蛇の香は藤

羽純朱夏

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番外編

~騒めきと蝉時雨~

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真夏の暑さが続き、最近仕事から帰ると何も食べたくない。
今日も仕事が長引き、帰りが遅くなってしまった。
部屋に入ると、彼が料理を作って変わらず待っていてくれる。

「お帰り、鈴。今日も残業か?」

「はい……」

「明日は休みだろ?俺も休みだし、ゆっくり休もうか。ほら、飲め」

冷蔵庫から冷えた麦茶をグラスに注ぐと、琥珀は鈴のもとへ差し出した。
グラスを額に当てると、冷たくてとても気持ちがいい。

「冷たくて気持ちいい……」

「ほら、ご飯用意してあるから食べろ。とろろ飯とトマトサラダに鍋におくらの味噌汁があるから……」

「ありがとうございます」

鍋にある味噌汁をよそい、ご飯も机の上に用意して腰掛ける。
この料理なら今日は喉を通りそうだと思い、箸をすすめる。

「美味い?」

「はい!美味しいです」

食事をしていた矢先―携帯の着信が鳴る。

「誰からだろう……?」

スマホの画面を見ると、姉からの電話だった。
何があったのかと思い出てみると、電話口から大きな声がした。

『ちょっと鈴!お願いがあるの!!』

「え、お姉ちゃんどうしたの……?」

『明日、私の子供預かってくれない?連れていくのなんか迷惑かけそうで、お母さんも忙しそうだし……』

姉に会うのは半年ぶりだろうか……
女の子と男の子がいる。二人も家に来るとなると、自分一人で面倒見切れるのか不安になる。

「二人来るよね……?」

『うん!どうしてもお願い!!今度何かお礼するから!』

「仕方ないな……じゃぁ、明日ね」

電話を切ると、軽くため息をついた。
二人の子供はまだ幼く、動き回る年齢なので心配で仕方ない。

「鈴、俺も手伝おうか?」

「え、いえ……琥珀さんに顕現ばかりさせれませんし、休んでください。私だけで大丈夫です」

顕現していて、もし途中で蛇に戻ってしまったら大変だ。
そう思っていると、頭に彼の手が乗せられ、くしゃりと握られる。

「え?」

「鈴……俺、子供と遊ぶの好きだし。助けてやるよ」

「でも……」

「はい、決定!じゃぁ明日の為に休むな」

琥珀は、そう言うと蛇の姿に戻り、机から床に降りると寝室の元へと這っていった。

食事を終え片付けた後、部屋の辺りを少しだけ片付けた。
入浴も済ませ、明日の為に早く寝ることにした。
布団に入ろうとすると、枕元にいる蛇の彼が目に留まる。
起こさないように、そっとタオルケットをめくり、寝ころんだ。
すると、気配に気づいたのか、彼が首元に顔を伸ばしてきた。

「琥珀さん、起こしちゃいましたか?」

『うとうとしてただけだ。さて、明日は賑やかになりそうだし、寝ようか』

「おやすみなさい……」

『おやすみ……』

冷たい彼の身体が首元を冷まし、静かに眠りについた。


翌日ー―朝早くから着信が鳴った。
薄っすらと目を開け、時計を見るとまだ7時近くだった。

「こんなに早くから……?」

眠たい身体を起こし、出るともう向かっているとの連絡だった。
あと三十分もしたら家に着いてしまう……
急いで布団から起きると、着替えをする。
横にいる彼はまだ眠っているのか、枕元でじっと動かない。

