蛇の香は藤

羽純朱夏

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番外編

※~燃え彩るは恋花火~

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日中はまだまだ暑い日が続くが、少しずつ日が傾くのが早くなった気がする。
季節はもうすぐ秋へと差し掛かっている。
本来休日なのだが、半日出勤をすることになり、机で作業しながら、鈴は、琥珀と出会った頃を思い浮かべていた。
怪我をして瀕死な状態の彼を助けた後、人になった時は驚いてしまった。
世の中で、まさかこんなことが起こるなどとその時は信じられずにいた。
白蛇は本来富をもたらすものと言われている。

自分にとって彼は――

「青葉さん!ちょっと~!」

「!は、はい」

慌てて声をあげると、小寺が目先で手を振っており我に返る。

「な~に考えてたの?また琥珀さんの事~?」

「い、いえ……」

「ばればれだよ。顔赤くなってるし……」

「そんなことない……」

恥ずかしくなりながら席を立つと、小寺から可愛らしい紙袋を手渡された。

「え??」

「ふふっ、青葉さんどうぞ」

「これ、何ですか?」

「帰ったら開けてみて。琥珀さんに渡してみるといいよ……」

「??」

不思議に思うと、小寺はすぐに傍から離れ、帰っていった。
後を追うように鈴も会社を出て、小寺を追いかけた。

「小寺さん、あの……今度何かおごります」

「ん?別にいいよ。ちょっとしたプレゼントだから。琥珀さんの反応また聞かせてね。まぁ、同じの使ってたら悪いけど……」

「使う?」

「ふふっ。じゃ、旦那が来てるから……青葉さん、今夜の花火大会行くんでしょ?楽しんでね!」

そう言うと、小寺は足早に路肩で待つ車に向かって走っていった。
その様子を見送った後、駅へと向かった。


帰宅した後、直ぐに彼が迎え入れてくれる。

「お帰り、鈴」

「ただいま……」

「迎えに行けたらよかったんだが、ごめん。少し休んでた……」

「気にしないでください。荷物置いてきますね」

その場から離れ、寝室に向かい、机の上に物を置くと先程渡された紙袋を覗く。

「えぇ……こ、これって」

そこには、可愛らしいパッケージをした箱が入っていた。
いわゆる営み用の避妊具だ――

「小寺さん……何でこんなものー!」

叫んだ声に気づいたのか、琥珀が直ぐに駆け寄ってきた。

「どうした!」

「な!……何でもないです」

慌てて紙袋を隠し、顔を伏せた。

「?何だそれ……」

「え、これは小寺さんからもらったんです……」

琥珀との営みは、彼も私が内に放たれることを、苦手だと考えてくれているのか、もしもの為にと対策してくれている。
渡してみての反応をと言われたため、躊躇ったがそっと紙袋を彼に差し出した。

「これ……どうぞ」

「ん?見ていいのか?」

頷くと、彼はそっと紙袋から箱を取り出し、眺めた。

「へぇ、これを渡されたのか……あの子もなかなかだな」

琥珀はその箱を見るなり、何やら楽しそうに笑みを浮かべ箱を枕元に置いた。

「花火見て帰ったら、これ使ってみようか……」

「えぇ……」

早速使うと言う言葉に戸惑いつつも、花火を見に行くため支度を始めた。
今日は珍しく浴衣を着ていくことにする。
帯びをうまく結べない為、彼に助けてもらう。

「ほら、できた……」

「ありがとうございます」

琥珀を見やると、彼の浴衣は薄紫色になっており、花の模様が浮かんでいる。
彼の香りと同じ藤の花だと思い思わず笑みが零れる。
今回の花火大会で、今年初めて彼と浴衣を着て出かけることができる。

「琥珀さんの浴衣素敵ですね」

「そうか?普通だと思うけど……鈴だって似合ってるぞ」

「ふふっ、じゃぁ……行きましょう」

楽しそうに表情を浮かべる彼女の横顔を眺めて、今年も共に花火を見られる事に、琥珀は幸せを感じていた。
歳を重ねていくうちに、可愛らしさから美しい女性へと変化していく様で、時折複雑な気持ちになる。
人の命はあっという間だと思い知らされる。
決して離れないように――――


花火会場に着くと、川沿いには屋台が並び多くの人で溢れていた。

「鈴、手を繋ごう。人込みに紛れて、はぐれないようにな」

「はい……」

そっと手を握ると、指を絡めあい強く握りしめられる。
そのまま、彼は暫し無言のまま歩きだした。

「琥珀さん、何か食べますか?」

「……ん~りんご飴でも食べるか」

りんご飴を購入し、二人で食べながら川沿いの土手に腰かけた。
横に腰かけると、藤の香りが仄かに香ってくる。
その香りに誘われるように、彼の肩に凭れ掛かるとただ彼は黙って手を私の肩に回し抱き寄せた。

「疲れてるか?」

「いえ、嬉しいだけです……またこうして琥珀さんと来られて」

「俺も同じだ。お前がこうして傍にいてくれて嬉しい。ありがとう……」

りんご飴を食べ終わる頃、花火の打ち上げが始まった。
夜空に次々と大輪の花を咲かせる。
その光景をただ二人で眺めていると、ある光景が薄らと頭を過った。

『こうして見れて幸せ……』

誰かが傍にいた――
鈴ではない、今までの知り合ってきた贄ではない。

『琥珀様……ずっと一緒にいます。私は貴方がたとえ人でなくても受け入れる』

(女が笑っている……俺は彼女の傍らで微睡んでいる)

『……愛してる。お前は永遠に俺の妻だ』

約束をしていた――
幸せにすると――
その女の名前は……

―――死ね!

「!!!」

大輪の花火の音と共に我に返った。
隣で鈴は疲れているのか、凭れ掛かったまま眠っていた。
過去に俺を慕っていた贄がいたというのか。

「そんなはずは……ない」

鈴以外に心を通わせた女がいたというなど信じられない。
だが、名前を思い出しそうで暫く思考を巡らせたが、答えは出てこなかった。
そうしている内に目覚めたのか、彼女が起き上がった。

「すみません、琥珀さん。私眠っていたみたいです」

「あぁ、いいよ。疲れてるんだろ」

「かもしれませんね。今日は早く寝ようかな……」

「そうした方がいいな……楽しみはまた今度だ」

「っ……もう!」

「ははっ、ごめん」

彼の言動に翻弄されながらも、この人といるのは安らぐと思った。
この手を掴んでいたい――
まだ私は子供だと思われているかもしれないけれど――

白蛇は富をもたらすものというのを考えると、彼は私にとって温かな幸せを与えてくれる存在だと思う。

「何じっと見てるんだ?」

「いえ……なんでもないです」

慌てて視線を逸らすと、顔が近づいてきて耳元で囁かれる。

「やっぱり、お前の反応は俺を煽るな……」

「っ……周りに見られます」

「普通に話してるだけなのに、恥ずかしがり屋め……それにしても綺麗だな。去年も見たけど、そこまで長く見られなかったし、今年は最後まで見て行こう」

「はい」

花火を二人で来年も見られたら、そしてこれから先も――
人になりたいという思いが日に日に強くなっていく。
鈴の家族や周りの者達に触れていくうちに、神霊の世界とは違う未来を見たい。
自分が望む未来に辿り着けるように――

夜空に輝く花火が終盤になったのか連続で華を咲かせていく。
その一瞬一瞬を目に焼き付けながら、掌に感じる温もりをしっかりと握りしめていた。

花火が終わった頃、周辺の人々は散り散りに帰っていく。

「終わったか、じゃぁ帰ろう」

帰ろうと立ち上がった時声がした。

「きゃーーー!」

「な、どうしたんだろ……」

周りが一斉に川岸に視線を見つめていた。
そこには男の子が落ちてしまったのか、溺れそうに手足をバタつかせていた。

(引きずりこんでやる)

「悪霊か……」

「え?」

「鈴はここにいろ、助けてくる」

「琥珀さん!!」

急ぎ足で川に飛び込み、蛇の姿を取ると子供の元へと向かう。

(琥珀……ここにいたか)

『お前、柘榴のところにいた神霊だな。簡単に子供を連れてくんじゃねぇよ……』

かつて俺を嘲笑っていた仲間が、どうしてこんなところにいるのか不思議に思った。
その姿は蛇ではなく、黒い瘴気と化している。
すると、その黒い影は自分目掛けて恨みのある声を掛けた。

(あの方は俺を餌にして、力を得た……俺の事なんて何も見てくれなかった)

『お前、あいつに取り込まれたか……いったい何が起きてる?』

(お前を憎み、恨んでいるぞ……贄を殺すつもりだ。そしたらお前は消える……)

『あいつが……鈴を』

(恨むぞ琥珀、お前ばかりが幸せになり、俺はもはや朽ち果てた、殺してやる!)

歯向かってくる黒い瘴気に、神気を発して邪気を払いのける。
微かに何かが掠めた気がしたが、気を集中させ、黒の塊へと力を放った。

『もう何もかも忘れて、安らかに眠れ……』

(うあぁぁぁぁ)

神気は白き矢となり彼に向かって貫いた。
それと共に瘴気は散り散りになり消えた。
子供に近づき人になりその子を抱き上げ運ぶと、大勢の目が集中した。

「あぁ、ありがとうございます!」

「……いや」

「今の何だったんだ?」

「兄さん、肩大丈夫か?血が出てるけど……」

その声に、肩が切られていることに気づいた。
慌てて濡れた衣を手で押さえる。

「平気だ、これくらい」

「琥珀さん!」

慌てて鈴が駆け寄ってくるのが見えた。
鈴が狙われていることに不安になり、その手を引き寄せた。

「鈴……帰ろう」

「救急車呼びますので」

傍にいた人が、携帯で連絡を取ろうとしたため、制止するように声をかけた。

「俺は大丈夫なんで、その子を頼みます」

「私が連れてくので、大丈夫です。失礼します……」

鈴に支えられながら、その場を後にした。
濡れた衣が肌に貼りつき重みを感じる。

「琥珀さん、無茶したら駄目ですよ」

「悪い、だが俺が行かなかったらあの子は死んでた」

「え……」

「かつての仲間の霊だった……俺を狙ったのかそれとも……」

「それとも……?」

疑問が浮かんだまま、無言でその場を立ち去った。


家に着いた後、彼の濡れた衣に手を掛け脱がせる。
肩には深い傷ができていた。

「……どうしてこんな」

「これくらい、すぐに治る……大丈夫だ」

「じっとしてください……」

贄である自分にできることは――

傷口にそっと唇を寄せる。
彼をこうして癒せるのは自分しかできないこと。
不思議なことに最近それがわかった。

「……ありがとう」

傷が癒えると、ふわりと彼の身に包まれる。

「あ……」

「我慢しようとしたが……お前が欲しくなる」

強い藤の香りが醸し出され、その琥珀色の瞳は情欲に染まるように私を見つめる。

「駄目ですよ……清めなくては」

「じゃぁ、お前に危害が及ばないように、守りを掛けておこうか……」

「守り?」

すると、彼は手首を強く噛むと、流れる血をそっと、私の口元に寄せる。

「え……?」

「飲め」

「そ、そんな……」

「いいから……もったいない」

「っ……」

流れる血をそっと吸うと口元に鉄の味が広がる。
いったい何で血なのだろう?
鈴は不思議に思ったが、その血を拭うように舐めとった。

「……柘榴がお前を狙っている。お前だけは奪わせはしない」

「っ……んっ」

唇を塞がれ、なぞる様に彼の舌先が下唇を舐める。その後、探る様に口内を舌が侵入してくるのがわかった。
甘い吐息に変わっていき、くぐもった声が耳元に響く。

「鈴……お前を誰からも傷つけさせはしない」

目を開くと、彼と視線が重なった。
その視線から目を反らそうとすると、顔を掴まれ捉えられる。

「逃げるな……」

「琥珀さん、今日はしないですって……」

「おいおい、俺はそんなに節操のない男だと思ってるのか?酷いな」

「だって……」

いつだって琥珀さんはこういう場面になると、捕えるように迫ってくるから困ってしまう。
だが、無理に事を進めようとしない事を知っているから、そっと身を任す。

「疲れてる時に無理させるつもりはないよ……だから、今夜はこうして触れ合うだけにしとく」

「っ……」

「それにしても、お前は綺麗になった。前とは見違える程」

「それはきっと、琥珀さんが……」

彼の言葉にドキドキしながらも、その表情に囚われる。

「俺が?何だ」

「私を大事にしてくれるから……」

どんな時も傍にいて、一緒に笑い合って、辛い時は慰めてくれる大切な存在。

「私は、琥珀さんからたくさんの愛をもらってます。ありがとう……」

「あのな~あんまり可愛いこと言うなよ」

そっと、彼の背に手を回し抱き着くと、項垂れるように彼が凭れ掛かってきた。
浴衣は脱いでおり、裸だということを気にしながらも、彼から溢れる香りを感じる。
すると、彼がじゃれるように髪を撫でだし、首筋に唇が当てられ音を立てるように跡を付けていく。

「擽ったい……」

「……鈴が元気になるおまじないしてやる」

「え?」

再び瞳が重なると、嬉しそうな笑みを浮かべた彼に軽く口づけられる。
その口づけは次第に深くなっていき、舌を探り合いながら私の心は溶かされていく。
彼の力が流れてくるようで、心地よい気分になる。
次第に眠気が襲ってくるように瞼が重くなっていく。

「……今日はこのまま休め。ずっと、抱きしめていてやる」

「……はい」

静かに目を閉じ、彼の温もりを感じながら眠りについた。

「……俺の心をいつだって彩ってくれるお前を失わせるものか」

眠っている彼女を腕に抱き体制を変え、包み込むように引き寄せる。
未だ断ち切れない柘榴の呪縛を感じながらも、彼女の温もりを感じ自らも眠りに落ちた。


~燃え彩るは恋花火~了
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