蛇の香は藤

羽純朱夏

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二幕

捌話

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『ねぇ、琥珀様。ずっと一緒にいましょうね』――

(誰?)

優しい声音の女性の声が聞こえる。
その声の後に、大きな手が掴まれる。

『あぁ、ずっと一緒だ』――

(琥珀さん――?)

傍にいる彼は、普段自分に笑いかけてくれる笑顔で、その人を見つめている。

(この人はいったい誰――?)

顔をよく見ようとしても、白い靄が浮かんでいるようで、その人の顔を窺うことができない。

『私はどんなことがあっても、貴方から離れない』

『……糸』

(糸――?)

その女性は糸というようだ。
贄に選ばれていた過去の女性たちを、垣間見たことがあったが、こんなに幸せな情景を見たことがない為、鈴は戸惑いを感じた。

(糸さんと琥珀さんは愛し合っていた……)

突きつけられる過去の真実に、ちくりと胸が痛んだ。
自分よりも、しっかりと彼と向き合っている彼女を見て、鈴は思った。

(もしこの人とずっと一緒だったら……今の私と琥珀さんは……)

二人このまま幸せに暮らしていたら、今、私が彼に会うことはなかったのではないか。

『琥珀様、私幸せです』

『俺も、お前に会えて嬉しい。永劫お前を愛そう……離さない』

『琥珀様……』

『……お前の為なら俺は人になろう。俺はもう、この幸せを失いたくない』

(……)

私にも語りかけてくれる言葉――
どうして、この人と別れることになってしまったのだろう。
いったい何が――――
その先を見たいと心の中で願った途端、艶やかな、色気を含む声が響いてきた。

『人の女と添い遂げる……?神を捨てて……させぬぞ、琥珀』

(……?)

女は、洞窟の影から聞こえるように静かに言葉を漏らしている。

『呪ってくれる……お前に相応しいのはこの私。私とお前は一緒になる運命なのだから』

赤い目が暗闇の中で光ると、その影から白い巳が姿を現した。

(琥珀さんと同じ白蛇……)

白蛇は気配に気づかれぬよう、じりじりと二人に迫っていった。

(止めなきゃ!!)

駆けだそうとしたが、夢だからなのか、身体が動かない。

『……糸、お前は琥珀を幸せにはできまい。それにしても、人の贄とは結ばれぬ術を掛けたというのに、この女は…‥』

(結ばれない術――?)

彼がこれまで悲しみを抱えてきたのは、この白蛇に術をかけられていたからだったのか――?
原因を知り、驚きを隠せない。
琥珀さんに、伝えてもいいのだろうか――?
どうしてそこまでして、この人は彼を悲しませるのだろう――?
自分が独占したい為?それとも……

『ん……誰だ?もう一人、気配がする……』

(えっ――?)

その姿を見ていると、赤い双眸がこちらの気配を感じとる様に目があった気がした。
そして、その姿はゆるり人型になり、こちらを睨んだ。

(どうして?これは夢じゃないの?)

『……琥珀を永劫愛するのはこの私だ――!!』

彼女が鬼の形相で襲い掛かろうと迫った瞬間、揺り起こされるように声がした。

「鈴!!」

「こ、琥珀さ……」

意識が現実に戻されると、彼に抱かれていた。
大量の汗が浮かんでいることに気づき、額をそっと拭った。
あのままいたら、もしかしたら殺されていたかもしれない。

「琥珀さんがどうして、悲しい思いをしてきたのか……わかりました」

「え……?」

夢の情景を思いながら、彼にあの白蛇が言っていたことを話した。

「私、夢の中で聞きました。琥珀さんと同じ蛇の女の人が……」

「まさか、柘榴がお前の夢の中に……」

「琥珀さんには術がかかっているようです。贄とは結ばれない……」

そう自分で呟くと、自分も結ばれないかもと考えたくないことを考えてしまう。
今は幸せでも、もしかしたら――
私はあの人に殺されてしまうかもしれない――
考えていることが伝わってしまったのか、彼の手が私の頬に触れる。

