18 / 35
二幕
陸話
しおりを挟む
聖域に沈まる閨の中で女の笑い声が谺していた。
辺りには鮮血が飛び散っており、数多の蛇の残骸が転がっている。
「ふふっ、これで何匹目だ?私と戯れる者は他にはおらぬか……?」
『……柘榴様、翡翠はどこにおられますか』
茶色の蛇である珊瑚が声を掛けると、柘榴は獲物を見つけたような目を向け、珊瑚を手招く。
「ほれ、珊瑚。近くに来い」
『はい……』
珊瑚は転がっている死体に目を向けながら近づく。
ものすごい死臭がし、恐怖で身が震えてくる。
「何を怯えている?お前を簡単には喰わぬ」
『柘榴様、何故このような惨いことを?』
「惨いと……?この者達が弱いからだ。私を満足させられぬから、飽きて食ってやった」
『……っ』
かつての同胞達が次々と彼女に食い殺されていくのを、珊瑚は恐怖でしかなかった。
逆らったらすぐにでも殺されてしまう違いない。
逃げられはしない―――
今、琥珀はどうなっているのか。
(あいつは今頃贄と仲睦まじくしているに違いない……あいつだけ、のうのうと過ごしているのが憎い)
「なぁ~珊瑚。私の寵愛が欲しいか?」
伸びてくる手が、肢体に触れ撫でられる。
「お前が私の言うことを聞くなら、お前を一番にしてもよい」
『本当ですか?何なりと俺に言ってください。俺は貴女の為なら何でも』
「嬉しい……ならば、琥珀の贄の女を殺せ」
『……人間の女でいいのですか?』
「あの女が消えれば、琥珀はもはや神霊としての器を無くし消し去れる」
『わかりました……では女の亡骸を貴女の元に持ってまいります』
「待っておるぞ。珊瑚……」
軽く口づけを落とすと、茶色の蛇は満足げにその場から離れていった。
離れた後、彼女は奥にいる者に声を掛ける。
「鈴め……私の愛しい琥珀を奪ったこと、許さぬぞ……なぁ、翡翠」
緑色の長い髪を、柘榴は優しく撫でて抱きしめる。
「柘榴様……俺は貴女しかいらない。雄には誰にも譲らない」
「この同胞たちをお前は無残にも、切り刻んだな」
「貴女とこの者達の情事など、目障りだからな……」
「翡翠、お前は小さい頃から私の傍を離れなかったな……」
「小さき頃の話などどうでもいい。俺は貴女が欲しくてたまらない……琥珀などにどうして貴女は執着するのか!俺が貴女と対の蛇であったならと、何年思っていたことか」
望んでいても貴女の目は常にあの男を見ていた――
貴女の心の中にはいつだってあの男でいっぱいだった――
どれほど琥珀に憎しみを抱いていたか――
「なぁ、翡翠。かつて私はある人間に死の呪いをかけた……」
「あぁ……琥珀を恐れず接していたあの女ですか」
「そうだ。今の鈴のように……」
私が琥珀に対して施していた呪いに背く者がいた。
その女は荒ぶり、災厄をもたらしていた琥珀に対し、恐れもせず近づいていた。
「あの名前は誰だったか……」
「琥珀があのまま闇に堕ちればよかったと、貴女は考えていたのでしょう?そうすれば……あの男は貴女の腕の中に帰ると……」
翡翠は悔しい表情を滲ませながら、柘榴を力強く抱きしめる。
柘榴はその背を強く抱き着くと、彼の首筋を軽く噛んだ。
その牙が離れると、鮮血が滴り落ちるのがわかった。
「うっ!!」
「あぁ~そう思っていた。琥珀は人間に執着するあまり私の元へ帰ろうとしない。どれほど贄に拒まれたとしても……同じ時に生まれ、神聖な者として存在していたはずなのに。」
「柘榴様……っ」
「翡翠……琥珀のように蔑む眼差しで私を見れるか?触れようとすると、汚らわしいものを払うかのように私を拒絶できるか……?あの者はすべてが清浄なのだ。私のように穢れを纏わない……優しい心で」
「しっかりなさってください。柘榴様……」
黒い瘴気が、じわりと彼女の身体から溢れ出てくるのがわかった。
彼女は長い年月、呪いを施しすぎたのかすでに瘴気の塊となっている。
闇に支配されればもはや神ではない。
祟り神となり破壊を生むだけ。