「琥珀さんどうしよう……琥珀さん、起きてます?」

『ん……?鈴、早いな……』

目が覚めたのか、ゆっくりと身体が動いた。
このままもう少し寝かせてあげようと思い、姉が、驚かないようにケージに入れることにした。

「念のため、ここに入っていてください。お姉ちゃん、爬虫類苦手だったから……」

『わかった、我慢して入っとく。以前来たときは吃驚して大声で叫ばれたからな……』

琥珀をケージの中に入れた後、朝食を食べる余裕もなく身支度をした。
それからまもなく、部屋のインターホンが鳴った。

「はーい」

玄関を開けると、久々に会う姉と、二人の子供たちが勢いよく入ってきた。

「久しぶり鈴!今日はこの子達頼むね。葵、菫!ほら、鈴お姉ちゃんにあいさつして」

「「こんにちはー!」」

二人の子の元気な声が部屋に響いた。
三人を部屋に上げると、子供たちは直ぐにバタバタと家を駆けまわりだした。

「あ、こら!人の家で走らないー!って、あ……まだあんたその蛇といるの……?」

姉の視線は白い蛇に向いた。それを凝視し、恐れるようにそのケージの辺りを避けた。
琥珀はゲージからじっと視線を向けている。

「とりあえず、お昼までには戻るからお願いね。じゃ急ぐから!二人ともいい子にしてるんだよ!」

そう言い残すと、姉は颯爽に部屋を出ていった。
姉が部屋を出ていったあと、子供達二人はケージにいる蛇目掛けて近づいてきた。

「白い蛇!ひっさびさ~ねぇ、これ触れる?」

男の子の葵が、興味津々に問いかける。

「あ、うん。触れるけど……」

視線を琥珀に向けると、琥珀は『開けろ……』と言葉にした。
言われた通りケージから外に出すと、蛇の彼はゆっくりと二人に近づき頭を寄せた。

「白いのかっこいい!!」

「……私、蛇ちょっと怖い……」

女の子の菫は、久々に見る彼の事がまだ怖いのか身を強張らせた。

『やれやれ……対照的だな』

そう言うと、彼は女の子にそっと近づき、掌に顔を擦りつけた

「菫ちゃんとお友達になりたいって」

「……お友達?うん……」

不思議そうに顔を浮かべると、白い蛇をそっと撫でて笑った。

「僕も、お友達になる!よろしく!」

『はははっ……じゃぁ、ちょっと離れるかな。外からまわるから、鈴ドアを開けられるか?』

「あ、少し二人でいてくれるかな?蛇さん少し外に出してくるから……」

「「はーい!」」

そっと、蛇を持ち上げ、窓から外へ降ろした。
その姿を見送り暫くすると、インターホンが鳴った。
その扉を開けると、人の姿の彼が入ってきた。

「琥珀さん、大丈夫ですか?辛くなったら教えてくださいね……」

「あぁ、心配するな。この姿でうまく会話出来たらいいけど……」

すると彼はゆっくりと子供たちのところへ向かった。
子供たちの元へ行くと、子供たちは『誰だ―?』と言わんばかりに琥珀を凝視した。

「鈴姉ちゃん、この人誰……?」

葵の問いかけに、鈴はたどたどしくも答えた。

「この人は、琥珀さん。私の……付き合ってる人。今日遊びに来たんだ……」

「付き合ってる人?ちゅーするの?」

「えぇっ!」

「好きな人とはちゅーするってママ言ってた!」

今の子はこんなにストレートに聞いてくるものなのか?と鈴は慌ててしまった。

「二人とも初めましてだな。チュー見たい?」

「こ、琥珀さん?――」

彼は、面白そうに二人言い放つと、私に顔を近づけてきて話しかける。

「好きな人とはちゅーするもんだよ。なぁ~鈴」

「見たい見たい!」

「見たいー!!」

「いやいや、そんな……お子様には刺激が強すぎ……」

そう言うと、頬に微かに唇の感触を感じた。

「ほら、ちゅーしたぞ。ってことで、お前たちの名前は?改めて、俺は琥珀といいます」

「俺、葵!五歳!」

「私、菫……四歳!」

「元気がいいな。じゃぁ今から遊ぶか!何して遊ぶ?」

そう言うと子供たちはそれぞれしたいことを呟きだす!