「鈴、お前また変な事考えてるな……そんなの嘘に決まってる」

「……糸さんとも、幸せだったんですよね」

「な……糸を見たのか?」

琥珀は言葉に詰まったように、鈴に問いかけた。
鈴はそっと琥珀から離れようとしたが、力強い彼の腕はびくともせず、動けなかった。

「お前をずっと守る……たとえ、俺がそんな術をかけられていたとしても、ここまで共に過ごしてきただろ?」

「っ……」

「糸と俺が、たとえ愛し合っていたとしても……今、俺が愛するのはお前だけだ」

「……」

私はこの数年、共に過ごせた。
たとえ、贄と結ばれないということが、この先起こったとしても……
この人を悲しませたくはない……
自分の望みはただ一つ、彼のこの腕の中にずっといたい―――

「私は贄として、琥珀さんを支えていたい。この先もずっと……」

「……贄なんかじゃない。お前は俺の妻だ。お前を絶対に守りぬく……」

この小さい存在を自分は決して無くさない――
もう二度と失うわけにはいかない。
過去に巡り合った糸とどのような結末を迎えたのか、よく思い出せないが、別に思い出す必要はない。
今ある存在が何より大切だと、琥珀はそっと鈴を抱きしめていた。

『琥珀殿……』

「この声は……」

不意に窓の外を見ると、赤褐色の蛇が顔を覗かせている。
鈴を狙ってきたというのか――

「瑪瑙……お前も柘榴に命令されてきたか」

「この蛇も、琥珀さんの仲間ですか……?」

琥珀の着物の袖口を握っていると、その手に彼の掌が添えられ握られた。

「大丈夫だ」

『相変わらず仲がいいですね……貴方達は』

「鈴に手を出すな。危害を加えるのなら俺だけにしろ……」

琥珀から神気が溢れ出し、白い気に身体が纏われていくのを鈴は感じ取った。
瑪瑙はそっと窓から部屋に忍び込むと、人型の姿を取った。
その姿はどこか幼さが残る若い青年の姿だ。
短い紅い髪と茄子紺の色をした瞳が、私たちを捉える。

「琥珀殿、かつての同胞たちはほぼ死に絶え、雄は貴方と私、そして珊瑚に翡翠のみとなりました」

「……殺されたのか?」

問いかけると、瑪瑙は静かに頷き話し出す。

「はい。主様と翡翠の手によって……私も時間の問題だと思います」

「珊瑚はどうした?一緒じゃないのか?」

「えぇ。珊瑚はその贄を狙っています。主に上手く唆され……殺されぬ為に」

「俺だけ狙えばいいものを……」

「鈴殿が死ねば、贄の与える力が失われ、貴方の神気は削がれる……彼女はそれが狙いでしょう。あと、貴方が一人になればまた自分の元へ帰ってくると、彼女は気が狂ったように叫んでいます」

「馬鹿な…‥俺はもう二度とあいつの元へは帰らない」

「私は、珊瑚を追うことを含め、貴方に伝えたいことがあり、参りました」

「何だ?」

瑪瑙は古びた帳面を手に取り、帳面を開きながら語りだす。
その帳面の表紙には、かつての主の筆跡が書かれていた。

「これは、かつての主が、残していたもの……ここに、貴方のことが綴られています」

「主が、何故……」

「貴方はかつての主に大事にされていたようですね……誕生した時から、糸という贄が亡くなったことまで書かれています」

「糸……」

主が綴っていた記録の中に、糸がどのように亡くなったのかがわかるかもれない。
だが、それを知るのが怖い気がした。
瑪瑙は話を続けながら、険しい顔をしている。

「一通り読ませてもらいました……貴方は、人になろうとしていた。主に望みを伝え、主も糸と結ばれることに力を尽くそうとしていた」

「……」

だが、それは本来ならば禁忌とされていること――
たとえ神ではなく、眷属である神霊だとしても破ることは許されない――
執拗に人と結ばれることを、柘榴は毛嫌いしていた。
生まれ出でた時から共にいた存在……

『貴方と私は二人で一つ……』

「うっ!!」

「琥珀さん、大丈夫ですか?」

頭を貫くような頭痛に襲われ、そのまま床に蹲る。
柘榴の声がただ、頭の中で響き続ける。
永年生きる中で剥がれ落ちていた記憶が、思い浮かんでくる。

『お前は私と共にいるのだ……人などただの弱い生き物ではないか』

『人の命は確かに脆くて弱い……だが、俺は人の生きる世が好きだ』

『お前は最近おかしい。どうして、私から離れようとする!』

会うたびに絡みついてくる彼女が、いずれ鬱陶しく思えていた。
色々な感情が浮かんでくるたびに、使命の他に、愛しい者と過ごしたいという思いが、自分の中で生まれた。
同胞にいた雌の蛇達の中でも、人間の男に恋をし、逢瀬をしていた者もいた。
始めは人型に顕現することはあまりできなかったが、あのようになりたいと望んでいた―――
そのことについて、柘榴と話をしていた光景が頭に浮かび上がる。

『柘榴、俺は贄の女と結ばれたい……もう俺に構わないでくれ』

『何を言うか。私にはお前が必要だ!』

『お前には、慕ってくれる翡翠や、他の雄たちがいるだろう?』

『……人間などのどこが…‥』

『柘榴、お前も人間の男に恋をしたらいい。お前の美しさなら皆――』

『っ、許さない……お前は私なのだ』

柘榴はそう言い放つと、茂みの中へ姿を消していった。

やがて人里の村を統治するようになり、人間界で力を振るう為、贄を受け入れるようになった。
それが、自分がこれから遭遇していく、長く悲しい結末の始まりだった。

「琥珀殿……何か思いだしましたか?」

瑪瑙の声に、我に返った。
傍で、鈴が抱きしめてくれている。

「鈴……悪い」

「まだ、痛いですか?」

「いや、大分ましになった……」

「……鈴殿、貴方は本当に彼と共にいて何ともないのですか?恐怖や嫌悪感を抱かないのですか?」

瑪瑙の問いかけに鈴は素直に答えた。

「それは、ありません。むしろ……一緒にいて、幸せしか感じません」

ずっと、彼から温かい気持ちをもらっている。
嫌だったらこんなに長くいるはずがない。
鈴の返答を聞きながら、瑪瑙は面白そうに軽く笑みを浮かべた。
この男を見て、鈴は前に会った翡翠のように、悪い者ではないと思った。

「琥珀殿が羨ましい……私も、こんな贄を娶ってみたかった。私は、柘榴様しか映っていなかった。神であるからには、人とは分け隔てて接する者だと思ってきたから……」

「俺も、最初はそうだった。だが、興味が湧いたから……」

「最初は冷徹な貴方が、今ではここまで人のように変わってしまった……それは、鈴殿の力か……」

「え……」

「私も、もし琥珀殿と同じような考えがあったとして、他の雌蛇と同じように恋仲になれていたら……」

そんなことを思いこみながらいると、窓の外で不穏な気配を感じた。

「!近くに珊瑚がいます」

「珊瑚が!どこだ、出て来い……」

窓の方へ声を発すると、茶色の蛇が窓からゆっくり入り込んできた。
そして、ゆるりと人型になると鋭い視線が、鈴に向けられた。
近くで見ると、かなりの大柄で、威圧感がすごい……。
あの電車にいる時に見た姿だと認識し、鈴は身震いしながらも身構えた。

「何を話している、瑪瑙。その女を抹殺しろと主がお待ちだ」

「珊瑚、もうそっとしておきましょう……この方は神域を出たのだから」

「黙れ、俺はこの人間の首を主に届けないと、喰われちまうんだよ……!一番になれずとも、俺は生き残る!そのためにその女を殺す!」

珊瑚の射るような鋭い眼差しに、恐怖で更に身が震えてしまう。
それを察したのか、琥珀は安心させるように、鈴の身体を抱きしめる。

「鈴には手を出すな。そして、こんな場所で争えば周りに迷惑がかかる。場所を移そう……」

「……人の世に馴染んだ化け物が、偉そうに……」

殺気だっている珊瑚の様子を諫めるように、瑪瑙は彼に近づくと、

「珊瑚、私からもお願いです。そうだ、沼に行きましょう。かつて我々の主が立ち寄っていた場所へ……」

「いいだろう……久々にお前と対決か」

「……」

「鈴殿にも来てもらいます。貴女の事をもう少し知りたい……」

「え、わ。わかりました」

不安を感じながらも、私たちは沼に向かうことにした――
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