赤い跡が散りばめられていく。
その動きに身体が敏感に反応しだし、身が悶えていく。

「あっ……琥珀さ」

「ん……鈴の胸少し大きくなったかな……」

「な、そんなこと……」

「俺の手でこうやって変化していくのいいな」

「琥珀さんの変態……っ」

「変態で結構だ。ほら、もっと……お前を堪能させてもらうぞ」

琥珀の顔が胸元からお腹の辺りに移動し、へその周りに口づけられる。
こうしているうちに、内側から熱を持ってくるのを感じる。
気が付けば彼の手がゆっくり下の下着に伸びていた。
下着越しから彼の指先になぞられた瞬間、身体がびくりと跳ねる。

「んっ……やっ」

「鈴、もう濡れてるかな……」

「知らない……っ」

「脱がすぞ……」

ついにショーツも脱がされ、何も纏わない姿になった。
そして双方に足を開かされると、彼の顔がそこに埋められるのがわかった。

「琥珀さ、それ嫌ッ……」

「蜜が溢れてる……お前は本当に感じやすいな」

「そんなこと……ないっ」

「嘘つけ……さて、美味しくいただくとするか」

そう口にすると、彼の吐息が秘所にかかり、舌の先端がゆっくりなぞられていく。
それと同時に長い指が蕾を刺激しだし、久しぶりの行為に身が溶けていきそうになる。

「やぁぁっ……だめ、琥珀さっ……」

「ん、甘い声になってる……気持ちいい?」

彼女の反応を楽しむように、執拗に蜜口へ舌を這わせ、口に含み愛撫する。
自分の身を受け入れてくれる箇所を可愛がるようにその箇所を刺激し続けていると、彼女の吐息と甘美な声に更に欲情していく。
自分の手で美しくなっていく彼女を見つめながら、一層愛しさが込み上げてくる。
とめどなく溢れてくる蜜を啜るようにいただきながら、蕾を口に含み舌で刺激をすると彼女の身が震え、蠢くように痙攣しているのがわかった。

「あぁぁっ!!ん……っ」

「鈴……」

上体を起こし、口づけをすると抱き合うように唇を貪りあう。
触れ合うだけでも、心地がいいと思えるのは心が満たされているからだろうか――?

「琥珀さ……」

「ん?何……もう欲しいか?」

「……はい」

「なら、今夜は寄り添ってするか……」

近くに用意しておいたコンドームを取り出し、すでに熱を帯びている自身に装着しようとすると、不意に彼女に手を取られる。

「何?どうした…‥?」

「私が、付けます……」

「……なら、お願いしようか……」

袋からそれを取り出し、緊張しながらも、彼の先端に宛がいながらゆっくりと滑らせていく。
たどたどしくも付け終わると、頭を撫でられゆっくりと横向きに寝かされる。

「じゃぁ、いくぞ……」

「っ……はい」

足の間に彼の片足が滑り込んでくると同時に膣内に温かい熱が侵入してくるのがわかった。
いつもとは違う体位に戸惑いつつも、背後から彼に抱かれゆっくりと甘い余韻に包まれていく。

「はぁっ……琥珀さん……」

「温かいな、気持ちいい……」

薄らと目を開けると窓から月が見える。
お互いが同じ向きで夜空を見上げるようで、どことなく幸福感に包まれるような気がした。

「月が……」

「あぁ、そうだな……こうやって月を見ながら、お前を堪能するのは最高だ」

そっと下腹部をなぞられるように触れられると、感じるように声が漏れる。

「んんっ……それ、駄目です」

「このままずっと繋がっていたい……なぁ、鈴……」

そう言いながら彼は胸と下の蕾を同時に刺激し始め、うなじに唇を寄せながら囁きだす。
その行為に次第に内側が蕩けるように蠢き、膣内の奥から再び蜜が溢れていく。
ゆっくりと内に刻まれた熱塊が動きだし、思考が陶酔するように揺らいでいく。
その波に飲まれまいと、彼の腕にしがみつきながら彼に与えられる行為に浸る。
耳朶に彼の唇が近づくと、口づけの音が響き、熱い吐息に耐えているのに甘い声が漏れてしまう。

「鈴っ……愛してる。お前の身も心もすべて俺のものだ……」

「私は、もう……」

「ずっと、一緒にいよう……どんな結末になろうとも俺と共に……っ!」

「ずっと……貴方とっ!」

そう言葉にしようとした時、与えられている快楽の波が押し寄せ頭が真っ白になった。
再び絶頂達し、膣内が痙攣すると同時に、侵入している彼の熱も爆ぜるのがわかった。

「あぁぁぁっ、琥珀さっっ……!」

「鈴っ、くっ……!!」

内側に熱い熱が広がっていき、呼吸を整えると彼に身体を支えられ、優しく額に口づけられる。

「まだ…‥もう少し眺めていようか……月も、お前も……」

「んっ……」

彼に抱かれ愛される温もりを感じながら、鈴はもうしばらく甘い時を過ごすのだった。
窓辺の月明かりに見守られながら……。


秋分~「名月眺めては想い合いて」~ 了




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