「俺テレビゲーム!」

「お店屋さんごっこ!」

「ゲームは……ないな。二人楽しく遊べるのがいいな。そうだ、鈴。もらってきたすいかがあっただろ?あれで、すいかわりしよう」

「すいか?わかりました」

すいか割りなんて、子供の頃に川で遊んだときにやって以来だ……
子供達は目を輝かせながら、すいか割りに興味を示し飛び跳ねた。

「すいか割りするー!!」

冷蔵庫からすいかを取り出し、皆で外に出た。周りに迷惑をかけないように、ブルーシートをその場に引き、すいかを乗せる。

「じゃぁ、誰からすいか割る?」

「俺がやるー!!」

葵が元気よく手を上げると、琥珀は、葵の目元をタオルで目隠しをし、木の棒を持たせた。

「案内するから、頑張れよ」

「うん!!!」

「菫ちゃんも、次にやろうね」

「うん」

琥珀の誘導に導かれながら、葵は必死に棒を強く握り、すいかの前に近づいていく。

「そうだ、そのまま振りかざせ!」

「えーい!!」

振りかざした瞬間、棒が微かにすいかに当たり、隅の辺りが砕けた。

「すごい!」

葵はすいかが当たった感触を感じたのか、目元のタオルを取り叫んだ。

「やった!!当たった」

「葵はすごいな。さて、次は菫やってみる?」

「うん……」

「菫、はい。交代!」

葵から木の棒を渡された菫は、緊張しながらも棒を強く握りしめた。

「できるかな……」

不安がる菫に寄り添うように、鈴は声を掛け背中を撫でる。

「できなくても大丈夫、私が案内するね。はい、目を隠すよ」

菫の目を隠すと、ゆっくりと歩き出す。その子を導くように鈴は声を掛けた。

「ほら、そのままゆっくり前に来て。そう、このまま少し左かな……そうそのまま」

「うん……」

「そこだよ」

「えいっ!」

勢いよく振りかざすと、すいかが左右に砕けた。

「菫もやったな。じゃぁこれを皆で食べようか」

「「わーい」」

「じゃぁ、中に入って食べよう」

その場のすいかを取り上げ、用意していたボウルに乗せる。
周りのブルーシートの後片付けをすると、皆で外に出た。

「ほら、二人とも中に入ってすいか食べるぞ!」

琥珀は二人を両手で軽々と抱き上げると、中へ歩き出す。
抱えられながら、子供たちは楽しそうにはしゃいでいた。

「琥珀さん、楽しそう……」

子供が本当に好きなんだなと、彼を見て微笑ましく思えた。

机に着き、それぞれの皿にすいかを用意する。
子供達は、そのまますいかを食べだした。

「おいしー!!」

「甘い……」

「すいか好きで、よかったよかった」

「琥珀さんは塩いりますか?」

塩を差し出すと、彼は塩をすいかにかけて食べだした。

「すいか食べると夏って感じがするな……美味い」

「ふふっ、にぎやかで楽しいですね」

「琥珀おじさん、塩かけたい!」

「ほら、どんどん食べろ」

「菫もかけるー!」

四人楽しく笑いながら、ゆっくりと時間が過ぎていった。


それから数時間後、姉が戻ってきた。

「鈴、お世話ありがとう!って、この人……何?恋人?」

「こんにちは、お邪魔していてすみません」

「い、いえ……子供たちが迷惑かけてすみません。ほら帰るわよ二人とも」

「はーい!じゃぁね。鈴姉ちゃん!琥珀おじさん!」

「琥珀お兄さんだよー!ばいばい」

すると、菫が琥珀に抱き着いて呟いた。

「また遊んでくれる?」

「あぁ、もちろん。いつでも遊んでやるよ」

「ありがとう」

菫はにこやかに笑うと、家族皆で部屋を後にした。
賑やかな時が静まり帰ると、琥珀は少し残念そうにソファに腰かけた。

「あっという間だったな。賑やかで楽しかった」

「ありがとうございます。助かりました」

「なぁ、鈴……もしこの先」

「え……?」

そう言うと彼は私を抱きしめて、囁いた。

「子供がいたらいいなって思った……微かな望みだけどな」

「琥珀さんなら、子供を大事にしそうですね」

「あぁ、大事にするぞ。もちろんお前もな……」

窓の外では蝉達が賑やかに鳴いている。
私たちは賑やかな騒めきが過ぎた部屋で、二人そっと未来の夢を語り合ったのだった。


大暑~大雨時行るたいうときどきふる~騒めきと蝉時雨~ 了
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