「琥珀は何故あの時消えなかった。それもこれもあの主のせいだ!私が喰らい、私が新しい主になった!なのにあいつは私の求めに応じない……すぐ死に絶える人間のどこがいいと言うのだ――!」
「がっ…‥!!ざ、くろ…‥」
柘榴の両の手が翡翠の首をぎりぎりと締め付けていく。
爪が皮膚に食い込み、血が流れ出す。
「おやめ、くださ……」
「翡翠、何故だ!答えろ!!私のどこが、人間に劣っているという?」
「ぐっ……」
蛇の姿になり、地に倒れこんだ翡翠は、身が硬直しながらその場で震えている。
首からは血が溢れ出し、地面に広がっていく。
『俺は、貴女……だけを……愛しているのに……』
薄れゆく意識の中、走馬灯のように過去を思い出す。
あの頃の彼女は可愛く、凛としていて俺はその姿に惚れた。
力が弱くすぐ倒れてしまう自分を、彼女はそっと手を差し伸べてくれた。
この者に近づきたいと、それだけを思い過ごしていた。
時に、琥珀に拒まれ悲しんでいる彼女を見ていると、そっとしておけなかった。
『翡翠、私のどこがいけないのだ……?』
『柘榴様、俺がいます。ずっと貴女の傍に……だから』
『ありがとう、翡翠……でも、ごめんなさい』
『……』
いつだって、彼女の気持ちは俺のものにはならなかった。
愛しているのに、届かない……
過去の情景を思い出していた時、彼女の心配そうな声が耳に響いた。
「あぁ、翡翠……嫌だ。私を一人にするな」
『……柘榴様……まだ必要としてくれるのですか……?』
傷元を手で押さえられ、彼女の瘴気の力で傷が塞がれる。
この身が闇に染まろうとも、もはやどうでもいい。
彼女の腕の中にいたい。
彼女の傍にいて、愛したい―――
「翡翠、まだお前に死んでもらっては困る……」
(もしこの先、彼女が危険な目にあったのなら真っ先にこの命を差し出そう……)
「翡翠、お前は私がどんな方向に堕ちたとしても傍にいてくれるか?」
その問いに躊躇うことなく答える。
『あぁ……ずっと貴女の傍にいる。この命は永遠に貴女のもの』
「お前はいつだって……私に従順だな」
労わる様に撫でられる手に、擦り寄るように絡みつく。
再び人型になると、彼女を腕に抱き床に押し倒す。
むせ返るような彼女の芳香と、自分が醸し出す芳香が混ざり合うように溶けていく。
「翡翠……お前は本当に愚かな男だ」
「何とでも言って下さい。俺は、ただ貴女が欲しい……」
お互いを慰め合うように二人はその場で交わった。
閨の片隅で、その光景を密かに見つめる赤褐色の蛇がいた。
『……琥珀殿に知らせねば』
あの方は相当狂ってしまった。
同属たちをほぼ殺め、残るはもう自分を含めあの方以外三匹しかいない。
翡翠ですら死に絶えそうだ。
あの方に捧げたいと思っていた恋慕が、今では消されるであろう恐怖しか感じられない。
所詮、彼女は琥珀しか欲していない。
瑪瑙は急ぎ、琥珀の気配を辿り聖域から出ていった。
遅ければ、先に出ていった珊瑚に、贄である鈴を殺されるかもしれない。
贄が死に絶えれば、琥珀はどうなるのか――
かつての主の文献を覗いたが、そこには悲惨な出来事が綴られていた。
――愛する者を失った後、我を忘れ、村に疫病を流行らせたと――
白蛇は高貴な神霊とされ、その力は時には恐怖を与える。
自分たちでさえも、荒ぶる力を引き起こせば太刀打ちできない。
瑪瑙はその場面に遭遇したことはないが、翡翠は知っているようだった。
今の主である柘榴も琥珀と同じ力を持っていることはわかるが、その惹きつける力は彼女の方が高かった。
琥珀と柘榴は同じ性質だが、今、例えるなら陰陽に分かれているものだと瑪瑙は思った。
過去を遡ると、琥珀が愛する贄はすべて彼から離れるか、絶命する……
「それならば、鈴も……いずれは消えるということか」
不意に主が零していた話が気になっていた。
『ある人間に死の呪いを掛けた……』
鈴にも呪いを掛けられたとしたら――
「いったいどうしたということか……私がこんな心配をするなんて。琥珀殿とは敵だというのに」
人と神が果たして結ばれるのが可能なのか――?
