蛇の香は藤

羽純朱夏

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二幕

拾話

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握りしめた弱々しい蝶から光が溢れた――
その光に吸い込まれるかのごとく、辺りを包み、目の前が白く霞んでいく。
この気はどこかあの者に似ている。

「忌々しい……」

目先にいる鈴は、瘴気にあてられたまま眠りについているようだ。
このまま殺めてしまえば……
琥珀はついに我がものとなる―――

「琥珀は誰にも渡さぬ……鈴、お前などに琥珀がふさわしいものか……」

こんな何の力もない人間に、あの男が惚れこむなど……
贄の女たちが彼に寄り付かないように、永久の術をかけたはずだった。

(それなのに、あの女とお前だけは効果がない……もしやお前はあの女の?)

「あの女さえいなければ、私はもっと早く琥珀を取り込めた」

贄が次々に離れ、悲しみに浸る彼を見るたびに気分が高揚した。
私に向けられる嫌悪の目も、見るたびにもっと嬲りたくなった。

白く汚れを知らない、まっすぐな片割れ。


(二つの個体はいずれ一つに戻るだろう……それが陰陽の理)

卵の中で謎の声が聞こえていた。
それは弁才天の声ではなく、また別の不思議な声だった。

(陰の者は陽を取り込む為、負の瘴気をやがて取り込み始めるだろう……)

『それは、真か?水神よ……』

弁才天があるものに問いかけている。

(あぁ、危険なことにならなければいいのだが……)

卵の中で二つの気が分離し、弁才天のもとで生まれ出でた我らは、神聖な者とされ特別視されていた。
私は生まれた時から神力は強かった。
琥珀は、私よりは劣っていた。
多くの者が、私を崇高の目で見て称えた。
だが、あの者は私に何を思うまでもなく、ひたすら役目を全うしていた。
最初は冷徹だったはずなのに、いつの日か、統治する村の人々に人間のことを一際慈しみ、人に近づこうとした。

『俺は、人が好きだ。村の者がいつまでも平穏に暮らせるように力を注ぎたい……』

『何を言うか。神は人に恐れられ敬われるもの。威厳を持っていなければ、力を狙われ殺されかねない』

『柘榴、必ずしもそんなものではないと思う。顕現を頑張って取得しないとな……』

『顕現?そんなものをして余分な力を使う必要などないではないか!』

何度無駄なことをやめろと言っても、あの者は聞かなかった。
人に憧れ続け、贄を娶ることになった時、誰かの者になるというならと、琥珀が眠りについている間術をかけた。
その術の効果か贄達は彼を見るなり怯える者、また、誰かの者になっていく者、様々あり彼に絶望を与えていた。

『……この姿でも、駄目なのか?俺がどんなに尽くそうと……』

『琥珀、そう落ち込むな。私がいる……どんな時もお前の為なら』

『……寄るな。お前といると余計に苦しくなる』

『ふふっ。それは誉め言葉か?私ならお前を愛してやるというのに……』

身を寄せて抱きしめても、彼は私の手を振りほどいた。
求めても手に入らない存在――
日に日に苛立ちは募り、彼に近づく雌蛇達を次々と殺し喰らってやった。
他の女達にはあんなに親しく話すというのに……

『何故だ琥珀……何故私のものにならない!!』

『柘榴、お前雌の蛇達を喰らっているそうだな……気高きお前が何故そのようなことを?』

『……さぁ?主、どうして琥珀は私を避けてばかりなのか。我らは共に生まれ出で、ずっと傍にいるものだ。私の伴侶は琥珀しかいないそうだろう!』

『……それは違うのではないか?同じように生まれたとしても、心が違えば意味はない。お前の悪行をあいつは見切っているやもしれん……』

『主も、琥珀を好いているのですか?琥珀は普段無垢だが、荒ぶれば残酷で……私はあの彼が好きだ』

『柘榴!彼を闇に堕とそうとするな。よいな?神聖である神が闇に堕ちるなどあってはならん』

『……』

それからしばらくして、琥珀は祠に閉じこもったまま外に出ない日々が続いていた。
神気が徐々に衰弱していくのを、自身の身は感じていた。

取り込める機会だ―――

心の中の何かがそう告げた気がした。
その思いを膨らませ、聖域から下界に降り祠へと向かった。
その姿を捉えようとした時、一人の女がいたのだ。

その女は糸という人間だった――――

***

光の中に包まれたことに気づき目を見やると、鈴の姿が消えていた。
柘榴の姿も見当たらない。

「鈴!一瞬目を反らしたうちに……くそっ!」

「柘榴様まで……どこにいったというのだ!」

「知るか!鈴!どこにいる。返事をしてくれ!」

そう叫んでも声が聞こえることはなかった。
何かが起こったのだと心がざわつき始める。
もし、失ってしまったら……
意識を集中させ、彼女の気を探す。分け与えた自身の血の神気を感じ取るように念じると、どこからか気が流れ込むのを感じた。

