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大昔って少年誌に一つや二つは「不良漫画」があったなー
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今日の昼頃――
ツイッターをチラッと見たらトレンドに「湘南純愛組!」の名前があった。後に主人公の内の一人が破天荒な元ヤン教師となって活躍する続編の「GTO」のほうが有名な、ずいぶんと懐かしい90年代の不良漫画のタイトルがなんで今トレンドになっているのだろうと思ったら、アマゾンプライムビデオでドラマ化されるからだった。
そういえばちょっと前にも、これまた懐かしの不良漫画「今日から俺は!!」がテレビドラマ化されてたなー。
それでふと思い出したけど、自分の子供時代でもある1990年代では、各少年誌で一つや二つは「不良漫画」とか「ヤンキー漫画」と呼ばれるような作品があるのが定番だったなー。今でも不良漫画は完全に死滅してはいないようだし物語の世界で「不良」という属性を付与されたキャラクターは今でも描かれる事はある。でも、昔は今では考えられないほど、それこそ小説投稿サイトでのファンタジージャンルくらい「不良漫画」は鉄板のジャンルだった印象がある。
週刊少年ジャンプでも「ろくでなしBLUES」や「BØY」とかが連載されていて読んでたな~。
現在では、昔人気だったゴリゴリの不良漫画は少年誌のメインジャンルではなくなっている。なんでそうなったかは、時代の流れによる倫理観とかの変化やら色々あるんだろうけど、少なくとも不良が子供にとって憧れのヒーローではなくなったのは確かだ。
自分自身が不良漫画に興味がなくなっていったのはなんでだったんだろうと思い返してみる。単純に飽きたというのもあるけど、それとは別に現実の不良とかを知ったりした事で、昔みたいに不良やアウトローに幻想を抱けなくなったのもあったのかな。
言ってしまえば「不良」って結局の所、生まれつき肉体面で恵まれた子供が調子に乗って粋がっているだけの存在でしかないんだよな。現実の不良には不良漫画の主人公のようなカッコイイ奴なんていなくて(いたとしても希少)つまんねー奴ばっかり。
ただ、世間的にも自分と似たような感じで冷めていった人は多いんじゃないかなと思ったりする。2000年代からネット上では「暴走族」は「珍走団」(この言葉も、もう死語だな)と呼ばれ、「不良って変に過大評価されて持ち上げられていたけどそんな良い物じゃないよね」的な言説が多く見られるようになっていった気がする。
そういう時代の流れを「VF-アウトサイダーヒストリー」の終わり方に感じたりもしたなー。
「VF-アウトサイダーヒストリー」は90年代の終わりから青年誌のヤングアニマルで連載が始まり2009年に完結した不良漫画。最初の方は青年誌らしいエロス&バイオレンスな感じだったが、だんだんと通常の不良漫画感が強くなっていき途中からは完全にエロスはなくなってたりしてた。
物語の最後で主人公の内の一人の春山が、結局自分は親から独り立ちしていない子供でしかないのではないか的な悩みをしだした所で車に惹かれた……と思いきや最終回では特に問題なく無事だった姿が描かれる。ラストは春山が、要約すると、かけがえのない友達が出来たのだから今までの事は無駄ではないみたいな事を言って終わる。
この春山という主人公は序盤から、普段は飄々としているがいざという時には腕っ節も強くて熱い言葉で戦っている相手の心を動かしたりしてきた、劇中においてのスーパーヒーロー的な立場だったんだけど、最後の最後で他のキャラが将来どうするか決めて行っている中で自分自身はフワッとした事を言って終わるという……。
この、なんともな終わり方を見て、自分の中でなんとなく「ああ……不良がヒーローだった時代はもう終わったんだな」みたいな気分になった。別に不良漫画というジャンルがそこまで特別好きなわけでもないんだけど、大人気だった時代を知っているからか、そういう気分になった。
みたいな、なんだかノスタルジックな気持ちになった今日このごろであった。
ツイッターをチラッと見たらトレンドに「湘南純愛組!」の名前があった。後に主人公の内の一人が破天荒な元ヤン教師となって活躍する続編の「GTO」のほうが有名な、ずいぶんと懐かしい90年代の不良漫画のタイトルがなんで今トレンドになっているのだろうと思ったら、アマゾンプライムビデオでドラマ化されるからだった。
そういえばちょっと前にも、これまた懐かしの不良漫画「今日から俺は!!」がテレビドラマ化されてたなー。
それでふと思い出したけど、自分の子供時代でもある1990年代では、各少年誌で一つや二つは「不良漫画」とか「ヤンキー漫画」と呼ばれるような作品があるのが定番だったなー。今でも不良漫画は完全に死滅してはいないようだし物語の世界で「不良」という属性を付与されたキャラクターは今でも描かれる事はある。でも、昔は今では考えられないほど、それこそ小説投稿サイトでのファンタジージャンルくらい「不良漫画」は鉄板のジャンルだった印象がある。
週刊少年ジャンプでも「ろくでなしBLUES」や「BØY」とかが連載されていて読んでたな~。
現在では、昔人気だったゴリゴリの不良漫画は少年誌のメインジャンルではなくなっている。なんでそうなったかは、時代の流れによる倫理観とかの変化やら色々あるんだろうけど、少なくとも不良が子供にとって憧れのヒーローではなくなったのは確かだ。
自分自身が不良漫画に興味がなくなっていったのはなんでだったんだろうと思い返してみる。単純に飽きたというのもあるけど、それとは別に現実の不良とかを知ったりした事で、昔みたいに不良やアウトローに幻想を抱けなくなったのもあったのかな。
言ってしまえば「不良」って結局の所、生まれつき肉体面で恵まれた子供が調子に乗って粋がっているだけの存在でしかないんだよな。現実の不良には不良漫画の主人公のようなカッコイイ奴なんていなくて(いたとしても希少)つまんねー奴ばっかり。
ただ、世間的にも自分と似たような感じで冷めていった人は多いんじゃないかなと思ったりする。2000年代からネット上では「暴走族」は「珍走団」(この言葉も、もう死語だな)と呼ばれ、「不良って変に過大評価されて持ち上げられていたけどそんな良い物じゃないよね」的な言説が多く見られるようになっていった気がする。
そういう時代の流れを「VF-アウトサイダーヒストリー」の終わり方に感じたりもしたなー。
「VF-アウトサイダーヒストリー」は90年代の終わりから青年誌のヤングアニマルで連載が始まり2009年に完結した不良漫画。最初の方は青年誌らしいエロス&バイオレンスな感じだったが、だんだんと通常の不良漫画感が強くなっていき途中からは完全にエロスはなくなってたりしてた。
物語の最後で主人公の内の一人の春山が、結局自分は親から独り立ちしていない子供でしかないのではないか的な悩みをしだした所で車に惹かれた……と思いきや最終回では特に問題なく無事だった姿が描かれる。ラストは春山が、要約すると、かけがえのない友達が出来たのだから今までの事は無駄ではないみたいな事を言って終わる。
この春山という主人公は序盤から、普段は飄々としているがいざという時には腕っ節も強くて熱い言葉で戦っている相手の心を動かしたりしてきた、劇中においてのスーパーヒーロー的な立場だったんだけど、最後の最後で他のキャラが将来どうするか決めて行っている中で自分自身はフワッとした事を言って終わるという……。
この、なんともな終わり方を見て、自分の中でなんとなく「ああ……不良がヒーローだった時代はもう終わったんだな」みたいな気分になった。別に不良漫画というジャンルがそこまで特別好きなわけでもないんだけど、大人気だった時代を知っているからか、そういう気分になった。
みたいな、なんだかノスタルジックな気持ちになった今日このごろであった。
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