瑪瑙は密かな疑問を抱きながら、珊瑚よりも早く琥珀の元へ辿り着くように、急いだのだった。
辺りには鮮血が飛び散っており、数多の蛇の残骸が転がっている。
「ふふっ、これで何匹目だ?私と戯れる者は他にはおらぬか……?」
『……柘榴様、翡翠はどこにおられますか』
茶色の蛇である珊瑚が声を掛けると、柘榴は獲物を見つけたような目を向け、珊瑚を手招く。
「ほれ、珊瑚。近くに来い」
『はい……』
珊瑚は転がっている死体に目を向けながら近づく。
ものすごい死臭がし、恐怖で身が震えてくる。
「何を怯えている?お前を簡単には喰わぬ」
『柘榴様、何故このような惨いことを?』
「惨いと……?この者達が弱いからだ。私を満足させられぬから、飽きて食ってやった」
『……っ』
かつての同胞達が次々と彼女に食い殺されていくのを、珊瑚は恐怖でしかなかった。
逆らったらすぐにでも殺されてしまう違いない。
逃げられはしない―――
今、琥珀はどうなっているのか。
(あいつは今頃贄と仲睦まじくしているに違いない……あいつだけ、のうのうと過ごしているのが憎い)
「なぁ~珊瑚。私の寵愛が欲しいか?」
伸びてくる手が、肢体に触れ撫でられる。
「お前が私の言うことを聞くなら、お前を一番にしてもよい」
『本当ですか?何なりと俺に言ってください。俺は貴女の為なら何でも』
「嬉しい……ならば、琥珀の贄の女を殺せ」
『……人間の女でいいのですか?』
「あの女が消えれば、琥珀はもはや神霊としての器を無くし消し去れる」
『わかりました……では女の亡骸を貴女の元に持ってまいります』
「待っておるぞ。珊瑚……」
軽く口づけを落とすと、茶色の蛇は満足げにその場から離れていった。
離れた後、彼女は奥にいる者に声を掛ける。
「鈴め……私の愛しい琥珀を奪ったこと、許さぬぞ……なぁ、翡翠」
緑色の長い髪を、柘榴は優しく撫でて抱きしめる。
「柘榴様……俺は貴女しかいらない。雄には誰にも譲らない」
「この同胞たちをお前は無残にも、切り刻んだな」
「貴女とこの者達の情事など、目障りだからな……」
「翡翠、お前は小さい頃から私の傍を離れなかったな……」
「小さき頃の話などどうでもいい。俺は貴女が欲しくてたまらない……琥珀などにどうして貴女は執着するのか!俺が貴女と対の蛇であったならと、何年思っていたことか」
望んでいても貴女の目は常にあの男を見ていた――
貴女の心の中にはいつだってあの男でいっぱいだった――
どれほど琥珀に憎しみを抱いていたか――
「なぁ、翡翠。かつて私はある人間に死の呪いをかけた……」
「あぁ……琥珀を恐れず接していたあの女ですか」
「そうだ。今の鈴のように……」
私が琥珀に対して施していた呪いに背く者がいた。
その女は荒ぶり、災厄をもたらしていた琥珀に対し、恐れもせず近づいていた。
「あの名前は誰だったか……」
「琥珀があのまま闇に堕ちればよかったと、貴女は考えていたのでしょう?そうすれば……あの男は貴女の腕の中に帰ると……」
翡翠は悔しい表情を滲ませながら、柘榴を力強く抱きしめる。
柘榴はその背を強く抱き着くと、彼の首筋を軽く噛んだ。
その牙が離れると、鮮血が滴り落ちるのがわかった。
「うっ!!」
「あぁ~そう思っていた。琥珀は人間に執着するあまり私の元へ帰ろうとしない。どれほど贄に拒まれたとしても……同じ時に生まれ、神聖な者として存在していたはずなのに。」
「柘榴様……っ」
「翡翠……琥珀のように蔑む眼差しで私を見れるか?触れようとすると、汚らわしいものを払うかのように私を拒絶できるか……?あの者はすべてが清浄なのだ。私のように穢れを纏わない……優しい心で」
「しっかりなさってください。柘榴様……」
黒い瘴気が、じわりと彼女の身体から溢れ出てくるのがわかった。
彼女は長い年月、呪いを施しすぎたのかすでに瘴気の塊となっている。
闇に支配されればもはや神ではない。
祟り神となり破壊を生むだけ。
「琥珀は何故あの時消えなかった。それもこれもあの主のせいだ!私が喰らい、私が新しい主になった!なのにあいつは私の求めに応じない……すぐ死に絶える人間のどこがいいと言うのだ――!」
「がっ…‥!!ざ、くろ…‥」
柘榴の両の手が翡翠の首をぎりぎりと締め付けていく。
爪が皮膚に食い込み、血が流れ出す。
「おやめ、くださ……」
「翡翠、何故だ!答えろ!!私のどこが、人間に劣っているという?」
「ぐっ……」
蛇の姿になり、地に倒れこんだ翡翠は、身が硬直しながらその場で震えている。