「あの祠の光の中に消えたというのか?」

『琥珀殿、探しに行ってあげてください。翡翠は私が食い止めます』

「瑪瑙……」

ゆらりと再び人型になった瑪瑙は、翡翠目掛けて力を放った。

「くっ、瑪瑙!お前こいつの味方をするというのか!」

「神が人になるということを……私は見たくなりました。心を持ち、共に生きていくというものが」

「馬鹿馬鹿しい。お前も感化されたということか……殺してやる!」

「……陰陽が交わる時、貴方がどうか残ることを祈ります」

「何だ?陰陽が交わるとは……?」

「主が陰の気を持つなら、貴方は陽の気を強く持つ者……貴方方白蛇は一つに戻る宿命さだめのようです。書物にそう記録されていました……」

「……くっ」

柘榴と一つになるなど考えられない。
考えただけで悪寒がする……
思えば、あの者とかつて身体を重ねたことがあり、その時取り込まれるような感覚を持ったのを思い出した。
それは取り込まれるところだったということか―――?

「だったら尚更、お前は柘榴様に取り込まれろ!柘榴様の方が力が上。お前が消える宿命だ!」

「翡翠、貴方の相手は私です!たとえ朽ちても構わない……貴方を倒す」

「はっ、弱者が俺の相手をするなど笑わせるな。一思いに殺してくれる!」

「瑪瑙!」

琥珀は瑪瑙を見やったが、瑪瑙はただ笑い叫んだ。

「琥珀殿!貴方は貴方の幸せな道を行ってください!貴方達二人の未来を見れそうにないですが……どうかお元気で……早く彼女の元へ行け!!」

「瑪瑙、感謝する……」

瑪瑙を心配しながらも、光の元へ琥珀は飛び込んでいった。
その光景を見届けると瑪瑙は緋色の目を浮かべ、自身の神気を爆発させた。
そして自らの死を覚悟した。到底翡翠にかなわないことはわかっている。
ただ少しでも時間稼ぎができればと思った。

自分も人の贄をもっと大事にすればよかった――
心を通わせていたらなにか変わっていただろうか――?

「私は人に興味などなかった……かつての主が琥珀に興味を抱いたことは我ら神霊とは少し違った視点を彼が持っていたことだったのですか……ね」

「さっさとお前を倒して、柘榴様の元へと行かなければ……死ね!瑪瑙」

「受けて立ちましょう!翡翠―――!」

そして強靭な力と力がぶつかり、その沼が揺れ動いた―――

その場をじっと見つめていた大物主は彼らを止めることなく、眺めていた。
二人絶命したか、生き残っているかまだわからない……
だが、これで弁才天が生み出した眷属達は白蛇の二体だけ……

「……神と人が共に暮らせるというのは、並大抵なものではない。どちらかが必ず生きる世界を捨てねばならない……」

琥珀はもちろん自分の世界を捨てるだろう……
だが、柘榴との決着に勝たねばそれは得られない。
二つが一つにまとまらねば。

「琥珀よ、お前は愛する者の為に生き残れるか……?」

(私がそうさせてみせます……)

「ん?」

どこか微かに女の声がした。
大物主はその声に問いかける。

「お前は……死しても尚、あの者を思っているか?」

(……私の願いは叶えられませんでした……だけど、私はあの方に消えて欲しくはない。闇に堕ちてほしくはありません)

「ふっ、弁才天と同じことを言うな……琥珀は相当思われていて羨ましい限りだ」

その声はそれから聞こえることなく、ただ光の空間へと大物主は視線を移し続けた。
ここから誰が戻ってくるのか。

光か闇か―――。


***

(鈴――聞こえる?)

意識の中声が聞こえる――
その声はどこか懐かしいような響きだ。

(もう貴女しか琥珀様を救えない……贄として彼を守って)

琥珀さん――?
そうだ、私はいつまで気を失っているのだろう?
目を覚まそうとするが、身体が動く感じがしない。
むしろ身体が軽く感じる。

(……身体が瘴気にあてられ動かせないのね……あの柘榴様によって)

(貴女の名前は?)

その問いかけに彼女は静かに答えた。

(私は糸……琥珀様と夫婦になろうと約束した者)

(糸さん……?)

(見せてあげる、私がどうなったのかを)

すると、彼女と琥珀の光景が意識の中で広がっていった。
それはあの時の光景、二人とても幸せそうに過ごしていた。

『糸……お前を一生幸せにしよう。神の力はなくなると思うが、精一杯努力する』

『ふふっ、琥珀様はそのままでいいですよ。私は傍にいられるだけで十分です』

二人寄り添い合う光景を見ると心が少し複雑になったが、幸せそうだ。
それなのに、あの日柘榴が呪いをかけたことにより、仲睦まじかった二人の光景は一変した。

(私はそれから身体に異変が起きたの……あの後ある神から呪いだと教えられた)

暫くして、糸の身体に発疹が広がっていくのがわかった。
琥珀の心配を宥めるように、彼女は笑いながら、『平気……』と呟きながら。
だが、その発疹は日に日に増えていき身体に熱を持ち始め、次第に彼女は祠で横になるようになった。
やがて発疹は疱瘡と化し、激痛を伴うように苦しみ始めた。

『……糸、しっかりしろ!俺の力で治してやる』

『駄目、大丈夫です……寝てればいつか治るから』

『しかし、食事も最近あまり食べなくなってきているじゃないか。見てられない』

抱きしめている光景もどこか彼が苦しそうな表情だ。
負の力にあてられると、神はそれを受け入れられないのが本来の理。

(痛みに蝕まれた身体はうまく動かせなくなり、顔も半分ほどが疱瘡で醜く歪んだ……それでも琥珀様は傍にいてくれた。だけど、日に日に彼も力が失われていくのがわかった)

(……)

光景は変わり、ある日糸が眠っている間に一人の女が現れる。

『其方が糸か……琥珀が愛する贄』

『貴女は誰ですか……?』

『我は弁才天……琥珀の主だ。お前の病は我が眷属による呪いだ……待っていろ、私が消し去ってあげるから』

『琥珀様の……?呪い……?』

弁才天は糸の額に手をあてると力を使い病を吸い取ろうと試みた。
だが、その力は強力のようで彼女もまた苦しんだ。

『くっ、柘榴め……相当強い呪いを』

赤黒い瘴気が糸の身から溢れ出し、解くのを阻むかのように弁才天の身をも苦しめていく。
それを見るなり、糸は彼女を制した。

『もう、いいです……やめてください。貴女まで迷惑をかけたくはありません』

『……すまない。私の力が至らぬばかりに。今度こそ私は琥珀に幸せになって欲しかったのに……』

弁才天は辛そうな表情を浮かべながら、糸の顔をそっと撫でた。

『お前はよく琥珀と共にいてくれた。久しぶりに明るくなった彼を見れて嬉しかったのだ。私は其方と琥珀が添い遂げることを嬉しく思う……だが、其方の身体はいずれ』

糸はすべてを悟ったように、空を見つめ呟いた。

『……わかってます。私はもう無理なのですね……彼を幸せにはできない。長年の孤独から救ってあげられない。私がいては、彼の力を弱めてしまう……』

『糸、すまない……』

『あの、どうかお願いしてもよろしいですか?』

『何だ?』

『いつか琥珀様が人間と添い遂げられるように……してもらえませんか?どれだけ時が流れても、いつか琥珀様が人間になることを私は祈りたい』

『糸……其方はそこまで琥珀を思っているのだな』

その声に糸は頷き、涙を流した。
右半分の顔は疱瘡が広がっており、顔が変貌しているのがわかる。
鈴は彼女の姿を見るや手で口を覆った。
糸はそのまま続けて鈴に語り掛ける――

(私は自ら命を絶つことを決めた……これ以上いたら共に消滅してしまう。確かにそれもよかったけど……それでは彼が人になれず消えることになる……だから希望を持たせたかったの)

(糸さん私……)

声を発しようとした時だった――

「糸……お前は死してもなお、邪魔をしに来たのか?」

(柘榴様……琥珀様を自由にしてあげてください)

「琥珀は永久に私のものだ!忌々しい贄たちめ!」

彼女は狂ったように瘴気を放ち、光の珠になっている糸を消し去ろうとする。

『やめて!』

その光を消さないように、手を伸ばし抱きしめた。
瘴気が身体を蝕み、再び意識が揺らぎだす。

『琥珀さん……助けて……』

その祈りに彼の守りが発動したのか、身体を包む。

「くっ、琥珀の守りか……鈴、さっさとくたばればいいものを!!」

『私は死ねません!琥珀さんと共に生きるために』

「させるか!琥珀は私と一つになるのだ!!そうすれば、お前たちが愛する者など……はははっ」

(鈴、私はもういいの。逃げて……柘榴様は何をするかわからない。貴女まで死んでしまってはだめ)

『糸さん、でも……』

その時視線の先から何かを感じた。

「鈴!鈴どこにいる」

気づけば彼の声が響いてきた。
その声に気づいてもらえるように、鈴は強く叫んだ。

『琥珀さん、ここです!助けて――!』

すると、霧の中から白い神気を帯びた彼が近づいてくるのがわかった。
その姿を捉えると、来てくれたことに安堵した。

『琥珀さん……』

「鈴、危険な目に合わせてすまない。大丈夫か?」

『はい、琥珀さんは?』

「俺は平気だ、瑪瑙が救ってくれた……」

『瑪瑙さんが?じゃぁ、あの人はもう……』

瑪瑙がどうなったのか不安になった。
もしかしたら消えてしまったかもしれない。

「お前、意識だけで動いている……このままではいけない」

そっと、倒れている彼女の唇に口づける。
自分の神気を少し注ぎ込むと、鈴の意識が身体に戻っていくのがわかった。

「琥珀さん、ありがとうございます……」

「お前が無事でよかった」

すると、傍らで優しく懐かしい声が聞こえる。

(琥珀様……よかった元気そうで)

「!お前は、糸か?」

目を見やると光の球体から声が聞こえた。
かつての自分の贄――
愛したが、失ってしまった者。

「すまない、お前を幸せにしてやりたかったのに……」

彼女に再び巡り合ったことで、過去の光景をすべて思い出した。
最後は重い病にかかり、自ら命を絶ったあの瞬間――
その絶望に襲われ、村一帯を全滅させてしまった記憶――
我を忘れ、主を失うほど荒ぶってしまったことを。
その後、今思えば絶望に打ちひしがれていた自分を、主がこれ以上苦しむことがないように、あの時の記憶を忘れ去れたのかもしれない――
気が付けば主はいなく、柘榴が主に立っており、あの聖域の中で周りから蔑まれる日々を送っていたのだから……。


「俺は、酷いことをした……」

(あれは、仕方なかったこと。誰もその宿命を変えることなんてできなかった……)

「糸、お前は幸せだったか?」

その問いに彼女は暫し沈黙の間、小さく声を発した。

(幸せだったわ……とても。最後は別れることになったけれど)

「……」

(人と再び結ばれるならよかった……どうか、貴方は幸せになって……)

その声を傍で聞いていた女が、途端に笑い声をあげた。

「あはははっ、先程から傍で聞いていれば、可笑しなことばかり……気に入らぬ。琥珀よ、お前は私のもとへ帰ってくるのが宿命だ」

「……柘榴、お前。何の罪もない人間を苦しめやがって。だが、それが陰陽の理がもたらしたことだとしたら…‥」

「私のもとに返れ琥珀。そうすれば、私は完全な者となる!」

「鈴、少し戦ってくるからそこで待っててくれ……これはどちらかが生き残る最後の戦いだ」

「どちらかが生き残るって……琥珀さんどうか無理はしないで」

「少し、充電させてくれ……」

不意に強く抱きしめられ、藤の香りが微かに香る。
それを返す様に、自分自身も強く抱きしめた。
どちらかが倒れるなど考えるだけで怖いが、彼を信じようと決めた。

まわしていた腕が離れると、琥珀は光の珠となっている糸にも手を伸ばし、その光に触れた。

(琥珀様……)

「糸、お前の仇も取ってやる。鈴を見守っててくれるか?」

(えぇ、貴方の決着をつけてきて……)

「では、行くぞ。柘榴!お前と俺どちらが生き残るか」

「お前をすぐにでも喰らってくれるぞ琥珀!いや、それはつまらぬ。嬲りながら愛でて楽にしてやる……」

柘榴は黒い瘴気を放ち、琥珀は白い神気を放ちだす。
二つの力に鈴と糸は共にその光景を見つめた。
白き場所で、二つの神霊の戦いが始まった。
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