首からは血が溢れ出し、地面に広がっていく。
『俺は、貴女……だけを……愛しているのに……』
薄れゆく意識の中、走馬灯のように過去を思い出す。
あの頃の彼女は可愛く、凛としていて俺はその姿に惚れた。
力が弱くすぐ倒れてしまう自分を、彼女はそっと手を差し伸べてくれた。
この者に近づきたいと、それだけを思い過ごしていた。
時に、琥珀に拒まれ悲しんでいる彼女を見ていると、そっとしておけなかった。
『翡翠、私のどこがいけないのだ……?』
『柘榴様、俺がいます。ずっと貴女の傍に……だから』
『ありがとう、翡翠……でも、ごめんなさい』
『……』
いつだって、彼女の気持ちは俺のものにはならなかった。
愛しているのに、届かない……
過去の情景を思い出していた時、彼女の心配そうな声が耳に響いた。
「あぁ、翡翠……嫌だ。私を一人にするな」
『……柘榴様……まだ必要としてくれるのですか……?』
傷元を手で押さえられ、彼女の瘴気の力で傷が塞がれる。
この身が闇に染まろうとも、もはやどうでもいい。
彼女の腕の中にいたい。
彼女の傍にいて、愛したい―――
「翡翠、まだお前に死んでもらっては困る……」
(もしこの先、彼女が危険な目にあったのなら真っ先にこの命を差し出そう……)
「翡翠、お前は私がどんな方向に堕ちたとしても傍にいてくれるか?」
その問いに躊躇うことなく答える。
『あぁ……ずっと貴女の傍にいる。この命は永遠に貴女のもの』
「お前はいつだって……私に従順だな」
労わる様に撫でられる手に、擦り寄るように絡みつく。
再び人型になると、彼女を腕に抱き床に押し倒す。
むせ返るような彼女の芳香と、自分が醸し出す芳香が混ざり合うように溶けていく。
「翡翠……お前は本当に愚かな男だ」
「何とでも言って下さい。俺は、ただ貴女が欲しい……」
お互いを慰め合うように二人はその場で交わった。
閨の片隅で、その光景を密かに見つめる赤褐色の蛇がいた。
『……琥珀殿に知らせねば』
あの方は相当狂ってしまった。
同属たちをほぼ殺め、残るはもう自分を含めあの方以外三匹しかいない。
翡翠ですら死に絶えそうだ。
あの方に捧げたいと思っていた恋慕が、今では消されるであろう恐怖しか感じられない。
所詮、彼女は琥珀しか欲していない。
瑪瑙は急ぎ、琥珀の気配を辿り聖域から出ていった。
遅ければ、先に出ていった珊瑚に、贄である鈴を殺されるかもしれない。
贄が死に絶えれば、琥珀はどうなるのか――
かつての主の文献を覗いたが、そこには悲惨な出来事が綴られていた。
――愛する者を失った後、我を忘れ、村に疫病を流行らせたと――
白蛇は高貴な神霊とされ、その力は時には恐怖を与える。
自分たちでさえも、荒ぶる力を引き起こせば太刀打ちできない。
瑪瑙はその場面に遭遇したことはないが、翡翠は知っているようだった。
今の主である柘榴も琥珀と同じ力を持っていることはわかるが、その惹きつける力は彼女の方が高かった。
琥珀と柘榴は同じ性質だが、今、例えるなら陰陽に分かれているものだと瑪瑙は思った。
過去を遡ると、琥珀が愛する贄はすべて彼から離れるか、絶命する……
「それならば、鈴も……いずれは消えるということか」
不意に主が零していた話が気になっていた。
『ある人間に死の呪いを掛けた……』
鈴にも呪いを掛けられたとしたら――
「いったいどうしたということか……私がこんな心配をするなんて。琥珀殿とは敵だというのに」
人と神が果たして結ばれるのが可能なのか――?
瑪瑙は密かな疑問を抱きながら、珊瑚よりも早く琥珀の元へ辿り着くように、急いだのだった。
0
お気に入りに追加
32
あなたにおすすめの小説
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。

イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。

魔性の大公の甘く淫らな執愛の檻に囚われて
アマイ
恋愛
優れた癒しの力を持つ家系に生まれながら、伯爵家当主であるクロエにはその力が発現しなかった。しかし血筋を絶やしたくない皇帝の意向により、クロエは早急に後継を作らねばならなくなった。相手を求め渋々参加した夜会で、クロエは謎めいた美貌の男・ルアと出会う。
二人は契約を交わし、割り切った体の関係を結ぶのだが――
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる